訳あり荘   作:にわtyan

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前回までのあらすじ
クロコに襲われそうになる


クロコの場合2

「ちょ、ちょっと待ってよクロコちゃん

確かにクロコちゃんのことは可愛いと思うよ

でも…」

「ん、なら問題ない」

「問題ありありだよ!!!」

「もしできちゃったらヒビノが娶ってくれれば問題ない」

「いやできちゃうこと自体に問題があるんだけど…」

「じゃあ、お付き合いから?」

「え?」

「ヒビノが問題ないんなら私はいいよ」

「待って待って待って待って」

「もしかして私と付き合うことになったら困る…?」

そう言って目をうるうるさせてくるクロコちゃん

この目見ると言いにくくなっちゃうんだよな…

「いや別に困りはしないけど…

まずクロコちゃんって俺のこと好きなの?」

「好き」

めっちゃ即答ー

「まじか…

…理由を聞いても?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

あっちの世界の先生が亡くなった後

こっちのキヴォトスで場所を転々として暮らしていた私は

ある日疲労で道で倒れてしまった

なんとか意識を保って端の方に寄った私は

回復したらまた移動しようと思って少し休んでいた時…

「そこの人ー!大丈夫ー!」

これがヒビノとの出会いだった

「ん…大丈夫」

「目のくまとか汚れが凄いけど本当?」

「大丈夫、自分で全部やれるから…」

「…ねぇ、君の名前はなんていうの?」

「…クロコ」

砂狼シロコと答えるのもこっちの私に迷惑な気がして

私は偽名を名乗った

「そっか…、よし!クロコちゃん!」

「ん?」

「俺のアパートにおいでよ、その様子だと住むところがないんじゃない?」

「…ん」

図星であった

「俺のアパートさ、価格が怪しいとか言われて全然人来ないんだよね…

俺としては住民を増やして賑やかにしたいんだけど、いかんせん人が入ってこないものだからさ」

「…いいの?」

「いいのいいの、クロコちゃん一人増えるだけで俺的にはめっちゃ嬉しいし」

…こんな優しいことを言ってくれるなんて

アビドスのみんなや先生みたいだ

そう思うと涙が止まらなくなり、私は道にも関わらず泣き出してしまった

「大丈夫クロコちゃん?

なんか悲しいことでもあった…?」

「ん、大丈夫」

ねぇ、先生

私、こんなに優しくしてもらってもいいのかな…?

 

 

 

 

"シロコが幸せなるなら、私は満足だよ"

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

「それでこのアパート入った後に、ヒビノに優しくしてもらったから私はこうなった

だからヒビノは責任を持って私を幸せにすべき」

なるほど理由はわかった

「じゃあ尚更よくないじゃん!!!!」

「ん、これはヒビノが始めた物語だからヒビノが私と付き合って責任取るべき」

ま、まじか〜

でもいきなり付き合うと言われても困るしなぁ…

どーすっかなぁ…

「…とりあえず保留ってことにはできないかいクロコちゃん

俺も今の今までクロコちゃんが俺に好意を抱いてるの知らなかったわけだし」

「それはヒビノが鈍すぎるだけ」

そうかな?そうかも…

「と、とりあえず今は一緒に住むことになったわけだしさ!

今日は寝ようよ!ね?」

「…ん、わかった

シャワー浴びてくる」

若干不満そうに返事したクロコちゃんはそのままシャワー室に向かっていった

…これからどうしようかな




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