阿慈谷ヒフミは聖杯戦争に参加するようです   作:1じゃんね☆

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……そう、分かった。
現場はイオリの指揮でお願い、アコは到着しだい私の補佐を。

はぁ……また仕事。
あの子達、面倒ごとばかり増やすんだから。
本当、面倒臭い。
だから───貴方達の事もとっとと片付ける。


お買い物しませんか?

 

 ───買い物をしないか。

そう言って微笑む彼女に連れられた僕は霊体化したまま、彼女の傍にいた。

 

阿慈谷ヒフミという少女と出会って今日で5日。

「もう」と捉えるか、それとも「まだ」と考えるか。難しいところではあるけれど、この5日間を僕は随分と言葉にし難い時間だと思う。

 

 思い返してみても随分変わった時間を過ごしてきた。

かつて過ごしたブリテンの地であっても。

最愛の彼女と戦い抜いたあの東京の地であっても。

決して比較するわけではないけれど、このキヴォトスという場所での日々は、穏やかでそれでいて力強くて。

まるで春の青い風のように爽やかな物だった。

 

 そんな場所で出会った、敬愛に値するマスターは今は楽しそうに陳列棚を物色してい?。

 

『(なにかお目当ての物はございましたか、お姫様?)』

 

『(はい、ばっちりですっ!)』

 

 柄にもなく戯けて尋ねて見れば念話越しに軽やかな声を響かせて、彼女はいくつかの飲み物を買っていく。

選んだのは偶然であろうが、彼女が手にしたそれから微弱な、魔力ともまた違う。

どこか不思議な、より形而上の力が宿っている事を感知する。

 

『(……いい、買い物が出来たようだね)』

 

『(はいっ!それじゃあ行きましょうか)』

 

 彼女はいつも持っている学生証らしきそれを機械へさっと翳すと電子音と共に購入を終えてしまう。

 

便利な世の中になった物だと思う反面、少なくともかつて東京で過ごした日々には見られなかったその光景に、不思議な気分を覚えてしまう。

 

 

 

───学園都市キヴォトス。

 

 

 

汎人類史とも そこから枝が分たれた可能性(剪定事象)とも異なる、文字通りの異世界。

それでありながらその世界の習俗はまるで僕のよく知る地球のそれと、西暦2000年代以降の現世とよく似ていた。

調べた限り古書という括りになるほど多くの神話、伝承は人々の記憶から忘れ去られその信仰は喪われた科学全盛の世界にして、剣も槍も消えて無くなった一風変わった銃社会。

そうでありながら、そこに住まう人々には時にサーヴァントに迫るほどの神秘と神性を宿している。

中には今、前を歩くヒフミとすれ違った店員のように獣性を宿したという獣人というべき存在や機械然とした()()もいる。

 

「(霊長の歩みは世界によって異なるというのはごく自然な事だろうし僕や神代の英雄にしてみれば少々不思議な光景、程度の話だろうけど)」

 

まるで神話の楽園のような多種多様な種類の人間が霊長として認められた世界。

それは汎人類史を基準に考えれば、地球という星の在り方を知る者としては、驚愕を通り越して感嘆する景色。

 

神秘と科学。

本来であれば相容れず、必ずどちらかは廃れてしまうはずの人類の叡智が共に並び立つ世界。

それがキヴォトスだった。

 

 現に先ほど購入し、ヒフミの持つ変わった絵が描かれたポリエステルの袋*1の中で揺られている幾つかの飲み物からはごく僅かだが魔力によく似た力を宿している。

勿論全ての商品がそうであるというわけではないだろうが、大量生産されたただの飲み物ですら、そうなのだ。

自分の知る神秘と科学の在り方とはまるで違う様に、思わず目眩に似た困惑を覚えそうにもなる。

 

けれどこの土地の科学が、そして霊長も、僕の知る世界とはまた少し違う方向へと歩んだと思えば、納得できてしまう。

それよくよく考えてみれば。

 

「(どだい科学も魔術も行き着く先は同じ。進むか戻るかの違いでしかない。何より)」

 

自分が駆け抜けたあのブリテンの地に比べれば、どんな科学技術でもそれは等しく全て、この瞳には魔法のように映るのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思っていたゲームセンターとはまた違う方向を目指して彼女は歩いていく。

サービスエリアを出て、少し離れた駐車場へ。

彼女の後を追っていくが何か考えがあるのだろうと特に口は挟まなかった。

その背は、驚くほど小さかった。

 

 

 

───阿慈谷ヒフミに聖杯戦争のマスターという役割は重過ぎる。

 

 

 

 僕のマスターは決して優れたマスターではないだろう。

僕を召喚した阿慈谷ヒフミという少女はまだ歳若く、そしてとても優しい少女だ。

いっそ聖杯戦争という陰惨な殺し合いに巻き込まれたのが悲劇だと思うのは、主観的な憐みではなく客観的な事実であるようにすら感じる。

当然彼女は魔術師ではない。

このキヴォトスという僕の知る星と似ていながらも何かが違う星の住民だからか魔力供給こそ満ち足りてはいるが、魔術的な見識はごく初歩的な物どころか神話や伝承に対する物すら持たない。

戦闘能力だってそうだろう。

機転は効く、判断力だってある。

だが戦場に立つとなればあまりにも心許ない。

アズサほどの技術があればサーヴァント相手でも幾らかの自衛も可能となるだろうが、少なくともヒフミにそれを課すのは酷だろう。

 

 だがそんな物を必要としないほど、僕の前を先導していく彼女にはマスターとして、人間として輝ける物があった。

溢れるような友情と優しさ。

そして、あの夜に。

この地に召喚される間際に耳にしたあの言葉。

霊基が構築され、エーテルの渦から浮上せんとした時に聞こえてきた鮮烈なまでの叫び。

 

 

 

 

 

 

『私はこんな悲しい終わりなんて───絶対に認めません!!!!』

 

 

 

 

 

 

死という理不尽を跳ね除け、己の道を直向きに進む強い想い。

輝かんばかりの生命の奔流。

迸るような清く晴れやかな、春の青空を思わせる澄んだ声。

 

阿慈谷ヒフミは優れたマスターではないかもしれない。

けれど、僕にとって。

そして彼女の友人達にとって。

彼女が最高の友であることに間違いはないと思う。

 

「(それにしてもヒフミは一体どこに……)」

 

 小さな背を追いかけて、まるで老人のように初めて出会った日のことを思い返していた僕の思考が、再び現実に注力する。

コンビニエンスストアを出たヒフミは、アリス達と約束した筈の娯楽施設がある建物ではなく、一人また外へと足を運んでいた。

 

 サービスエリア。

その駐車場なのだというこの場所は深い緑と星明かりに包まれたあの合宿所とも夜半でも煌々としたミレニアムとも違って、疎な街灯の灯りが駐車場の黒いアスファルトを映し出している。

昼間の喧騒も暑さもどこへ行ったのか。

暮れた夜風は涼しさすら感じさせて、霊体化する僕の前を歩いていく彼女は羽織った上着を少しだけ擦りながら足早に進んでいく。

 

 そんな彼女の背を数分ほど追いかけて、たどり着いたのはベンチ。

アリス達と別行動になってまだ十分と経っていないが、あの様子なら早く戻ってあげるべきだと思い立ち、彼女に声を掛けようとした。

 

「セイバーさん」

 

『(……ヒフミ。口に出しているよ)』

 

 それとなく注意する。

如何に彼女が優しかろうと、どんなにこの地に生きる子ども達が瑞々しい青さを在らん限り叫ぶ佳き人々であろうと、サーヴァントはそうではない。

特に今回のような真っ当な聖杯戦争に呼ばれた以上は譲れない願いがあるだろう。

だからこそ、念話をするよう促そうとして。

 

「セイバーさん、顔、合わせてお話しませんか?」

 

彼女は街灯の光に照らされて、笑った。

 

 

***

 

 ベンチに二人並んで腰掛ける。

思えばこんな風に二人きりで喋るのは久方振りの事だろう。

よく考えなくても当たり前の話だろう。

彼女には心を打ち明けられる友人があんなにも沢山いて、心から信頼できる教育者がいる。

彼女の周りには人が、笑顔が溢れんばかりにあるから。

どうにも普通の聖杯戦争のようにマスターとサーヴァントがただ二人きり、なんて事はいかないらしい。

それは確かに通例であれば異様な事態で光景だろう。

だが、僕にはそんな彼女も、そんな彼女の周りの人々も、そしてそんな彼女と共に駆けるこの聖杯戦争すら嫌いにはなれない。

 

「……今日はごめんなさい」

 

 ふいに、ヒフミは口を開いた。

躊躇いがちに顔を少し伏せて、小さな声が夜の帷に吸い込まれていき、その寸前に僕の耳に届いた。

そんな小さな謝罪だった。

 

「……なにか、あったかな」

 

「……たくさん、無理を言いました」

 

それを聞いて思わず笑みが溢れてしまったのを一体誰が非難するだろうか。

殊勝な態度で余所余所しく話し始めたかと思ったら出てきた言葉は何より謝罪だった。

そう、()()()()()()()()()()だった。

 

「僕の記憶が正しければ、君に振り回されるのは今日に始まった話じゃない筈だけどね」

 

 病院から出てすぐにバスジャック。

次の日は戦車を強奪。

挙句に百貨店で欲しい物を確保する為に囮になれと言われて、女子生徒達に囲まれての写真撮影会。

ただの村人であった頃も。

一国の王として生きた時も。

愛する人の隣に立って戦い抜けたあの日々でも。

こんな経験はした事がない。

ただただ無軌道なぐらいに馬鹿をやった。

ふざけた話だろう。

少なくとも英雄として語り継がれたサーヴァントにさせるような真似ではない。

けれど。

 

「あはは……本当ですね。……いつも、私のわがままに付き合ってくださってありがとうございます」

 

申し訳なさそうに眦を下げて、でも困ったようにはにかんでヒフミはそう言う。

 

 謝って、それから感謝を言う。

僕に向かってただの()のように、僕への親愛を込めて、当たり前のように当たり前の事を伝えるそんな彼女を見て改めて確認する。

確かに大変な日々だ。

呆れたことがないといえば嘘になる。

これでも幾つもの聖杯戦争を、生前は数える事すら叶わないような戦場を、そして今もその()()の為に数多くの終わってしまった世界を渡り歩く僕にとって、今回の聖杯戦争はあまりにもイレギュラーに過ぎる。

 

 嗚呼、けれど、

 

「……お礼を言うのであれば、それは僕の方だ」

 

そうだ。

そうだとも。

けれど、だ。

 

「君に召喚されて、毎日をこのキヴォトスという土地で過ごして。そうだね、まるで自分まで幼童に戻ったような……ただ友と気兼ねなく騒ぐ時間を。僕は君に貰った」

 

そんな時間はもう戻ってこないはずだった。

あのカムランの丘で、なにもかもを失った筈だった。

その結果を、後悔を、どんなに取り戻したいと望郷の念が囁いても。

それはいけないと、()()が教えてくれて。

命は繋がっている。

僕が駆け抜けた時間は次代に繋がった。

だからこの胸を焼く後悔はもう呑み込んで良いんだと気づいて。

 

だから、 かけがえのない過去(やり直しという願い)に僕は別れを告げた。

 

 その決断を僕は間違えたとは思っていない。

むしろ間違えてばかりだったからこそ、あの時彼女と共に選んだ結末を。

この今に繋がった決断を誇りにさえ思っている。

 

「僕に楽しい時間を、愛しいと思える瞬間を、青春の片鱗を……もう一度経験させてくれて」

 

 なのに、そんな僕が夢のような一瞬を、かつてとは少し違う形で辿っている。

かつて友と過ごしたあの愛しい時間のように、ただ夢中で駆ける時間を過ごしている。

別れを告げた願いの先にある物とはまた形も時代も違っていたけど、けれど心のどこかで微かにしこりのようにあった物。

⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎王としてのやり直しではなく。

ただの⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎として友とヒースの草原を走り、鹿を追い、くだらない話をするようなそんな夢のような時間への郷愁。

勤めを果たさなくてはいけない僕は、二度と手に入らない筈だった。

それなのに、僕は今、そんな瞬間を過ごしている。

 

「ありがとう、ヒフミ」

 

それは君が友だと。

僕も補習授業部の仲間なのだと、言葉にせずとも伝わる気持ちと行動で手を取ってはちゃめちゃに過ごすから。

 

 嗚呼、アグラヴェインが見たらきっと苦虫を噛み殺すような顔をしただろうか。

ランスロット、我が最高の友はなんと言って今の僕を笑ってくれるだろうか。

ガウェインはどんな馳走を振る舞ってくれるか。

トリスタンは……いや彼についてはやめておこう。なにきっと竪琴を奏でつつ夜の高層ビルから羽ばたいて祝福を奏でるに違いない。

 

 そんな風に友といる楽しさを、彼女は。

彼女達と過ごすこの今が、もう一度僕に思い出させてくれる。

楽しかったあの時の記憶と、それを楽しかったと思える心を。

そして新たな友と紡ぐ時間を。

 

「そうですか……なら、ホッとしました」

 

 口元も目元も緩めて笑う彼女に仕方のない娘だとつい思ってしまう。

どうにもこの子は警戒心が薄いから、何があっても人の善性を信じ尽くしているから。

どうかこれから先もずっと、賢く、強く、気高い友人達とどうかどうか長く過ごして、末永く笑顔でいて欲しい。

そんな老婆心が生まれてしまう。

 

「ヒフミ。君はこれからどうしたい」

 

 いつかも君に聞いた問い。

あの時と同じような時間。

けれど今はただ心地よい夜風に吹かれ、満天の星空を見上げていて。

 

「あはは……わかりません」

 

「ひどいな君は。あんなにハッピーエンドを目指すって言ってたじゃないか」

 

「はいっ言いました……でももしかしたら、私、もっともっと素敵な物を『目指したい』のかもしれません……私、欲張りですから」

 

嗚呼それは。

 

「もちろん、よく知っているよ」

 

「えー!ひどいですよー!」

 

 彼女なりのけじめ、なのだろう。

聖杯戦争は陰惨な殺し合いだ。

結局僕たちサーヴァントには願いがある。

彼女の言うハッピーエンドとはきっと、誰も傷つかない夢物語で、同時に誰かの願いを『叶えない』という選択でもある。

 

 だからこそ、最後までその終わりまで、彼女は向き合い続ける。

その為に、己の願いは、これからどう在るべきかを一途に考え続けるのだろう。

 

「僕はね、ヒフミ」

 

 ならば、応えなくてはいけない。

迷っているのだろう。

具体的にどんな風にすればハッピーエンドになるのかもまだ模索しているのだろう。

それはもしかすると月明かりすら頼れない真っ暗な中のように感じているのかもしれない。

 

 だからこそ、応えなくてはいけないのだ。

 

「僕は、君のサーヴァントだ。これから先に何が待ち受けていようと。どんな事があろうと。君の味方であり続けるよ」

 

「それは───」

 

言葉を遮ってみせる。

少なくとも僕の想いは気にしなくていい、背負わなくていいんだと告げる。

 

「僕の願いはね、この聖杯戦争という問題を解決することなんだ」

 

 何があっても味方なのだと。

まだ真名こそ明かせない状況ではあるけれど、せめてと思って僕の願いを伝える。

そしてそれが考慮する必要もないのだと。

 

「旅をする中で偶然訪れた、その程度に思ってもらって構わない。必要なら聖杯も破壊するし、そうしなくていいなら……そうだな暫くこの地に留まれる程度の魔力でも貰えれば十分かな」

 

「……それなら、早く聖杯戦争の問題を終わらせてもっともっと、たくさん遊ばないといけませんね!」

 

「ああ、まったくだよ。こんな面倒な仕事は早く済ませてしまおう」

 

笑ってみせる。

きっと彼女は、先ほど戦車の中でした判断を後悔せずとも気にしていたのだろう。

 

「手始めにどうだろう?アリス達が待っているゲームコーナーに行くのは」

 

「名案です!急いで行きましょう!セイバーさん!」

 

キャスターとの同盟関係、その在り方を変えた先ほどの会話。

真名以外全部晒してしまうなんて、とんだ常識破りの同盟関係。

けれど、彼もそして勿論僕も。

 

「まったく……ああほら、そんなに走ると夜道だから危ないよ。ヒフミ、君はもう少しお淑やかにあるべきだ」

 

「あはは……がんばりまーす」

 

あの時感じた、大人である事の、そして終わってしまった存在である事の煩わしさなんて何一つもない解決案がたまらなく美しく思えたから。

だから賛同したのだ。

 

「ったく、さてはちっとも真剣に取り合っていないね?いいだろう。僕はこう見えて……」

 

「えーうそですよー!あ、そんな事より早く行かなきゃです!もしかするとペロ……」

 

 僕は君と共に歩いていく。

これから先がどれほどの道のりかは分からないけれど。

この美しい星空の下で。

輝かしい明日を君たちが力一杯に駆けていく日々に想いを馳せながら、また一つ。

君との距離が近づいたの感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、作戦会議というこうか」

 

なんだかんだ1時間近くサービスエリアのゲームコーナーで遊んでしまい。

躍起になったコハルちゃんを宥めつつ、クレーンゲームでセイバーさんが6400円でぬいぐるみを取ってくれたりしつつ。

私達は車内に戻ってすぐ、作戦会議を始めました。

 

「あら?霊体化を解かれるんですね♡」 

 

「そうだね、いつまでも電話越しというのも味気ない気がしてさ」

 

苦笑まじりにそういう彼はどことなく晴れやかな気がする。

少し窮屈そうではありますが。

 

『……アリスよ、我は無理だぞ』

 

『アリスが……持ち上げてもですか?』

 

『アリスちゃん……多分それしたら私達潰れちゃうよ……』

 

さっき教えてもらった体重の数値と、以前見た体格を思い出せば、頷く他ありません。

どう考えたってキャスターさんの身体は車内に収まりきらないですから。

 

「この後となると、箭吹シュロからのモモトークについてだな」

 

「はい、アズサちゃん。お礼、をしてくれるみたいです」

 

───明日の晩、みれにあむのものれーるすてーしょんでお会いしませんかぁ?……いひひっ。

───ひとぉつ素敵なお礼をば。

───お約束しますよ、例えば他のマスターについてのだとか。

 

以前あったシュロちゃんからのモモトーク。

特段、あの後連絡があったわけではありませんがミレニアムのモノレールステーションで今晩待っていると言っていました。

そして。

 

「条件が怪しいですね。要求は『ヒフミちゃん』一人で来る事。当然、セイバーさんを連れてくる事はあちらも折り込み済みでしょうけど……」

 

『私達はダメって言ってるんだよね?やっぱり同盟結んでるのがバレてるのかな?』

 

「もしくは私達、補習授業部を引き離したい、か。ですかね?直前まで話していたのは私達ですし、少々楽観的ですが彼女と別れたのは同盟云々の話をする前の事でそれについては知らないなんて可能性自体は否定しきれません」

 

 話をしたお礼をしたい。

そのお礼の具体例として他のマスターについての情報がある。

現状分かっているのは私とモモイちゃん、それからライダーのマスターがアルさんかもしれないという事。

七つの陣営のうちようやく半分近くといったところだ。

 

「その場合は、下手に後方で待機したりするより、キャスター達と一緒に拠点で待っていてくれる方が安全だろうし、僕としても安心かな」

 

「そもそもヒフミが行かないって選択肢もある、って私は思うけど……一人で来いなんて罠に決まってるんだから!」

 

『かなり悪質な事を言う子みたいですし、やっぱり悪意のある提案なんじゃないかな?……ヒフミちゃんになにかあるの嫌だし、私は無視していいと思います』

 

 コハルちゃんやミドリちゃんの言う通り、罠の可能性だってないわけじゃありません。

けれど、残り四つの陣営、アーチャー、ランサー、アサシン、バーサーカー。

特にバーサーカーについてはマスターどころかサーヴァントについてだって分かっていません。

ここで何か情報が入手できるなら、尾を踏むと分かっても穴に飛び込んでみるのもありでしょうか。

 

「私は行くというのも一つの手ではあると思う。最悪、このまま戦車に乗った上で行けば逃走は『容易』だろう」

 

『我はセイバーと阿慈谷ヒフミ、その二名のみで行くべきだと考える。万一悪辣な罠が仕掛けられていてはセイバーは勿論、我だけでも守り切れるかは未知数だ』

 

今回のシュロちゃんの誘いに私は───

 

 

 

*1
マイバッグ持参。言う必要もないだろうがペロロ柄である





1じゃんね☆
ヒフミちゃんとセイバーがちょっと腹割ってお話したよって回だったじゃんね☆
スレの方では実際に絆レベルとかあって早くもっと仲良くなってね☆って感じからこの手のイベントやってたじゃんね☆
結果?……内緒じゃんね☆

そういえば安価で募ったマスター候補についてお話してなかったじゃんね☆
というわけで以下の子達がマスター候補!この中から1が独断と偏見で誰をマスターにするか、どんなサーヴァントを召喚したか決めたじゃんね☆
ちなみに被ってるのは1のミスでした……じゃんね☆
本当だったら被ってる分、繰り上げでウイちゃんもマスター候補だったじゃんね☆

【マスター候補】
・トキ
・ホシノ
・ミカ
・マリー
・黒服
・モモイ
・ミノリ
・アルちゃん
・シロコ*テラー
・カヤ
・シュロ
・ミカ
・ハルカ
・ナツ

本作の内容は

  • ①Part6スレまで読んでる
  • ②あにまんの過去ログまで読んでる
  • ③ハーメルン版のみ読んでる
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