カミキヒカルアナザールート   作:だめねこ

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第11話

 上原パイセンの知り合いのおっかない人の車に乗って移動する事30分が経過した。

 

 車内は沈黙が支配しており、ニノなんか分かりやすい位ソワソワしているが、それとは別で困った事に運転をしてくれているおっかない人がバックミラー越しにこっちをチラチラ見て来るし、何度か目が合っているのだ。

 

 おっかない人も何か喋ろうと思ってはいるものの、口を開けては閉じてを繰り返している。

 意外と話せば分かり合えるタイプなのだろうか? まー上原パイセンの知り合いなんだし、俺に何かあればこの人がただじゃすまないだろうから問題は無いだろう……無いよな?

 

「あの~?」

「なんでしょうかカミキさん?」

 

 明らかに目上の人なのに敬語で返って来た。

 

「……そう言えばまだお名前を伺っていなかったので良ければ教えて頂いても?」

 

 俺がそう言った瞬間だった……

 

 おっかない人は一瞬で顔色を青くしてしまったけど……これって大丈夫なのか?

 

「申し訳ありませんカミキさん! 私は関東暴狂「すみません名乗らないでください!」……わかりました」

 

 じょ……冗談じゃねーぞ! 関わっちゃいけないところじゃないか!!

 

「カミキ? 関東「言うな!」……はい」

 

 

 その後病院まで今度は違う意味で気まずい空気を味わう羽目になってしまった。

 とりあえず……上原パイセンは後で説教だな!

 

 

 病院に着くとすぐに医者が来てくれたのでニノと一緒に診察室に入ったのは良いのだが……

 

「あー上原から話は聞いてるから、お嬢ちゃん上だけで良いから服を脱いでくれ」

 

 医者は何故か俺の方を見ているのだが……やっぱり髪が長いから間違われるのだろうか?

 

「……私じゃ無くて、こっちです」

 

 俺がニノの方を示すと医者は大層驚いていたが……

 

「す、すまんお嬢ちゃん……じゃあ、そっちのお嬢ちゃんすまんが上の服だけめくってくれ」

 

 否定するのがめんどくさいからスルーするけど……ま、役得と思う事にしよう

 

「……わかりました」

 

 何故かニノも俺が同席しているのに疑問に持たず普通に診察を受けてしまっており、結果として……

 

「両肩脱臼とは聞いていたが、上原がちゃんと入れたようだし……特に異常は無いな。しばらく痛みは有るだろうから痛み止めとシップを貼って置けば問題ない」

 

 医者の言葉にニノは心底ほっとしていたようだし……俺も若干ではあるものの罪悪感が薄れて来たし、良かったとしようと思っていたんだけど……

 

「ああ、請求金額はこんなもんだ」

 

 請求書と書かれた紙には……いや、ボリ過ぎだろう! 保険適用外みたいな金額じゃねーか!

 

「払えんのなら仕方ない……体で払って貰おう」

 

 ちくしょー足元見やがって!

 懐から財布を取り出して諭吉ちゃんを数える

 

「ちょっと待ってください……ひぃーふぅーみぃー……とぉーっとハイ10枚です!」

「おお、じゃあ丁度だな……ま、なんかあればいつでも来い」

 

 警察に連絡しないからこその金額だとしても、高い過ぎるぞ!

 

 

 病院を出るとヤバい人からレベルアップしている関わってはいけない人が待っていてくれていた。

 

「カミキさんお疲れ様です」

 

 いや、そんなドアなんて開けて待ってくれなくても大丈夫なので、あのー本当に勘弁してください。

 もし、あなたの所のトップの人や敵対しているところとかに見られたら誤解が加速してしまうので……

 とは思いつつもそんな事をこの人言えるはずも無いし……

 

「……ありがとうございます。ニノさん早く乗りましょうね」

「う、うん!」

 

 家の場所を知られたくなかったので、新宿駅で下ろして貰うように伝えて俺とニノはようやく解放された。

 

 

 

 役者やモデルをしているとは言えそんなに知名度は有る訳じゃ無い俺とB小町のおまけのニノが電車に乗っていた所で誰にも気づかれる事も無く……最寄り駅まで無事に辿り着いた。

 

「……あのー私もカミキさんって呼んだ方が良いですか?」

 

 上原パイセンとは先輩後輩の中だけど……さっきの人と全く関係無いし気にしないで欲しいけど、色々あったので何とも言えない

 

「ニノさんの好きに呼んで貰って良いです」

「……じゃ、じゃあヒカルさんって呼ぶね」

 

 ニノはそう言うとやたらと距離を詰めて来た。

 今は、痛み止めのおかげで大丈夫みたいだし、別に構わないけど……

 

「どうしたのヒカルさん? 早く家に行こ?」

 

 何だっけ? 確か……ストックホルム症候群って聞いた事あるけど……多分恐らくそう言うことだよなぁ?

 そんな事を考えながらニノを見ると嬉しそうな笑顔でこっちを見ていた……花開くとはこの事を言うのだろう。

 

 

 

 

 一か月後

 

「ヒカルさん、私の怪我治ったんだけど……ここから出ないとだめですか? 私出来ればずっとここでヒカルさんと一緒に暮らしたいです!」

 

 いや、そりゃ……昼は学校に行ってるし、その後はお仕事だからアレだけど……作り置きとは言え、三食付きで朝から晩までぐうたら出来るなら、そんな環境手放せないよな常識的に考えても……

 

「……一応怪我が治るまでの間って話ですよね?」

「じゃあ、折っても良いですから居させてください!」

 

 駄目だこの子何とかしないと……

 

「何でそんなに私の家に居たがるんですか? 言ってはアレですけど私はニノさんにとっては加害者以外の何者でもありませんよね?」

「……だってヒカルさんだけなんですよ。私の事をちゃんと見てくれているのは……B小町なんてアイが居れば後の子達なんて誰でも良いんです。知ってますか? B小町のファンって誰も居ないんです。みーんなアイのファンなんで誰も他の子に興味なんて無いんです」

「それは皆見る目が無いんですね。私はアイドルに全く興味は有りませんから良し悪しは分かりませんけど……外見レベルでB小町の格差は全くありませんよ」

 

 ぶっちゃけこの犬? の子なんかおっぱい大きいし、蛙の子なんかはタイプだな!

 

「……そう言えばヒカルさんってアイとヤッたんですよね? ヒカルさんから誘ったんですか?」

 

 何故突然そんな事を言いだしたのか分からないが……もしや欲求不満なのか? まー性欲は男も女も関係無く等しくあるものだけど……突然過ぎないか?

 

「……いえ、アイさんがしたいって言うから……答えただけですけど?」

 

 俺がそう言った瞬間ニノは何やら覚悟を決めたようだ。

 

「じゃ……じゃあ、もし私がヒカルさんとSEXしたいって言ったら……」

 

 俺はニノがそう言った瞬間にはニノの腕を掴んでそのままベットに引きずり込んで、ニノの上に覆いかぶさった。

 

「こんな感じにベットに押し倒してやり始めます」

 

 ニノの顔を両手で掴んで固定して俺はニノにキスをした。 

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