カミキヒカルアナザールート   作:だめねこ

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第66話

 はぁ~最近出費が多くなって来た。

 家計簿を付けている身からすると頭が痛くなる問題だ。

 アクアとルビーの養育費にかなの教育費と後は”厄介な色々”がのしかかって来た事で俺の出費がえらい事になり始めた。

 

 これが普通の家庭であるならばなんら問題も無く、役所に行って児童手当と言った権利を利用出来るんだけど……

 

 イメージを売りにしてる芸能人ではそう言った事は出来ないし、そもそもが社会的信用が無いから借金をするにしても消費者金融を頼るしかないのが問題だ。

 

 今はまだ稼げて居るから問題無いけれど……先々の事を考えると貯えて行かないといけない

 

 自分の通帳と家計簿を睨めっこしながら、とりあえず今月は黒字ではあるけれど……やはり年を取るにつれてお金がかかって来る。

 大学卒業した後はお高い車も買ってしまったし……今現在はバイクと車の維持費がかかる。

 

 食費に関してはニノが管理してるから月幾らかかっているのか分からないが……飯位は贅沢したいので、ここは削りたくない……というか削る所が無い!

 

 となれば収入を増やすしかない訳だけど……休み無しで朝から晩まで働いてるとメンタル的に結構辛いしなぁ~

 

 何とはなしにテレビを付けて見るも……

 特にめぼしいものは何もなく、プリウスの逆走や煽り運転などの特集がなど多かった。

 車を運転する以上逆走や煽り運転なんて巻き込まれたくは無いものだ。

 

 とりあえず、チャンネルを回して見て居ると、競馬のCMが偶々目に着いたが……

 

 競馬か……視野には入れて置くけど……出来ればやりたくはないな……

 

 真のギャンブラーは胴元が居る賭け事はやらないし、俺も出来ればやりたくないけど……裏の賭博は伝手が居ないし、パチンコ・スロットは台選びもそうだけど店特有の特別な日が狙い目でそれ以外は回収日みたいなもんだから行くだけ無駄だ。

 となれば日本で出来る賭け事なんて麻雀位しか思いつかないけれど……今って手積みじゃなくて自動卓だからイカサマは難しい環境になって来ている。

 そう考えると……お上に捕まる心配が無いのは競馬しか無いんだよなぁ~

 

 株やFXにバイナリーオプションと色々と資産を増やす方法は増えて来たが……100%俺の偏見だけど詐欺にしか思えないのだ。

 何せ判断材料が多すぎて結果が不透明過ぎている。

 勿論ちゃんとした知識がある人なら説明出来るんだろうけど……どうにも性が合わないのだ。

 

 しかし、今現在勘が冴えてる状態かと言えば判断に困る。

 

 俺のジンクスで言えば、性欲と無欲のバランスが釣り合っているのであれば神通力が宿るが如く百発百中当てる事は造作もないが……そうで無ければ唯の人なのだ。

 そして、性欲に関して言えばこの数か月は仕事が忙しい事もあり、抱いてる暇が無いので溜まっているし、今こうして金に関して考えを巡らせている以上は無欲であるとは言い辛いだろう。

 だが、比重はどちらも重くなっている以上はバランスは釣り合っているとも言える。

 

『それでは午後の天気予報ですが……』

 

 おっとそう言えばまだ洗濯機を回して無かったな。

 

 テレビから聞こえる天気予報に耳を傾けるとどうやら午後も天候は良さそうだがら、とりあえず昨日から干してる洗濯物を取り込む為に、ベランダに出たが……

 

 今は青空だけど……所々に厚めの雲が見えるし、何より若干湿り気を帯びてる……? これはもしかしたら雨が降るかも知れない……それも特大に大雨が……

 

 そんな考えが頭に過った所為か……さっき競馬の事を考えて居た事もあり、俺は天気予報から競馬の特集チャンネルに変えて見る。

 

『さぁ今日は絶好の競馬日和ですねぇ~』

『ええ、それに今回はアメリカからの多数の人気馬も来ておりますよ』

『なるほど~となると勝負はちょっと難しいですね~』

 

 番組内ではアナンウンサーの人がアメリカの人気馬を高く評価しているが……

 レース内は芝生では無く、雨が降った場合最も影響を受けるダート(土)だ。

 確かに今現在は雨が降っていないから……アメリカの人気馬が有利なのだろうが……

 

「雨は降る……必ず降る」

 

 俺はエプロンを脱いで部屋から使っていないボストンバックを取り出しすぐさま競馬場に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 俺が向かったのは勿論……東京競馬場だ。

 着くや否や……空は曇が多くなっており、まるで競馬場に居る人の欲望を吸い取り成長しているように見えた。

 

 そして、それは……もう間もなく弾けるだろう。

 

 場内にすぐさま入り、俺は新聞紙を購入しオッズを確認すると軒並み国際馬は高倍率になっており、最終レースだけで言えば3連単で一番不人気は1600倍だった。

 

 雨は必ず降る!……ならば間違いなくレースは荒れるのだ。

 自分では気が付かなかったが……この時の俺は恐らく笑っていたのだろう。

 

 

「……でカミキこのお金は一体どうしたのよ?」

「ヒカルさん……うぅ……私は10年でも20年でも待ってますから……だから……自首してください」

「……なんだって私の回りはこんな事に……ひっぐ……」

 

 何だって俺はこんなに疑われているのだろうか?

 カナンだけは責めるような目で俺見ており、ニノは……既にやってると確信した言い方でかなと同様に泣き出してしまったが……

 そりゃボストンバックから万札を取り出して数えている所見たら疑われるのは間違いないけれど……

 

「……あのですね。私はそんな危ない橋を渡った訳ではありませんよ?」

「「「じゃあ何で山の様に札束があるのよ(ですか!)!!」」」」

 

 三人から一斉に非難されたが……

 

「……競馬で一山当てて来ました」

 

 まぁー到着した後にすぐさま雨は降り始めて俺の予想通りレースは荒れに荒れて直感と運だけを頼りにするギャンブルが始まったからな。

 

 アメリカはその土地柄雨はあんまり降らないので荒れたレースは不慣れである。

 かと言って国内馬だって雨が嫌いな馬は居る訳なのだが……それは条件は同じだ。

 悪天候である以上……馬の心理的に早くレースを終えると考えるか安全を第一に考えると聞かれれば間違いなく馬は早く終えようとする。

 そうすればコケる馬が出て来るのは、必然的だしそれに巻き込まれる事もある訳だ。

 

 ここで重要なのが騎手になって来る以上もはや出来レースなど出来るはずがないので、純粋な能力を試される。

 

 ま、早い話が自身がピンチの時こそ本性が出る訳だから……それを見抜ければ勝利は容易いのだ!

 

「……ちなみにいくら勝ったのは?」

「5000万位です」

「競馬ってそんなに儲かる?」

「いえ、これは……悪天候だったし、何よりも条件が良かったからです。私以外にも今日のレースで勝ってる人はいっぱいいると思いますよ?」

 

 まー負けてる奴もいっぱいいるだろうけど……

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