ちょっと間が開きすぎましたね、申し訳ない
別小説書いてたら虚無期間が訪れて、小説書く気力が無くなってひたすらリンバスとロボトミーやってました
今回、ゼンゼロキャラが出てこないA社話になります
ではほんへどうぞ
ホドちゃんこと、ミシェルはまだ目が覚めないみたいだ
状態は安定してるし、健康上の問題も見当たらないらしいから心配はないと言われたが
「よっ、赤い旦那」
「……ああ、黒いの…久し振りだな」
「何か考え事か?俺で良けりゃ相談に乗るぜ」
「大した問題でもないよ…ほら、俺が拾ってきた子が居るだろ」
「ああ、そう言えばそんな話を聞いたな…珍しい事もあるもんだと」
丁度いいところに来た黒いのこと、『黒い沈黙』ローラン
原作通りに人当たりの良い性格、だが闇を抱えてないのでマジで普通に良い奴になってる
「目が覚めた後、どう面倒を見たもんかとな…」
「ああ、成程なぁ……そう言えば赤い旦那って結婚とかしてないんだよな?」
「自分が嫁さん居る当て付けかテメェ、俺は独り身だよ」
「い、いやそうじゃなくてな……」
「……そう言えばアンジェリカを見ないな、どうしたんだ?」
「あっ……アレ?言ってなかったか?」
「ん?……なんだお前、その反応」
こっちの世界にいるローランも、原作通り『アンジェリカ』と呼ばれる女性と結婚している
嫁さんの方は原作と違い、青キチとは血縁関係には無い…よって青キチがキチガイ化する要因が無い訳だ
詰まりローランが闇落ちする要因もない……お前もハッピーエンド最高と言いなさい、プロムンに救いが無さすぎる定期
「まあその話はするんだが、それのついでに赤い旦那に相談があって…」
「何を勿体ぶってるんだ……まあいいけど、何だよ」
「ウチの会社ってさ、子供が出来たら休みとかって貰えるのか?」
「育休ってやつか…その辺の管理は俺じゃなくてビナーだからな、ビナーなら良い提案をして……あ?子供?」
「ああ、いや…まだ産まれてはないんだが、時期的に近くなってきてよ」
「……アンジェリカって、何時から入院してんだ」
「7ヶ月くらい前か?」
「判明した時点で教えろやこの馬鹿野郎」
「いっ…てぇ!?」
ローランの背中を思いっ切り叩く
て言うかそんな前からアンジェリカ居なかったのか?全然気が付かなかったわ……
いや、そもそも俺が会社に帰ってくること自体が珍しいのか…それより言うのが遅過ぎるわコイツ
「いってぇな赤い旦那!?何すんだよ…!」
「この野郎…何でもっと早く言わねぇんだ」
「い、いや…あの頃は色々とみんな忙しかったから、もっと落ち着いてから言おうかと思ってて……」
「おめでたに繁忙期なんぞ関係あるかボケ、早くビナーに報告してこい」
「分かった分かった!俺が悪かったよ!」
マジかよ……遂にこっちでもおめでたか
いや〜原作では嫁さん諸共ねじれにイかれちゃってたからな…て言うか7ヶ月って、あと少しで予定日じゃん
「はぁ……こう急に言われても、取り急ぎで出せるモンが無いんだよ」
「いや別に良いよ、言葉だけ貰えれば」
「祝儀を受け取る方が遠慮するな、取り敢えず今日飯に行くぞ…早く終わらせるからさっさと嫁さんの所に帰れ」
「お、おう…分かったよ」
しかしこうなると、流石にホドちゃんをローランに預けるのは無理だな……となれば、やっぱり俺が面倒見ないと駄目か
そう言えば、ローランの振られてた仕事って確か……
「話は変わるが、仕事の調子はどうだ…最近は確か、郊外に拠点のある運び屋と取引してただろ」
「ああ、カリュドーン達か」
「そんな名前だったな、今はまだ取引してるのか?」
「昔は会社のエネルギーを賄うのに燃料を貰ってたが…今じゃL部署のおかげ様でやり繰りに問題がないからな」
「まあそうだな、特異点が発展してからはエネルギーに困った事はないわな」
「まあでも、昔馴染みって事で少しだが頼み事はしてたりするぜ」
流石はローラン、原作にも負けず劣らずのコミュ力…情報戦は黒沈の右に出る奴は居ないな
ウチの会社も郊外にあるし、その辺と友好関係を築いておくのは得策だな
「それより聞いたぜ赤い旦那、会社にネズミが紛れ込んだって」
「ああ、それは別に気にしなくていい…社長の気紛れで泳がせてるだけだ」
「あ、ああ…成程な……」
「そろそろ処理する頃合だろうが、まああの社長だし何考えてるかは分からないからな」
「それもそうか…じゃあ、俺はそろそろ行くよ」
「ああ、終わったら連絡しろ…行きたい店でも考えておけ」
片手を上げながら去っていくローラン……さて、俺はK部署にでも行きますかな
そろそろ目が覚める頃だって連絡来てたし、ホドちゃんのお迎えに行きますか
「容態はどうだ」
「前々から変わらず安定してますね、恐らくもうすぐに目を覚ますと思います」
「そうか……あ、お目覚めだな」
「完璧なタイミングですね、赤い旦那」
薄らと目を開け始めたホドちゃん…目を擦りながら身体を起こし、光に目が慣れ始めると辺りをキョロキョロとしている
……怖がる様子は無いし、平気かな
「目が覚めたか」
「……あ、あの…ここは……」
「A社と呼ばれる所だ、自分が誰でどうなっていたか覚えているか?」
「わ、私…は……わかり、ません」
「名前も出てこないか?」
「……はい」
記憶喪失か……エーテル侵食による副作用、って訳でも無さそうだが
反乱軍の一人でも捕まえて尋問しておけば良かったな、今更になって詰めが甘かったと思わされるのは何度目か
「そうか、まあ忘れてしまったのならしょうがない…とは言え、名前が無いと不便だな」
「赤い旦那が付ければ宜しいのでは?」
「簡単に言ってくれるなオイ……でもそうなるわな、君はそれで良いかね」
「……はい、大丈夫です」
「そうだな……じゃあ、ミシェルで」
「良いんじゃないですかね、可愛らしくて…まさか赤い旦那の口から出てくるとは思いませんでしたが」
「ぶっ飛ばすぞ」
今の見た目的にホドちゃん、と言うよりはミシェルのほうがしっくり来るし
見た目そっくりならもう原作のままの名前で良いかなって
そう言えばウチの社長、ビナーって呼んでるけど本名はガリオンなのかな…あの人の本名聞いた事ないけど、まあいいか
「ミシェル……はい、私はミシェル…ですね」
「ゆっくり慣れてくれ…さて、取り敢えず状況説明だけしておくかな」
「……しかしこの子、やけに冷静ですね」
「それなりの過去を乗り越えてるのかもしれんぞ…実際のところは分からないがな」
ミシェルに保護時の状況を教えれば、何かしら思い出すかもしれないと思い話してはみたが……
それ程いい成果は出せなかった、本当に全く覚えていないらしい…自身がエーテル侵食されていた事すら
「一先ずは会社で保護になるか」
「そうですね、恐らく新エリー都で一番安全と言えるでしょうし」
「ふむ…だが、そうなると俺が付きっきりで面倒を見るのは無理だな」
「えっ……」
「いっその事、赤い旦那も社長みたいに会社で寝泊まりすれば良いではないですか」
「そんなワーカーホリックみたいな事するのは嫌だね…ん?どうした」
ミシェルが俺の服を掴み、見上げている…何そのかわいい仕草は
うーん…これは俺じゃないと駄目なのか?一旦ビナー様に相談してみるか、最悪ビナー様に面倒を見てもらえば……
いや、あの人子育てとか出来んのか?それは俺が言えた話じゃないけど、やっぱローランが一番の適任なんじゃ……
「それで私の所へ来たと……ほう、その幼子か」
「ああ、俺の家に連れて帰っても良いんだが…安全性はやはり会社が一番だと思っててなぁ」
「ふむ…君が退社している間、私が面倒を見るのは構わないが……」
「……どうしたミシェル」
「あ、いや…その……」
「……私は君の方が適していると思うのだがね」
俺の後ろに隠れて一向に出てこないミシェル、ビナー様は確かに目付き怖いけど優しいんだぞ
それとも原作の因果が有るのか無いのか、まあ無いだろうけど
「さて、どうしたもんかな……」
「そこまで心配だと云うのなら凝視者を付けよう、どうやら私は怖がられている様だからね」
「良いのか?凝視者だって多い訳じゃないし、それに今は治安局や各方面にも付けているんだろ」
「君が気にする事じゃない……それより、今日は黒い子と出掛ける用事があったんじゃないのか?」
「……あ」
自分から言い出しておいて忘れてた……ミシェルの目が覚めた事で頭いっぱいになってたな
流石に飲みの席に連れていくのはなぁ…かと言って、俺の家に一人で待たせておくのも……
「……その間だけは私が面倒を見ようか?」
「良いのか?」
「ああ、その幼子が頷けばの話だがな」
「ミシェル、俺は少し用事があってな…その間だけビナーの所に居てくれるか?」
「……平気、です」
あれ、て言うかこれ俺の家で預かるの決定なのか……まあ自分で面倒を見ると決めたのなら腹を括るか
ディニーの心配は全く無い、役職が役職なだけに死ぬ程貰ってる…正直こんなに貰って良いものなのかとは思うが
「そろそろローランから連絡が来るだろう、それじゃあ俺は行ってくる」
「ああ、楽しんでき給えよ」
「い、いってらっしゃい」
本当に大丈夫だろうか……まあ爪もそろそろ帰ってくるだろうし、アイツなら上手くやってくれるとは思うけど
さて、会社の入口で待っていると…狙い通りにローランが出てきた
「うおっ…!?赤い旦那、相変わらずだな」
「何処に行きたいか決めてきたか」
「ああ、今日は奢りなんだろう?滅多に無い機会だからちゃんとリサーチしてきたぜ」
「勿論だ、ディニーは腐る程あるから遠慮はするなよ」
「流石は役員だな……」
ローランが選んだオシャンティな店…所謂、これは肉バルってやつだな
BARと肉料理屋が混ざった様な感じ、肉料理と聞くだけで少し引き攣った君は裏路地出身だね
「ルミナスクエアにこんな店あったのか」
「俺も店は知ってたんだが来るのは初めてなんだよ」
「そういう店は嫁と行けよ」
「そう言うなって!アンジェリカが飲めるようになったら来る予定だよ」
「じゃあ事前調査だな」
いい雰囲気の店だ、料理も何かオシャレ……前世でもこんな店入った事ねぇよ
そもそもBARにすら入った事ないっての、まあこの身体じゃ何飲もうが酔いはしないからそこは安心だけど
「それじゃ、乾杯しますか」
「ああ、ローランとアンジェリカ…そして新しい命に乾杯といこう」
「結構人が居るな、それなりに有名なのか」
「ルミナスクエアでこれだけの店構えならそうだろう、タイミング良く入れて良かったな」
「ゲブラーは何かとタイミングが良いからな」
そうか…?どっちかって言うと悪い方が多い気がするんだがな
この間だって帰宅途中で朱鳶と鉢合わせたし……青衣が居なかっただけ良かったのだろうが
居たら絶対にバレてた自信がある、あの人相手に隠し事なんて一般人に出来る訳ないだろ…ビナー様は出来そうだけど
「そうでも無いぞ、割と厄介事が降ってくる時もある」
「でもそう言う時だって何とかするだろ?」
「何とかしなきゃ生きていけないからな、死に物狂いだよ」
「ゲブラーでもそういう事あるんだな…俺もまだまだか」
「充分強いだろ、これ以上強くなってどうするんだ」
「そっくりそのままアンタに返すよ」
俺はガワを借りてるだけに過ぎない、ならばせめて俺自身も『最強』で在らねば
ちゃんと身体作りや、ミミックを使い熟せる様に色々とやったんだが…如何せん身体スペックが高過ぎる
やれば直ぐに出来てしまう、何だかなぁ……
「結構飲んだか、ミシェルを待たせているからそろそろ出るか」
「ミシェル…?誰だそれ、まさか彼女でも出来たのかゲブラー!?」
「拾った子だよ、記憶喪失だったからそう名前を付けたんだ」
「ああ、言ってた子か…会社に居るのか?」
「ビナーに預けてる」
「お、おう…それは早く行ってやった方が良いんじゃないか」
やっぱそう思う?俺もちょっと思ってた
二人分の会計を済ませる…思ったより高いな、全然払えない額ではないけど……やっぱいい店だったのか
「それじゃ、今日はご馳走さんなゲブラー」
「夜道に気を付けろよ酔っ払い」
「そこまで酔ってねぇよ!酒飲んで怪我でもしたらアンジェリカに殴られかねん」
「そりゃまた怖い嫁さんだな」
ローランと別れて、一旦会社の方へ向かって歩き出す
歩いて行くの面倒臭いし、残ってるW部署の連中に連絡してワープ開いてもらおうかな……流石に職権乱用が過ぎるか
「少し遅くなったな、ミシェ……」
「おや、お帰り…思っていたより早かったねぇ」
「……そ、そうか…まあミシェルも居るし、早めに帰ってくる積もりではいたんだが」
「アンジェリカに子供が出来たそうじゃないか、何故そういう事を早く言わないんだアイツは」
「繁忙期が重なって言い出せなかったみたいだ、俺から言っておいたから勘弁してやれ爪」
ミシェルがビナー様に膝枕されて寝とる、しかもビナー様が頭撫でてるし……思ったより子供好きなのかな、この人
ウチの会社にもポチ、もとい『何もない』が来ましてね……上層がもう埋まったのにALEPHがポチしか居ないんですけど
回って来たWAWは憎しみちゃんと風雲僧だし……誰が周回でもないのに貴様らを入れるか
ポチが来た時も他が歌う機械とポーキュパスだったし、キュウリでも良かったけど戦力的にはやっぱポチかなって……
『幸せでなければならない』『肉の偶像』『巨木の樹液』なら、皆さん何取ります?私は幸せを選びました
ではでは、またお会いしましょう