赤い霧が三度帰ってきました   作:AZAZEL

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私はもう夏休みですが、皆さんはどうでしょう

ひたすら酒を飲み、ただ酒を飲む…帰省すると大体そんな感じですね、酒飲み過ぎだぞいい加減にしろ

哲学の階完全解放戦が面倒過ぎて手を付けたく無い……図書館から逃げるな(戒め)

ではほんへどうぞ


5話

「おお!赤い旦那!丁度いいところに来たな!」

 

「どうした…お前らが集まってるって事は、これから飲みにでも行くのか」

 

「大正解、今日はサイの奢りだよ」

 

「ああ!?いつ決まったんだよそれ!」

 

「この間自分で言っていただろう、臨時収入が入ったから奢ると」

 

「そうだったか……?」

 

ああ、ホロウ内の障害物撤去の時か…あれも確かディニー出したんだったな

 

ウサギ、トナカイ、サイ……やっぱサイのスーツデカ過ぎじゃね?本体もガチムチなのに更に二回りくらいデカくなってるぞ

 

「この時間から飲み行くのか、まだ昼だぞ」

 

「今日は早上がりなの、赤い旦那はまだ仕事あるの?」

 

「ビナーに聞いてみないと分からんが、まあ多分無いだろう」

 

「じゃあさっさと聞いてこようぜ、そんで飲み行くぞ!」

 

「はいはい……ああ、ビナー…少しいいか」

 

『何かな、午後の仕事ならもう無いよ』

 

「……覗き見とは趣味が悪いぞ、ブーメランも良いとこだ」

 

『さあ、私は知らないな…午後は好きにすると善い、社員同士の交流も大事な行いだ』

 

ビナー様の許可も降りたところで、3人と共にルミナスクエアへと赴く…今思ったが、こんな時間から飲める場所なんてあるのか?

 

「赤…おっと、すまねぇ…ゲブラーの旦那、こんな時間から飲める場所があるかって思ってんだろ」

 

「そうだな、こんな真昼間っから飲める居酒屋なんてあるのか」

 

「これがあるんだよなぁ!この辺りはもうミョとルドルフで開拓済みなんだよ」

 

「お前ら前回もこんな時間から飲みに行ってんのかよ…」

 

因みに、外では偽名を使っている…身分証なんかも偽名で作っている

 

俺は『ゲブラー』、R部署の奴らは『ミョ』『ルドルフ』『マキシム』…まあ原作通りの偽名だな

 

一応本名もあるが、身元が割れない様に隠蔽されている

 

「ゲブラーの旦那、酒は飲むのか?」

 

「普段は飲まないけど…まあこういう時は飲むかな」

 

「へぇ〜、普段から飲んでると思ってた…社長と飲んだ事は?」

 

「一回だけある、お互いザルだから殆ど水を飲んでる感覚に近い…終始ほぼ素面だっな」

 

「うわぁ、容易に想像つくわ…」

 

この身体になってから、とんでもなく酒に強くなった…まあだからと言って、さっきも言った通り普段から飲んでる訳ではないが

 

ビナー様が酒を飲むのは予想外だった…飲んでも顔色すら変わらなかったけど

 

「っかぁー!!美味いなぁ!」

 

「ここは相変わらずいい酒が揃っている」

 

「しかも安いし!おかわりくださーい!」

 

「よう食って飲むねぇお前ら」

 

「明日からの仕事の為にエネルギー充電してんだよ!こっちの焼き鳥もおかわり!」

 

流石は実働部隊、よう食べますなぁ…生憎と俺は低燃費なもんで、そんなに食べなくても全然動ける

 

この焼き鳥美味いな

 

「しっかしウチの会社も随分とデカくなったよなぁ」

 

「ああ、俺が入った時はR部署とL部署だけだった」

 

「そうなの?アタシの頃はもう各部署が設立されてたけど」

 

「ミョ、そう言えばお前が一番遅かったな…ゲブラーの旦那、設立当初はどんな感じだったんだ?」

 

「んー…まあそんなに変わらんよ、ただ実働部隊が俺のワンマンだったってだけで」

 

「ワンマンで熟してんのかよ…やっぱバケモンだな」

 

「一番苦労したのはエネルギーのやり繰りだったな、L部署を設立する前はエーテルから取れる量も少なかったし」

 

会社育成のシュミレーションみたいで面白くはあったけど

 

まあ実際のところ俺は外に出て稼ぐ役割だった訳で、エーテルの回収も俺がやってたし

 

『赤い霧装備』はエーテル侵食に対して免疫があるみたいだったから

 

「今の稼ぎ頭はお前らだからな、ちゃんと回るようになってきたのは感慨深いものがある」

 

「これからもアタシらにドーンッと任せろってのよ!」

 

「お前は道草を食むのを程々にしろ」

 

「うっさいわルドルフ!アンタだってたまに精神消耗しすぎて上の空になってるじゃない!」

 

「俺は任務以外に無闇に攻撃はしない」

 

「はぁぁ!?アタシ聞いたよ!この間ホロウ内の標的を連れて来る時に精神削り過ぎたって!」

 

「あれは加減を少し間違えただけだ」

 

「そんなんしょっちゅうじゃん!アンタだってアタシとそんなに変わんないから!」

 

「ぶわっははは!!いいぞいいぞ!」

 

「店だぞお前ら、少し静かにしろ」

 

酒も入ってる所為か、いつも以上に言い合いをしてるウサギとトナカイ…原作でも仲良くなかったよな

 

サイは煽るんじゃない、お前も相変わらずだな

 

「いや〜飲んだ飲んだ!シメはどうする!」

 

「やっぱラーメン一択でしょ!ゲブラーの旦那もそれでいいよね?」

 

「何でもいいぞ…と言うか、まだ食うのかお前ら」

 

「シメは別腹だろうが、当たり前だぞ」

 

「良かったのかゲブラーの旦那、結局また奢られてしまったが」

 

「気にすんなよルドルフ、俺の方がディニー貰ってんだから」

 

ラーメン屋へと向かう途中、やたらと治安局の制服を着た連中とすれ違う……EMP事件は終わった筈なんだがな

 

この間その安全講習だかのチラシ見たし……何だ?

 

うおケツでっか……朱鳶やないかい

 

「……何だなんだぁ?ゲブラーの旦那はああ言うねーちゃんが好みなのか?」

 

「まあ悪くは無いと思うが……管轄じゃなかった筈だが、何故居るんだか」

 

「知ってんのか?どっかで引っ掛けたか?」

 

「お前と一緒にするな」

 

「朱鳶…治安局で次期長官との声も多い、所謂エリートと言うやつだろう」

 

「へぇ、よく知ってるねルドルフ」

 

「ホロウに潜っている以上、治安局の情報も持っておかなければな…お前も少しは学んだらどうだ」

 

「別にアタシには関係無いし、邪魔するやつは食むだけだもん」

 

EMP事件の後は管轄に戻ってる筈だったが…ルミナスクエアをまだ彷徨いているのか

 

まあ俺達は飽く迄も一般的善良市民な訳だから、今のところ関係は無いが

 

「噂によれば、そのエリートがホロウ内で怪しい輸送トラックを逃がしたとか言われている様だ」

 

「それで亀裂の多いこの辺りを調査してるって訳か?」

 

「そうだ、付近で怪しい者が居なかったか聞き回っているらしい」

 

「……ねぇゲブラーの旦那、それって…」

 

「ああ、間違いなく俺らだろうな」

 

あー…成程ね、そりゃあ朱鳶が逃したとなれば大騒ぎだろうよなぁ

 

事件の検挙率がほぼ100%の朱鳶が、輸送トラックを逃がすなんて誰も思わないだろう

 

しかも戦闘不能になってた訳だし……輸送ルートの見直しを提案してみるか、あのルートはもう使えんかもしれない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……この辺りも治安局の連中が多いな」

 

「そうそう、最近やたらと見るよね〜…あっ!これなんかオススメだよ!」

 

「ほう、ドキュメンタリーか…ビナーに勧めてみよう」

 

「よろしくね!あっ、あと紅茶美味しかったって伝えておいて!」

 

「ああ、分かった」

 

今は六文街のビデオ屋…Random Playに来ている、ビナー様から何か借りて来てと言われてパシリなってる訳だ

 

因みに紅茶は持たされた、前回とは違う物らしい

 

「そう言えばこの辺もって事は、別の場所にもいっぱい居たの?」

 

「ルミナスクエアでも見かけたな、安全講習とか何とかはもう終わったんじゃないのか」

 

「うん、それはこの間終わったよ…何かあったのかな?」

 

「さあな…まあ今の俺達には関係の無い事だが、善良な一般市民なんだから」

 

「一般市民、ねぇ……本当かなぁ?」

 

「お前もそうだろう、えぇ?店長さんよぉ」

 

リンちゃんは相変わらず警戒心が薄いと言うか、フレンドリーと言うか…お兄ちゃんの方はやっとこさ最近になって緩くなってきたのに

 

それも魅力の一つなのかもしれんけど、お兄ちゃんに怒られるぞ

 

「ま、まあ?確かにそうだけど」

 

「ただいま…おや、また来てたのかい」

 

「ああ、ウチの社長が何か借りて来いって自由な指令を出すもんだからな」

 

「そ、そうだったのか…貴方も大変だね」

 

「もう慣れたさ、長い付き合いなもんでな」

 

そう言えばウチの飲食系列を使ったって前に言ってたな、ハムハムパンパンのサンドイッチが美味しかったと言ってた

 

だよな、美味いよな…ただ調理部署の名前が『8人のシェフ』ってのがちょっと……何と言うか、ね?

 

「ここ最近、治安局員が多いんだけど…何か知らないかい?」

 

「……まあ心当たりが無い訳じゃないな」

 

「やっぱり貴方達だったか…一体何をやらかしたんだい?」

 

「全くな言い様だな、こっちも色々と仕事であるんだよ…ちょっと治安局を除けただけだ」

 

「ちょっとでもそれは大事だろう、そもそも何故そんな状況になったんだ」

 

「それは社外秘なんでな、まあホロウ内で活動してれば治安局に絡まれるなんて時間の問題だろう」

 

「治安局を暴徒と同じ様な言い方をするね……」

 

まあどっちも大して変わんないだろ、俺達からしたら

 

治安局の方が厄介なのはそうなんだが……因みにホロウ内の研究所は特異点をふんだんに使って隠してる様だ

 

ドアのセキュリティも『J部署』を使って、開けるのには『F部署』の特異点を使わなければならないとか

 

そもそも辿り着くまでに『W部署』のトラップが仕掛けれて、近付くことすら難しい

 

「でもゲブラーさん達はみんなの為に研究してるんだよね?」

 

「間違いではないがな……まあ、そうだな」

 

「含みのある言い方だね」

 

「……全ては都市の為に、心意気はそのままだ」

 

都市、まあ間違いではない…どこの都市とは言ってないが

 

やり方がほぼ『都市』みたいな感じだからな、エーテル抽出もエーテリアスを溶かしてるし…なんなら暴徒を溶かしてるし

 

甘えた事言うな、裏路地なら日常茶飯事だ(迫真)

 

「あ!ゲブラーさん!この間のクーポンって、まだあったりする……?」

 

「…なんだ、そんなに美味かったか」

 

「うん!あのサンドイッチすっごく美味しかったよ!」

 

「リン、あれは初回特典みたいなものだろ?そんなに強請るものじゃないよ」

 

「えぇ〜!?お兄ちゃんだって美味しいって言ってたじゃん!」

 

「別にそれくらいなら構わんぞ、リピートしてくれるなら万々歳だ」

 

「ありがとーう!ねぇねぇ!次はミートパイとかにしてみる?」

 

「はぁ…すいませんねゲブラーさん、わがままを聞いてもらって」

 

「気にするな」

 

リンちゃんがご満足そうで何よりです、美味しいよねあれ

 

さて、俺もそろそろ帰るか…飲食の方のリピーターも確保したし、ビナー様用のビデオも借りたし……

 

「すいません!少し宜しいでしょうか?」

 

「はい、何でしょうか」

 

「今聞き込みをしております、お時間に問題がなければご協力をお願いできますでしょうか」

 

「ええ、構いませんよ」

 

やっぱ近くで見るともっとデカいな、何処がとは言わないが

 

いやぁ朱鳶に声を掛けられるとは…しかも多分これ俺とウサギの事だろうよなぁ

 

そんなまさか、俺ぁ善良な一般市民ですよ

 

「では先ず…この辺りでホロウへ入っていく治安局、または捜査班以外の人物を見かけませんでしたか?」

 

「生憎と見ていないね」

 

「そうですか……では、次はこの写真をご確認お願いします」

 

「分かりました」

 

これは……ウサギチームを遠巻きから撮ったものだな、ボヤけてはいるが特徴的(うさ耳)なヘルメットは分かり易いな

 

て言うかこんなのいつ撮ってたんだ……

 

まあ、この程度の写真なら情報を掴まれる事もないだろう

 

「この様な格好をした集団をご存知でしょうか?」

 

「んー…?ウサギ、ですかねこれは」

 

「はい、ボヤけてはいますが恐らくウサギ型のヘルメットを着用しています」

 

「……いえ、見た事ありませんね…ホロウ内に居るって噂の暴徒の一派、とかですか?」

 

「今のところ、確証的な情報が無く……その、未だに何者かなのを特定出来ていません」

 

申し訳なさそうに言う朱鳶……流石は市民の安全を守護る治安局員、一般市民を不安にさせたくないですよね

 

だからと言って自首はせんけど…それはそれ、これはこれ

 

「ご協力感謝いたします!」

 

「いえ、こちらこそ何も分かりませんでしたし…申し訳ない」

 

「そんな事はありません、私に協力して下さった事だけでもありがたいですので」

 

「それはどうも…では俺はこれで」

 

まあ、あんな写真じゃ何も分からないか…ホロウ内を闊歩してるならば、亀裂の多い場所に潜伏しているかもしれない…か

 

残念だが、ウサギチームと輸送トラックは『W部署』の特異点を使って本社から直接ホロウへと潜っている

 

いくら痕跡を探そうと、見つかりはしないだろう

 

「爪、聞いてるだろ」

 

『どうした』

 

「暫く『凝視者』の一部を治安局へ回せ、こっちも情報を掴んでおかないとな」

 

『ああ、そうしよう…輸送ルートの再構築は大方済んでいる』

 

「仕事が早い事で……さて、俺も一旦帰るわ」

 

『路地裏へ行け、そこから飛ばそう』

 

人気のない路地裏へと入り、『B部署』の特異点を使って本社へと直帰……さて、面倒な事になってきたな

 

だがこれも何れそうなる運命……遅かれ早かれだな




総記の階以外の完全解放戦を終わらせてから楽団戦に挑みたいのに、ビナー様のところで止まってる今日この頃

ホクマーは終わらせました、あれは思いの外簡単だった……ギミックさえ分かっていれば

完全解放戦はどれも戦闘時間が長スギィ、ボリューム詰め込み過ぎだろマジで……流石はプロムン

ではでは、またお会いしましょう
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