コールブランド召喚   作:比叡たん♡

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零これbyLWDリスペクト


一章 南洋の揺籃
1 召喚


 

 

 

 

 

 

 ——所長!これ以上エネルギーの出力を上げれば(ゲート)の制御ができなくなります!ここは実験を中止し再度……

 

 ——黙れ!やっと、やっと当たりを引くことができたのだぞ!出力を最大まで上げろ!(ゲート)を限界まで、いやそれ以上に広げろ!〝コイツ〟を、〝コイツ〟を何としてもこちら側へ引きずり込め!!!

 

 ——本気ですか所長!?そのようなことをしたら最悪(ゲート)が吹き飛び……観測班より連絡? (ゲート)より召喚中のunknownから

艦娘の反応あり、召喚力場から推測される船体の全長は……約220m!?』

 

 ——いいぞっ!いいぞっ!!()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ッ!本部に連絡しろ。実験は大成功!実験は大成功だと!ただちに本部より解析班の派遣を—————————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 不思議な感覚だった。

 船魂はどこでもない場所を揺蕩っていた。そこに満ちるどこか安心させるような温かさを、母性というのだろうかと船魂はぼんやりと思った。

 その温かさに微睡んでいると、不意に先程の記憶が蘇って来た。

 中央暦1642年4月23日、マグドラ群島での屈辱。相手を文明圏外の蛮族と舐めてかかった上の、完膚なきまでの敗北。

 沈んでいく姉妹や僚艦の姿、自らを穿った敵の海中攻撃の衝撃。

 次々思い出される記憶と共に湧いてくるのは強い後悔だった。

 敵う者などいないと慢心しなければ、文明レベルの低い国だと侮らなければ、敵機をもっと落とせていれば、海中攻撃を見落とさなければ………………船魂が、船体を直接操作できれば。

 船魂はもはや意味のないたらればをいくつも吐き、やがて沈黙する。

 

 せめて、もう一度……

 

 その時、船魂は何かに吸い寄せられ始めた。

 困惑しながらもその方向へ意識を向けると、門のようなものが見えた。

 これを潜れば、やり直しができるのかしらん。

 そう思えばあとは早かった。吸い寄せられる流れに身を任せ、門の方へ進んでいった。

 門に近づくにつれ、明るさは増して行って、しまいには一面の白以外何も見えなくなった————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 西暦2048年5月20日、ソロモン海、日本委任統治地域、ブーゲンビル島、ショートランド泊地。

 7年程前までは、パプアニューギニア独立国と呼ばれていた地域に属していたこの島は、謎の脅威〝深海棲艦〟の第二次攻勢と呼ばれる2041~42年で人類側が失陥した所謂〝太平洋旧領土〟の内、〝ソロモン深海航空基地群〟の一角としてかの飛行場棲姫を始めとする戦力が駐屯する、深海棲艦随一の海上航空戦力集中地帯だった。

 しかし、人類側は2046年8月24日の第三次ソロモン海戦で戦艦棲姫改を始めとする〝ソロモン深海航空基地群〟の洋上戦力を——大惨事ソロモン海戦と言われる程に損害を出しながら——撃滅し、その後唯一現代兵器が通用する*1基地型深海棲艦に対し〝戦艦艦娘の艦砲射撃と輸送船に乗った陸上自衛隊並びにオーストラリア陸軍残党による火力投射〟を敢行、目標を〝消滅〟させ、丁度6年7ヶ月ぶりに人類側に取り戻された。

 現在、残りの〝太平洋旧領土〟並びにオーストラリア大陸奪還への橋頭堡とされるこの島には、第三次ソロモン海戦に参加した艦隊から抽出された艦と、泊地で建造された艦、そして諸処の鎮守府や泊地から増派された艦が駐屯している。

 故に、此処にいる艦はどれも百戦錬磨の精鋭達である。只、未だにスンダ列島やアンダマン諸島、ニコバル諸島、そしてセイロン島とデカン高原南部、要は東南アジアの資源地帯の半分と原油産出地域たる中東への海路が向こうの手にある以上、オーストラリアの優先順位は低いと言わざるをえず、主力は戦艦扶桑と——元海峡夜棲姫こと——山城、空母翔鶴と瑞鶴のみであった。

 

 午前九時、執務室。

 「南方海上で艦娘を拾った?」

 信じられない報告を聞き、このショートランドの主である垣根はついオウム返しに聞き返した。

 「はい。南列島側を哨戒していた天霧と夕霧が数匹のイ級に囲まれ乍ら漂っていた所を保護したそうです。場所はベララベラ島ソレザル岬の北東沖合」

 「妙な所で拾ったもんだな。その艦娘は、誰かわかるか?」

 「いえ、二人は見覚えの無い艦娘だったと言っていました。私も見ましたが、どうも我が国の艦娘には見えませんでした。顔立ちは欧米の方々に似ているように思えましたし、耳が長かったです」

 「耳が長い?こういう風にか?」

 垣根は耳たぶを下に引っ張ってみせた。いわゆる福耳だ。

 「いえ、こちらです」

 扶桑はそう言って耳介をつまみ、ぐいーんと左右後方に伸ばす。

 「……艦種は推測できたか?」

 「艤装に三連装の砲塔が三つ付いていたので、少なくとも軽巡洋艦以上と思われます」

 垣根は何ともいえない顔をした。

 「今は明石に預けてありますので、ご覧になりたいのでしたら工廠に行かれるといいと思います、提督」

 

 「…………それ、明石に悪戯されてたりしない?」

 「…………否定できませんね。あの女なら」

 

 

 

 同じ頃、工廠では。

 「ちょっとサンプルとっていい?ねえ、いいでしょ?」

 「いやぁぁぁ!誰か!誰かこの初対面の人の血を取ろうとする狂人を止めて!」

 「いいでしょぉ?さっき何でもやってみますってあなたが言ったのはバッチリ覚えてますからね、コールブランドさん」

 垣根の予想通り、明石が()()をしていた。

 

 

 これは、彼女の物語。

*1
他のタイプと違って動かず、電磁妨害で各種誘導兵器やレーダーがまともに動かせない現状でもかなり当てやすい為




日本国召喚の艦船を艦娘にして艦これに送り込む場合、ミリシアル以外の国ってほぼ無理なんですよね
ロウリア:大砲すらない、アウト
パーパルディア:戦列艦じゃレイフォルの二の舞
レイフォル:原作での有り様を見よ
イルネティア:同上
エモール:そもそも竜母しか持ってない
マギカライヒ:フォーク海峡海戦での有り様を見よ
ニグラート:同上
パンドーラ:同上
アガルタ;同上
ギリスエイラ:バルチスタ沖大海戦での有り様を見よ
中央法王国:同上
ムー:ラ・カサミ級でギリ……?
アニュンリール:情報が足りない
魔帝:深海棲艦終了のお知らせ
グ帝:旧海軍とほぼ変わらないのでつまらない

クルセイリースだけはちょっとあるかも?でもあの体たらくだから深海棲艦の物量であえなく墜ちそう……
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