モブ黄金の一族に転生しました。   作:蜥蜴の隠者

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ご無沙汰しておりました。
夏風邪に掛かってダウンしてました。
この時期の風邪は治り辛くて大変ですね〜。

それでは第5話どうぞ!


第5話 長話の予感、ところで、弟子入りはまだか?

 

「・・何故わしが王都に戻って来たかというとなーーー」

 

そう語り出し、爺ちゃんが事の経緯を話し出した。

 

爺ちゃんは母が俺と忌子の妹の双子を産んだときに囚われた際、必死になって母を連れ戻そうと黄金一族邸に嘆願しに行ったそうだ。

 

しかし、ボコボコにされ門前払いされた上にこれ以上楯突くと母を殺すと脅され渋々引き下がるしかなかったそうだ。

 

さらに黄金一族に楯突いたということで仕事も失い、自身の生活と母の身の安全を考え、やむを得ず王都を離れ放浪の旅に出たのだという。

 

とりあえず故郷であるレアルカリアを目指し徒歩で旅を進めていたが、必ず星を見ることを欠かさなかったのだという。

 

輝石の魔術師の前身、それは夜空の星を見て自らの運命を知る星見であった。ならばと、爺ちゃんは自身と母が助かる運命を探して毎晩夜空を眺めていたのだという。だが、夜空を幾ら眺めていてもその運命は見つけられなかったそうだ。

 

まぁ、現代日本で無宗教が基本の価値観として育った俺からしたらそりゃそうだと思うが、エルデンリングの世界ではそれは違う。

 

エルデンリングの世界では星の動きが重要な事象を引き起こす。

 

エルデンリング本編のラスボスである黄金律の化身、エルデの獣は狭間の地に落ちた黄金の流星と共にやって来たとテキストフレーバーに書いてあったり、デミゴットであり女王マリカの次代を引き継ぐ神人候補の1人であるカーリアの王女ラニも、ラニの兄弟でありデミゴットのラダーンを倒すことでラダーンが抑えていた星が動き出し、狭間の地に流星が落ちることでイベントを進められる。そしてラニは宿敵である自身の青白い二本指を倒すに至るのだ。

 

だが、いま星の動きはラダーンがサリアに落ちた星を砕いた時に動きを封じている筈だ。ラダーンが死なない限り星は動かない。毎晩必死に夜空を眺めていたというが、可哀想に。無駄な努力だったな。と思っていると、爺ちゃんは予想外の話しを切り出す。

 

「ーーーそして、ついこの間の事じゃ。夜空に虹色の尾を引く斑色の流星が流れたのじゃ。あれは斑というしかない色彩じゃった。赤とも青とも紫とも、金色とも喪色とも汚い茶色とも取れる。兎に角、凡ゆる色が混ざり合い、また凡ゆる色が反発するような、斑色の流星が空を駆けたのじゃ。その星はわしを示す小さ星を、そして、わしの娘であるおぬしの母を示す星、おぬしの妹を示す小さな星を次々と飲み込んで行った。そして恐らく、おぬしを、黄金一族を示すおぬしの星をも飲み込み、悪戯に瞬きながら夜空を駆けたのじゃ」

 

斑色の流星という聞いたこともない単語が出て来た。そして星を飲み込むとも。爺ちゃんの星を含めた俺を示す星をも飲み込んだとはどういうことだ?

 

爺ちゃんの俺を見る目が、何処か畏れを含んだように若干怯えたような視線になる。

 

「おぬしが未来のことについて話し出したとき、目の前が斑色の光に包まれた。その時、全てを理解した、否、全てを理解させられたのじゃ。おぬしは、わしの孫の身体に宿っている"おぬし"の正体を。この世界の全てを・・!・・あぁ、あぁ!!知りたくはなかった!なんと、なんと残酷なことじゃ!わしらのこの苦境なる運命が、まさか、別の世界の、娯楽のための児戯な暇潰しのための物語の結末じゃと?巫山戯るではない!わしらを何じゃと思っているのじゃ!何だと・・・!」

 

爺ちゃんは突然狂乱し、机に突っ伏して嗚咽をあげて泣き出してしまった。・・え、何この、何?

 

・・・もしかして、この世界がエルデンリングって言うゲームの世界だって知っちゃったってこと?

 

うわぁ、マジか。俺化け物認定されるの?せっかく、安心出来る肉親に出会えたのに・・。

 

「・・えっと、爺ちゃん?」

 

 

「・・だがそれが、わしの運命ということじゃ。全てを識り、おぬしにわしの全てを授けよとな・・。さすれば、わしの望みを叶えるとな・・。・・・わしは、わしの運命を受け入れようと思う。おぬしは今からわしの弟子じゃ。おぬしの弟子入りを認めよう。わしに教えられる全てを、おぬしに授けよう。だが、その代わりに、約束してくれ。必ず、必ずわしの娘を救ってくれ。どんな姿でもよい、必ず、必ず救ってくれ。お願いじゃ、この通りじゃ・・・!」

 

そのまま爺ちゃんは泣き崩れてしまった。・・えぇ、どうすればいいのこれ?とりあえず宥めるか。

 

 




如何でしたでしょうか?
協力者であるお爺には主人公の全てを識ってもらいました。
本作世界がゲーム世界だってことを知らせる必要はないかなぁと思ったのですが、主人公の精神的な支えにもなって欲しかったので、転生知識を持った協力者がいた方が楽かなぁと思案しました。(けどこの展開にするのはどうなんだ?と結構悩んだりもしました。)
登場人物たちの雑談ネタになることを願います。

あとは今回オリジナル設定として出しました《斑色の流星》
これはオリジナル魔術を出すとかで無く、主人公を表す記号のようなものにしますので、これ以上オリジナル設定で原作をあらすようなことは致しませんので御安心下さい。

あくまでも魔術や能力は原作で出たままを描写して行きますのでどうか宜しくお願いします。

では次回もお楽しみに!

やぁっと魔術修行回だ!早く継ぎ木してぇなぁ!
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