モブ黄金の一族に転生しました。   作:蜥蜴の隠者

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第2話どうぞ


第2話 だからこそ、師が必要だ

とりあえず市街地に来た。

白い噴水広場を中心に三階建くらいのいかにも洋風な建物が囲うように連立している。

 

何処か別ゲーであるブラッドボーンに出てくるガスコイン神父を召喚できる市街地の噴水広場やドラゴンズドグマに出てくる領都グランソレンの噴水広場に雰囲気が似ている。

 

ゲームでは見たことがない場所だが、恐らくはゲームでは褪せ人が立ち入れない場所なんだろう。

 

因みに前世でのゲーム知識はレアルカリアとケイリッドまでだ。アルター高原にはなんとか辿り着いたが王都までには辿り着けなかった。

 

あとは動画サイトのプレイ動画や攻略動画、考察動画の映像知識が主な知識となる。知ったかと罵られても仕方ないが、まぁ、なんとかなるだろう。

 

ここら辺は宿場街か商店街なんだろうか?市民達の他、剣士や松明、魔術師といったそれぞれの彷徨う貴人シリーズの衣服を纏った上級市民と思われる人やバケツヘルムにサーコートを纏った人やチェインシリーズ一式の人、鉄シリーズ一式の人やシリーズ皆勤のパッチの付けていた革シリーズを纏った何やら冒険者っぽい服装の人らもいる。恐らくは旅する貴人とそれを護衛する人たちなんだろう。

 

そんな人らを遠目に眺めていると、ある人に目が付いた。

 

小型犬のテリアのような見た目をした大型犬、貴人の犬を引き連れた魔術師の貴人シリーズを纏った高齢な御仁だ。

 

その御仁は路地裏に隠れるように座り込み、仕切りに腹をさすって苦悶の表情を浮かべていた。隣の貴人の犬も心配そうにクゥンクゥンと鳴いている。

 

これはマズイかも?と思いちょっと声を掛けてみる。

 

「・・・あのぅ、そこの方、大丈夫ですか?」

 

「・・・なんじゃおぬしは、顔も見せんと。物取りか何かの?生憎じゃがわしから取れるものなぞ何もないわい、さっさと失せんとわしの犬が黙ってはいないぞい?」

 

魔術師の御仁は警戒心を露わにして吐き捨てるように答えると隣のワンちゃんが牙を剥き出して唸り出した。賢いワンちゃんだ。

 

ああ、そういえば。小姓のフード被ったままだった。取ろ。

 

「・・・これでどうですかね?よかったら俺のウチまで来ませんか?俺、この王都で生まれ育ったものですから外の世界に興味がありまして。その杖、輝石の杖ですよね?ということはレアルカリアの魔術学院で魔術を学ばれたんじゃないかと思いまして。レアルカリアといえば湖の広がる美しい場所だと聞いたことがあります。是非お話しをお伺いしたいのですが、どうでしょうか?」

 

自分なりに丁寧に話してみたけれど、どうだろうか?

 

「・・ふん、そんなとって付けたような敬語を使いおっても騙されんぞ小童が!どうせお主もわしの魔術が目当てなのじゃろが!誰が教えるものか!この魔術はわしの生涯を掛けて習得した門外不出の秘術!誰がお主のような見ず知らずの小童に教えるものか!帰れ帰れ!!」

 

御仁は捲し立てるように言い放ってきた。・・あったま来たぞこのジジイ!!

 

「・・人が下手に出てりゃいい気になりやがってこのジジィ!こちとら本気で心配して声掛けてんのになんだその態度は!それでも大人か!?大体門外不出とか言ってどうせ輝石のつぶてしか使えないだろうが!初歩の初歩だろうが!そんな低レベルの魔術使えるだけでいい気になるんじゃねぇよ!」

 

俺が怒りのまま言い返すと、ジジィは豆鉄砲を喰らったようにポカンとした表情を浮かべていた。・・へっ、さっきの威勢はどうした?口ほどにもねぇな!どんなもんだい!

 

ーーーヒュン…パリィン!!

 

突如として耳元に風切り音が鳴ったと思ったら、目の前の壁に輝石が弾けた。頬にツゥーっと赤い線ができて熱い血が垂れる。

 

途端に背中にゾクっとする冷たい冷気が、いやこれは殺気だ!?

 

「・・・坊や、今聞き捨てならない事を言っていたが、なんだって?輝石のつぶてがなんだってぇ?もう一度言ってごらん?」

 

振り向くとそこには青筋をビキビキと立てた彷徨う貴人(魔術師)の方々が・・・!(ついでに星見シリーズの方とはぐれ魔術師シリーズの方も)

 

「いや、それは、その、今のは、言葉の綾というか何というか、なんというか、み、皆さんも大人なんですから、大人の対応をですね…」

 

「えぇ、そうですねぇ、大人として生意気なクソガキに教育的指導を行わないと、ねぇ?」

 

更に凄む魔術師達。

 

「ひぃっ!?いや、その、すみませんでしたァァァァ!!!!!」

 

「「魔術師舐めんなゴラァ!!!!」」

 

そして、怒号と共に一斉に放たれる輝石のつぶての雨霰が脱兎の如く逃げ出す俺に降り続くのだった。

 

「ちょ!?待っ!?なんでわしまでぇぇぇ!?」

 

「ワフゥーン!?」

 

そして巻き込まれる老人と犬だった。

 

 




主人公のステータスは適当っちゃ適当に考えました。とりあえずまずは手っ取り早く遠距離攻撃が出来る魔術を覚えて貰いましょう。
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