なんで人族はみんな肉球をさわろうとするのだ!?
フェルパーの戦士。
フェルパー。猫の容姿を持った、俗にいう獣人族(猫族)である。
大本は魔術合成とも、ゾアントロピー、ライカンスロープ病にかかった人物とも、猫神の祝福、祟りともいろいろな説がある種族である。
人間との完全なる混血が可能なため元は人間説を私は押したいが、いまだ議論の答えは出ていない。
ほとんど人間と見分けのつかない容姿から、直立して二足歩行する人間大の猫まで容姿の振れ幅がかなり広い。(ちなみに犬族ラウルフや狐族フォクシーは獣面の容姿の方がかなり多い)
そのため慣れるまでは彼らの集落では戸惑うことが多いのでしっかりと気を張っておきたいものである。
総じて素早く器用で盗賊や野伏の適性が高い。また、獣に近い容姿のものは夜でも視力が落ちなかったり、肉球で足音がしなかったりとさらに適性が高い。
また、素早さを生かした軽戦士の適性も高くレイピア使いや剣舞士などの連続攻撃を得意とする職に就いていることも多い。
魔法の適性は低めでたまにソーサラーがいる程度でシャーマンやプリーストは皆無である。
種族特徴としてはおおらかで楽観的、あるいは逆にやや高慢で神経質におおむね二分される。
策略、悪だくみの方面には知恵も周り、農家の三男を貴族に仕立て上げてしまったフェパーの英雄「プットオンブーツ」は有名であろう。
忠誠心は持ち合わせてないかのように傍若無人に振舞うことも多いが、心の奥では主人には絶対の忠誠を持っている。なかなか難儀な性格をしている。
食生活は人間と変わらないが魚肉、鶏肉を好む。柑橘系の果物は苦手のようだ。
料理文化のレベルは低く煮る焼くがほとんどで「美味しいものを食べたい」がゆえに人の町に来る猫族が後を絶たない。
しかし、作り方を教えても「面倒だから食べにくる」というのがほとんどで、猫族に食の革命が起きる日はきっと来ないのだろうと私は思っている。
人間の町にいない場合は、里で種族単位でまとまって生活しているが住居も掘っ立て小屋レベルで「壊れたらまた作ろう」、「壊れたら壊れてないところへ行こう」という思考の元、村単位で助け合いと言おうか依存といおうか、して暮らしている。
そんな環境のせいか性にはかなりおおらかで、寝床のないフェルパーの娘を泊めたら食われた(婉曲表現かつ向こうからという意)事件に事欠かない。
むしろフェルパーの里の付近の町には独身男性がわざわざ大きめの家を新築して移住することがあるとか……業は深いようだ。
二級解説士 ゴードン