肉体年齢を操作できる病弱男子生徒が血反吐を吐きながらホシノを曇らせるお話 作:絶対正義=可愛い
実験記録 No.1
ゲマトリア共同で崇高へ辿り着くための実験をする。
個としての活動が大半を占める我々も、協力すればそれ相応の結果が出せるのではないか?という考えのもとに立案された実験だ。
反対する者が半分。賛成する者が半分。
そのため、やるだけやってみるという結論になった。
マエストロやマダムを説き伏せるのは中々大変だった。
実験記録 No.3
各々持ち込んだ技術と知識で早速準備を開始した。
素体の候補をあげた。
最初はアリウス生徒で良いのではないか?と言ってはいたが、実験の場がアリウスだと、マダムの生徒からの信用(笑)が落ちるため、別の候補になった。
……素体となるのは、彼女でいいだろう。
実験記録 No.4
候補者の髪を入手した。
それを媒体に
だが、予想外の事が起きた。
何故か男子であった。
姿もモデルとは全く違う。
色々と考察の余地はある。
同じ世界に、同じ神性は存在できないが故の処置かもしれない。
……だが、考察をするには情報が少なすぎる。
実験記録 No.7
実験を繰り返すうちに、実験体が異能の力に目覚めた。
「時間」に干渉する力だ。
それを見て、どうやらゴルコンダが何か面白い事を思いついたそうだ。
次の実験はそれを試してみる。
……実験の概要を聞いたが、中々面白い内容だった。
実験記録 No.8
「時間」に干渉する異能で、並行世界の自分とコンタクトをとる実験。
中々興味深い反応を起こした。
自己の定義とは「他者の瞳に映る自己である」。
それを逆手に取った手法だったが、明らかに彼の「質」が変わった。
……懸念点としては、実験体の様子が少しおかしい?
実験記録 No.9
実験体に名を与えた。
ゲマトリア総員(マダム除く)で話し合った結果。
タツヤと名付けた。
これによって、彼はこの世界の一つの部品となった。
実験記録 No.10
神秘の反転実験へと移行する。
まずは神秘を反転させるために精神に莫大な負荷をかけるところから始めようと思う。
幸い、神秘の裏側は
実際に反転するために必要な要素は推測系でしかないが、絶え間なく肉体と精神に苦痛を与えることによって反転すると読んでいる。
……あるいは、死の瀬戸際を何度も経験させるか。
実験記録 No.11
彼の神秘を研究するうちにわかってきたことがある。
彼のチカラはあくまでも「内側」に作用する力で、「外側」……つまり、外界への出力はできないようだ。
しかし、そのせいか外傷を与えても異常な速度で再生する。
精神的苦痛を与えるための下地として、彼には人と交流させるのが良いのかもしれない。
最終的にその人物を目の前で失えば………もしかしたら、反転するかもしれない。
だが、時間的な問題から私の実験は上手くいかないだろう。
彼はゲマトリアの共有資産だ。
私の実験を始める前に使い潰されるだろう。
マダムあたりがそうしそうだ。
だが……。
もし、彼が崇高へと至る事が出来れば、「内」と「外」の両方の時間に干渉できるようになるかもしれない……。
……根拠もない妄想だ。
忘れよう。
実験記録 No.15
失敗だ。
欠陥が生じた。
全ての原因はマダム。
まったく、勝手なことをしてくれる。
予定が全て水の泡になってしまった。
実験記録 No.17
彼が消えた。
どういう事だ?
なんの前触れもなく影も形もなくなった。
実験記録 No.18
ゲマトリアの総力を使って捜索を開始したが、何らかの認識阻害のようなモノがかかっているのか、彼にたどり着けない。
彼自身のチカラかとも思ったが、明らかに様相が違う。
まさかとは思うが、新たなる異能に目覚めた……?
それとも、第三者……?
……もしかしたら、私たちの認識に誤りがあるということに気づけただけでも、最良だったのかも知れない。
もちろん、こんな事が出来る人物に
「……よかった、
透き通るような空色の長髪をなびかせる少女が呟いた。
崩れ落ちた街並みには似合わない、純白の制服を着た少女だ。
彼女の目の前にはヘイローが中途半端に砕けてしまった少年。
色の抜け落ちた髪は無造作に肩にのり、屍のようにピクリとも動かない。
その瞳は光の欠片すら灯らない闇が広がっていた。
見る者が見れば、少年は息絶えたと、きっと世界を恨みながら死んでいった可哀想な少年と映っただろう。
だが、少女はこう言った。
――間に合った。
その言葉通り、少年は死んではいなかった。
「……だれ?」
少年の口が小さく動いた。
ギリギリとブリキのような動きで少女を見上げる。
やはり、闇が広がっていた。
綺麗な色の瞳には似合わない、闇が。
「えーっと……私の名前を言ってもいいんですけど、たぶん認識できないですよ?」
少女は困ったように眉を八の字に寄せる。
「……?」
少年からしてみれば、中々奇妙な事であった。
名前とは特別なものだが、決して人に伝えられないということは無いはずだ。
それでも首を傾げ続けている少年に少女は結果の分かりきった言葉……つまり、自身の名前を口に出す。
が……。
「騾■■ヲ逕■セ■■夐聞の■■■です。ほら、やっぱり」
少女の口から出た言葉は、そのほとんどがノイズにまみれていた。
残念そうな顔をする少女に対し、少年は表情一つ変えずに言った。
「……世界の“しゅうせいりょく”」
その言葉を聞いた少女は、ほんの少し目を見開き、苦笑いで頷いた。
「……やっぱり知っていましたか」
「うん、
……
それは野暮だからだ。
少女にとってはその内容は既に知っている。
既知の内容だ。
「……っと、うかうかしてられませんね。私もあまり長くここに居れませんし……」
手に持っていたタブレットに視線を落して、何やら確認している。
言葉の内容に反して、余裕そうに見えるのは虚勢か、事実か。
「……バイバイ」
真偽は少年には分からなかったが、相手が帰るというのだからそれに反対する理由はない。
少年はぎこちなそうに手を振る。
出来ればもう少しお話がしたかったなと思いながら。
しかし。
「何言ってるんですか?タツヤさんも一緒に行くんですよ?」
少女はキョトンとした表情で少年に手を差し伸べた。
「……?」
少年も、キョトンとした顔で首を傾げた。
実験記録 No.19
時空に小規模な歪みが生じている……?
それも……
タツヤ(ガチショタ)
この頃は特段自身を取り巻く環境に疑問をいだいていなかった純粋無垢な哀れな少年……?
黒服(記録者)
色々ヤベーモノを生み出した原因の一人。完全に実験体として見ている。
「古来より、女性の髪には魔が宿る」
ゴルゴンダ&デカルコマニー(賛成派)
実は結構、実験体の事を良くしていた。二人とも実験体のことはお気に入りだった。……あくまでも、実験対象としてだが。
マエストロ(反対派、後に中立派)
合作というのを嫌っていたが、自分でも思いもしない作品が出来上がりそれに関しては良い反応をする。だが結局は失敗作であることに変わりはないので特別良い感情を持っているわけでもない。
ベアトリーチェ(反対派)
自身の領地でマックロクロスケと木偶の坊と首なしに額縁がうろついていて普通に不愉快。もし成功すれば、スペアのスペアプラン程度には考えていた。
■■■(青封筒)
透き通るような青髪に、インナーカラーはピンク。瞳孔の違うオッドアイ。なるほど……。
一体何連邦生徒会長なんだぁ……!!(隠す気0)
……
豆知識
「未来から来た」
連邦生徒会長(ネタバレ)の異能は数種類ある。
「平行世界の観測」「時間遡行」「認識阻害」。
それ以外にもあるかも……?
何にせよ、「超人」であること変わりはない。
「認識阻害」
いわゆる、いつも我々に青封筒を叩きつけてくる憎きアヤツを先生以外認識していない仕組みとほぼ一緒。
「同一存在同士での自己定義」
時間干渉の異能のチカラで認識した平行世界の自分。
数多いる「タツヤ」という存在同士で、コンタクトした模様。
……詳細不明。
実験は成功した……?
「並行世界のタツヤ」
詳細不明。
理解不能。
意図不明。
存在不明。
……
はぁ……。
また一足遅かったか。
…………。
ん?
……あれ、もしかしてコレ、繋がってる?
おいおい勘弁してくれよ。
一応この話は幕間(笑)だろ?
……俺を出すのは色々早すぎるって。
【接続が切断されました】
曇らせのない、いわゆる日常回的なものを挟んでも良い?
-
良き
-
ダメ
-
好きにしやがれ