カミキヒカルアナザールート   作:だめねこ

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第55話

 今頃『B小町』はドームでライブを行っているのかなーと思いつつ、料理を作りながらぼんやり考えて居た。

 

「ねぇねぇカミキ……私も何か手伝えること無い?」

 

 カナンはそう尋ねるが、正直手伝ってもらう程の事なんて特に無いしなぁ~

 

「そうですねぇ~お風呂もお湯張終わってますから、先にお風呂入ってくださいね」

「そ……そう? じゃあお言葉に甘えて先にお風呂に入るよ」

 

 カナンに先にお風呂に入る様に伝えると一旦部屋に戻って着替えを取りに行き浴室に向かって行った。

 さて、有馬はクリスマスシーズンって事で若干帰りは遅いけど……それでも18時ぐらいには帰って来るだろうし……それまでには準備を終わるだろう。

 七面鳥の丸焼きも用意して、ピザもさっき頼んだし……後はグラタンも作りつつ……ビーフシチューもそろそろ完成するな……

 鼻歌まじりに料理を作っているとインターホンがなった。

 

 アヤセとYURIKAにもお世話になった事だし、声を掛けたら物凄い勢いで頷かれたけど大丈夫なのだろうか? クリスマスなんてキャバ嬢にとっては稼ぎ時だし、YURIKAも基本忙しいはずだけどと疑問に思いながらも玄関に向かうと……

 

「カミキ久しぶり~♡ こっちの可愛いのは私の妹のゆらだよ」

「あっ初めましてお姉ちゃんがお世話になってます片寄ゆらです」

 

 相変わらずの色気を纏っているアヤセと中学生くらいの美少女が居た。

 

「お久しぶりですアヤセさんに……えーっとゆらさんですね? 初めまして私はカミキヒカルと申します。外寒かったでしょう? 中に入って温まってくださいね」

「お邪魔しまーす♡」

「……ふわぁー芸能人の……しかもカリスマモデルのカミキさんの家に行けるなんて……私もう死んでもいい!」

 

 アヤセは堂々としており、妹のゆらちゃんはそう言うと物凄く嬉しそうにしているけど……もしや雑誌の読者か?

 

「……アヤセさんもしやゆらさんって」

「勿論カミキのファンだよ! カミキは今の中高生に大人気なんだけど……気づいていた?」

 

 いや、全く気付いて無かった。

 そもそも俺の周りに中高生が居ないし、俺自身流石に自分より大分下の子を性的な目で見るには……ちょっと抵抗がある。

 せめて15歳……もっと言えば16歳以上を基準にしているから、まず俺から話かける事は無い……

 法律的にはだめだけど……そもそもアイとやった時の年齢が年齢だし、今更過ぎるから手を出すときは完全に落として、憂いを断つぐらいはしないといけない

 

「……そうなんですね」

 

 とりあえず無難な返事になってしまったが……まぁええやろ

 

「じゃあ……料理が出来るまで炬燵で待っててくださいね」

「「はぁーい」」

 

 可愛らしい良い返事だ!

 

 さて、台所に戻って料理の続きをと思ったら再度インターホンが鳴り響いた。

 まぁー有馬なら鍵を持ってるからYURIKAが来たんだろうと思って玄関を開けると……そこには不機嫌そうな有馬を抱えて楽しそうにしているYURIKAが居た。

 

「やっほ~カミキ……ちゃんと私を誘って偉いぞ♡」

「……もういい加減降ろしてよぉ~」

 

 YURIKAはそう言うとニヤニヤ笑いながら有馬を抱えて入って来たけど……

 

「あの~YURIKAさん? 有馬さんを降ろしてあげてください」

「……しょうがないわね~」

 

 YURIKAはそう言って有馬を解放したら有馬はすぐさま靴を脱ぎ俺の背中に隠れてしまったけど……二人の間に一体何かあったんのかな?

 

「もう~そんなに警戒しなくても良いじゃない! 同じドラマに共演してる仲なんだからさ仲良くしようよ~」

「……嫌じゃ無いけど、YURIKAずっと抱き着いて来るじゃない!」

「……かなちゃんは私に似て可愛いからねぇ~」

 

 YURIKAはそう言うと怪しい色気を出しながら有馬をじっと見始めた。

 

「ひぇ!? ちょっと冗談でしょ!? カミキYURIKAが怖いよー」

 

 涙目で俺の足にしがみついてる有馬だけど……流石に大丈夫だとおもうぞ?

 

「ほら……YURIKAさんもそれ位にしないと嫌われちゃいますよ?」

「ふふっちょっとやり過ぎたかな?」

「……子供相手にやり過ぎですよ」

「いやーかなちゃんの事を気に入ってるのは本当よ。こんな小さい子がドラマに映画にバラエティー番組に歌も踊りも頑張って結果出してるんだから……大人としてちょっと構ってあげたくなるじゃない♪」

 

 YURIKAはそういうと両手を広げて捕食者みたいな動きをしてるけど……

 

「……では私が男としてYURIKAの相手をしましょうか?」

「それはそれで全然ありだけど……」

 

 流石に有馬の前で抱く事はしないけど……まんざらでもなさそうなYURIKAだった。

 

「まぁ……冗談は置いといて有馬さんもYURIKAさんも炬燵に入って待っててくださいね」

「……そうする」

「分かったわ! ……じゃあかなちゃん私の膝の上に……」

「いや……全然分かって無いじゃない! ちょっとカミキ助けて!」

 

 有馬は再度YURIKAに抱えられて炬燵のあるリビングに連れて行かれた。

 

 さて、とりあえず人数も揃ったようだし……後はとりあえず、料理を運び始めるか……

 

 みんなが座っている炬燵に料理を順々に持ってきたタイミングでカナンもお風呂から上がって来た。

 

「あっYURIKAさんとアヤセ先輩お疲れ様です」

「カナンちゃんお疲れー」

「お邪魔してるわよ」

 

 アヤセとカナンの関係だが……どうやらキャバクラの先輩・後輩の中らしいけど、アヤセ自身は関暴連とは一切関係が無い一般のキャストらしい。

 アヤセ自身も顔が広いからキャバクラ嬢に仕事のいろはを教える講師の仕事もやってるようで恐らくその時に知り合ったのだろう。

 ちなみにYURIKAは俺がカナンの事お願いした結果メディアの露出が増えたいきさつがあるので、カナンはYURIKAに頭が上がらない状態だった。

 

 まー色々と便宜を図って貰ったので俺もお礼しようと思い今回呼んだ訳だけど……まー楽しそうにしているから問題ないだろう。

 

「じゃあ……お酒飲む人は何が良いですか?」

「私はスーパードライ」

「じゃあスクリュードライバー」

「YURIKAはスーパードライでアヤセはスクリュードライバーですね」

 

 一応今回の為にお酒は大量に用意したから問題無いだろう

 

「あの~私はオレンジジュースで……」

「私はアップルジュース」

「分かりました」

 

 ゆらちゃんはオレンジで有馬はアップルと……

 俺はシャンパンにしようっと

 

「……ってカミキ一人だけシャンパンってズルいわよ」

「私もやっぱりシャンパン飲む!」

「分かりました……今グラス持って来ますのでちょっと待っててくださいね」

「あとカミキ何かクリスマスソング歌ってよ!」

「……クリスマスソングってジングルベル?」

「……ゆらちゃんそれはベタ過ぎるよ~」

 

 いや、みんな分かるジングルベルで良いじゃん!

 

「……わかりました。じゃあ『クリスマスキャロルの頃には』歌います」

「「「え!?」」」

 

「~~~♪」

 

「「「いや……物凄く上手いけど……」」」

 

 そんなこんなあり、ニノだけが居ないクリスマスは始まったが……正直クリスマスにドームライブを設定したのが苺プロの方針なので仕方が無いけど……まぁアイドルだからなぁ~って事で諦めて貰い涙を飲んで貰った。

 

 雨宮さん・アクア・ルビーに関しては苺プロで打ち上げをするらしいので、そもそも部屋には居ないし……アヤセの事を気に入ってるアクアを会わせたらどうなるか分からないから都合が良かったとも言えるしえる。

 

 とりあえず、今年は無事に乗り切ったし、来年からまた頑張るか……

 

 

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