長月幻想記   作:珠子玉

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わりかし適当になんとなく
面白い話や戦闘もないお話ですが適当な気分で見ていただけたらと


紅魔館・門

チルノと一緒に歩く。

そしてとうとう紅魔館に着いた。

うちの大型艦建造で財政圧迫された貧乏鎮守府より立派な館だ。

外壁に囲まれ、見上げれば窓のない館がほの暗い中静かにそびえ立つ。立派であるが雰囲気もある。

そうして見上げていれば門が開き一人の中国風の服をきた女性が出てきた美人な上にスタイルもいい。

「あ、こんばんは。氷精にえーと、どなたか。何かご用ですか?」

「私は長月外の世界から気がついたらここにいた。あなたは?」

「私は紅魔館の門番の紅美鈴(ホンメイリン)といいます。無断で侵入する者の迎撃や庭を整えたりしています。」

「私の用はここにいるらしい魔女にどうしても聞いてもらいたい頼みがあってきた。」

「あたいは暇だから!」

「おあいにくですが、ただ今お嬢様とパチュリー様は外出中でして、もうすぐ帰ってくるとは思いますが・・・」

会えるならば多少待つのも仕方ないし、それ以外の選択はできない。

「わかった、緊急の用なんだ。待たせてもらってもいいか?」

「ええ、構いませんよ。無断で通すわけにはいかないのでここでまってもらいますが。」

「かまわない。」

「あたいも駄目?」

「駄目です」

真面目な人のようだ。

「でもこないだ門の前で寝てたよね?」

「あれはシエスタ。決して暇な仕事だから寝てしまうというわけではなく立派な休憩なの。」

前言撤回、真面目な不真面目のようだ

「へー、あれは休憩だったのね。」

「いや違うぞチルノ。駄目なことだ、警備の仕事で油断することがあったら万が一敵襲があれば反応ができない。」

「いやー、暇なんでどうしてもね、庭の世話の時間のほうが有意義なくらいですよ。」

呑気な話である。

「上は怒らないのか?」

「よく怒られますが、最近は慣れてきましたね。お嬢様は特に何も言いませんし。」

「あたいこういうの何ていうか知ってる。駄目人間だ。」

子供はたまに容赦ない。

そういえば駆逐艦は中身が古いせいか意図しない毒は話さないな。

「人間じゃなく妖怪だからいいのよ、それに年中同じ場所に立つ仕事のつらさはなかなかわかってもらえないだけだから。」

「しかしいいのか?昔幻想郷を二分したような者の警備なこんなもので」

その話に美鈴は懐かしげにする。

「お嬢様がここにきたばかりの話ですねー、懐かしい。今は平和ですし、わざわざお嬢様に喧嘩をふっかける方もいませんよ。たまに泥棒が入ったりするくらいですね」

泥棒の侵入を許す門番・・・変に警戒していたのが馬鹿らしくなる。

「門番って誰でもいいんじゃないのか?」

「でも美鈴以外が門番してるとこみたことないよ。」

「妖精メイドがいますが私以上に不真面目ですしホフゴブリンも弱いですからねえ。最近きた新入りも夜が活動時間なんでその時間は門番の仕事はいりませんし。」

妖精メイドとは、意外にメルヘンなようだ。それに夜に活動と言えばあの喧しい川内のようなのだろうか?なら門番なんて退屈な仕事は好まないだろう。

「人材の中の適材適所というやつですよ」

「なにそれ。」

「簡単に言えば相応しい仕事を相応しい人材にやらせることだな」

「そうなの?」

「ああ、そして便利な言い訳としても使われたりする。」

「少し休憩する以外は真面目ですって、お嬢様の命令には従いますし、門番以外の仕事もやったりしてるんですよ。」

「そういえば庭の手入れは変な話だな。庭師はいないのか?」

「いませんね。やろうと思えばできるかもしれない人はいますが、多忙なので。」

「成る程。しかし、聞いた話から想像したほど恐ろしい館ではなさそうだな。」

「最近わりと大人しいですからねー。あ、でもちょっと前に異変を起こしましたね。」

「あー、あの紅いの?」

「そうよ。」

「何かあったのか?」

「お嬢様が日光に弱いので、日光を霧で遮れば昼にでも行動できるんじゃないかと思って紅い霧で幻想郷を包んだんですよ。それが普通の人間には15分と耐えられないような毒のようなものらしかったんですよ。」

悪意のない災厄か・・・恐らく比叡がカレーを作るようなノリなのだろう。いや、あれはむしろ善意でやるから更に質が悪いな。後始末のことも思い出したくない・・・・・・・・・。新作が出ても逃げよう。勝てない戦は負け戦ですらない。あの味を次口にしたら私は懐かしい人と再開する。

「どーしたの?なんかボーっとして。」

「どこか具合が悪いんですか?顔色が悪いですよ。」

「ああ、すまない。少し思い出したくない事件を思い出してしまった。もう大丈夫だ。」

もう二度と思い出すまい

「もう日は沈んだが、まだ帰って来ないな」

さっさと話題を変えよう

「もうすぐですよ、あと少しだけ待っててください。気は近づいてきています」

「気?」

「はい、私は気を使う程度の能力なので。そんなことより、もう見えましたよ。」

ふと振り返れば月をバックに身体と比べ大きな翼をもった影とそれに寄り添う人型の影と髪の長女の影が空を飛んでいた。

いよいよだ。




そろそろ最大目標だったUA1000にたどり着きそうでなにより、見てくれた人々に感謝しております。
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