カミキヒカルアナザールート   作:だめねこ

24 / 206
第24話

 注文したケーキがテーブルに所狭しと置かれている。

 大体が俺の所為ではあるものの後悔はしていない!

 

 アクアもミルフィーユを食べれて満足そうだけど……やっぱり子供なので豪快にフォークをぶっ刺して大きく口を開けて食べようとしたので、ちょっと待とうか?

 

「アクア……ケーキは慌て無くても逃げませんから……こうやってナイフを使って、食べてくださいね」

「あっ!……うん、わかった」

 

 分かってくれて何よりだ。

 チラッとルビーの方を見て見ると既にジャンボケーキにかぶりついており、口の周りがクリームだらけになって居た。

 そして、アイはと言えば……

 

「いやーここのケーキ初めて食べたけど美味しいね~」

 

 幸せそうに食べてて何よりだけど……鼻の頭にクリームが着いてるんだよなぁ~

 

「……このデカさは……胸やけしそうだ……」

 

 そして、この場に置いて一番の年長者である雨宮さんは……早くもギブアップしそうになって居たけど……そもそも何故行けると思ったんだ? それなら普通のケーキにすればよかったのにと思わずには居られなかった。

 

「パパぁ~このケーキぼくもたべたい」

 

 アクアはそう言うとチーズケーキを指さした。

 

「良いですよ。ちょっと待ってくださいね~」

 

 チーズケーキを半分はちょっと多いかな? とりあえず1/3位切り分けてアクアの皿に移動してあげた。

 

「パパありがとう~」

 

 アクアはそう言うと笑顔で早速食べ始めたから俺もチーズケーキから食べ始めた。

 ……うん、中々美味いなこのチーズケーキ!

 俺がそう思っているとアクアが服を引っ張って来た。

 何かと思い見て見るとアクアがパンケーキを指さしていた。

 さっき皿に移したチーズケーキは既に無く……アクアの胃袋にすぐさま収納されたようだった。

 

「……このパンケーキも食べてみたい!」

「分かりました」

 

 さっきと同様にパンケーキも切り分けてアクアの皿に移すとアクアは上手に切って食べ始めた。

 さて、俺も食べるのを再開しようとしたが……

 

「……ヒカル君って面倒見良いね」

 

 さっきまでジャンボケーキに夢中になっていたアイだけど……それでも周りは見えてた居たようで、俺と自身の行動を比べていたようだったが、言ってしまえばアイはまだ10代で遊びたい盛りなんだから、自分がってなっても仕方が無い訳だ。

 俺は……まぁー転生者ではあるものの、所詮は唯の凡人なので二つの事を同時にこなす事は出来ないから、アクアを優先しているだけなのだ。

 だからそんなに卑下する事は無いし……言ってしまえばやり方が分かってさえしまえば対応なんてのは幾らでも出来るものだ。

 

「アイさん……とりあえず鼻に付いてるクリーム取った方が良いですよ」

「早く言ってよ!?」

 

 俺がそう言うとさっきまでの深刻な表情もどこへやらアイは顔を赤くしてすぐさま紙ナプキンで拭き始めた。

 ああ、指摘されると恥ずかしいとは思えるのか……しかし、食べ方を改善しないとまた付く事になるけど、その辺りはどう考えてるんだろうか?

 雨宮さんもルビーもアイのずぼらの所も含めて全肯定しているだろうから……結局はアイ自身の問題で改善する気が無ければ一生このままなのだろう。

 

「……パパ? このおっきいケーキも良い?」

 

 今日のアクアは普段よりも食べてるけど……1歳の子ってこんなに食べるものだろうか? あんまり食べ過ぎると今度は吐き出す可能性があるし、ちょっと危ないかも知れないなぁ~

 

「アクア……今回はここまでにしておきましょうね? あんまり食べ過ぎると体壊しちゃいますよ?」

「ええーだって……このこはたべてるよー!」

 

 あっルビーは自己紹介してないから名前が分からないか……

 そして、ルビーの方を見るとフォークが止まっており、難しい顔をしていた。

 ……どうやら許容量に達したようだ。

 ついでに雨宮さんは何とか完食したけど、胸を抑えている事からアウトの様だ。

 

「……アクア良く見てください。フォークが微動だにしていない事からもうお腹いっぱいの様です」

「いっぱいじゃないよ! ちょっと休憩してるだけだからちゃんと食べれるもん!」

 

 ルビーはそう啖呵を切るも……フォークを動かす事はせずに目の前のケーキを見ているだけだった。

 

「ルビー? 食べきれないんだったらママが食べようか?」

 

 アイは鼻にクリームを再度付けて笑顔で言うけど……ちょっと余裕はなさそうだ

った。

 

「ぼくまだたべられるのに……」

 

 アクアがそこまで言うなら、試して見るか……

 

「分かりました。じゃあ……少しだけですよ」

 

 とりあえず……アクアの口に一口で入るくらいの量を小出しで切り分けて皿に移してあげたが、アクアはそれ等を美味しそうに食べている。

 この子……フードファイターにでもなる気か?

 

 

 その後……とりあえずみんな完食する事は出来たし、粗相も何も無かったけど、俺とアクア以外がだんまりを決め込んでしまい、顔合わせは何とも言えない雰囲気になって終わってしまった。

 

 いや、ルビーと雨宮さんはシェアすれば良かったんじゃ無いかって思うけど……それは結果論かも知れないし……相手の食生活を知らない俺が注文前に食べきれるんですか?って聞くのは野暮だし……これは起こるべくして起こった事だ。

 となると……アクアを返すのはちょっと考えた方が良いかも知れないな

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。