特に面白い話も戦闘もないのでなんとなくで見てくれたらと
私は魔女に話をした。
少し前、世界を巻き込んだ大戦争があったこと。
その後たくましい人々はは再建を行ったこと。
そして今、やや束縛は強いが平和な国となったこと。
それまでの間の経済成長や技術の進化。
そして今の我々の話にまで至る。
「〜〜というわけで我々は提督という新たな指揮官の元で謎の敵深海棲艦を相手に日々戦っている。懐かしい仲間も互いに騒がしくなって再開した。」
「何処からその敵が現れたのか、どうやってあなた達のような人の形で一度沈んだり解体された船が蘇ったのか。外の世界は科学の世界となり。なかなか興味深い状況になっているのね。」
「ああ、そろそろいいか?さすがの私ももう声が出なくなってきた。」
魔女の知識欲を侮っていた。
夜通しどころか恐らくとっくに日は昇っているだろう。椅子に座るだけでも疲れた上喉が痛い。
「そう。なら休んできなさい。咲夜があなたの客室を用意してるでしょうから。」
あのメイドのことだろう。
「それでは案内致しますのでついてきて下さい。」
図書館から出ると咲夜が現れる。
心臓があれば間違いなく心臓に悪いと言えただろう。
「ああ、頼む。」
眠気と体力の消費で疲労状態の私はふらふらとついていく。
「こちらです、お湯を用意しておりますので身体の汚れを落としてからご就寝下さい。」
湯・・・・・・
「私にまだ戦えと言うのか?」
「え?」
「いや、すまない。疲れているみたいだ。」
オリョールクルージングも話したせいか、ブラックな想像をしてしまった。
「パチュリー様にお付き合いいただきありがとうございました。なるべく早く寝ることをオススメしますわ。それでは、よき夢を」
パチュリー・・・あの魔女の名前か、次は名前で呼んでみるとしよう
忙しいのだろう。すぐにまた咲夜は消えた。
そろそろ判断力がおかしくなっている、早く寝よう。
目を覚ますと鎮守府とは比較にならない上質な壁紙や家具が目に入る、ふかふかとした掛け布団に包まれたベッドの上であった。
今はどのくらいの時間だろうか?
客室ということもあってか窓はあったが窓の向こうには明るい月と目があった。月の位置からみて、夜の8時〜10時辺りだろうか。
さてどうしたものかと思っているとコンコンと扉がノックされる。咲夜だろうか。
「大丈夫だ」
すると扉が開き、見覚えのある奴が入ってきた。
「おはよう。長月もこっちに来てたんだね。」
橙色のセーラー服のような服、夜になれば逆に元気になる声、覚えがある。軽巡の川内型姉妹長女、川内だ。
「久し振りだな、前に会ったのはいつ以来だ?」
「忘れた、一応こっちにくるまでは母港にはいたんだけどね。」
「母港に?」
「そう、母港の片隅に。誰か気付いてくれてた?」「・・・いや」
「そっか・・・なら私がこっちに来たのは当たり前だったのかもねー」
「何を言うんだ!私は覚えていたぞ。しばらく待てば帰れる筈だ私と戻るぞ」
「ありがとう、でもごく少数に覚えられていても私を必要としてくれるかは別よ。ここはいいよ、私にも仕事があるし、夜に騒いでもいいし、そして何より夜の妖怪相手に夜戦ができる!」
成る程、こいつにこれ以上ない程の条件だ、長居もしたくなるだろう。
戦場で散ることも叶わず母港の片隅で忘れられ錆び付くことを考えれば無闇に連れて帰れない。
「わかった、好きにするといい。」
「それでいいんだよ、お互いにさ。とりあえず本題に入るよ。」
「ああ」
「お嬢様からお誘い。私はその案内ね」
「お前もお嬢様なんだな」
「そりゃあ夜戦も素敵だし、雇い主だからね。」
夜戦>雇い主らしい。
「あんまり遅いと怒られるからそろそろ行こうか。」
「そうだな。」
川内の後に続く。
「そういえば、夜戦ができると言っていたな?」
「なに?夜戦やりたいの?」
「いや、ということは燃料の補給もできるのかと思ってな」
「できるよ、ただそれができるのはここじゃないしタダじゃないけどね」
「後で教えてくれないか?」
「いいよ、あそこもいいところだし。長月も一度行ってみてもいいね」
さ、着いたよ。
川内が扉を開くと長い机に大勢のメイド妖精に、なかなか厳つい面構えの小さな人型の妖怪、美鈴、咲夜、パチュリー、そしてレミリアと歪な翼の幼い姿の少女がいた。
「さあ、食事にしましょう」
どうやら晩餐に招待されたらしい。向こうはもう少し帰す気はなさそうだ。
タグとあらすじを微妙に変えました。
気が向いたら艦むすが話中に増えるやもしれません。送られた感想が面白かったので深海棲艦は出したいです。