これが呼び水となって小説が増えると幸いです。
拙い文章ですが、どうぞお楽しみ下さいませ。
気がついたら転生していた。
どうやらこの世界はエルデンリングの世界のようで、俺は本編には登場していない名も知れぬ黄金の一族のモブに転生してしまったようだ。容姿は継ぎ木の貴公子の顔に瓜二つ。整った顔立ちと色褪せてもはや白髪とか銀髪に近い金髪が特徴。幸いにもまだ蜘蛛人間にはなっていない。五体満足だ。
時期はエルデンリングが砕かれる前のようで、エルデンリングが砕かれたとは聞かないし、破砕戦争が起こる気配もまだない。もしかしたら既に陰謀の夜は起こっており、ゴッドウィンは死にラニは肉体を捨てているかも知れないが、確かめる術はない。
兎にも角にも、いつエルデンリングが砕かれ破砕戦争が起こるかわからない。それまでに自身を鍛えておかなければ。自慢じゃないが今の俺はガリヒョロのチビ助だ。恐らくは転生前の中肉中背チー牛野郎の俺にですら素手で惨殺されるだろう。
運良く破砕戦争で生き残ったとしても、ゴドリックに付いていけば奴の継ぎ木の贄になるか、継ぎ木の貴公子に加工されチュートリアルの中ボスになるかストームヴィル城の食堂に配置されるのがオチだ。そんなのは絶対いやだ。
だから俺は、時間があれば自身の鍛錬に注力して、…2日で辞めちゃった。
だって怠いんだもん!てか前世で自堕落チー牛野郎だった俺が筋トレとかダイエット出来るわけないじゃん。(諦観)
というか周囲の視線がやばい。不審者を見るような目で見られる。一回市民に通報されて衛兵のお世話になったこともあった。めっちゃ恥ずかった。というか実家?生家?での扱いがちょー雑!自慢じゃないが生まれてこのかたマトモな世話を受けたことがない。
実父は家に帰ってこないし、実母は面会拒絶であったことがない。なので親戚の家に預けられているが、そこの扱いがまぁ酷い。俺は小姓の衣装を着せられ家の使用人達と炊事洗濯をさせられるし、親戚の奴らはちょくちょく虐めて来るし、家の使用人は俺を無視するし、日に一度の飯は残飯を適当に煮込んだ物でもはや餌だし。俺はもしかして忌子か何かなのか?
実際、使用人共にそれとなく聞いたら俺の双子の妹が忌子でやむなく王都の地下に捨てたらしく、母(使用人達からは売女だの石女などと蔑まれていた)は面会拒絶というより忌子を産んだ罪で幽閉されてるらしい。だから俺はこの家の当主の慈悲で居させて貰っているから深く感謝するように言われた。そんでその当主は実父だったりする。
つまり俺は黄金の一族ではあるが、名前も与えられていない庶子だという衝撃の真実を知ることとなった。え、まさかこの家の餓鬼ども異母兄弟かよ!え、何俺家なき子の主人公か何かか!?そりゃこの世界はゲームの世界だなんて狂った思想になるわけよなぁあっはっはっはっ!!!
そんなわけで自身が狂っていることを再確認した俺なわけであったが、生まれの出自が来たるべき地獄の未来を回避する理由にはならない。なので俺は筋トレに頼らない自己強化方法、つまりルーンによりレベルアップする方法に着目したんだが・・・。
レベルアップって、どうやるんだ?
俺は黄金の一族だからその瞳に黄金樹の祝福は宿っているんだが、褪せ人ではないのでセーブポイントである祝福は見えなかったのだ。マジかー!早速次の作戦が速攻で失敗に終わった。だが、レベルアップ自体は出来るはずだ。マリカの娘であるメリメリも出来てたのだから、子孫である俺にも出来る筈である。そんなこんなでレベルアップの方法を探してみたのだが・・・、やはり見つけることは出来なかった。
というか探し方がわからない。図書館ないし、図書館があっても一般人入れないし。
こうなったら有識者を、いや、俺を真っ当に育ててくれる保護者の方を、いやいやいや、俺の人生の師をなんとしても探さねば!
そう思い立ち、俺は王都ローデイルの市街地へと赴いた。
待っていろよ!我が導きの師匠よ!
主人公のステータス
生命力 8
精神力 14
持久力 8
筋力 8
技量 12
知力 12
信仰 10
神秘 8
装備
右 なし
左 なし
頭 小姓のフード
胴 小姓の服(軽装)
腕 なし
脚 小姓のズボン