長月幻想記   作:珠子玉

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どうもはじめまして。使い勝手も書き方もよくわからない珠子玉でございます。
これは特に面白いギャグや戦闘も事件もない。淡々とした物語です。なんとなーく書いたのでなんとなーく読んで頂けたら私が喜びます。


幻想入り

・・・・・・気がつくと私は地面にうつ伏せに倒れていた。鎮守府じゃない。

体を起こすと見慣れない木々に囲まれた神社が眼に映る。

「ここは・・・」

つい口に出るが答える人はいない。

私は確かにここで起きる前に鎮守府にいた。仲間や我々の提督と一緒にふざけていたり仕事をしていたはずだ。

「これはまさか・・・夢?」

いつもの時を過ごして目を覚ませば見知らぬ場所。これは夢に違いない。

「しかし・・・」

夕暮れの空に風に揺れる木々。間近に見る陸の自然は見慣れないが夢にしては感覚まで再現しているあたりリアルすぎる。

神社に呼び掛ける。「誰かいませんかー」

誰もいないようだ。

境内を回っていくと縁側に着く。縁側に座り目を閉じれば心地よい風を感じる。きれいな空気だ。だんだんとうつらうつらとしてくる・・・・・・・・・

 

 

「・・・なさい。・・・きなさい。起きなさい!」

誰かの起こす声に目を覚ます、どうやら熟睡してしまったようだ、朝の爽やかな空気がまた心地よい。

そして目の前には脇を露出させた奇妙な巫女服を着ている巫女がいた。兵装もない、ここの人間のようだ。

「起きたみたいね、人の姉妹で勝手に寝てるあなたは何者かしら?」

「ああ・・・すまない。私は長月、睦月型駆逐艦の8番艦だ。」

「名前を教えてくれるのはいいけど、何者かには答えてないわね。長月型と言われても聞いたこともない種族だわ。」

もしかすると、艦むすはおろか、艦のことすらこの巫女に通じないのではないだろうか。

「ううむ、私は艦むすという存在で・・・」

説明を試みるが思いの他難しい。こういったことは霧島や榛名の領分だ。

苦戦ながら説明しているとらちが明かないと思ったのか巫女は話を進めた。

「まあ、あんたが何だっていいわ。多分外の世界から流れ着いたんだろうし。」

「外の世界?」

「わかりやすく言うならあなたがいた世界よ。そしてここは私達の世界、幻想郷。」

そろそろ私も気付く。私はリアルな夢を見ているのではなくどこかに来てしまったのだと。

「幻想郷とは何だ?私はどうすれば帰れる?」

大事なことは聞いておくに越したことはない。

「簡単に説明すると幻想郷は忘れられたり必要とされなくなったものが流れ着く場所ね。帰るのは明日まで待ってちょうだい。」

「わかった。」

帰ることはできるようだ。しかし、引っかかる。そんな場所に何故私は来たのかということだ。

「とりあえず好きにくつろいでいて。私は境内の掃除をしてるから何かあったら呼んだらいいわ。」

「ああ、色々とすまない、感謝する。」

些細な疑問はあったが、帰れば問題でない。たまには出撃もしないのんびりとした日を過ごそう。最近は作戦のおかげで眠りが浅かった。

 

 

▼次の日

 

私は目を覚ます。海ばかりだったせいか陸の自然に囲まれるのは新鮮なことだった。

「起きたみたいね」

巫女がやってくる。一日空けて皆が心配してるだろう。早く帰らねば。

「えーと、確か元のあなたの世界に帰りたかったのよね?」

「ああ、よろしく頼む。」

「期待を裏切るようで悪いけれど、あなたは帰れないわ。」

 

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