阿慈谷ヒフミは聖杯戦争に参加するようです   作:1じゃんね☆

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【Tips】
安守ミノリの願いが確認されました。
すべての富を全労働者に平等に分配する。


得をするのは誰だ?

 

 富の分配。

それがミノリ先輩の願いで叶わないとわかっているんだと、彼女は仰られてそこで話は打ち止めになりました。

 

 そうなると気になるのはもう一つ。

アズサちゃんも疑問視していた彼女のこれまで動向です。

 

「ミノリさん、私からも質問いいでしょうか?」

 

「ああ、構わないとも。もう知ってるかもしれないけど、同盟を結ぶわけだし()調()()()も含めてきちんと話せる事は伝えておくよ」

 

「ありがとうございます!……えぇっと、その、ミノリさんはどうしてこれまで聖杯戦争に対して消極的だったのかなぁって……」

 

 今このタイミングで体調の話について触れた事に微かな疑問を浮かべながら彼女がこれまでどうして聖杯戦争に積極的に参加しなかったのかを尋ねる。

 

 聞いた限り、彼女は願いを聖杯に託していない。

そして聖杯という財を一人占めするのも、恐らく一人占めされてしまう事自体もあまり快く思っていません。

それに工務部の方とも話をしてあると言っている以上、戦力的にも十分。

なら、どんな理由から動けないでいたのかを知っておくべきだと思ったんです。

 

「消極的……まぁ確かに私達は他の陣営からちょっかいは出されてそれに()()はしても自分達から率先して動き回る事はなかったからね。積極性には欠ける」*1

 

 確かにと言わんばかりに一頻り頷いたミノリさんは、一度咳払いしてまた自信と自負に満ちた表情で私達に教えてくださいました。

 

「私には信念がある。それは労働者にとってより良き社会を作ること。これまで私はその為にデモを行って社会と戦ってきた」

 

信念、と。

その言葉こそが聖杯戦争にあたってのミノリさんの根幹に当たる言葉なのだと感じます。

 

「権益を独占し貧する者を生み出す社会構造との闘いこそが私の居場所、その為の力こそが私の武器だ。それを欠いた戦いに私は参戦してはいけない。つまりね、私が戦いを望まなかったのは信念に悖るという話さ」

 

 彼女は自分の()()()()、歯車のような令呪が刻まれたその手をじっと見つめてから、ゆっくりと語り出す。

 

「だから私がこれを振るうのは……聖杯戦争に本格的に介入するのは憚れたんだ。これまで幾度と言論を酌み交わし、議論と論争を重ねて、私はより良き社会を望む為の闘争に明け暮れてきた。時には力による闘争を選択する事だってあった。けれど聖杯戦争はそうじゃない。社会的な幸福ではなく一個人の我欲を暴力という形で実現する」

 

 ミノリさんは軽く、息を整えるような嘆息を一つついてからまた滔々と話しだす。

 

「その為に振るわれるサーヴァントの力はキヴォトスで見ても極めて強力だ。そして私達が手に持つ銃火器だって手段を選ばなければ容易く他人の命を奪う事ができる。なりふり構わない戦いをすれば、簡単に私達の力は誰かの命を奪う。そんな闘争を私が選択した時、もう二度と私の言葉と信念に価値は灯らない」

 

 レッドウィンターの工務部、と言えば以前聞いた話ではデモ活動も精力的に行っているそうです。

それを考えてみると、彼女の言わんとしていることがなんとなく分かりました。

 

 言葉を重んじ、対話と交渉のテーブルに着き、労働者の権利を保障しようと戦うミノリさん達。

彼女にとって闘争とはそういう物を指すのでしょう。

切った張ったではなく、まず初めに言葉があり、戦いによる社会秩序や法制度の変化を望む。

逆に言えばそれら変化が伴わない戦いはミノリ先輩達にとって闘争とは呼べないのかもしれません。

 

 だからそんな彼女がもし自分の個人的な願いで暴力を、それもこのキヴォトスで誰かの命を奪う選択をしてしまえば、きっと彼女は自分の言葉による闘争をもう選べなくなってしまう。

 

「もし私が聖杯戦争に自らの願いの為に、暴力を振り翳せばきっとこれまでの時間が、私が思い描いた理想という名の信念が、同胞と共に歩んだ道のりが嘘になってしまう───それが嫌だった」

 

 そう言う彼女の顔はどこか儚げで、硝子細工のように繊細なそれが彼女にとって工務部の方と過ごした時間がどれほど大切なのか切実に伝わってきました。

 

「私にとって戦う理由よりも、戦わない理由の方がもっとずっと重くて大切だったんだよ。たとえその最後に敗北してしまっても、命の奪り合いという闘争の中ではなく私は、工務部のみんなと歩いてきた()()()()()するつもりだった」

 

 ショッキングな言葉でした。そしてその単語には聞き覚えが確かにありました。

そんな私の頭を掠めた微かな祭囃子の音を置き去りに、彼女は疲れたように笑います。

 

「スパルタクスもその終わり方であれば納得済みだしね。ただもっとも聖杯の独占を選んだ者との闘争……という選択がなかったわけじゃない。でもそれは最後の二組になるまでは待たなくてはいけなかったし、よしんば勝っても聖杯は私達に何の利益も齎さない」

 

 それからミノリさんは、スパルタクスさんの方を見ながら肩をすくめて言いました。

 

 

 

「大体からして、スパルタクスには聖杯にかける願いはないしね」

 

 

 

 その言葉に彼もまた堂々と、芯に響くような深いテノールボイスで応えてくれました。

 

「私の願いとは叛逆、ただそれだけ。聖杯という闘技場は所詮無力なリングに過ぎない。私は未来永劫、虐げられた者を守り解放する……人が人である限り、叛逆の灯は消えず。スパルタクスはその灯火の力とならん───この地に喚ばれた今はただ、我が同胞と共に困難極まる叛逆を歩む事こそが私の望みだ」

 

「小難しいが要するに聖杯に願う内容なんてないって事だよ」

 

そう補足してから彼女は私達に笑って告げる。

 

「より良い社会を。その信念を嘘にしたくない……それが私が非戦を選んだ自分勝手な理由だよ」

 

「うんうん、それもまた叛逆である」

 

「ああ、もうっ!お前からするとなんでもかんでも叛逆じゃないか!」

 

「お?叛逆かね?」

 

「違う!……はぁ、もう好きに言ってくれ」

 

 今度こそ肺の底から空気を吐き出すように溜め息をつくと、ミノリさんは晴々とした微笑みを魅せてくださった。

 

「まぁ一つはスパルタクスとの賭けというのもあるんだが……そうだな。私はね、みんな」

 

 

 

「───ずっと戦う理由が欲しかったんだ」

 

 

 

 

───くすっ

 

 

 

 

 なら、もう一つ。

聞いておきたい事がありました。

ミノリさんは私達と同じマスターですが、どことなく聖杯戦争についてフラットというか、俯瞰的に見ているように感じたんです。

だから、私は。

 

「ミノリさん、最後に一つだけ。いいですか?」

 

「最後と言わず……って言いたいところだけどお互い用事もあるしね。何が聞きたいんだい?ヒフミ」

 

「あはは……えっと、ですね」

 

 マーリンさんからアドバイスの通りに、色んな視点、いろんな角度から聖杯戦争について考えたくて。

何も気負うことなく、少しばかり抽象的なぐらいの要領を得ない質問をしたんです。

 

「ミノリさんはその……この聖杯戦争についてどう考えてますか?」

 

 言ってからしまったと思いましたがもう遅かったです。

前にウイさんに聞いた時はそもそも彼女は聖杯戦争についての事前知識がありましたし、何よりサーヴァントの方が自害できないとかのシステム周りの話もある程度伝えたうえで聞いていましたから。

 

 それ抜きで聞くというのはちょっと早計だったかと思っていると、一転してミノリさんの表情は難しくなっていました。

何かを迷っているような顔にも見えた彼女は暫くしてからゆっくりと口を開きました。

 

「聖杯戦争について、か……ちょっとこのタイミングでのつもりはなかったけど……そうだな、それを聞く前にセイバー、キャスター。貴方達に確認したかった事がある」

 

「僕達に、かい?構わないけれど……」

 

「急な話だな、ミノリよ。お前は何を聞かんとする?」

 

 二人の反応を見てから意を決したようにミノリさんは。

 

 

 

 

 

 

「聖杯戦争とはそもそも一体、()()()()()なんだ?」

 

 

 

 

 

 

そう、尋ねました。

 

「スパルタクスから話を聞いたあの晩。それからずっと聖杯戦争について考えていた」

 

 ミノリさんは淡々と、いっそ一人で考えこむように話しだす。

 

「聖杯戦争は一体()()()()()()()()()儀式なのか」

 

 利、利益。

聖杯戦争が起きたこと、そして戦っている事。

それによって誰が()()()()のかという話。

 

「どうにもスパルタクスはそこら辺の事情に疎くてね。前例があっても、その時の事情まではよく分からなかったんだ。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()とか、()()()()()()()()()()()()()()()()()()とか」

 

 疑いはしないが想像が追いつかないと憮然と腕を組む彼女に、スパルタクスさんは変わらず朗らかでいる。

前例ということを踏まえると、今ミノリさんが語った内容は彼が以前の聖杯戦争で体験したことのようですが、彼女の言う通りで私にもその状況はちょっと想像できないスケールです。

 

「……だから貴方達に聞きたい。貴方達は別の聖杯戦争に参加した経験はあるだろうか?そしてその時の聖杯戦争は()()()()()()()()()()()()()

 

「なるほど。つまりお前はこう言いたいと───聖杯が願いを叶えるという話はそもそも方便であると」

 

「全てとは言わない。だけど実際に彼のマスターになって幾度かの戦いと……宝具という神秘で確信した。サーヴァントの存在はこのキヴォトスであっても特大のイレギュラーだ。こんな別世界の存在を、聖杯を用意して令呪を配って、そうやってわざわざ労力を費やして呼び込むだけのメリットがなくては道理が通らない」

 

 言わんとしている事は分かります。

実際、私達も裏で手引きしてる黒幕でもいるんじゃないかと考えていました。

 

けれど、これまでシュロちゃんや黒服さんから間接的にその考えは否定されてきました。

 

 曰く、この聖杯戦争は不幸な『事故』によって発生した物だと。

 

「間違っているとは言わないよ。確かに聖杯戦争という物は全てではないけれどそういう側面を持っている。その多くは、魔術師達の悲願を達成する為だね」

 

「悲願というのは?」

 

「根源と呼ばれる場所への到達さ……そこには宙が始まってから未来にまで通ずる全てがあるとされる。魔術師、僕達の世界で聖杯戦争を開催した人間達はその場所への到達こそを宿願として生きている」

 

 初めて聞く話でしたが、セイバーさんがそれをこれまで語らなかった理由はすぐに分かりました。

 

「そして()()()()()聖杯戦争はその場所への道を作る事を目的とした儀式だ。喚び出した七騎の英霊、その魂を使ってね……僕の参加した聖杯戦争はその目的こそ違ったけれど英霊の魂を贄にするのは変わりなかった」

 

 苦い顔をしている彼が私には聞かせたくなかった話、それが彼の世界での聖杯戦争という儀式の正体でした。

 

「……ふむ。凡そは我も同じだ。英霊七騎の魂を用いてその国の首都に敷かれた霊的、魔術的防御を強化し繁栄を担保する、我の参加したソレはそういう儀式であった。もっとも我は途中で脱落した以上は結末は分かれど細かい事情までは知らん」

 

 キャスターさんも赤い瞳に翳りを見せながらゆっくりと蒸気を蒸してそう言う。

お二人とも、別々の聖杯戦争に参加しながらその実、同じように犠牲になる事を強いられていたという話は。

 

 

 

「……なによ、それ……ッ!」

 

 

 

コハルちゃんが憤るように、気持ちのいい話とは言えませんでした。

 

「じゃあ!セイバーさんも、キャスターさんも!そこのスパルタクスさんも!みんな、聖杯戦争に呼ばれた人みんな!馬鹿みたいに良いように使われるだけじゃない!」

 

「コハルちゃん……」

 

 目の端に雫を溜めながら両手をはためかせて叫ぶ彼女に、なんて声をかけたらいいか分かりません。

 

 私自身、元々の聖杯戦争というのはサーヴァントの方を犠牲にする事を前提としていて、それに既にセイバーさん達が参加していたのだと改めて気づいたことにないまぜな感情がぐるぐると渦巻いてしまってました。

 

「……ありがとう、コハル。そういう風に怒ってくれる君達がいてくれる事を僕らは嬉しく思う。それでも、君達にとっては酷な話だけれどサーヴァントというか使い魔は魔術師の倫理観で考えれば()()()()()()なんだ」

 

「でも……っ!」

 

「コハルよ、今この場にいない存在に感情を働かすのはよせ。いない者にお前の感情と脳のリソースを割くほど無駄な事はない……お前の優しさはよく伝わった。だからもう、よせ」

 

 そうお二人から宥められてコハルちゃんは一歩前へと出た足を後ろへ下げてしまいました。

すぐに彼女に駆け寄って話をしたいところです。でもその前にやらなきゃいけないことが出来ました。

 

「お二人ともありがとう。やはり聖杯戦争は誰かが総取りする仕組みと考えるのがしっくりくるね」

 

「ミノリさん、教えて下さい。ミノリさんは……聖杯戦争についてどうお考えなんですか?」

 

 聞かなくてはいけません。

恐らく彼女は何かに気づいている。私達の視点では見えなかった何かを見つけている。そう直感するんです。

 

「どう、か……難しいな。今の時点ではまだなんともだ。また後でゆっくり、君達の集めた情報を元に話をしたいんだけれど」

 

彼女は一度そこで話を区切ってから。

 

「恐らくだけれど、この聖杯戦争には裏がある……いや」

 

 

 

 

 

 

「聖杯戦争というシステムを利用して恩恵を受けている存在が確実にいる」

 

 

 

 

 

 

「そして私の推測が正しいなら、それに今一番関係しているのは……ライダー陣営だ」

 

 そう、彼女は言いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ライダー陣営についてはこの場で結論を出すには情報の擦り合わせも含めて時間が足りないということになり。

ひとまず私達は仮設事務所を後にすることになりました。

 

「この後はミレニアムで情報収集と言ったか。君は味方も多くこれから行く場所も大規模自治区の中心部だ。まず危険はない筈だが……くれぐれも気をつけて、ヒフミ」

 

 見送りをと言って出入り口までこうして出てきて下さったミノリさんは、体調の悪さを感じさせない立ち振る舞いで私のことを心配してくださいました。

 

 怠さ一つ見せない彼女ですがそれでも、蛍光灯の灯りではなく太陽の下で改めて確認してみればどことなく顔色はよろしくない様子です。

 

「ありがとうございますっ!ミノリさんもお身体のことがありますからあまり無理はされず……一時間ちょっと私達も調べ物をしたらまたお迎えに来ますので」

 

 やはり無理をしておられますし、そんな状態でも見送りをしてくださる彼女の真面目な姿勢に私淑してしまうばかりです。

 

「トリニティまでヘリで送迎付きとは。ここまで至れり尽くせりだとなんだかむず痒いぐらいだ」

 

「あはは……でもミノリさんのお身体の事ですし、今は聖杯戦争中ですから」

 

「あぁ。贅沢だなんて言っていられる事態ではないと割り切ろう。なに、空路自体は慣れてない訳じゃない。何日か前にもアビドスまで先生と行ったばかりだしね」

 

 そういえばアビドスについての報告書に彼女の名前が確かあったと思い返していると、口惜しそうに彼女は続けました。

 

「しかし重ね重ね、体調を崩したのが惜しまれる。聞けばヒフミは投薬治療を受けたらしいが、それをすれば私も多少はましになるだろうか?」

 

 まし、という表現に首を捻りそうになります。

少なくとも私の時はとてもじゃないですがまともに立っていられない程でしたしマリーちゃんもそうだったと聞きます。

病状にこうも差が生まれる理由が何かあるのかと小さな疑問符が浮かびましたが、今考えることでもないかと気にしない事にしてミノリさんの質問に答えることにしました。

 

「はいっ!少なくとも活動する分にはちょっと疲れやすいぐらいで全然平気です!」

 

「そうか。なら私も早く治してしまわないとな。君達と共に考えるべき事はまだまだある」

 

 考えるべき事、と言えばやはり他陣営のことについて、そして彼女が先ほど話してくれた聖杯戦争で開催した、していることで恩恵を受けている()()()の事。

全てのマスターが分かったり、サーヴァントの情報や拠点なんかについてもある程度分かってきていてもまだまだ謎は多いです。

 

「出来れば私達のスキルについてもゆっくり話をしておきたかったが……」

 

「我々は皆、同じ方角へと足を揃えた。焦りは人を鈍らせ不安を駆り立てる。己が焦燥に打ち克ち待つのもまた叛逆である」

 

「まぁ、それもそうだな。お前の言うとおり私達は同盟を結んだ。これから時間はあるんだ、後でゆっくり話そう」

 

 考える事はたくさんあります。

けれど、ミノリさん達の言う通り、私達は同盟を結べましたた。

確かに私達には期限はあるけれどそれでもまた後で、話すことができる。

その事実が今はただ嬉しくて。

 

「はいっ!……それじゃあ、ミノリさん。また後で」

 

「あぁ、ヒフミ達も気をつけて。君達が迎えに来てくれるのを心待ちにしてるよ」

 

彼女と同じように笑って、ほんの少しの間のお別れをしました。

 

***

 

「さぁって!行こうか!ヴェリタスの部室に!」

みんなの話し声が聞こえる。

「そうね!ちゃっちゃと明星先輩について調べてもらって、飛鳥馬さんの話もきっちり片をつけなきゃ!」

でもそれに応える元気が出てきてくれない。

「うふふ♡やる気まんまん♡ですね、コハルちゃん」

息を吐き出すのが辛い。

「ぅっ……い、言わないわよ!」

足を前に向けるのが苦しい。

「あら?なんのことでしょうか?私はなにもおかしな事は言ってませんよ♡ね?ユズちゃん」

徐々にみんなの輪から脱落する。

「ぴえっ!?……わ、私はちょっと……わ、分かんない、かな?」

もつれないように必死に足を動かす

「ユズに絡むな!おばか!」

馬鹿みたいに元気いっぱいに腕を振って歩く。

「うふふ♡」

「進捗……どうですか?」

「あはは……とりあえず、行きましょうか」

「んー?……あと1回だよ」

「……はい!ヴェリタスは情報戦のティア1!きっとヒマリ先輩やトキについても調べられる筈です!」

ボソリと耳打ちされた言葉に小さく返す。

「てぃあ、わん?……セイバー、キャスター。どういう意味か分かるか?」

時間が足りない。

「あー、すまない。僕にも分からないんだ。君はどうだい?キャスター」

情報が足りない、けど。

「無論の事。アズサよ。ティアとは電子、卓上を問わずゲームにおける強さを示す言葉だ。アリス達がよく使う、よければ覚えておいてやってほしい」

「大丈夫だよ、まだきっと、大丈夫」

「なるほど、勉強になった。ありがとう、キャスター」

「大丈夫だよ。前に言ったでしょ?私は必ず」

 

だって私は……。

 

「───私の『願い』を叶えるよ」

*1
事実、この時点までのミノリ達バーサーカー陣営の行動は基本的に専守防衛。戦闘もライダー陣営との小競り合い程度に留まっていた





1じゃんね☆
今日から仕事始めの人も多い感じな中、じゃんね☆
今年も1年頑張っていきたいところ、じゃんね☆

1話ごとの文字数で望ましいのは?

  • 3000文字〜4000文字
  • 4000文字〜5000文字
  • 6000文字〜7000文字
  • 8000文字〜90000文字
  • 9000文字〜10000文字
  • 10000文字〜12000文字
  • 12000文字〜15000文字
  • 15000文字以上
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