~二級解説士ゴードンの著書~   作:みけさんわーきゃっと

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エルフの生態

 

 

 

 

 

 

 

 

 

       エルフの森では枝折るな

 

       

 

             お前の腕が折られるぞ

 

         

 

       エルフの森では木を切るな

 

       

 

             お前の首が切られるぞ

 

             

 

                  ~年寄りの木こりが若い木こりに聞かせる戒め~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 エルフ。森妖精ともいわれる亜人種で、長い耳と長い寿命(おおよそ人間の5倍……耳の長さではない! 念のため)を持つ、基本的にはととのった顔立ちをしている。

 

 人間と比べて、器用で身のこなしもよく、賢く魔力に秀でている。半面筋力、持久力に乏しく、生命力もやや低い。

 

 

 

 一概にこうとは言えないが、平均的なエルフはプライドが高く、また頑固である(筆者が見たところ長年生きるせいで変化を嫌う傾向にあるようだ)

 

 成長はやや特殊で人間の8歳ぐらいまでは大体エルフも同じように成長する。そこから人間の12歳ぐらいまでを20年ぐらいかけて成長する。

 

 そこからは人間の5倍以上の時間をかけて成長していく。おおよそ60歳から80歳ぐらいで一人前となるが、50歳ぐらいから社会の一員として暮らしているため成人の意味は薄い

 

 

 

 

 

 狩猟と採取で生計を立てているが近年は町などと交易をしたりしている里も多くなってきている。

 

 意外に思われるかもしれないがベジタリアンではなくどちらかというと肉食系である。

 

 少し考えればわかると思うが森の恵みというものは穀物と違い基本的に保存が効かないものが多い。

 

 故にエルフたちの食事のメインは狩猟で手に入れた肉となるのである。

 

 

 

 交易などしていない里では塩すら事欠くことがあるため、保存方法といえばカラカラの天日干しかはちみつ漬けがほとんどである。

 

 筆者はエルフの里に滞在中、三食干した果物や果物のはちみつ漬けと板みたいな干し肉、あるいは焼いただけ(香草で風味はつけてあるものの塩が足りない)の肉を食わされて非常に難儀した。

 

 後で知ったところはちみつ漬けや多少塩の入った香草焼きは客人用の、それもかなりの高位のもてなしで本来は祭りでしか食べることができないものらしく、それなりに貴重品とのことで、私はそれ以来出されたものに不満を持たないように心掛けている。

 

 (私が歓迎されたというよりも持っていた塩を惜しみなく放出したせいであると思われるが、好意は好意である)

 

 大物狩りの成功時の内臓と血のブラッドソーセージ(これも塩分補給のためらしい)のうまさに泣いた覚えがある。

 

 塩分接種が少ないせいか、汗をかきにくい体質でもあり、また果実をよく食べるため甘い良い香りがほんのり漂ってくる、エルフが美男美女と言われる背景には体臭もあるのかもしれない。

 

 

 

 そして戦闘力だが、エルフの冒険者をたまに見ることもあるだろう、精霊魔法や弓矢(ただし非力なので魔法の矢などをよく使うようだ)で戦うスタイルが一般的だ。

 

 熟練のエルフの冒険者は上位精霊すら使役する。また魔術に精通しているものも少なくはない。

 

 総じて遠距離型である。

 

 

 

 だが、私はそういったものよりも本当に恐ろしいエルフの姿を知っている。森のエルフは足音を全く立てずに歩き、木から木へとまるで猿のごとく飛び移り、そして狼藉者は気づかぬうちに射抜かれ、あるいは刃に貫かれることになる。

 

 もちろん森でとれる植物からとった猛毒が武器には塗られているのである。

 

 

 

 エルフは良き隣人であるが森の守護者であるということを忘れてはいけない。

 

 森を破壊するのなら、死を覚悟しなければならないことをくれぐれも忘れないように。

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