周囲の様子を見ながら左足を延ばしニノとカナンに交互に触れつつ、左側に座っているかなには右足を曲げて太ももを堪能している時だった。
何かを察知したのかアイが俺の事をジッと見て来た。
「どうかしましたか?」
「……んー?何でもないよー」
……とは言え、視線は俺の首元を見ているが、何か付いてるのだろうか?
それとも、車内で散々弄ったからか発情して期待しているとかかな?
アクアと寿は目の前の鍋にに夢中の様であんまりこちらを見ては居ないし……まぁ、俺が左手でゆっくり食べれば良いだけの話だな!
鍋の具材を一通り小皿に移し、箸を左手に持ち換えてアイのお尻を撫でる。
一瞬びくりと体を震わせて、俺の手を確認するとアイは嬉しそうに受け入れていた。
「……アイさんこのお肉美味しいですね」
「……うん♡」
まー割れ目を撫でている訳では無いので、濡れる事は無いと思うけど……食事が終わったら今回はアイの事もちゃんと持って帰ってあげないとマズイよなぁ~
……とは言えほぼ毎日複数人抱いてる訳なので、時には一人の時間が欲しいのだが……それは贅沢というものだろう。
「「「「……っん♡」」」」
そんな事を考えて居ても手と足は普通に動かしている訳なので、俺は一度刺された方が良いかもしれないな。
そんな事を考えつつ、左手で箸を操りつつ俺もご飯を食べるのだった。
作るのに掛かった時間は40分以上なのに、大量の食材を放り込まれた鍋は僅か10分程度で食べ終わってしまった。
まーメンツを考えればそういうものだけど……
「うーん、なんかまだ食べたりないよねー」
「普段からいっぱい食べてるでしょ!」
カナンの物言いにニノがプンスカしてしまった。
まー俺がテーブルの下でカナンに悪戯していたのは食べるスピードを抑える意味合いもあったのだが……所詮太もも如きじゃカナンの食欲を妨害する事は出来ず、鍋は綺麗に空っぽになってしまった。
「……あれだけ食べたのにカナンさんの体形が変わらないの不思議やわぁ~」
「カナンさんは普段から運動してるからな」
「……そうやった。動画でも散歩感覚でフルマラソンしてるくらいの人やったわ」
……とは言え、他は満足出来たようだし良しとしよう。
「それじゃあ食器片付けたら私達も帰りますね」
「わかった」
「ヒカルさん私も手伝うよ」
「それでは一緒にやりましょうか?」
「うん」
こうして俺とニノが率先して使った食器などを洗い始めたが……
「わ……私も何か手伝うよ!」
今度こそアクアに良い所を見せたいと思ったのか、アイも意欲を見せるけど……
「それは構いませんけど、アクアと一緒に居た方がいいんじゃないですか?」
「そ……それはそうなんだけど、アクアとみなみちゃんが話して居るところに割って入る事が出来なくてね」
「あの空気を読まないアイがそんな事を言うなんて……どんな人でも成長ってするんだなぁ~」
「ちょ……ちょっとニノ!? 私だって空気位読めるんだからね!」
「冗談は存在だけにしてね?」
「……酷くないかなぁ~?」
アイは物凄く悲しそうにしているが、ニノからすれば冗談みたいな存在としか言いようが無いのは事実だ。
「まぁ~片付けは私とニノに任せてアイさんは大人しく座っていてくださいね」
「……私だって、洗い物位出来るもん」
アイはそう言うと元の位置にすごすごと戻って行ったが……アクアとみなみの話に割って入る事も出来ず、カナンやかなの様に個人の時間を堪能することも出来ずに終始大人しく座っているのだった。
そんなやり取りをしつつも、俺とニノは手を動かしていた訳で食器はみるみる内に減って行きすぐさま片付いた。
「ニノさんとカミキさん息ぴったりやなぁ~」
「!!?」
みなみの言葉にアイは言葉には出さなかったが、大きく目を見開いて驚いていた。
「あの二人も付き合いは長いからね~。みなみちゃんは今気になる男子っていないの?」
「へっ!? う……うちは……その……うぅぅ……いややわぁ~」
カナンが話題を変えるようにみなみに話しかけるとみなみは顔を真っ赤に染めて、自身の胸の前で指先を合わせては離すを繰り返していたが、視線はアクアに向いていた。
「へぇ~みなみが好きな男子かぁ~その男子は大変幸せ者だな」
アクアは自分では無いと思っているのか、まるで他人事ではあるものの……みなみの
恋愛対象に興味を示しているが、こういう恋愛が人を成長させるのだと思うと……なんと言うか……羨ましく思ってしまう。
俺の学生時代なんて、相手がどう思っているか知らんけど……体の付き合いから始まっていた訳だから、セフレは多いが恋愛対象では無かったので、例え行為の最中で有っても『愛してる』なんて口が裂けても言えなかった。
まーアイもアイで拗れていた訳なので、そんな俺とアイから生まれたアクアが全うに育っているのが嬉しく感じる訳だ……ルビー? 知らない子ですねぇ~
「……ニノに外堀をどんどん埋められてる気がするぅ~」
アイはそう呟くとニノの事を迫力のある顔で見ていたが……
「~♪」
そんなアイなどまるで気にした様子など無く、ニノは楽しそうにしていたのだった。