セックスは今まで散々してきたが、生でヤるのはこれが初めてだったので物凄く興奮しすぎた結果……ゆらは気絶してしまい今は体をビクビクと痙攣しており、明らかにやり過ぎてしまった。
まぁ、これでゆらも一人だと俺の事を受け止めきれないと改めて思ってくれただろうから結果良しとしよう!
なので、ニノ達の事に関して問題は無いが……一番の障害と言うか、地雷はアイなんだよなぁ~
アイの事はどうしたものか色々と考えて来たが……結局の所答えは出ずに堂々巡りとなってしまう。
……俺は一体何時からこんな優柔不断になってしまったのだろうか?
内心ため息を吐きつつも、気が付くとゆらはいつの間にか幸せそうな表情をして寝むっていた。
可愛らしく眠るゆらを見て、今日の事もあり俺の中の優先順位が確定したので彼女であるゆらにこれ以上心理的な負担を掛けないように気を付けなくてはいけない!
まーそれはそれとして彼女を胸に抱きかかえて俺も一眠りする事にしよう。
まだ、朝まで数時間は有る訳だし、起きた時には何かしら良い考えが思い付くだろうと楽観的にその時は考えて居た。
「ヒカル君にゆらちゃん?朝帰りとはずいぶんだねぇ~?」
「ひぇ!?」
ドアを開けるとそこには目の下にクマが出来ているアイが仁王立ちをしていた。
この様子から見るに昨日から一睡もしていないようだけど……何故正妻面をしているのかはなはな疑問だった。
「おや?アイさんどうしてここに?」
「ひ……ヒカル君がそれを言うの? わ……私達に……二人のデートを見せつけて……私だってヒカル君とデートしたいのに!」
嫉妬というか欲望丸出しでアイはそう言っているけれど……
「それは中々魅力的なお誘いですけど……」
「ヒカルさん?」
咎めるような目でゆらに見られているが、男なんて美少女に迫られればコロッと靡いてしまうものだし、そもそも俺は女たらし……優先順位を間違えないように気を付けるが、自重する気は全くない。
まーゆらを安心させる為に抱き寄せてからアイの目を見て答える。
「アイさんには吾郎さんが居るのだから、私じゃなくて吾郎さんと素敵なデートをすれば良いのでは?」
「……そうだけど、そうなんだけど私は……星野アイは欲張りだからゴローさんだけじゃなくてヒカル君も欲しいの!」
まるで魂の叫びのように言ってるが、言ってる事は正にクズなんだよなぁ~
まー俺に咎める資格は無いんだけど、そもそも執着させる原因を作ったのは俺だし……どうしたものかなぁ~
そんな時だった。
隣の基……アイの部屋のドアが開かれる音が聞こえた。
ドアから出て来た人物は……以前会ったよりも鍛えられた所為か筋肉質になっていた雨宮吾郎その人が居た。
「あっおはようヒカル君!」
人の良さそうな笑顔を向けて吾郎さんは挨拶してきたが……アイと一緒に性活している所為か元気100倍アンパンマンみたいになっている。
まー推しと一緒の空間に入れるだけでもファンは喜んでしまうものなのに……アイとヤッているのであればこんな風にもなるのだろう……なるんかな?
「……おはようございます」
「あっゴローさん!ゴローさんも聞いてよ!ヒカル君が酷いんだよ」
「……一体どういうことだいヒカル君?」
アイの言葉に眼鏡をコナン君みたいに光らせて吾郎さんはこちらを見ているが……これが全肯定ファンの厄介なところだ。
「……どうも何もゆらさんとデートした事にアイさんが嫉妬しただけです」
「そうなのかい?」
俺がそう答えると吾郎さんはほっとしたような顔をしたが、一体どこにほっとするような要素があるのだろうか?
寧ろ吾郎さんは俺に対して怒っても良いと思うんだけど……
「私もヒカル君とデートしたい!」
アイはそう言うと目をウルウルさせて吾郎さんの胸に飛び込んだ。
厄介ファンである吾郎さんが推しにそんな事をされたら取るべき行動は……唯一つ。
「ヒカル君……アイとデートしてあげてくれないかな?」
その言葉に俺は月までぶっ飛ぶ程の衝撃を受けるのだった。