カミキヒカルアナザールート   作:だめねこ

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第36話

 中央のキッチンでは白熱したカレー対決が行われており、カレー料理人と呼ばれた高円寺マキトはまるで踊るかのように楽しそうに料理を進めており、反対に壮年の曽根崎総一郎は……阿修羅の様な表情で料理を進めいる。

 

 二人にカレー料理を食べるのは審判員の方たちのみであり、一般客の俺達はと言うと……もう出来てるバイキングの料理を食べていた。

 

「……この餃子美味しいですね。うーんレシピとか是非教えて欲しいものです」

 

 アクアや大輝君にもこういったものを食べさせてあげたいけど……うーん中々難しいな。

 大輝君は愛梨パイセンの影響を受けたのか……ララライに所属して子役としても注目されており、親目線ではあるものの将来が楽しみな逸材であるのだ。

 なので、一緒の劇団にいるので、大輝君と食べに行くのは全然問題無いけれど……アクアはどう考えても無理なのだ。

 一緒に暮らしている時はなんら問題は無かったけど……今はアイと一緒に生活している以上不要な外出をさせる事は出来ないし、子供である以上アクアの口から爆弾発言が飛び出さないか心配ではあるものの……時折アイからのメールを見ると『アクアがヒカル君の事をママと認識してて、私の事をママって呼んでくれないよ~(泣)』って来たから大丈夫そうであった。

 アイの気持ちを考えると悲しいのは分かるけど……世間的にはそっちの方が都合が良いので頑張って欲しいものだ。

 

 ……と現実逃避しながらも、2人に話しかけるも2人の意識は既に別の事を考えて居たようで……

 

「ねぇカミキこの後ホテル行かない? 私カミキの事満足させてあるげるからさぁ~♡」

 

 YUKARIはそう言いながら右側から抱き着いており、その豊かな胸を押し付けて来るし……

 

「カミキ……私と試してみない? 私だったらカミキを天国に連れて行ってあげるよ♡」

 

 アヤセは挑発するかの様にその豊かな胸を強調して迫って来た。

 これは……願ってもないチャンスかも知れないな!

 2人とも満足させれば角が立つ事無いし……ニノが居るとはいえ、十代の男の性欲なんて底なしなんだから……ここは乗るべきだろう! このビッグウエーブに……

 

「全く2人とも……面白い事言ってくれますね。そこまで言うなら、この後ぜひ堪能させて貰いますよ?」

 

 どちらからも生唾を飲み込む音が聞こえた。

 

「……でも今は腹ごしらえが先です」

「「くぅ~♪」」

 

 俺がそう言った瞬間二人のお腹から可愛らしい音が鳴り出した。

 

「……そ、そうね腹が減っては戦は出来ぬって言うしね!」

「……食べなきゃ体がもたないからね」

 

 アヤセもYUKARIもそれぞれ席を立つと各々で好きな料理を取りに行ってしまった。

 

 まー原因は俺であるのは明白なのでちゃんと満足させないといけないな。

 餃子も食べ終わったし……ウナギも食べて頑張らなければ……

 

 

 

 2時間後

 

 その後腹ごしらえも終えて俺達3人はホテルに入って行った。

 

 

 

 

「あんっ……んー♡ちゅる♡だめっもう……イッちゃう……イッちゃうから♡」

「カミキ♡もっと……もっと……あっ♡……あっー……私もイク♡」

 

 二人ともに何度もイカせたことでようやく納得して貰えたようだし……やっぱりこの手に限るなー

 

「はぁはぁ……ふぅーじゃあちょっと休憩しましょうか?」

 

 現在の時刻は22時を回っている。

 ホテルに入ったのは確か14時位だったし、休憩も挟んではいるものの大分長い事やってしまい、俺も多少は疲れてしまったが……アヤセもYUKARIも息絶え絶えで有った。

 

「ハアハア……カミキの体力お化け~もう動けないわよ~」

「……こんなに気持ち良かったの初めて♡」

 

 アヤセもYUKARIもイキ疲れたってのもあるが……目はトロンとしており、その姿が逆にそそる。

 その所為か息子が復活してしまった。

 

「……カミキ嘘でしょ?」

「……すっごい元気だね……私……壊れちゃうかも……」

「大丈夫です。その時は私が面倒を見ますから……安心してくださいね」

 

 

 そんなこんなで修羅場っては居たものの……無事に乗り越える事が出来たのであった。

 

 しかし、この所為で俺のプライベートの時間はかなり無くなってしまい……

 

 ドラマではYUKARIや有馬と共演する事が多くなり、学校は言わずもがなアヤセがおり、夜は不定期にニノが来るため、ほぼ毎日誰かしらを抱いてる事になって居た。

 

 そんなこんな有りつつも、俺が2年生に進級し一ヶ月が経過した時だった。

 

 その日俺は劇団ララライでパイセン達といつもみたくだべっていると突如スマホが鳴り出した。

 

「すいません。電話出ますね」

「おう」

 

 見て見ると……相手は有馬だった。

 

「もしもし有馬さんどうしましたか?」

『あっもしもしカミキ? 今大丈夫?……ちょっとお願いがあるんだけど……』

「何でしょう? 私に出来る事なら構いませんけど……?」

 

 有馬からお願い? ま……子供の頼む事だしそんなに難しい問題な訳無いだろうとその時の俺は考えて居たんだが……それは正しく間違いであった。

 

『ちょっとホラー映画に出演する事になったんだけど……配役で良い人が欲しいからカミキ出てくれない?』

 

 有馬は今じゃテレビで見ない日が無い位の子役の売れっ子であり……その活動は多岐に渡るとは言え……本業はドラマに映画であるのだ。

 ドラマは色々と呼ばれる事が多いが……映画に関しては半年に一回程度の割合でしか出演して無いけど、それでも俺の年代で言えばトップクラスの経験者であるのだが……映画は本当に時間が掛かるからスケジュールの管理が厳しいし、脇役ばかりやっていたことが仇となり、賞に関しては助演男優賞位しか受賞したことが無いから若干舐められがちなのである。

 いや、受賞してるんだから舐められる謂れは無いけれど……やっぱり一回ぐらいは最優秀賞取らないといけないよな……

 しかし……時間はそんなに取れないし……

 

『あっ……やっぱり……時間……難しい?』

 

 有馬はそう言うと悲しそうな声を出して来た。

 ……子供とは言え、女は女で有る以上悲しませる奴は男じゃねーし、やってやらぁ!

 

「……いえ、大丈夫です」

 

 俺がそう答えた瞬間有馬の声が喜色の声に変わって……

 

『さっすが女たらしのカミキヒカルね! 五反田監督ぅ~女たらしが釣れましたよ~』

 

 有馬はどうやらスピーカーにしていたようで、五反田監督と呼ばれた人物も傍にいるようだった。

 

『有馬でかした! これでノミネートは確実だぜ!』

 

 俺が出た位でノミネートされる程世の中甘くはねーけれど……ま、男は女に騙される生き物だし、……それに、俺も新しい賞が欲しい所だったから渡りに船と思っていよう

 

「ちなみに私の役って何になりますか?」

『監督……カミキの役ってなんですか?』

『ああ、女たらしの役はな……』

 

 なんで女たらし=カミキなんだよ? 普通逆だろうが! せめてカミキって呼べよ!?

 

『……主人公の友達に殺される役だな』

 

 やる気が一気に無くなった瞬間だった。

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