カミキヒカルアナザールート   作:だめねこ

83 / 206
第83話

「JKのママ最高に可愛かったよ!」

「流石トップアイドルのアイだな!」

「アハハ~二人ともありがとうね~ま、やっぱり~私の天才オーラは留まる事を知らないからね~♪」

 

 ルビーもゴローさんも物凄く喜んでくれていた事から初回放送の掴みはバッチりなようだけど……男の子側のか……カモネギ君だったっけ? あの子はかなりがっついているところを見ると正直引いてしまうし、もう一人子が確か歴史の人物だった気がするけど……あんまり喋らない寡黙な子だったなぁ~

 ……こうなるとみんなでヒカル君の取り合いになっちゃうよね?

 ただでさえヒカル君はモテるのに……他の男の子がダメダメだと相対的に評価が上がっちゃうし……ま、最後は私が勝つんだけどね。

 ヒカル君とは私が一番付き合いが長いし、番組的にも私とヒカル君のペアが一番盛り上がるだろうし……うん、勝ったなお風呂入ろっと♪

 

 そんな事を考えて居る時だった。

 

「……ゆらお姉ちゃん……可愛かったな……はぁ~」

 

 アクアも恋愛リアリティショーを見ていたようだけど……アクアのタイプはゆらちゃんみたいな可愛いのがタイプなのかな?

 それにしても……ゆら”お姉ちゃん”ねぇ~アクアと面識でもあるのかな?

 アクアも子役として色々出ているし、その関係でゆらちゃんにまさかの一目惚れした感じかな? 

 うーん……でも、アクアはまだ小学生だし……まだ恋愛は早いんじゃないかな~

 今日ちょっと話しただけだからゆらちゃんの事は良く分からないけれど……どこの馬の骨とも知らない子に可愛いアクアを渡す気は無いし? アクアが欲しかったらドーム公演位して貰わないとね!

 あっでも……私の勘違いの可能性もあるから……一応……念のためにも確認しておかないとね。

 

「あっ……アクアはこのゆらって女の子好きなの?」

「……うん」

 

 私がそう言った瞬間にアクアの顔が一瞬で真っ赤に染まりこくりと頷いた。

 あ……アクアの初めてが私が知らないうちに奪われていた!?

 

 いや、確かにゆらちゃんは可愛いし、可愛いよ? ……だけど、私の方が絶対に可愛いしトップアイドルだし……何よりアクアのママは私だよ?

 今は……まだ自信が無いから……言えて無いけれど……この想いだけは絶対に負ける訳には行かない!

 

「ところでママは番組内で誰と付き合う気なの? やっぱりカミキ?」

「鴨葱君に坂本君はお子様だし……私達の事情を知ってるのはヒカル君だけだから……ヒカル君一択だけど、ルビーは勿論応援してくれるよね?」

「も……勿論だよ。私はママのファンだし? 推しが好きな人と一緒になるのが一番だよね!」

「もールビーは嬉しい事言ってくれるなぁ~ギュー」

「ギュー」

 

 思わずルビーを抱きしめるとルビーも嬉しそうに抱き返してくれた。

 ゴローさんはその様子を見て物凄く嬉しそうだし……二人ともやっぱり私の事を心から慕っているのが理解出来た事がとても嬉しくて……

 

「……でもゆらお姉ちゃんはパパの事が好きなんだよね」

 

 アクアがなにやら言ったようだけど……私の耳には届いて居なかった。

 

 

 

 番組は土曜日の週一だけの撮影だけど……今をときめく私は当然他にラジオや他の番組でも恋愛リアリティショーに関して聞かれる事は多く、その甲斐も有って世間の関心は非常に大きい事を見て取れる。

 

 ま、トップアイドルの私と不知火さんが出ているし話題に上がって当然と言えば当然なんだけど……不自然な事にヒカル君の話題はあんまり出ておらず、どちらかと言えば鴨葱君の方が目立っているのだ。

 

 ヒカル君……モデルで絶大の人気があるみたいだけれど……ヒカル君自体がどの雑誌に出て居るかとはあんまり言わないのだ。

 ルッキズムの権化のようなヒカル君だから……特定されてもおかしくない筈だけど……情報が余りにも出回らない。

 情報制限が徹底されているのもあるし、役者としても脇役・端役を好んでやっており主役をやりたがらないから知名度が無いけど……世間的には分からないが、業界では重宝されている極めて特殊な生き方をしてる。

 

 だからこそ気になるのは……一体どうやって稼いでいたのだろう?

 この前はそれを知りたくて……ヒカル君に直に聞いたら競馬って返って来たけれど、よくよく考えると、そもそも競馬は20歳から解禁される訳だから、それ以降の粗稼ぎは出来ても、それ以前の荒稼ぎは出来ない筈

 

 そんな事を頭の片隅で考えて居た時だった。

 

「それでは……質問コーナーに移りたいと思いまーす。それでは『アイ推し店長』さんより……えーっとアイの飼ってる猫の名前教えて欲しいだって……アイさん答えられる?」

「アクアとルビーだよ」

 

 あっ! 反射的に答えちゃった……ま、名前が名前だからバレないよね?

 

「へぇー宝石の名前付けてるんだー」

「そうだよ~目なんかキラキラしててものすっご~く可愛いんだよ!」

「物凄い熱量が返って来た!」

 

 ルビーは可愛らしくすり寄って来るタイプの子猫だし、アクアは気まぐれな猫って感じで……どっちも可愛い!

 子供って事は絶対に秘密だから言わないし言えないけれど……こうして、猫って事になった訳だし、この際うんと可愛いがってる事を教えてあげよう!

 

「~~~~~そんな訳でもう本当に可愛いの!」

「あ~1を言ったら100どころか億で帰って来たし今日はここまで! またラジオを聞いてね~」

「私は後10時間は語れるから次回も我が家の猫特集だよ~」

「……出来れば恋愛リアリティショーに関して聞きたいけどね~」

「うーん……まだ始まったばかりだから、私もどうなるか分からないかなぁ~」

「そうだよねぇ~じゃあ仕方ないね」

 

 ……とこんな感じでラジオでもそれとなく恋愛リアリティショーに関しても名前を出してるし、鏑木Pや番組スタッフにも許可は取ってる。

 いやー私位に成ればこれぐらいの番宣もちょちょいのちょいだけどね~

 

 ……と思っていたんだけど

 

 現場入りする前に時間があったから、スマホで書き込みや評判を流し読みしていたら、番組のコメントを見るに話題の2割は私と不知火さんとゆらちゃんで誰狙いか予想してるのが多く、ヒカル君と歴史の人は特にコメントは無かったけれど……上原さんと鴨葱君のファンが論争しており……

 

『上原だ! 上原しか勝たん!』

『上原VS鴨志田』

『ナンパ野郎が上原に勝てると思うなよ!』

『鴨志田キュン……上原なんかに負けないで!』

『そうよ鴨志田キュンはそんじょそこらの役者とは違うわ』

『そうよ! 刀剣〇舞にだってメインで出てるんだから……アクションだって凄いんだからね!』

『それを言ったら上原はウロ〇ロスに出てたぞ? しかも段〇竜哉だし……』

『……嵌り過ぎて解釈一致だったわ』

『天パに比べて苦戦する場面が多い段野〇哉だけれど……致命傷は避けないといけない訳だし、それを熟せるのが純粋に凄いよな』

 

 アレ? 恋愛リアリティショーの話どこ行ったのかなぁ?

 全く恋愛番組なんだから恋愛に集中して欲しいよ。

 

 

 現場について早速私は空き教室で制服に着替えて、教室のドアを開けた。

 

「おっはよ~皆もう居る~?」

 

 わざとあくびしながら教室に入り、周りを見渡すと……

 

「あっ」

「「あっ!」」

 

 ヒカル君がゆらちゃんに壁ドンされていた。

 アクアだけじゃなくヒカル君まで……一体どういう状況なの!?

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。