カミキヒカルアナザールート   作:だめねこ

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酒飲み過ぎてダウン……その後人生2度目の結石に腰が痛い!


第73話

 ヒカル君の養育費の金額はおかしい!

 先月までは精々3~40万だったのが……今月からまさか倍以上の100万台に値上がりしてる以上私とゴローさんは審議を問わないといけない!

 ヒカル君の事だから犯罪に手を染めては居ないとは思うけど……一体どうやってこんなに稼げるようになったのだろうか?

 ドラマや映画で主演で当たればそれぐらいのギャラは貰えるかも知れないけれど、基本ヒカル君は脇役しかやらないし……後はモデルの仕事を熟しては居るけれど、それにしたってこれはおかしいのだ。

 

 私なんか寝る間も惜しんで働いてようやく手取り80万を超えたけど……

 

 一番はCMの仕事さえあれば私も一気に稼げるのに!

 今の所CMの仕事はまだ来ていない……

 

 そんな訳で……

 

「ヒカル君お話があります!」

「……それは構いませんけど、髪の毛乾かしてからでも良いですか?」

 

 時刻は22:00……丁度お風呂から上がってきたばかりなのか……上半身裸で出て来たヒカル君は普段とは違う色気を纏っていた。

 私にはゴローさんが居るから大丈夫だけど……これは世の女性が見たら生唾を思わず飲みこんじゃう事間違いないね!

 

「ももも……勿論大丈夫だよ?」

「?……リビングで待っててくださいね」

「分かったよ」

 

 ヒカル君は洗面所に入るとすぐさまドライヤーの音がし始めた。

 ヒカル君は髪がかなり長いから乾かすのに時間が掛かると思うから私も落ち着いて話さないと……いや、落ち着ける訳無いよ!

 何! 何で? どうしてヒカル君あんなに可愛いの! 身長も私と同じ位で体型だって華奢だし……私だって可愛さには自信しか無いけれど……あんなの反則だよ!

 あれを見て落ち着ける方がおかしいよ! 今私手のひらに人って何回も書いて飲み込んでるけど全然落ち着けないし! 寧ろドームの時……いや、人生で初めてここまで動揺しちゃったよ!

 

 それからしばらくしてようやくヒカル君が出て来たけれど……かなりの薄着で家の中とは言えラフ過ぎる格好だった。

 

 いや、こんなの……ニノやカナンが狼になってもしょうがないし、かなちゃんにとっても悪影響だよ!

 もしや……アクアはヒカル君と一緒に生活していた時にヒカル君の湯上り姿を見て勘違いしたんじゃ……?

 

「どうかしましたか?」

 

 ヒカル君は私を心配そうに見つめるけれど……その目が女性を狂わせるのだ。

 いや……私にはゴローさんが居るし? 問題無いけどね!

 

「い……いや、大丈夫だよ!」

「そうですか……ところで話ってなんですか?」

 

 ふーとりあえず、何とか誤魔化せたけれど……本題はここからだ!

 

「ヒカル君……養育費の件なんだけど……この金額は一体どうしたの?」

 

 私は恐る恐るヒカル君に聞いた所更なる恐ろしい返答が帰って来た。

 

「……ええ、ちょっとした臨時収入が入りましたので上乗せしましたけど……もっと入れた方が良かったですか?」

「ちなみにどれぐらい入ったのか聞いても良い?」

「……4000万ですね」

 

 4……4000万!!! CM4本分って事!? いや、でも……今ちょっと違和感があった気がする? 何だろう実際はもっと稼いだって事なのかな?

 

「す……すごいね。確かCM1本が1000万て聞いたから……4本分かぁ~私なんてまだCMの仕事来たこと無いのにヒカル君はCMの仕事来てるんだぁ~」

「いえ、来てませんけど?」

「なんで!? じゃあどうやって稼いでるの? 私にも教えて!」

 

 思わず反射的に聞いてしまった私は悪くないと思うけど……CMじゃなくてもそんな大金が稼げるって一体どういった方法何だろう?

 

「……ああ、お金の稼ぎ方なら、結局の所人海戦術が一番なんで……私が行って居る方法は派遣会社と同じ方法を取ってますよ」

「派遣会社? 同じ方法?」

 

 思わず首を傾げて聞いてしまったけど……バカだと思われて無いかな?

 

「そうです。私が所属している劇団ララライの人数が多くなりましたが皆が皆毎日仕事がある訳では無いので、私のコネで役者の仕事を斡旋してその分の仲介手数料を取って稼いでます。なので、その人数が多ければ多い程私の懐も潤う形になりますね」

 

 はぁ~ヒカル君凄い事やってるね~

 待って……それなら私も苺プロでそれをやれば……儲かるんじゃ?

 

「ちなみに言っておきますけど……アイさんにはこういった商売は向いて無いのでやらない方が良いですし、そもそも事務所の人が許さないと思います」

「え~! じゃあ何でヒカル君はやっても大丈夫なの?」

「私はそもそも事務所に所属してませんし、どちらかと言えば個人事務所みたいな部分がありますから怒れる人が居ませんよ?」

 

 た……確かに個人事務所ならヒカル君が怒られる事はまず無いもんね。

 それなら私もアイドル卒業したら独立して個人事務所にするのもアリかもと考えた時だった。

 

「……ちなみにアイさんが独立して個人事務所でやっても恐らく1年持たないと思いますよ?」

「1年? そんな訳ないじゃん。だって私今売れに売れて仕事をいっぱい熟してるから1年では終わらないよ」

 

 いくらヒカル君でも私の事見くびり過ぎるだよ。

 こっちはなんたってドーム公演もやったアイドルなんだし、仮に独立して個人事務所なったとしても1年じゃ終わらないし、終われないよ!

 

「……いえ、仕事が忙しすぎて確定申告とかやり忘れてしまい、税務署から指摘を受けて終わるかとお思います」

 

 確定申告? 税務署? ちょっと何を言ってるのか分からないんだけど……

 

「つまりどういうこと?」

「要するにアイさんにその気は無くても脱税疑惑で逮捕されるって事ですね」

「ガーン」

「そうなればアイさんが芸能界に復帰するのは絶望的になりますから、ゴローさんや子供達も後ろ指を刺されて生きる羽目になりますが……その辺りはどう考えますか?」

「……今のまま頑張る」

「それが一番良いと思います」

 

 うぅ……世の中結局お金なんだと思ったら、こんなところに落とし穴があるなんて……”仕事が忙しすぎてうっかり忘れてたよ~”って言っても恐らくだめだよね?

 

「……ちなみにそれ以外だと何か問題あったりする?」

「アイさんの性格的に領収書を無くしてしまい、それを経費で落とす事が出来なくなって余計な出費をしてしまい、それをテレビか何かで”うっかりして無くしちゃいましたアハハ~”ってネタにして炎上しそうなぐらいですかね」

 

 いや……どうだろう……流石に私もそんな事ネタにはしないと思うけど……何かの拍子に言っちゃうかもしれないなぁ~

 我ながらうっかりしてる部分はあるし、テレビでも子供達の事をついつい口を滑らせては誤魔化してる状態だったしね。

 そうなるとこういった頭を使う分野は私には向いて無いから独立は本当にしない方が良いかもしれない

 

「……今日はもう遅いから帰るね」

「ではおやすみなさい」

「うん……お休みなさい」

 

 色々と衝撃的な内容だっただけに私の頭はパンク寸前だったけど……寝る前に一つ疑問が出て来た。

 

 ヒカル君は臨時収入で4000万入ったって言ったけれど、それって稼ぎ方とは別だよね? 明日もどうやらヒカル君とお話をしないといけないようだ。

 臨時収入で4000万……ちょっと、いやかなり気になるなぁ~

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