戦う意思、もっと言えば殺す覚悟……殺される覚悟のあるやつだけを戦士って言うんだ。
老いた戦士
戦士、武器を持って戦う職業の基本にして究極の職業である。
極論厚手の服と短剣でも戦士は名のれるし、実際にそれで戦うなら戦士であると言える。なので冒険者の基本色としても戦士はもっともポピュラーなものである。
さらにそのほかの武器を使う職業と違うことがある、単純に戦闘要員なのである。
同じ武器を使うと言っても盗賊、野伏、斥候などはそれぞれの職業スキルに鍛練の時間を取られてしまう。
が、純粋な戦士はそのすべての時間を戦いの技術向上に使うことができるため、同じ時間でも圧倒的に戦闘力が高くなる。
まあ、それでも基本的な冒険者としての心得は持っておくべきだが。
武器の習熟も早く、マスタリースキルと呼ばれる汎用技の習得速度も二倍程度の速度である。
また、防具の制限もなく個人の資質や、仕事と相談して、軽装から重装まで自在に装備を変えることができる。
まあ、戦士の熟練度は装備を見ればわかると言われるぐらいに装備に金がかかるというのが世知辛いところだが……
弓士などと違い狙撃や長距離射撃は苦手であるが、普通に弓も使いこなすことができる、戦うことについては万能選手である。
もっとも矢弾にまでお金を回せる戦士はほんの一握りだが……それぐらい戦士は装備にお金を使うのである。
個人的にだが、スピードで魅せる軽戦士も悪くはないのだが、冒険の場では、金属の鎧を着てこちらに背中を見せている重戦士のなんともいえない頼りがいというか、安心感は圧倒的なものがあると言わせてもらおう。
騎士などに庇われている命の保障の安心感とは違い、敵を打ち倒してくれるという勝利をもたらす安心感だ。
こればかりは冒険者にならないとわからないだろう。
ちなみに冒険者は来る日も来る日も人の嫌がる汚れ仕事が基本である。
栄光をつかめるのは一握りと言うことを理解した上で自己責任で目指してほしい。
戦士一本で極めていくといつしか武具の達人ウェポンマスターと呼ばれる上級職になることだろう、だが、戦士の技能が関係する上級職は多岐にわたる。
魔法戦士は言うに及ばず、騎士、聖騎士、闘士、将軍に精霊騎士、変わり種ではデュエリストや暗黒騎士などおおよそ体を動かす職業に強く関わってくる。
基本であり、究極。道はずっと続く。
戦士が戦士で無くなる時、それは力及ばず屍となったときなのかもしれない。
二級解説士 ゴードン