今回も趣味回です。
この土日で何とかあと2話くらいは更新したいですね。
それではどうぞ!
師匠から石掘り杖とメモリ・ストーンを授与された翌日から俺は魔術の訓練を再開した。
先日初めて行使した星灯りは所謂暴走状態という感じで、師匠によると全ての精神力を搾り出した結果、カーリアの月の魔術に見紛うばかりの魔力の球体を作り出してしまったそうなのだ。
なので、適切な魔力の出力量や精神力の消費量をイメージしながら魔術の鍛錬を行なった。因みにゲーム中での星灯りの消費FPは9である。今の俺は星灯りを1日1回しか使えないため俺の精神力は9以上18未満といったことになる。
1日1回の魔術の訓練を終えたら、あとは自由時間だ。今日はついに人形兵用の衣服を買いに自由市場に行こうと思う。先日の竜のぬいぐるみで得た10,000ルーンの入ったお財布袋を腰に下げ自由市場に足を踏み入れる。
自由市場はすっかり復興を遂げて、元の喧騒が戻りつつあった。獣肉の香草焼き屋の旦那のパフォーマンス商売も現在だ。俺は自由市場の一角にある古着屋に向かった。
古着屋は前から行ってみたかった露天の一つだ。他ゲーム、特に某狩猟ゲームに比べて防御力が貧弱なエルデンリングの防具だが、それでもお洒落は数少ないこの世界での楽しみの一つだ。それに、実父から貰った市民の上服も先日の古竜襲来でぼろぼろになってしまったので、ちょうど新しい服が欲しかったところでもあった。
今回の狙い目はメリナやミリセントとその姉妹が着ていた旅シリーズだ。人形兵の病みかわ系コーデを目指している俺は本当は軽装のフィアの服が欲しい所だがそんな衣装はレア中のレアだ。よって1番女の子らしい服装ということで旅シリーズと祝祭シリーズ、貴族シリーズと候補が俺の脳内会議にあがり、貴族シリーズは黄金の一族などの王侯貴族を刺激する可能性があり、祝祭シリーズは因習村のやばい村人として倦厭される可能性もあるため、旅シリーズにしようと落ち着いた。
早速古着屋の商品を物色する。大きな木箱に無造作に放り投げられた古着たちを物色し、目的のモノを見つけ出す。旅の服と旅のブーツを見つけ出した。残念ながら旅の腕帯を手に入れることは出来なかったが、旅の服を見つけられただけでもめっけもんだ。
他には上服ではない市民の服や預言者のローブ(軽装)と預言者のズボンを1着ずつ購入した。ヤスリのような粗い生地の預言者シリーズは紙ヤスリやボディタオルの代用として使うつもりだ。因みにこの古着屋は1着1000ルーンとわりと高額なので計5000ルーン消費してしまった。それでも目的の服を手に入れられたので満足の行く買い物が出来た。
次に貧民市場を訪れた。門番をやっている骨肉売りの旦那に挨拶し、鞣し革とありったけの獣骨を要求する。骨肉売りの旦那は快諾し、支払いを野草売りの姐さんにするよう伝えた。
そう言えば、貧民市場でのアルバイトはこの貧民市場であった少年に引き継いで貰った。
飛竜の襲撃から後日、貧民市場で出会ったあの少年と幼女とは正式に友達となった。俺が祖霊民兄妹のベアハッグで腰を粉砕された際、お見舞いとして兄妹と一緒に自宅の地下室に訪れて俺にお礼を言ってくれた。あのときの俺の勇気ある行動のおかげで少年と妹は無事に生きている。何かお礼をさせてくれと言ってくれた少年に友達になってくれと懇願し、少年は快諾してくれた。以来少年と幼女ちゃんは俺と交流を深めてくれて僅かなルーンを対価に雑用を色々とお願いしたのであった。
師匠の飼い犬であるワンコ君のお散歩や貧民市場でのアルバイトの引き継ぎをお願いした。もともと働き口を探していた少年は喜んで快諾し、今では少年と妹の幼女ちゃん、そして2人のお母さんが貧民市場の看板呼び子となり勢力的に働いてくれている。
因みにこの前作った飛竜古竜のぬいぐるみだが、2人のお母さんに復職として量産を委託して、野草売りの姐さんに作り方を教わって作ってくれている。
今売り出しているのは少しサイズダウンしたサッカーボール大の大きさのものだが(初回のはバスケットボールくらいの大きさだった)これもまた密かに売れている。ぬいぐるみのモチーフも飛竜古竜だけでなく跳び兎やルーンベアのぬいぐるみも販売し始めている。少年と幼女ちゃんがワンコ君のお散歩の際に幼女ちゃんが跳び兎とルーンベアのぬいぐるみを両手に抱えて愛くるしく練り歩いてくれた影響で巷の女性たちの人気を博したのだ。
…話によると薄紫色の髪色をした少女やお付きの従者っぽい金髪女騎士も購入して行ったそうだ。忌々しいことにトリーナとレダは今だにここら辺を彷徨いているようだ。早く聖別雪原だの影の地などに引っ越して貰いたいものである。
野草売りの姐さんの元に訪れ商品の取引をしたのち壺売りの御隠居や脂売りの旦那に挨拶に向かった。壺売りの御隠居は古竜襲来の際に工房を失ったらしく復興に勤めているという。俺の発案した骨灰白磁器製作も高炉を破壊されてしまって振り出しに戻ってしまったという。俺は復興支援にと大きめの壺を複数買った。
次に脂売りの旦那の元に訪れこの前作った石鹸の使い心地について尋ねた。…どうやらまだ鹸化が足らなかったらしくあまり泡立たなかったが確かに石鹸であったという。また作ったら分けてくれと言われたので快諾した。石鹸に対するアイデア、付与脂を石鹸にする試みはまだまだ先になりそうだ。
自宅に帰り壺で骨を煮出してゼラチンを抽出し、ゼラチンを取り出した骨ガラを焼いて骨灰を作り骨灰パテの準備は完了した。しかし、今回はかさ増しのために木粉も入れることにした。骨肉売りの旦那から獣骨を買う際に譲り受けたラージクラブの折れた残骸の真ん中から先端部分の丸太を預言者の服の生地を利用して細かい木粉にすりおろしていく。
すりごまどころか、きな粉のように粒子の細かくなった粉を作り出してゆく。日が暮れて夕飯を摂るまでに必要分の木粉を手に入れた俺は本格的な修理を明日にしようと思い早めに就寝することにした。
如何でしたでしょうか。
次回、作品の世界観を壊しかねない超絶ヒロイン爆誕!
お楽しみに。