長月幻想記   作:珠子玉

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わりと適当に
なので適当には適当に読んでくれたらと



貸本屋と少女達

私は川内と共に人里に戻ってきていた。

今日もまた働く人、何かを買おうとして店主と話す人、走り回る子供などの声で賑やかだ。

長月「さて、あいつは何処だろうか」

川内「多分誰に聞いてもわかるよ、ちょっとした騒ぎもすぐに話のタネになって広がるからね」

長月「何処にいこうか・・・貸本屋か寺子屋か・・・」

おそらくどっちにいってもいいだろう、しかしそれだけに悩む

川内「私はその二択なら貸本屋がいいな」

長月「なら貸本屋に行ってみるか」

そういえばまた来てくれとも言われていた気がする

 

 

子鈴「いらっしゃいませ!」

私達が貸本屋の暖簾を潜ると子鈴の元気な声が出迎える。

見れば子鈴の他にも誰かいた。花の髪飾りをした子鈴と同じくらいの少女と霊夢がいた

川内「私はちょっと借りたいものがあるから、子鈴ちゃんも手伝ってくれる?」

子鈴「あ、はい。というわけで失礼します。」

そう言って二人本棚を探し始める

私はその間に用を済ませよう

霊夢「こんなところにどうしたの?あんたが読める本なんてあんまりないでしょうに」

長月「以前来たときとまた違う人に会えるかもしれないのと酔っぱらいについて聞きたくてな」

霊夢「何それ」

長月「知らないのか?」

霊夢「生憎だけど博霊の巫女はなんでも屋じゃないのよ。個人のいざこざくらいなら興味ないわね。」

花の髪飾りの少女「私なら知っていますよ」

長月「お前は?」

阿求「私は稗田阿求と言います。あなたのことは子鈴から聞いてますよ。」

長月「そうなのか。なら話は早い、酔っぱらいは私の仲間だ。あれは今どうしてる?」

阿求「そうですねえ、確かあの騒ぎを解決したのは通りすがりの聖さんでしたから、命蓮寺じゃないでしょうか」

川内「私が妖怪寺って言ってたとこだよ」

どこからか川内が補足してくれた。

目的地は変わらずだな。

長月「あいつは一体何をやらかして、その寺は何故妖怪寺と川内が呼んでいるんだ」

霊夢「行けばわかるわよ、聞きたいなら阿求に聞きなさい」

長月「一応頼めるか」

阿求「はい。命蓮寺を妖怪寺と読んでいるのはおそらくあそこにいるのは妖怪ばかりだからでしょう。」

長月「寺でそれはどうなんだ?」

阿求「普通ならあり得ないでしょうね。しかし、そこには人妖共存を理想としている尼公がトップな他、かの毘沙門天の代行と弟子などがいるのです」

長月「妖怪寺とあいつが呼ぶ割にはまともじゃないか。毘沙門天の代行や弟子ならば身の保証もされているようなものだろう」

阿求「ついでに言えば毘沙門天代行には財宝が集まる程度の能力があり、その恩恵を受けようとする人々もいますね」

私が行けば鎮守府にも金運が回ってくるだろうか。霊夢「やっぱりわかりやすい御神体とかいるのかしらねえ・・・」

茶を啜りながらぼやく霊夢。あの神社には人が来ないのだろうか

阿求「慧音さんはなすべき努力をしていないとか言ってましたね」

霊夢「なら私にその努力を教えてくれればいいのに、使わない知識は持ち腐れでしかないのに。」

長月「それは霊夢が何とかするとして、結局奴は何をやらかしたんだ?」

阿求「ああ、そちらはまだ話していませんでしたね。

ある話によるときっかけは酒屋の店主に芸を見せてお酒を分けてもらおうとしたことらしいんです」

霊夢「まだまともね」

阿求「そして面白いと酒屋の店主はそれを承諾しました。すると彼女巻物から空を飛ぶ式をだしたらしいのです」

霊夢「なんだ、あなた達もこういうことできるんじゃない」

阿求「問題はその後で、手に入れた酒を機嫌良く飲んでいると突如通りかかった鬼に見つかったらしいんです」

霊夢「地上で鬼といえばあいつかしらね・・・」

阿求「おそらく合ってます。その後に酒を交換したんですよ、そっちのはどんな味なんだ、私の酒を飲ませてやるから少しくれよって」

長月「少しと言いながら悪酔いしたのか」

阿求「そこまでは当人に聞かない限りは・・・。そしてその後沢山の式をだしたはいいが、酔っていたせいか近くの店に式が突っ込み怒った店主と・・・というような話ですね」

長月「酒に呑まれたか、あの馬鹿は。だがそこまで酔うとは一体どれだけ呑んだんだ」

霊夢「それはむしろそいつより呑んだお酒が悪かったかもね」

長月「どういうことだ?あいつは酒に強い、大抵の酒ならば呑みすぎなければ問題はないぞ」

霊夢「さっき鬼って阿求が言ってたでしょ、あいつらは常にお酒呑んで酔ってたりする連中だし、常識はずれのお酒もあるのよ。」

阿求「確かに、鬼は色々と珍しいお酒を持っているともいいますね。ひょっとしたら長月さんの仲間も当たったのかもしれません」

長月「だが、やらかしたものはやらかした。それは変わらん。少し話し合う必要ができた」

こういったことは曖昧にしておいてはいけないはっきりさせないとな

子鈴「真面目なんですねえ」

川内「良くも悪くも武人気質だからね、曖昧なことやはっきりさせないといけないことはそうさせないと気がすまないんだよ」

本を手に二人が戻ってくる、お目当ての本があったようだ。

長月「そういえば何の本を借りたんだ?」川内「夜戦の王者って本と夜の妖怪がたくさん書かれた本」

霊夢がピクリと反応する

霊夢「大丈夫な本でしょうね」

子鈴「も、勿論ですよ。」

長月「何の話だ」

霊夢「知らなくていい話よ。ひょっとしたらいつか子鈴が話してくれるかもしれないけど」

子鈴の方を川内と二人見ると困ったように笑っている

長月「まあ、そうそう誰かに話すようなものでないなら詮索はしないさ」

川内「いつか教えてね」

子鈴「いつか教えられるかもしれませんね」

阿求「子鈴、霊夢さんそろそろ・・・」

子鈴「そうね。すみませんが少し用があって店を閉めるので・・・」

長月「そうだったのか、すまないな」

子鈴「いえ、大事なお客さんですから」

ニコニコした笑顔で言う。こういう笑顔で仕事をされたらこちらも気分がよくなる

川内「先に出といて、すぐにいくから」

長月「わかった」

暖簾を潜り表に出ると太陽が目にしみる、何度か目であるが一向になれないな

霊夢がふと話しかけてくる

霊夢「あんたが何処に行こうと勝手だけど、それが原因で帰れなくなっても知らないからね。」

長月「恐ろしいことを言うな、確かに紅魔館には行ったが他に危険な場所にはそうそう行かないさ」

阿求「悪魔の館に行ったのですか」

阿求が食いついてくる

長月「だが、思いの他親切な奴等だったぞ」

阿求はそうではないと言わんばかりに首を振る

阿求「吸血鬼は普段は紳士的ですが怖いのはレミリア・スカーレットの能力です」

そういえば能力に関しては咲夜や美鈴くらいしか聞いてなかった。

長月「一体なんだそれは」

阿求「彼女は運命を操る能力を持っています」

霊夢「といってもレミリアが自覚してその能力使えないみたいだけどね」

そうは言うが運命とまでいくとは思いもよらなかった。

阿求「私の知る限りでは、彼女に会った人間が人妖と成り果てることさえありますね」

長月「私の運命もすでに変わったかもしれないということか」

霊夢「多分もう変わってるわね、とりあえずこれから先変わったものとかとよく会うようくらいにはなってるんじゃない?」

長月「根拠は?」

霊夢「勘」

長月「あまり冗談ですまないなことを勘で言わないでくれ」

さすがに気分が悪い

阿求「ですが、霊夢さんの勘は凄いので馬鹿にはできませんよ。勘だけで異変の原因の場所へと飛んでいき解決したこともありますから」

尚悪い。急を要していたが判断を誤ったか・・・だが

長月「いずれにせよ、過ぎたものを引きずっても仕方ない。私は前に進むしかない」

川内「おまたせー」

川内がやってくる

こいつも運命を変えられているのだろう。しかし、不満は見当たらない。案外、いい方向に転がってくれるかもな

川内「どうしたの?」

長月「少し考え事をな、今自己解決した」

霊夢「まあ、好きなようにやりなさい」

阿求「それでは」

霊夢と阿求らが去っていく

川内「それじゃあいこっか。道は知ってるし遠くないから安心して」

長月「頼んだぞ」

川内「ねえ、帰りにちょっと遊ばない?」

長月「それもいいな、饅頭屋や出店も見たい」

気が早いが帰りに何処に寄ろうか回りの店を見回しながら私達は命蓮寺へと向かった

 




紅魔館←人里→命蓮寺
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