ウマ娘 バーニングフェスッ!! -アルストロメリア・チャレンジ- 作:稚拙
「ごめんね、ヴィクトリーちゃん……」
………………( ゚д゚)
「実はもう、グラスちゃんやエルちゃんたちとチームを組む約束をしちゃって……」
「ウゾダドンドコドーン!!!!」
申し訳無さそうに両手を合わせるお姉さま。あぁそんな顔しないでくださいカワイすぎますッ。
あたしの……トゥザヴィクトリーの野望は潰えた―――
『ウマ娘 バーニングフェスッ!!』完―――
「まぁまぁ『ぱっつぁん』、そう気を落としなさんな。スペ先輩と組めなくても、他のヒトと組めばいいじゃないか」
「……
死んだ魚かメジェド神のような目をしているジャスタ先輩が、傷心のあたしの肩をぽんと叩く。このヒト、根は悪いヒトじゃないんだけど、なんかどうにも胡散臭いところがある。何故かあたしを『ぱっつぁん』って呼ぶし。あたしゃツッコミメガネじゃないっての。
「かく言うわたしもシップと組んで、例の『ハチャメチャなんちゃら』に出ようと考えている次第でさ。……そんなわけでシップ、どうです?わたしと。もしよろしければマックイーンさんもご一緒に。その美しい芦毛を世界中のファンの方に遍く―――」
「パス」
「ごーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?!?!?!?」
「いや~、アタシとマックちゃん、実は
「語弊はありますが……テイオーが誘ってきましてね。そうしたらゴールドシップさんも一緒に出たいと言い出しまして」
「ごめんネ、ヴィクトリー……それからジャスタも☆」
その後も……
「
「ごめんなさい、もうフクキタルやエアグルーヴと一緒に出ることになってるの」
「ウオッカ先輩!
「悪ィ、俺達もチーム組むこと決まっててさ……」
「他を当たってちょうだい」
「
「え~っと……ごめん!実は私、もう何人かに声かけられちゃってて……」
…………轟沈。
あ、この後同期や後輩の
―――――――――
「なぁんでなんだよォォォォ~~~!!!」
あたしは独り、屋上で嘆いた。
悲しみのあまり<スピカ>の部室を飛び出したあたしは、シューちゃんをはじめ、同じクラスのプリモディーネちゃんやフサイチエアデールちゃん、ウメノファイバーちゃん、ブゼンキャンドルちゃんといった有力メンバーに片っ端から声をかけたけど、全員にことごとく断られてしまった。
「何故!?お姉さまにフられて、それからあれよあれよと総フられ!!なんであたしは運が無いの!?こォんなのあぁンまりだァァァ~~~!!!」
……というのも、スペお姉さまから聞いたところによると、例のマスク・ド・テーストの挑戦状はトレセン学園のウマ娘全員のウマホに送られた上、この数時間で「勝ったチームは海外でのレースに参加できる」という真偽不明の怪情報まで流され、レースやるからお祭どころじゃないとお高く止まってた真面目ちゃんグループまでもその気になっちゃって、トレセン学園はまさに混乱のルツボと化していたのだ。
「はぁ……とことん間が悪いんだな、あたし……」
もちろん、お姉さまはともかくとして断った先輩達やチームメイト、クラスメイトたちをとやかく言うつもりはまったくない。他のコには他のコの事情がある。そこまでわかんないほどあたしゃKYじゃないっての。
まったく何から何まで『ザンネン』だよ、あたしゃさ……乗るしかない絶好のビッグウェーブにも乗り遅れ、ただ階下で繰り広げられる勧誘合戦を指を咥えて見ているしか無いとは、まったくもって情けないったらありゃしない。
鬱屈した不満が、胸の中から溢れ出そうになる。
いいや。ここは屋上だ。この時間、ここに寄り付くコはほとんといないだろう。もはや問答無用、気兼ねなくストレス発散してくれる!
あたしは柵を両手で掴み、寒空に向かって吼えた。
……ん!?
叫びがステレオになって聞こえた!?
ぎょっとして声がした方を向いたら、そこには―――
栗毛の、ショートボブのウマ娘が、あたしを驚いたような目で見てた。顔立ちからして、高等部の先輩っぽいけど……
たぶん、あたしとおんなじ顔してるこのウマ娘……
―――お前は誰だ!?
―――たぶん、あたしの中のあたしじゃ、ない。
ざっくり未実装ウマ娘紹介
ジャスタウェイ
いつの間にかチーム<スピカ>に居着いていた爆弾ウマ娘。
あのゴールドシップの親友だけあって、ゴルシのノリについて行けるなかなかの変人。
死んだ魚のような目をしているが、闘志は死んでいないとはゴルシの弁。
芦毛のウマ娘をこよなく愛し、芦毛のために生き、芦毛のために死す覚悟を持つ。好物はいちご牛乳。コレさえ飲んでおけば全てうまくいくと思っている。
『スペ卒』のジャスタとは別人28号と思っていただきたい。
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もう一人の主役、ついに登場ッ!!