何となく見て頂けたらと
ふかふかのベッドで目を覚ます。
昨日も遅かったが今日は日のあるうちに起きることができたようだ。
起きてボサボサの髪を櫛でとかし、顔を荒い気を引き締める。
長月「これでいいな」
その時ドアがノックされる。
長月「大丈夫だ」
咲夜「失礼します」
咲夜だ、何かを持ってきている。
咲夜「お昼の案内に参りました。そしてこちらは替えの服でございます。」
そういえば、まだ着替えをしていなかった。いかんな、ついタイミングを逃すと忘れてしまう。
長月「今の服は出しておけばいいか?」
咲夜「はい」
さて、どんな服だろうか。いつもはさほど興味ないが、新しい服があるとやはり気になる。
私は服を広げた
長月「子供用の着物か・・・」
地味な人里で小さな子供が着ていたようなあまり派手でない薄茶色の着物と帯があった。
咲夜「あなたの服は珍しいのでこちらのほうが人里に馴染めるかと、一応客に出すものなので生地はまあまあのもので選びました」
確かに、私は時代の違う場所じゃ一つ浮いていただろう
早速着替えてみる。
咲夜「なかなかお似合いですね」
長月「そうか?」
悪い気はしないが少し照れる。
鏡に移った私はこの幻想郷に馴染むだろう。私の緑の髪にも色が対抗するように派手に見えない。
長月「こいつはいいな、ありがとう咲夜」
咲夜「失礼をするわけにもいかないので」
長月「咲夜、会ってまだ間もないが私には普通に接してくれないか?普段もてなされたりしないから・・・なんというかむず痒い。」
咲夜「わかったわ。さ、そこに元の服は置いといて昼に行くわよ。お嬢様が待ってる。」
切り替えが早い。こういった変に遠慮せずこちらの意をくみ取れる彼女は流石だ。
食堂につく
レミリア「あら、なかなか似合ってるじゃない。」
川内「似合ってるよ!」
レミリアと川内が早速誉めてくれた。
フランと美鈴とパチュリーはいない。
長月「うれしいが、他の奴等はどうしたんだ?」
咲夜「妹様は寝坊、パチュリー様は図書館で、美鈴は門で食べてるわ。」
レミリア「出不精のパチェが珍しく出てきたのはパチェなりに合わせてくれてたのかしら」
面白そうにレミリアは笑う
そんな雰囲気の中食事が始まる。
私は相変わらず鋼材だ。レミリアらの数々の食事を見ると変化が欲しくなる
だからといっていらないことをされて陸に沈むのはごめんだが
食事途中レミリアが話しかけてくる
レミリア「昨日の伝えることを言っておくからよく聞きなさい。」
そういえばそんなことを言っていた
レミリア「まずは霊夢から言伝、「あんたが紅魔館に行ったのは自己責任だからね、それとあなたを帰す件だけどこのままじゃ一月は固いわ帰るまでに幻想を楽しんでおきなさい二度とこっちにこれないわよ。」ってさ」
長月「一月か・・・長いようで実はかなり短い期間だな、自己責任については何も言えん」
レミリア「そして次はこの新聞ね、ここに載ってるのお仲間じゃない?」
長月「・・・」新聞には見覚えのある軽空母が妖怪達と人里で酔っぱらい騒ぎを起こして問題になっていた。
レミリア「どうかしら」
長月「仲間だ、これも私がいかなくちゃならないんだろうな、世話のやける」
レミリア「ご苦労様、最後の用件は路銀くらいあげから好きに使いなさいという話」
幻想郷の通貨であろう硬貨がはいった袋をこっちに投げられ受けとる。
長月「いつか何か例をせねばな・・・」
レミリア「貴族は施しを与える側だから気にしないでいいのよ」
咲夜「ですがくれるというものがあれば遠慮なく受け取りますわ」
そうはいわれたがここまでもてなされ何もなしじゃ返せない借りを残す。
長月「ならば私が帰る時この兵装を置いていこう。」
咲夜「もらってもいいものなの?」
長月「勝手に誰かに渡すのはあまり良くないが帰れば替えはいくらでもきく。」
レミリア「ならもらおうかしら、だけどあなた借りを作り過ぎたら返せなくなるから程々にね」
その後食事を終えて私は外に出る。
豪華な屋敷ではあるが窓がないと外に出たら日の光が眼を刺す。
用意された草鞋をはき門まで歩くと美鈴と川内がいた。
美鈴「いってらっしゃいませ。」
長月「また鋼材が尽きた頃に戻ってくる。美鈴も門番がんばってくれ」
川内「じゃ、いこっか」
長月「お前はどうしたんだ、こんな時間に。」
川内「仕事まで時間あるからちょっとついてこうかと思ってね、案内いたほうが長月も嬉しいでしょ」
長月「そうだな、こっちに流れてる隼鷹の奴が何かやらかしたらしい。手伝ってくれ。」
川内「やっぱり部屋で寝てていい?」
長月「今更逃げられると思うなよ。さあいくぞ!」
川内「まあ仕方ないね。いこう」
私達は先ず隼鷹の回収のためにも人里へ寄ることにした。話に出ていた妖怪寺などは後だな。