各キャラがルイをどう思っているか、ルイがどう考えているかの簡単なまとめです。
多分読んでおいた方が話がわかりやすくなると思います。
"天城ルイ"
ゲヘナ戦直後、ヒマリに会うまでのルイは異常とも言える脅迫観念に呑まれていたが、明星ヒマリとエンジニア部、トリニティ戦直前に合流した百合園セイアとの日々によって精神の安定を取り戻した。
トリニティ戦を経て、トリニティを退学になってしまった事は"仕方ない"と考え、特に気にしてはいないが……自分の行動で友人たちを深く傷付けてしまったことには負い目を感じている。
現在の目標はトリニティ・ゲヘナ・ミレニアムの三校連合部隊に対する対抗策の構築とし、日々作戦や兵器の開発を行っている。
「……私は自分を過信しすぎていたようだ、ヒマリに諭され、セイアに泣かれてようやく気が付いた」
「私は愚者だ、しかし……私、いや……私たちにしか出来ない事がある」
「誰かがやらなければならないというのなら……私は喜んで道を拓こう」
"セイアについて"
「当初は、セイアを監禁して予知夢を封じ……その間に、計画を進めるつもりだった。」
「……セイアが私の目的を見破り、協力を申し出てきたときは……そうだな、素直に言うのなら、救われたような気分だった」
「それからゲヘナ戦を経て、私は彼女を深く傷付ける事になってしまった。裏切りと言ってもいいだろう」
「……それでも、セイアは私の傍に居てくれると、私の事が好きだと言ってくれた……私も、彼女を愛している」
「……セイアが私と同じく破滅の道を歩む事に思う所が無い訳ではない、しかし……私がそれを否定するのは、決断したセイアに失礼だろう」
"ヒマリについて"
「ヒマリは善良で聡明だ。ゲヘナ戦の後、腕を失った私は彼女を頼る事にしたわけだが……合理的な考えをする彼女の事だ。ゲヘナでの件を差し引いたとしても、事情を聞き、私の差し出す対価によっては……義手の作成を手伝ってくれるだろうと考えた。」
「……とんだ思い違いだった。ヒマリは私が腕を失った事にショックを受け、哀しみのあまり私をここに閉じ込めようとした」
「私を拘束し、"こんな事はやめて、私と共に特異現象捜査部として活動してください"と縋られた時の彼女の顔は……思い出したくない」
「……あの時の私は、腕を失い……今後の計画が立ち消えそうになっていたことで動転していたのだろう、今なら、なぜ彼女があのような行動をしたのかも理解できるが。」
「何にせよ……諸々が落ち着いた後、彼女が私に対して向ける目が"そういう"ものだと気付いた……しかし、私には同じく恋慕の目を向けるセイアが居た」
「……気付かないふりをすべきだと判断した、私には彼女たち二人に応える資格はないと思ったんだ」
「……これも、間違いの一つだ。」
「ヒマリはセイアと共に"私の事を二人で支える"と……私がどうなろうと、どこまででも付いていくと、そう伝えてきた」
「……私は二人の想いに、覚悟に応える事にした」
「……いや、正直に言おう」
「セイアと、ヒマリと共に過ごすうち、好意を向けられるうちに、私も二人の事を愛してしまっていた」
「……二人が共に居てくれる、これほど心強く嬉しい事はない」
"明星ヒマリ"
ゲヘナ戦直後、腕を失い、正気とは思えない様子で自分を頼ってきたルイを見て酷く傷付いたヒマリは、彼女の傍に留め、かつてのように共に過ごそうとルイを監禁する。
その結果、ルイの目的と決意を知り……彼女の計画に協力する事を決めた。
現在はその凄まじい技術や頭脳を以って、ルイをあらゆる面でサポートしている。
その果てに、セイアと共にルイを組み伏せ……紆余曲折の果てに恋人となった。
"ルイについて"
「"天城ルイ"、彼女は強く、賢く……善良な方です」
「しかし、そんな方が自己犠牲の果てに一人破滅へと向かうような事を、私は許す事ができません……私にはルイが、ルイには私が必要です、勿論、セイアさんも」
「……彼女の目的は理解しました、ゲヘナとトリニティの和解、それによる未来に訪れる脅威への対抗」
「これは必要な事だと、彼女は言い切りました……なら、私は助力を惜しみません」
「何より、私は彼女を愛しています。彼女と共に居られるのなら、果てが天国だろうと地獄だろうと、喜んでついていきましょう」
"現状について"
「……ルイが先生殺害未遂犯となったことで状況はより厳しいものとなりました」
「ミレニアムの誇る機甲部隊は質、物量の双方が他校に比べて圧倒的に優れています、それがゲヘナとトリニティ、双方の部隊と連携する」
「それにかかれば、人ひとり押し潰す事なんて造作もないでしょう、ルイ一人にはあまりにも荷が重い相手です」
「妨害工作を含め、やれるだけの事はするつもりです……しかし、"先生"、彼の持つ端末だけはどうしようもありません」
「"先生"を介されてしまえば、通信網を破壊し陸の孤島を作る……なんて事は不可能」
「……つまり、それらの対抗策を用意する必要がある訳ですが……よりにもよって、"異常機械群"……その虎の尾を踏む結果となりました」
「……私たちの抱える問題は、より深刻になったと言えるでしょう」
"百合園セイア"
トリニティ戦の直前、精神的にも肉体的にも限界を迎えていたセイアの前に現れたルイによって、"魔王"の元に引き込まれた。
再会した時、腕を失っていたルイを心の底から悲しみ、"もうやめてくれ"と懇願したが……既にルイがトリニティを退学になる事は避けられないと判断し、共に居たいという想いから彼女の願いに応え、ルイと運命を共にすることを決断した。
トリニティ戦ではヒマリと共にルイの作戦を支援し、その"直感"でハスミからの狙撃からルイを救った。
"ルイについて"
「……トリニティを、ティーパーティを裏切った私は地獄に堕ちるだろう、それでも……ルイと共に行くと決めたんだ」
「彼女がこれ以上何かを失わずに済むのなら、私はどうなっても構わないさ」
「……ルイがこれを聞いたら、怒るだろうがね」
「……私がルイを愛したことに、彼女は理由をつけようとした、ストックホルム……だったかな」
「全く失礼な話だ、たとえそうだととして……私が彼女を愛している、というのは事実だからね」
「それを理解させるため、少し強引な手段を使ってしまったのは……今思えば……その、恥ずかしいが……それでも、ルイは私たちに応えてくれた」
「そのおかげで、私は全ての過程を肯定する事ができたよ……"彼女と共に居る為に、私はこうしたのだ"とね」
"桐藤ナギサ"
トリニティに再びルイが現れるまでは、"天城ルイには何か目論見があって、仕方なくこのような事をしている"と信じ、彼女を退学にさせないためにトリニティ議会や他組織からの突き上げを堪えていた。
しかし、"魔王"による大規模なテロが行われ……自分の考えが甘かったと悟る。
ルイへの信頼や友情は反転し、純然たる怒りに変わってナギサを支配し、強引な手段によってルイを追跡する。
「天城ルイ、かつて私の親友であった彼女はセイアさんを拉致し、無辜の生徒を傷付け、私たちを裏切りました」
「……"魔王"は許されざる存在です。必ずや彼女を討ち、全ての代償を支払わせてみせましょう」
"ルイ→ナギサ"
「……私はナギサに負担を掛け過ぎている。」
「その自覚はあるが……トリニティという群体が彼女に依存し過ぎている以上、どうしても避けられなかった」
「……いや、これはただの言い訳だ」
「今回の件で、肉体的にも精神的にも一番大きな負荷を背負ったのは彼女だろう」
「セイアから聞いた、私を信じ、堪えていた時のナギサの様子は……聞くに堪えなかった」
「……今は、少しでも穏やかでいてくれると嬉しいが……この状況を鑑みるに、彼女は未だ苦しんでいるのだろう。」
「……全ては私が原因だというのに、無責任な話だ。」
「────すまない、ナギサ。」
"聖園ミカ"
ナギサと同じく、ルイが本当に裏切ったとは考えていなかった。
例え本当に裏切ったとしても、自分がそうされたように彼女を赦そうと考えていた。
しかしトリニティ戦を経て、ルイが本当に"魔王"である事を痛感させられる。
……それでも、彼女はルイが本当に裏切ったと信じきれていない。
「ルイちゃんが敵になったのは認めなきゃいけない……だけど、やっぱり何か理由があると思いたいな」
「……あんなに私達の事を心配して、ナギちゃんやセイアちゃんとも仲良くしてたルイちゃんが急にああなるなんて……信じたくない」
「セイアちゃんの事は許せないけど、あの後少しだけ一緒に居た時は……いつものルイちゃんに見えた。」
「……あれが私を暴れさせないための演技だったとは思いたくない」
「……受け入れなきゃいけないのはわかってる。」
「……でも……ううん……やっぱり、割り切れないよ」
"ルイ→ミカ"
「……ミカは善良で、行動的だ」
「彼女はただ、悪意を知らなさすぎただけだ……その代償は、彼女ひとりには高すぎるものだったが。」
「正直、トリニティとゲヘナの講和という目的において、ミカの本能的ともいえる程に根深い敵対心は大きな障害となるだろうと思っていた」
「しかし彼女が失脚したおかげで、ある程度はその影響も小さくなった……友人が立場を失ったことを、喜んでいいのかは判らないが。」
「……それを差し引いても、私はミカの事を好ましく思っている。彼女にとって満ち足りていたはずの現状に疑問を感じ、アリウス分校との"仲直り"という、より良い未来へと踏み出した」
「……その結果がああだったとしても、私は彼女が踏み出した一歩を称え、敬意を払おう」
「彼女が今、私の事をどう思っているかは知らないが……どうか、気負わないで欲しい」
「……私をどうか、憎んでいてくれ」
"蒼森ミネ"
ゲヘナ戦でルイを爆撃より庇って気絶した後、ミネは救急医学部の病室で目覚め……その後何が起こったのかを知る。
天城ルイの師にして理解者であると自負していたミネは、現状を未だ受け入れられていない。
ルイがゲヘナで語った目的を知り、"救護"するためにトリニティを飛び出し……西へ東へ彼女を捜して飛び回っていた間に、トリニティへの襲撃が起こった。
当時レッドウィンターで情報を集めていたミネは襲撃に駆け付ける事が叶わず、
直後に行われた聴聞会ではミネ不在のまま満場一致で可決された"天城ルイの退学処分"は即座に執行される事となり……ミネがトリニティへ戻った時には全てが終わった後だった。
"何故本人不在のまま退学にしたのか"、とナギサに詰め寄るも、"いかなる事情があろうと彼女の蛮行はトリニティとして容認し難く、そもそも貴方が居ればルイは確保できていたはずです、今まで何をやっていたのですか?"、と一蹴される。
あまりにも暴力的かつ冷たい正論に言葉を返せず、ミネは全ての感情を握り潰し、ナギサの執務室を後にした。
────今も、彼女はルイを捜し続けている。
「ルイ……絶対に捕まえてみせます。貴方には救護が必要で、今それを行えるのは私のみです」
「……貴方の退学を止められなかった事は私に責任があります」
「……ルイ、貴方が道を誤ったのであれば、私が正しましょう。」
「それが、私の信じる"救護"ですから」
"ルイ→ミネ"
「ミネ団長。我が師であり、尊敬する一人だ」
「……暴力的な面ばかり目立ち、短絡的に見えるが……共に過ごしてすぐにわかった」
「あれは傷や病の"根源"たるを討ち、"救護"を迅速に行うための最善・最短・最速を目指しての行動だと」
「……まあ、裏目に出る事が多く、誤解を招きやすいのは否定できない」
「……話が逸れた。あの状況にもかかわらず、彼女が砲弾の雨より私を護らんとしたのは……流石に、堪えた」
「私の命を賭した爆撃を、ミネはその"救護"精神を以て助けた。私に覆い被さって、その身を砲火に晒して。」
「巻き上がった泥に塗れ、砂を纏って倒れていた団長の翼を見た時は……そうだな、少しだけ……自分の行いを、後悔した」
「……彼女に届かない事は理解している、それでも……許されるのなら、一言謝りたい」
「……すまなかった、そして……ありがとう、と。」
"歌住サクラコ"
シスターフッド代表とティーパーティ下部組織の室長というお互いの役職上、守秘もあり天城ルイとは殆ど関わりが無く、ルイの事はティーパーティ直属の諜報員程度に認識していた。
そんな中、唐突に天城ルイがサンクトゥスの長である百合園セイアを襲撃し拉致、姿を晦ました事で状況は一変。
聖園ミカを含めると三頭のうち二つを失ったトリニティ内政の場に、手ごろな頭が居たとばかりに担ぎ上げられ、ティーパーティの臨時代理としてシスターフッドを率いて"魔王"に対する情報収集や捜索を担う事となった。
「"天城ルイ"、ですか……立場上、私は彼女と関わらないようにしていましたし……彼女も、シスターフッドを避けているようでした」
「……当然、彼女が反逆者に身を堕とした理由に心当たりはありませんし……彼女の足取りをどれだけ探っても、不思議な事に何も出てきません」
「理由や意図があるにせよ……事実として襲撃が起きた以上、まずは彼女を捕らえ、それから考えるしかないでしょう」
「彼女が既に退学になってしまっている以上、"トリニティ"にとって真実は何の意味も持ちません」
「しかし、彼女の"友人"にとっては……真実こそが、唯一の救いとなるはずです」
「……私は、彼女に裏切られた者達が救われることを祈っていますよ」
"空崎ヒナ"
ゲヘナ最強の風紀委員長。
その名はキヴォトスの端から端まで轟いており、ルイも最大級の戦力的障害として認識していた。
天城ルイとはゲヘナでの作戦時に交戦し、その圧倒的な力で徹底的に追い詰めた。
しかし最終的に仕込み散弾銃による不意打ちを受け、追撃に失敗。撤退を許してしまう。
その後、ゲヘナでの作戦中にルイが語った"万魔殿への協力要請"を羽沼マコトに知られないため、情報封鎖を敷き……"魔王"の放った火種は空崎ヒナによって踏み消された。
しかし、彼女が一度取り逃がした"魔王"は再び現れ、"先生"への殺害未遂という結果を以て大いなる戦火を巻き起こす事となる。
トリニティでの作戦中、先生からの要請により"魔王"の追撃に銀鏡イオリと共に参加。
正義実現委員会の追撃部隊到着までの時間稼ぎを担い、その任務を果たした。
そして……追撃部隊が合流し、最早勝敗は決したという状況。
ルイの放った閃光弾の直撃を受け、視覚と聴覚にダメージを受けていたヒナは負傷した銀鏡イオリと共に救護騎士団での治療を受けるため、正義実現委員会に状況を引き継いで前線を離脱。
……しかしその後、手負いのはずの"魔王"は正義実現委員会の追撃部隊を撃破、姿を晦ます。
先生の殺害未遂を含め、事件全体の顛末を聞いたヒナは天城ルイを一介のテロリストではなく"キヴォトス全体の敵"と認識を改め、風紀委員会を率いて追撃を行っているが……その結果は芳しくない。
「"魔王"……先生を傷付け、あまつさえ殺そうとするなんて……許せない」
「……大聖堂での調印式、あの事件が起きた時に"先生は私が守る"って、そう決めたはずなのに」
「……最初に、"魔王"を私が捕まえられていれば、そんな事ばかり考えるわ」
「もし捕まえていれば先生は傷付かず……"魔王"は腕を失わずに済んだかもしれない」
「……はぁ、今更悔いても仕方ないわ。私にできる事を、全力でやるだけ」
"ルイ→空崎ヒナ"
「風紀委員長、噂に違わぬ……いや、それ以上の実力だった」
「彼女とゲヘナで初めて戦った時、私は自身の想定の甘さを痛感させられた」
「先の戦いでも、閃光弾が外れていれば私はそのまま負けていた」
「……これ以上彼女と戦うのは御免被るが……そうはいかないだろうな」
「とはいえ、空崎ヒナが正義側で居てくれるのなら……これほど心強い事もない」
「万魔殿の議長を制し、エデン条約を推し進めた彼女なら……私の目的を大きく助けるだろう」
"羽沼マコト"
ゲヘナ生徒会、万魔殿の議長にして……両校の優和、その最大の障害。
ルイがゲヘナで行った作戦は風紀委員会によって隠蔽されたため、トリニティで起きた先生殺害未遂を受けた三大校の協定締結までは、ルイの事は百合園セイア拉致事件の主犯、程度に認識していた。
しかし先生の殺害未遂事件を受け、流石のマコトも看過できないと判断し、三大校の協定を含め、珍しく真面目に策謀を巡らせる。
「……キキキッ、このマコト様にかかればあの愚か者を捕らえる事など児戯に等しい!」
「奴は空崎ヒナに二度も勝ち、トリニティの追跡を振り切った相手だ……それをこの私が捕まえたとなれば……風紀委員会とトリニティの面目は丸潰れだ!」
「それに、先生に恩を売っておくのも悪くはないしな……!」
「私を差し置いて"魔王"を語るとはいい度胸だ、その代償を支払ってもらうとしよう!」
"ルイ→マコト"
「……万魔殿の議長……あれをどうにかしない限り、講和は難しいだろうな」
「トリニティ強硬派のトップであり……エデン条約、その際に"スクワッド"と呼ばれた連中と妙な策謀を巡らせていたという疑惑もある」
「今更それを追求する気はないが……彼女がゲヘナ側最大の障害なのは間違いない」
「……ミカも含め、本能的な敵対心というのはどうにもならないものだ」
「それをどうにかしようというのが、傲慢な考えなのかもしれないな」
"ミレニアム生徒会/セミナー"
生徒会長・調月リオは現在失踪中であり、現状は会計の早瀬ユウカ、書記の生塩ノアの二人と、トラブルメーカーの黒崎コユキの三名で運営している。
天城ルイとは彼女が外交官としてミレニアムに駐在していた際、業務上で何度か会話をした程度で深い関わりはない。
百合園セイア拉致事件の際は静観を決め込んでいたが、トリニティでの先生殺害未遂を受け即座に三校協定を提案、締結する。
それに加えて即座に機甲部隊を即応体制に就かせ、"魔王"への追撃体制、先生への防衛体制を布いた。
「……必要な体制は整えたわ、トリニティの声明を聞く限り……彼女は先生をターゲットの一つとしている可能性が極めて高い」
「先生は絶対に傷付けさせません。……ミレニアムの総力を挙げて対応します」
"ルイ→セミナー"
「こうなる事がわかっていたから、ミレニアムとは敵対したくなかったんだがな……」
「とはいえ、会長の調月リオが不在なのは不幸中の幸いというべきか。……しかしそれにも関わらず、意思決定から執行までが早すぎる」
「……先生は、よほど慕われているようだ」
"先生"
連邦捜査部・シャーレの責任者であり、キヴォトス外から来た生徒を導く"先生"
キヴォトスの生徒達と違って、銃弾の一発を防ぐことすら出来ない脆弱な体を持つが、高い作戦立案能力と行動力を持ち、生徒の為ならキヴォトス中どこでも問題解決のため駆けつける。
その善性と凄まじい指揮能力、人心掌握力は瞬く間に生徒の信頼を勝ち取り、今では彼をキヴォトスの希望と考える生徒も少なくない。
……反面、生徒の為ならば無謀とも思える行動をする事も多く、戦場に直接赴いて前線で指揮を執るなど、一定の防護策を有しているとはいえ、彼を心配する者からすれば"危険"な行動を取る事も厭わない。
その無謀な行動が祟り、ルイからの不信を買う事となった。
トリニティでの作戦後、ナギサからの"天城ルイを先生殺害未遂犯に仕立て上げ、キヴォトス全体で追跡する"という提案を、腕を失ってなお行動を続けるルイを止めるため、その提案に乗った。
「……私の責任だ、ゲヘナでの指揮は失敗だった」
「……あそこでヒナを止めていなければ……逃走を許し、ルイが腕を失う事も……トリニティが襲撃されることも無かった」
「爆撃から私を守った彼女を、殺人未遂犯に仕立て上げた事を……彼女は恨んでいるだろう」
「……生徒に濡れ衣を着せる……私は先生失格だ。それでも……今、立ち止まる訳にはいかない」
「……これ以上、事態の悪化する事を防がなきゃいけない」
「"大人"として、責任を果たすよ」
"ルイ→先生"
「……"先生"、特段彼の事を嫌っている訳ではないが……そうだな、言葉にするのなら"彼とは思想の相違があり、彼の浅慮な行動を危うく感じている"……と言ったところか」
「彼は"生徒のやりたいことを最大限尊重する"という思想を軸にして、現状維持をメインに"生徒から助けを求められた問題を確認次第対応していく"というやり方だ……」
「私は、それだけでは不足と考えている」
「"ゲマトリア"なるキヴォトス外の勢力に、"異常機械群"……更には"黙示録"の予言だ……我々は団結し、未来に来たる脅威の対応策を練らなければならない」
「それのみならず、"先生"……非常に強いリーダーシップと、人望を持つ彼が喪われる事も、我々の敗北を意味するだろう。」
「……とにかく今後、何が起きるかはわからない。しかし全てが滅んだあと、"あの時ああしていれば"などと後悔する気はない」
「……私に出来る事は全てやってみせよう。」
ルイの総評として、現状を"意図しないまでも、想定内"とし……目的達成のため、対策を練り続けている。