カミキヒカルアナザールート   作:だめねこ

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第209話

 ♡♡♡

 

 アクアの家から出てヒカル君の車に乗り込もうとした時だった。

 当然皆が皆助手席を狙う訳だけど……ここの席は絶対に譲らない!

 運転しているヒカル君の横顔を特等席で見れるし、何より信号機が赤の時はご褒美がある訳なのは来るときの運転で実証済みなのだ。

 

 そんな訳で私は勝負の時を待っていたのだが……

 

「アイさんは……助手席に座ってくださいね」

「い……良いの!」

 

 まさか……まさかのヒカル君からのご指名が入るなんて……これは……逆転の目があると思って良いのかも!

 いや、この場にはゆらちゃんは居ない訳だし、まだ……そうと決まった訳では無いけれど……これは期待しても良いんだよね!

 

 そんな私の期待に満ちた未来はあっけなく砕けた。

 

「じゃあカナン運転お願いしますね」

「「えー!!」」

 

 私とカナンの声が揃ってしまったのは言うまでもない。

 いやいや、カナンは分かるけど……なんで私は巻き添えを喰らったのかなぁ~

 

「嫌ですか?」

「い……嫌じゃないけどぉ~」

 

 ヒカル君にそう言われて口を尖らせつつ、車の鍵を受け取りカナンはぶつくさと運転席に乗り込んだけど……

 

「じゃあ私とかなちゃんは両隣でヒカルさんは真ん中だね」

「今日は取っても良い日だったわね」

 

 当然の様にかなちゃんに続いてヒカル君とニノが後部座席に座ってしまった。

 私は文句を言いたいくらいだったけれど、そんな事言える筈も無く……

 

「う~う~」

 

 結果として口から出るのは言葉にならない不満だけが漏れてしまった。

 

「何で急に消防車の真似してるの?」

「そんなのしてないよ!」

 

 カナンはきょとんとした顔をして私にそんな事を言って来た。

 

「……決まった事をグチグチ言っても仕方ないし、とっとと帰るからアイもシートベルトしてね」

「……わかったよ」

 

 こうして、私達は家に向かのだけど……

 

「ん…はぁ…はぁ…激しい…よぅ♡」

「だめ♡…そんなに…弄ったら…イッちゃう♡」

「二人とも家に着くまで我慢してくださいね」

「「そんなぁ~♡」」

 

 後部座席に座っている所為で行きとは違い、ヒカル君も絶賛稼働中のようでかなちゃんとニノに遠慮なく触れて居て、物凄く楽しんでいる。

 

「くっ…また信号に捕まったわ」

 

 その様子をバックミラー越しに見えているカナンは物凄く悔しそうに言葉を零していたが、私自身も体の疼きが止まらない状態なのでこの際法定速度なんて無視して最高速度で家に向かって欲しい位なのだが……

 

「カナン?分かっているとは思いますが、安全運転でお願いしますね」

「わ……分かってるよぅ」

 

 カナンのタガが外れそうになれば良いタイミングで、ヒカル君から注意が入るので実際にスピード違反なんて出来る筈がないのだが……

 

「私の事もちゃんと構ってくれないとゆらちゃんに言いつけるからね」

「……それは怖いので今日はアイさんの事もちゃんとしますよ」

 

 ヒカル君はおどけてそう言うものの、実際にゆらちゃんが来たところで簡単に丸め込むのはよく見る光景だったりもする。

 まーゆらちゃんに告げ口なんてすれば、私の順番が遅くなるだけなので絶対に呼ぶことはしないけどねー

 

 そんな事を考えつつも私はヒカル君の家に着くのをニノとかなちゃんの喘ぎ声をBGMにして今か今かと待ちわびるのだった。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 ヤッている最中は気にならないが事が終われば、ベットのシーツは誰の体液の物か分からないぐらいぐちゃぐちゃに濡れており、しかもやるのは必ず俺の部屋なので物凄く匂ってしまうから、換気をしないと大変なのだが……日々の事とは言え、こうも毎日毎日抱いて居れば必然的に慣れるのが人というものだ。

 そんな事を考えつつも、ベットのシーツを洗濯機に放り込んでクローゼットから新しいシーツを取り出してベットメイキングを行えてリビングに向かう

 

「いやぁ~芸能人の朝は大変だねぇ~。私なんか自営業みたいなものだから朝はゆっくり出来るし気が楽だよ」

 

 タンクトップに短パンとラフな格好をしているカナンは既に朝ごはんを食べていた。

 

「そんな事言うならカナンも手伝いなさいよ!ほらかなちゃん何時までもヒカル君に抱き着いて無いで早くお風呂に入りなさい」

「……そうは言ってもまだ6時だよ。後1時間位はこのままで良いじゃない」

 

 かなは眠たげに目を擦っているものの、依然として抱き着いたままなのだ。

 

「ほっといたらそのまま成り行きに任せてまた始めるでしょ?」

「ヒカルに終始くっ付いているアイはどうなのさ」

「私の事はおかまいなく~」

 

 アイはそう言うと俺に抱き着き幸せそうにしていた。

 その光景にニノが若干イラつき始めているがそんな事は知った事では無いと言わんばかりに自身の欲に忠実なのがアイなのだ。

 まー今は同じドラマに出演している訳なので、これくらいの事でコンデションも良くなるのであれば、俺自身構わないのだが……このままの生活を続けると、以前ツクヨミに言われた言葉を思い出してしまう。

 多分……おそらくだが、俺の死因は腹上死の可能性が極めて高い気がしてならないが、まぁ……それは本望な部分もあるのだ。

 

「じゃあ、私達はお風呂に入ってきますね」

「くぅぅ~ヒカルさんがそう言うなら……」

「ごゆっくり~」

 

 悔しそうにするニノとは対照的にカナンは余裕の笑顔だったのが、印象的だった。

 

「じゃあ、お風呂でもう一戦出来るね♡」

「わ……私だって一眠りしたから出来るもん♡」

 

 アイとかなはかなり乗り気のようだった。

 

 

 

 

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