面白い話や派手な話でもないのでまったりと読んで頂いて下さい。
「どういうことだ?帰ることができるのではなかったのか?」「明日まで待ってとは言ったけど帰れるとは言ってないわよ。」
「ならば私や私の帰りを待つ仲間はどうなる!」
「私はそこまでのことは知らないわよ。ただ、あなたは送り返そうとしても返せないのよ。」
「ならばその原因が分かれば帰れるのではないか?」
「ひょっとしたらそうかも知れないけど、しばらく時間はかかるでしょうねえ・・・」
希望が無いわけではないことに軽く安堵する。
「ならば頼む、原因を突き止めてくれ!私には帰る場所があるんだ。」
「まあ、調べておくけど。それまであなたはどうするつもりなの?」
「わからない。」
こんな突然の事態でわかるわけがない
「なら、他の場所に行ってみたら?私もずっと居候されるよりいいし。」
他の場所か・・・悪くない。このまま何もない神社でただ何時かもわからない報せを待つよりかはいい。
「そいつはいいな。しかし、他の場所が何処に何があるかわからないから教えて欲しい。」
「ちょっと待ってなさい。」
部屋を出ていき程なくして戻ってくる。手には何か筒状のものがある。
「おまたせ」
そう言うと巫女は畳の上にそれを拡げる。
「これは・・・地図か?」
「そうよ、だいたいの幻想郷の地図。どっちに何があるかくらいはわかるわ。あげるから参考にしなさい」
「ありがたい、しかし思いの他広いものではなさそうだな。」
「幻想郷はそんなもんよ。詳しくは人里の教師にでも聞いたら懇切丁寧に教えてくれるわ」
人里を指しながら話している、そして近くには博麗神社とある。
「ここがこの神社か?」
「そうよ。少しだけ遠いけどちゃんと人里から人が来れる距離ね」
「それにしては人がいないな。行事でも名所でもなければこんなものなのは私の世界と似ているな」
「・・・・・・」
「どうした?急に黙って」
「いいえ、何も。そんなことより近寄ったら面倒な場所だけ教えておいてあげるからちゃんと聞いてなさい」
「む、わかった」「まずはこの山、【妖怪の山】って言われてて色々な妖怪がいる上に巡回して警戒もしている排他的な場所よ。」
何かおかしな言葉が聞こえた気がした。
「少し待ってくれ。妖怪?そんなものいるわけがないだろう」
「幻想郷には忘れられたものも流れる。外の世界で恐れを忘れられた妖怪もここでは恐れられる、存在し続けるのよ。」
巫女はさも当然と言わんばかりに言う
「そしてどこかで穴を見つけても決して好奇心で入らないこと、無事帰れる保障がない場所に繋がってる。そしてこの竹林は〜〜」
地図を指差しながら一通り説明される。
「〜という感じよ、わかった?」
「ああ、親切にありがとう。えー」
まだ名前を聞いていなかった
「そういえばまだ名前を言ってなかったわね。私は博麗霊夢よ。」
「そうか、ありがとう霊夢。さっそく回ってみる」
「ああ、いい忘れていたけどもしその気になれば留まることもできるから。必要ないことだとは思うけど一応ね、幻想郷は全てを受け入れるのよ。」
「成る程私には必要ないが、幻想郷はいいところなんだな」
そうして私は神社を後にして歩く。
まずは人里にでも行ってみようか・・・・・・