……クックックッ……アサシン、少々良いでしょうか?
はい、そこに座って下さい。
……さて、先ほどこちらに荷物が届きました。
ええ、貴女が懇意にしているブロロロ疾走連合、いえ、キヴォトス・トランスポーター連盟でしたか。
彼女達が届けて下さった物ですが……アサシン、良いですか?アサシン。
10人前のピザなんて誰が食べるんですか……
『……そして、強欲のアーチャーはこのメッセージを伝えた後に、何者かの手によって退去させられたのを確認しました』
『有益な情報をありがとう、奥空さん。こちら……ちょっと何故ため息をつくのチヒロ?』
『……あんたは本当に、まあ後で私が回しとくから、早くミレニアムの報告してきなよ』
アヤネさんが少し躊躇って伝えてくれた謎の人物による強欲のアーチャーさんへの攻撃。
それも含めてさらっと有益で片付けてしまえるリオ会長に、チヒロ先輩は疲れた溜め息を吐いてしまいました。
でも、こういう会議で出た情報をあくまで情報として受け取って処理していけるリオ会長はやっぱりすごいです。
『なら良いけれど。ミレニアムの戦闘に関しては怠惰のランサーの言動から、阿慈谷ヒフミさんを含めたマスターに対する心理的な攻撃を目論んだというのが判明しているわ』
「ヒフミ……」
「……大丈夫です、続けて下さい」
刺さる。
突き刺さるのは、事実という名前の刃でした。
私達のせいというのは無視できない、直視せざるを得ない事実でした。
アズサちゃんが心配そうに手を握ってくれますし、見ればコハルちゃんやハナコちゃん達も心配そうです。
だけど、その事実を言い訳にして今の私は足を止められない。
止めては、いけない。
だって止めてしまえば待っているのはもっと辛い結末ですから。
『ええ、そのつもりよ。いえ……そうね。あまり、こういうのは慣れないのだけど……ヒフミさん、モモイ』
一拍置いてから、リオ会長は言いにくそうに口を開かれました。
『会議ならその……私達だけで出来るわ。貴方達はマスターだけれど、だからといって全ての会議に出席して話を聞く必要なんてない。判断にしてもサーヴァントもいる。この場に今、いなくてもいいわ。必要かどうか貴方達より立場のある人間が……だからその……』
「……ありがとうございます、リオ会長」
「大丈夫!ちゃんと話、最後まで聞けるから!」
本当に不器用な人だとつい目元が綻んでしまいます。
彼女なりに無理をして辛い昨日の話を聞かなくても良いんだよと言ってくれているのは分かりました。
だからこそ、聞かなきゃいけない。
この優しい人達だけに辛い現実を、私の代わりに直視させ続けて背負わせるなんて私も、そしてきっとモモイちゃんも嫌ですから。
『なら良いわ、続けるわね?……アサシンの方は、恐らく顔のない生徒を宝具で召喚している可能性が浮上、現在こちらでも調査を進めているわ。それと……女性に対して過剰な加虐性が見られていたわ、注意してちょうだい。その他、確認できた各スキル等については資料の方を。それからキャスター』
「うむ。奴らと対峙した際に勘づいた事であるが、妙な霊基をしていた。ネルという娘との戦闘時にも未だ自身の
正体の見当はつかないが、と言われるキャスターさんも難しそうに蒸気を吐かれておられました。
『トリニティに関しては……少々混みいっていてね。まずセイバーに関して、直接戦ったミカからは
「借り物、ですか……?」
『ああ、かなり主観的かつ野生の勘染みてはいるがね。とはいえミカは人との関わりを得意とする娘だ。ましてや直接戦闘したとならば尚更さ』
資料をめくられるセイア様の指が苛立たしげに机を叩きました。
それは皮肉げに浮かんだ微笑よりずっと雄弁に彼女の気持ちを代弁している気がします。
『彼女曰く、他人の顔や体を我が物顔で使っているようなチグハグさ……これはアビドスで対峙したアーチャーとの会話を踏まえて無視できない物だと考える。バーサーカーについては、喋らないが非常に卓越した戦闘能力を持っていたそうだ。各種スキル等は資料の方を頼む』
『ありがとうございました。憤怒のライダーについては先ほど映像を見たばかりですし省略します。では最後に聖杯戦争のマスターについて軽く触れようと思います』
別に自分が発言する、というわけじゃないですけどちょっと背筋を伸ばしちゃいます。
『同盟陣営は現在、マスターとなった生徒とそのサーヴァントを含めた全員の生還を前提とする聖杯戦争の終結を目指しています。サーヴァントはセイバー、キャスター、バーサーカーの三騎。いずれも願いよりも我々の目標を優先、ということで良かったでしょうか?』
アヤネちゃんからの確認に、御三方は笑われました。
「大丈夫だよ、アヤネ。僕達はそれぞれのマスターと、そしてそんな彼女達が選んだ道を共に最後まで歩むつもりだ。僕はヒフミとヒフミの大切な物を守る、そのために戦うよ」
「…… モモイの面倒を見るのも半ばだからな。我はどちらにせよ残らねばならんと思っていた所だ。それに聖杯を破壊した場合における魔力供給に関しても大型魔力炉第二号の設置を検討している。この聖杯戦争中は間に合わんが、恐らくは七騎が日常生活を送る分には問題なかろう」
「私は我が同胞との誓いを果たす、ただそれだけである。その道行も行末も、我が同胞は君達と手を取り合って進むと決めた。我が使命と誇りに変わりはない。聖杯という名の闘技場が幼き少女達に圧制を強いるならば、その頚城を破壊し誇りある叛逆を示すことこそがスパルタクスである」
確かな返事に私達の胸が熱くなります。
私たちと契約してくれた三騎の英雄は、こんなにも温かくてかっこいい方達で、こうして共に戦おうと笑ってくれる。
手を繋いでくれる。
それが堪らなく嬉しくて、こんな時だというのにどうしようもなく嬉しいんです。
その気持ちは他の二人も同じなようでモモイちゃんは照れ臭そうに赤くした頬を掻いて、ミノリさんは腕を組んで頷いてますけどその頬は緩んでます。
『お返事、ありがとうございます。みなさんのような方が私達の友達の理解者になって下さった事、とても嬉しいです……!本当にありがとうございます』
頭を下げてくれるぐらいアヤネさんも、そしてみんなも喜んでくださります。
みんなが私たちを支えてくれる。
そのありがたみをすごく強く感じるんです。
『……同盟陣営はミレニアム郊外の廃墟に拠点を置いています。人員も生徒の数も含めて言えば恐らく全陣営中最大。ですが、残りの陣営もまた数や質では負けていません』
そして、だからこそ。
私達同盟陣営は強いんです。
他の陣営にだって負けないぐらい、みなさんが同じ想いで同じ方向を見ているから。
『同じくミレニアム郊外にある要塞都市エリドゥに拠点を置くアーチャー陣営。マスターは飛鳥馬トキさん、アーチャーの真名はアーラシュ・カーマンガー。拠点攻略にはエリドゥの踏破が求められますが、我々は中枢近くまで侵入できる経路の確保、そして内部に協力者が存在しています』
残す陣営。
アーチャー陣営に関しても明星ヒマリ先輩という方が味方してくれています。
『トリニティのカタコンベに拠点を置くランサー陣営。マスターは伊落マリーさん、ランサーの真名はレオニダス一世。この陣営に関しては彼女が以前所属していたシスターフッドの代表とコンタクト済み。現在も交渉中ですが上手くいけば伊落さんの願いについて何か手掛かりを掴めるかもしれません』
ランサー陣営についてもこれからまたサクラコ様と話をすれば、彼女の気持ちにもっと触れられるかもしれません。
どうして、あんなに頑なになっておられるのか、とか。
『ゲヘナの旧カイゼリン・ブリッツ記念教会跡地に拠点を置くライダー陣営。マスターは陸八魔アルさん。ライダーの真名は推定メドゥ「ゴルゴーン」……え?』
そんな風に残る陣営の話をしている中、アヤネさんがライダーさんの真名を話そうとしたところで待ったが入りました。
落ち着いたその声の主は、苦い顔をした古関先輩でした。
「……してやられたわ。あれは恐らくゴルゴーン、大地母神が零落した怪物の母よ。あの姿になるまではっきりしなかったけど……多分彼女はゴルゴーンの相を持っていて、それをスキルか宝具で強制的に発現……いえまさかそもそもの土台が違う……キヴォトス式ってこと?どれだけ腕の良いマスターが、あの陸八魔って娘はそこまで、どっちにせよ味な真似をしてくれ……る……んだと思います……よ?」
途中で視線を集めているのに気づいてかびっくりされた彼女は声のボリュームが落ちてしまいました。
ですが私達の中でサーヴァントの方を除くと、英雄譚や伝承といった事に一番精通されているのは古関先輩です。
彼女の気づきについてもまたゆっくり聞きたいところです。
『ありがとうございます。見解についてより詳しく聞きたい所ですが今はまとめていきます。ライダーの真名は推定ゴルゴーン。宝具を複数種持ち、更には腐臭漂うオートマタと我々が呼称する使い魔を大量に保持しています』
戦力という意味では間違いなく群を抜いています。
はっきり言って今サーヴァントの方が三騎こちらにいるからこそ、勝負になると思える程度には彼女達は強い。
『最後にトリニティの通功の古聖堂に拠点を置くアサシン陣営。マスターは黒服と呼ばれる大人、アサシンの真名はスカサハ。彼らは立場上中立である監督役を務めていて、取引を持ち掛けてきています。コンタクトを取るだけなら残る四つの陣営の中でも最も容易です』
そして謎めいているアサシンさんと黒服さん。
あのお二人については、まだ分からないことの方が多いです。
『聖杯戦争のマスターは魔力負担による拒絶反応があり、また期間が終わると過剰な魔力を聖杯から供給されて……脱落となります。期間は二週間。残す所、今日を含めてあと五日。以上が現状我々が共有しておくべき内容となります……ここまでが今回の会議と昨晩の侵攻についての大まかなまとめになります』
長くなったのお茶休憩を挟みつつ、会議は再開しました。
昨晩、ホシノさんが訪ねて来られた時も思いましたけどこうやって改めてお茶を皆さんに用意すると私達も大所帯になったと感じちゃいます。
『この後は議題を募った後に陣営間でディスカッションに移る予定です。補足等あれば今のうちによろしくお願いします』
この場にいる16人。
「おしゃれなハーブティーで女子力アップ!ヒフミには負けないよー!」「モモイはその前に食事の支度を手伝うところから始めたらどうですか?女子力について以前ミレニアムが自治区内で集計したデータで74.9%の男性が自炊能力のある女性に対して」「やめようコトリ……私達にもそれ刺さるから……」なんて声を聞きつつ私は紅茶の香りに一息ついていると補足があるかという話が挙がりました。
『うへー。アヤネちゃんが立派に司会してておじさん泣きそうだよぉ』
『もうっ!ホシノ先輩!今そういうの良いですから!』
なんだか気の抜けちゃうぐらい普段通りのお二人を見て、ほっとしつつ私もアヤネさんへ感謝の言葉を口にします。
「あはは……でもまとめて下さってありがとうございました、アヤネさん!」
「私達も昨日から色んな事が起きましたからこうやって話を改めてしてもらえるとありがたいよね」
モモイちゃんや炭酸飲料や珈琲をそれぞれ飲んでるアリスちゃんやウタハ先輩と違って、私と同じように紅茶を飲んでいるミドリちゃんの言う通り、昨日から本当にバタバタしっぱなしです。
おまけに私達が直接戦った相手だけじゃなくて四つの自治区で行われた戦闘とその後始末の話までとなると、もう何が何だか。
「現状か……それなら少し良いだろうか」
そう思っていると、静かに珈琲の入ったマグカップを下ろしたミノリさんが挙手をなさいました。
昨日から私達の陣営に仲間入りしてくださった、頼れる先輩。
そんな彼女がどんな補足をして下さるのか、みなさんが気になって目を向けたところで。
「私達の陣営が抱えている戦略的な弱点についてだ」
意外、というか考えてもみなかった話題を口にされました。
「私達同盟陣営は恐らく現状のキヴォトス内でも戦力としてかなり強大な部類に入るだろう。それは皆も理解していると思う」
みなさん一様に頷くのは当然でした。
「サーヴァントが三騎、しかも宝具はいずれも高い破壊力をそれぞれが有している。話に聞くアサシンや怠惰のランサーのような即死性、ライダーのような単騎で複数所持しているような特殊性はない。だが、取れる戦略の数という意味ではサーヴァントの数が揃っているという時点で肩を並べているような物だ」
セイバーさんは広範囲のすごいビーム。
キャスターさんは大きなハンマーを凄い勢いで振り回して突撃する質量攻撃。
そしてスパルタクスさんは相手から受けたダメージ分だけ威力が上昇するご自身を中心にした爆発。
宝具に限定しただけでも三者三様。
これに御三方それぞれのスキルや戦闘技術、そして生前から今日までの経験だって加わります。
頼りになる、なんて言葉でも足りないぐらいです。
『(ヒフミ、ヒフミ。僕の宝具についてだけなんか雑じゃないかい?)』
雑じゃないです。
というかご自身でビームって言ったじゃないですか。
「何より私達の最大の強みは数だ。キャスターの使い魔に限らず、こうして志を同じくする仲間達に恵まれている。その志もまた大義名分……という言い方は好ましくないがキヴォトスにおける倫理的な秩序の観念に則った物だろう」
こちらについてはもっと分かりやすい、そう思いながらみなさんを見渡します。
最初はセイバーさんと二人、そこからハナコちゃん、コハルちゃん、アズサちゃん。
次にモモイちゃん達にウタハ先輩達。
そしてミノリさんやヴェリタスの皆さん。
リオ会長、古関先輩が協力して下さって、ホシノさん達も駆けつけてくれました。
今この場にはいないナギサ様やユウカちゃん、カスミさんだって私達に力を貸して下さっています。ヘルタースケルターさんだってたくさんいます。
間違いなく、聖杯戦争が始まったあの日から今日に至るまでに、私達の陣営は強くなりました。
「だからこそ、それが私達の弱点なんだ」
そう、ある意味で強く、そして大きくなり過ぎたんです。
仲間が増えました。
みんなで一緒に頑張っていこうと決めました。
昨日の襲撃だって、大変でしたけど学外にもこうやって助けてくださる方達がいたからこそ、大きな被害にまで至りませんでした。
その上で、ミノリさんは私達の陣営の強さは弱点でもあるのだと仰られました。
「なるほど。人に限らず色々な意味で守るべき物が多い、だからこそ取れる選択肢が限定されてしまう……そういう事ですね」
『ふむ……その話題を出来るなら避けていく、と思ったが君達から触れるなら話は別かな、火中にあって組織を大きくする以上、いずれは向き合わねばいけない問題。遅いか早いか、己への問い掛けは何時だってそれだけさ』
今一つ分かっていない私と違ってハナコちゃんは悩ましげに眉間に皺を寄せています。
ハナコちゃんの言う、守るべきもの。
セイア様もまた、紅茶に口をつけつつ淡々とそれについて触れます。
『時は得難くして失い易い。皆が集って膝を突き合わせる良き機会だから、私も今のうちに考えを述べよう。確かに昨晩の騒動で狙われた彼女達についても我々同盟陣営の協力者や関係者に寄っている面は否めない。直接的に言えばだ、協力者を増やし陣営が強大になった事で協力者が狙われた』
そこで一度、頭を殴られた思いでした。
改めて言葉にされると、足元とお腹の奥の方が冷たく感じてしまいます。
「でもそれは……!……ごめんなさい、つい大きな声出しちゃいました……」
『いいや、才羽ミドリさん。君の気持ちは分かるとも。これは君達の罪では決してない。それだけは誰が見ても……ナギサもミカも、実際に狙われた誰もがそう言うだろう。再度言うが協力者が襲われた罪の在処は同盟陣営にはない。昨晩寝込みを襲いに来た下手人こそが咎を背負うべき事だ。けれど一方で無視できない問題でもある。違うかな?サーヴァントの御歴々』
ミドリちゃんが叫びそうになった気持ちをセイア様は代弁して下さいましたけど、仰っているようにだからと言ってという話なんです。
そんな事、考えられません。
「騎士道を重んじて、という話が通用しないのも聖杯戦争の通例であるのは確かだよ。そしてサーヴァントやマスター本人ではなくその身内を狙う、というのも褒められこそしないが十分にあり得る戦術だ」
『成功した場合の相手マスターの心因的な負担がどれほどかは個人差によるでしょう。ましてや報復という分かりきったリスクはある。特に私達のような自治区を抱え込んだ相手に仕掛けるとなればそのリスクは跳ね上がる。はっきり言って他の陣営にしてもそれをするのは釣り合いが取れないわ……でも』
「現状が変わった。自治区を敵に回しても問題がない手合いであればそのリスクを無視できるそれが実際に起きたのが昨晩で、今後私達が新しく敵に回す存在はそういう相手になります」
古関先輩が締めくくった未来の話は、避けては通れない話題ですけど私達の中にどんよりした空気が流れてしまって仕方ない問題でした。
聖杯戦争を解決するためにとみなさんと手を取り合って作った同盟。
これまではリスクとリターンが吊り合っていないの一点で無視できていましたし、実際に起きませんでした。
でも私達に協力して下さった方を狙っての襲撃が起きてしまった以上、直視しなきゃいけません。
そして多分直感ですけど、ミノリさんは再発防止ではなく、もっと抜本的な部分に触れる為にこの話題を出したんだと思います。
「そもそも、な話になっちゃうけど……多分私達は聖杯戦争に向いてない、と思う……もっと、小回りが効く感じで戦うのが多分本当のやり方なんじゃないかな……って」
ヒビキちゃんが言うのは何度かセイバーさん達からも聞いた事でした。
これだけ大きな規模の陣営、というのは聖杯戦争では珍しいと。
そして私達はたくさん協力して下さる方がいるからこそ、今日まで脱落したりする事なく戦って来れたのは間違いない事実です。
これまではそれで大丈夫だったんです。
「マスターとサーヴァント。ツーマンセルを基本とする戦術が基本だとすると、私達同盟陣営の存在は勿論、新しく確認した聖杯陣営も同じようにイレギュラーだ。その点で言えば戦力は多いに越した事はない……だけど、陣営同士が大きければ戦闘もそれだけ激しく、大きくなるのは必然だ。それこそ被害は今後も増える可能性が出てくる」
でも古関先輩の言う通り、状況が変わりました。
アズサちゃんが話すように新しく確認された聖杯陣営とぶつかる事を考えれば、大きな戦力同士で戦うことになります。
そしてそれはきっと大きな被害を生むかもしれません。
もしかしたらまた、私達のお友達や大切な人達を傷つけられるかもしれません。
母数が多い、ということはその数だけ狙われる人も多い。
『……なんかさ、ちょっと話変わっちゃうけど……カスミちゃんの反応見てて思ったんだよね。多分あの子のがキヴォトスでは当たり前なんだろうって』
今後の被害や戦闘について頭を悩ませていると、ホシノさんは少し言い淀みながらも話し始められました。
カスミさんの話題ですが今ここで言わなくてはいけないとホシノさんが思ったのなら多分。
『私たちは皆、友達だったり大切なものがあったりするから、聖杯戦争に直接乗り込んで終わらせよーってしてる。でも他の、本当に何も知らない第三者からしたらさ……聖杯戦争なんて出来るなら関わりたくないんだと思うよ』
この話もきっとこれからに関わる大事なことなんでしょう。
「そういう意味でも先ほどのお願いは綱渡りでしたね。カスミさんが願い事を聞き受けると申し出たのは間違いなく本心でしょう。でも彼女の本意は関わってしまったことで立場が危うくなった部活自体の存続……」
「……温泉開発部を守りたいってことはさ、きっと本当だったら聖杯戦争自体にもこれ以上関わらせたくないもんね」
ハナコちゃんとモモイちゃんの言葉に上手く言葉に出来ていなかったカスミさんの気持ちがすとんと受け止められました。
彼女が部活を守る事に必死な気持ちも、そして交渉を頑張っていたことも分かっていたつもりでした。けどその根底にあるのは、怖いって気持ちだったんです。
「私もモモイちゃんの考えと同じです。私達が戦力的な意味で最大限彼女達に頼れて、カスミさんが居場所がなくなるかもしれない恐怖に怯えず最大限協力出来るお互いにとって最善手、それがヒフミちゃんの出した提案でした。もし、直接的に戦場へ出て戦って欲しい……そう言ってしまっていたら、彼女は頷いてくれたかは私には分かりません」
『……私達は、ヒフミさん達は聖杯
『私達生徒会の役員が当初から懸念したり、これ以上表立った武力的な支援が出来ないと言っていたのはまさにそういった一面ね。どうしても現代的な価値観において、どんな正当性や大義名分があっても殺し合いは受け入れ難いというのが社会のシステムであり民意になるでしょう』
私達はみんな話し合って、きちんと伝え合って、その上で納得して集まれたと思っています。
でもそうじゃない人達にとって。
たとえば昨日のゲヘナで起こった戦闘を見た人たちにしてみれば、自分の命を奪い兼ねないとても危険な物に見えるのでしょう。
実際、リオ会長が言うように私たちに生徒会や自治区自体が肩入れをしていたという事実はかなりナイーブな話なのだというのは聞いていました。
今も多分、聖杯戦争が起こっているという情報も私達がマスターであるということも決して表に出ることがないよう対処してもらってます。
『でさ、思ったんだよね。私達の数は多い。間違いなく、戦えばどんな陣営とだってヒフミちゃん達は渡り合える。きっと新しい聖杯陣営とだって戦える……だけど。それだけの数を動かすとなると、私たちはすごく目立つ』
でも、今度からはそうもいかなくなるかもしれません。
何故なら新しい敵が現れたから。
今までなかった戦い方を、大切な人を狙われてしまったから。
「ホシノの言う通り、それが私達の今後における戦略的な弱点だ。つまり私たちは戦闘においても盤面上においても───悪目立ちしてるんだ」
組織と戦力の巨大化、その弊害がここに来て初めて重く私達にのし掛かりました。
「立ちはだかる壁は非常に嶮しくそそり立っている。叛逆の意思を秘めながら暴虐たる兇行を敷く圧制者の走狗達に対して、集った我らの兵力は凡ゆる圧制を跳ね除ける剣となるだろう。だが、剣とは力無き者達とって己に向くか分からぬ兇器でしかない。剣を持つ者は……民衆の希望にもなるが常に畏れを抱かせる者でもあるのだ」
サイズが合わないということで急遽用意した専用の椅子に座っていたスパルタクスさんの語り口はとても厳かでした。
「民衆にとって武力とは、時に存在するだけでも圧制となり得る。圧制とは恐怖であり恐怖とは圧制なのだ。そしてその剣が巨大であればあるほど、振える場所を選ばなくてはどんな形であれ周りを傷つける事になるだろう」
スパルタクスさんのお話というのはとても難解です。
ミノリさんとは以心伝心で、彼が話す事をすぐに翻訳して下さります。
でも何故か今回は腕を組んだまま黙っておられます。
それが私には、言葉通りに受け取って欲しいというスパルタクスさんの気持ちとそれを汲んだミノリの態度の現れだと感じました。
戦う力は持っているだけで人から見たら怖い。
キヴォトスでは銃撃戦があり触れていて、戦うっていうのは別に珍しい選択肢じゃありません。
だけど、命の奪い合いは違うんです。
なら、その当事者も、その奪い合い自体もきっと第三者から見たら怖がられてしまう。
これから先、私達は大きな戦力を率いて戦う、という選択はこれまで以上に大きな意味が生まれます。
いえ、もしかすると。
───手前様が選ばれたのはそういう祭ですよ、人殺し。
「(見過ごして、見ないふりをして。私は違うって……でも側から見たら、これまでもそうだったんです……)」
私は誰かの命を奪わない覚悟を決めました。その一線を譲るつもりは絶対にありません。
でも同時に私は命の取り合いをしている当事者でもあるんです。
その力を向ける先だけじゃなくて、力の使い方もきちんと慎重に考えて使わなければ、多くの人を傷つけたり怖がらせてしまうんです。
「……通常、聖杯戦争が開催される時代というのは所謂現代。このキヴォトスとよく似通った時代だ。当然人命のやり取りは一般的社会における法に縛られているし、何より神秘は秘匿するという遵守すべき魔術社会でのルールもある。監督役もいるから多少の騒ぎっていうのは揉み消されるんだ。だから……こんな風に大規模な集団だからこそっていうのは本当に珍しい悩みの種になるね……」
私達同盟陣営っていう大きな集団と大きな力は、今回の騒動を経て敵に狙われるし第三者から後ろ指を指される可能性も、無意味に怖がらせてしまう可能性も大きくなりました。
つまり、聖杯戦争を無事に解決出来ても日常に戻れない、なんて結末に繋がる可能性もあるんです。
だからと言って消極的にも動けません。
そんな形で解決を待ち望んでいられる時間は、私たちマスターには、私にはもう。
「……じゃあ!この先どうすればいいのよ!」
そこまで考えたところで、コハルちゃんが机を叩きました。
「セイア様の言う通り守らなきゃいけない人達が私たちにはいる。でもみんなで動いたら他の人たちから後ろ指さされちゃうかもって……それに昨日よりずっと大きな被害がでるかもって!でも!でもそんなの!」
「……コハルちゃん」
たくさん考えくれていたんでしょう、目の端にいっぱい涙を溜めています。
座っていた椅子を蹴倒すぐらい力一杯彼女は私達を想って、叫んでくれました。
「私達がやらなきゃヒフミもモモイもミノリ先輩も!それにそれこそあんな奴ら次は何してくるか分かんない!時間だってもう足りない!早く、早く解決しないと……ヒフミ達は……っ!」
時間制限。
勝利条件こそ分かりましたけど、それだってまだ
だというのに、私達マスターは今日合わせてあと五日間しか時間が残されていません。
そして、五日を過ぎれば今度は新しいマスターが選ばれてしまいます。
新しいマスターに選ばれる、それはつまり新しい被害者が出来ると言ってるのと、私達が感じた辛い思いを他の人にさせると言ってるのと何ら変わりがないんです。
「だから、だから!コソコソなんてしてられない!大体後ろ指なんて何よ!私達がやってるのは間違ってな「幼いコハルよ」……ひゃい」
唐突に、ですが努めて穏やかに。
深みのある優しい声がコハルちゃんの話を遮りました。
「君の心根は好ましい。だが戦いの場ではいつだって朗らかな笑みを浮かべるべきだ……焦ってはいけないよ」
声の主は、朗らかないつもの笑顔をしたスパルタクスさんでした。
「私達の叛逆は、少女達に強いる圧制からの脱却を目指す物である。悪しき圧制者を挫かんと誇り高い叛逆の旗を掲げ荊の道を進む我らの中で、その戦いを詰るものは誰もいない」
彼はいっそ注意深く壊れ物に触れるような、そんなゆっくりとした言い方でコハルちゃんだけでなく私達みんなに言うように話しをされていきます。
「だが剣を掲げる時、その刃は敵と己、両方に向けられている事を忘れてはいけない。どんな大義があっても、掌にある鋼の重さを忘れてはいけない。……幼くも正しき道を歩まんと励む我が同士よ、どうか覚えていてほしい」
「(……スパルタクスさんはどうして今この話をしたんでしょう……)」
彼の言葉が刺さったように座り込んで顔を伏せてしまったコハルちゃんへ掛ける言葉が思いつかない頭の中で、ふいにそんな疑問が浮かびます。
「スパルタクスの話は面倒なほど分かりにくいが、要するにだコハル。拳を振るえば良いものじゃない。大義もなく拳を振るえばそれはただの暴力だ。そしてその大義が周りからどう見えるかも大切なんだ。何せ、私たちが目指すのはハッピーエンドの向こう側……全部終わった後に笑って元の生活に戻らなきゃいけない」
これから話をしてハッピーエンドを目指す道筋を見つけていこうとしたこのタイミングでミノリさんは、この話題を口にされました。
「(この話をするタイミングは別に昨日の夜の会議でもありました。時間的な余裕も襲撃までは全然あって……あっ)」
そこで漸く、私はミノリさんの意図に気づいたんです。
恐らくですがこれは結論を出す類の話ではなかったんです。
「でも……あの……わたしも、その……コハルちゃんと同じ気持ちです……」
「……私達は強い。セイバー達の強さは言うまでもないし、準備だって整えてきた。大勢の仲間もいて……そしてタイムリミットがある。だから一日でも早くヒフミ達を早く聖杯戦争から解放したい。そのために私は……本音を言えば、どの陣営にしろ戦って勝利するという最短のルートというのを選びたい気持ちがないわけじゃない」
「……アリスも、アリスもです。聖杯戦争を早く終わらせて、またみんなで……今度はキャスター達も一緒にゲーム開発がアリスはしたいです……」
「ユズ、アリス、アズサ……」
目を赤くしつつ顔を上げたコハルちゃんの背中を撫でながら、何かに気付いたようなミドリちゃんはミノリさんの方を見ました。
「でもそれが私達の弱さ、なんですね?ミノリ先輩」
「そうだ、ミドリ。私達がハッピーエンドの向こう側、皆が共に笑って戦争の終わりを迎えて元の生活に戻る事を目標に定めた以上、仲間を増やしていく事は戦力の拡充と繋がらない。もっと言えば、個々の願いを叶えたい他の陣営と違って、私達は戦って勝つ事が目的ではなく手段でしかないんだ」
ミドリちゃんも、彼女を見つめるミノリさんの表情も微笑んでいます。
「戦力の増強を目的に仲間を増やしているのではなく、ハッピーエンドを叶える過程で結果的に仲間が増えているのが私達です。陣営として強大にはなりました。でも強大だからこそ、安易に闘争という手段を選べない。それは戦う事で否応なしに目立ってしまったり、被害が増えることにも繋がります」
ミノリさんの言葉を今度は今まで静かに見守ってくれていた古関先輩達が引き継いでくださります。
「早く終わらせたくても、最短の手段を選べない……それがこの陣営の弱点、というわけね。はぁ……なんて心の贅肉、とてもじゃないけど聖杯戦争らしくない贅沢で厄介な悩みね……」
「本当だね。僕やバーサーカーからすれば戦力が多いなんて、羨ましい限りの話だよ」
「お前達だけではない。人手が有り余るほど、というのは研究者もまた同じだ。ましてやそれが志を同じくする気心知れた友であるなら尚更である」
「……だったら、どうしたらいいのよ……」
呻くコハルちゃんの頭にそっとセイバーさんの手が載せられました。
後でお説教です。
「いいかい、コハル。これは僕の考えだけど、やるべき事はきっと今までと変わらない……誰も自らの手で犠牲にしない。君達が選んできた道行は信じて進めば良いし僕らも共にその道を歩きたい。これから先、どんな困難な旅路になってもきっと君達なら幸多き結末に辿り着けると僕らサーヴァントは信じてる」
「でも……今までのやり方じゃ……」
「そうです!ミノリはアリス達の陣営には弱点があって!……そしてそれは経験値を稼いだり仲間が加入して強化し過ぎたからって……だから今までみたいに戦ったら新しくエンカウントした聖杯陣営との戦いでは……」
それは間違いなくミノリさんが私達に教えてくれた同盟陣営の弱点です。
そうなんです、ミノリさんが昨晩の襲撃を受けて現状について話す今このタイミングで挙げた弱点なんです。
「君達がしているのは聖杯戦争で、けれど僕らの知る戦争じゃない。確かに命の取り合いに否を叩きつけると決めた君達は、仲間を単純な数と兵力で見て戦略を練るという選択肢が乏しくなる」
「だがよく聞け、アリスよ、コハルよ。これは純粋な暴力装置として我らも、そして己の自身も振るってはいかんという話なのだ。殺し合いを忌むと決めた事がお前達の弱点になった。最早、敵を斃せば済むという単純な最終手段すら奪われた。故にこそ我らは状況の受け取り方を───考え方を変える必要がある」
これからの話が議題にのぼる会議の直前でミノリさんが弱点について話さなきゃいけなかったのは。
強いとか弱いとかを話したかったので、ましてや自分達がこれまでやってきた事。
選んできた道のりは間違って、そんな話じゃないんです。
『恐らくこの聖杯戦争という惨劇の舞台にはそれを引き起こした黒幕の影がある。陰惨極める殺人劇には秘された事実があり、我々は仕掛け人から邪魔者と見做されている。未だ手を取り合えていない陣営も半分、だというのに刻限は迫ってきている』
セイア様はゆっくりと私達を、いいえ。
『だけれど、君達はもう、一度それを乗り越えた筈だろう?』
補習授業部四人の顔を見て、温かく頬を綻ばせられました。
『あの時と同じです、ヒフミさん。私達がピンチに陥った時、ヒフミさんは私達の呼びかけに応えてくれました。だから私達もあのエデン条約の時、駆けつけられたんです。駆けつけたいって、みんながそう思ったんです』
アヤネさんの言葉にあの青空を私は思い出します。あの時だってどうなるか分からないけどがむしゃらでした。
『忘れているようだから、私も付け加えておくわ。モモイ、ミドリ、ユズ。貴女達はあの時……私の手からアリスを、私が提示した二択に第三の選択肢を示して勝利した。誰も、何も取りこぼしたくない。いっそわがままなぐらい真っ直ぐな気持ちで……きっと私が見て見ぬふりをしてしまった結末を拾ってみせた』
それはモモイちゃん達だって一緒です。
『模索するのよ、もうこれしかないと言われても。何度だってそれは違うと叫んで、この聖杯戦争という犠牲なしでは解決し得ない難題に立ち向かう。お誂え向きに、勝利条件も提示されたわ。だったらやる事は変わらない筈よ』
あの時のようにがむしゃらに、走っていく。その理由も同じ。
戦う為に、誰かを傷つける為に戦うんじゃないんです。
大切なものを手から溢し落とさない為に、戦うんです。
「聖杯陣営とかいう黒幕らしい新しい敵も出てきた、被害だってこれから大きくなるかもしれない。勝利条件は教えてもらったのにそれはそのままじゃ使えない。だから改めて現状を把握して、自分達の立ち位置を見てこれからぶつかってくる問題を最初に知っておく……というわけだ。随分と荒治療だね」
「この先間違いなく戦いは激化するでしょう……そうなった時、今みたいにゆっくり集まって問題を受け止めるのは難しい。足を止める時間はもう貴女達に残されていません……だから今、先に現状とそこから考えられる問題をまとめて受け止めて気持ちを作っておく。そしてやるべき目標を再設定、ですか……本物の聖杯戦争がこんなしち面倒い物だとは思いもしませんでしたよ」
ウタハ先輩は肩をすくめて、古関先輩は溜め息を吐かれて。
でもお二人とも目が言ってるんです。
これから先は大変な事だらけ。
苦しいこともあるかもしれない。
だけど支えるから心配するなって。
「さて、諸君。新たな問題も出てきた。どうやら目の前に立つ壁は嫌になるぐらい大きく、ゴールへの道筋が見えなくなりそうにもなるみたいだ。で、だ。そうなるかもしれないと腹は括れたかい?」
つまりは、そういう事。
ミノリさんは最初からこれが言いたかったんです。
「それって、今も一緒だね……モモイ、ヒフミちゃん」
「ええ、そうです!微力であっても私たちが力を貸そうって、助けたいって思ったのは私にとって皆さんが友達で、皆さんの選択に共感したからです!通常の聖杯戦争で我々の陣営やその悩みがあり得ないというのなら、あり得ないからこそ出来る結末を!私達同盟陣営という変数だからこそ新しい結果が出る筈です!」
ユズちゃんが、コトリちゃんが。
いいえ、二人だけじゃありません。
「仲間が増えたからといって私達の選択肢は増えちゃいない。抱えた数は戦いにそのまま使えるわけじゃない、強くなる事が私達の目的をそのまま叶えてくれるわけじゃない……だけどそれはあくまで通常の聖杯戦争、他の陣営と戦って勝つ事を目的とする場合での弱点だ」
「私達は敵と戦って勝つんじゃないのさ。私達は聖杯戦争という仕組みそのものに戦いを挑む。バッドエンドしかないという難題に、ね。その為に私達はこの場に集った。君達に協力する数は戦争に勝つの武力ではなく、君達が辿り着きたい未来へ向かう為の燃料さ」
みんながこれから改めて挑む相手をしっかり再確認できました。
これからがむしゃらに走っていく中で起きるかもしれない事を、先に知りました。
そしてその上でハッピーエンドに向かう。
その気持ちを固められたんです。
「私は……たとえ最短ルートじゃなくたってたくさん寄り道してでも最高の結末に辿り着きたい。だってさ、そっちの方がきっとゴールに辿り着いた私は笑っていられるから!」
「みんなでハッピーエンドに向かいましょう!たくさん難しい問題はあります、だけど私は一人じゃありません!みなさんと一緒なら!きっとマスターになった人も、サーヴァントの方も、誰も欠けない終わりに辿り着けます!」
難しいことが一杯です。
考えなきゃいけない事も山積みです。
でも勝利条件は見えてきました。
大聖杯の存在もどうやら確認できました。
マリーちゃんやアルさん、トキさんとだってきっと分かり合える筈です。
その為の
だから───。
「同盟陣営、ふぁいとー!」
───おー!
1じゃんね☆
……4/25の18:53に間違えて予約投稿した分ですじゃんね……
ごめんなさい……次から気をつけます!じゃんね☆
というわけで今日から大急ぎでGWまで毎日更新してくじゃんね☆
頑張って巻きで更新してくじゃんね☆
あと前話でもスレでも言ってなかったけどわりとカスミちゃんとの話し合いはギリギリだったじゃんね☆
戦力的にアテにした瞬間アウトだったじゃんね☆
アテにしたらどうなるか?
そりゃもちろんカスミちゃんも必死だから……じゃんね☆ミーカミカミカミカミカミカミカミカ
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ハーリングのセイバー
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楽劇のランサー
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維新のライダー
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白備えのキャスター
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キラキラのアサシン
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民話のバーサーカー