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カーブル族の戦士
カーブル族。牛族などとも呼ばれる亜人の一種である。魚人マーウォークとならんで男女の姿が別種族かと思うレベルで違う種族でもある。
男は総じてミノタウロスという牛型の魔物に近く、牛顔に人間の体で筋骨隆々である。ミノタウロスよりは小柄で(それでも2m前後はあるのだが)顔もそこまでいかつくはない。
女に至っては小さい角と尻尾以外はほぼ人間と見分けがつかない容姿である。
この種族は謎が多く、ある時を境に急に歴史に登場してくる。ミノタウロスの子(ミノタウロスは人間の女を犯して子をなす)の突然変異とも、魔術による牛の変化ともいわれているが真相は定かではない。
しかし寿命の点から考察することがある。
寿命は人間の二倍強で、その特徴として15歳ぐらいまで普通に成長し20~30ぐらいまで容姿が決定される、その後、死の一か月前ぐらいまで一切老けず、死の一か月前になると急激に老け込み、死期を悟るのである。その独特の生態ゆえに人為的に生まれた種族ではないかという説が強い。
また、死に対する覚悟を決めれるために独特の哲学なども発展している。
男女ともに総じて力が強いが、男の方はありえないぐらいの膂力を誇り(重戦士が持つ両手剣を片手で軽々と振り回すレベル)、またそれらに対して誇りを持っていて力の強いものほど尊敬される文化である。
相撲なる取っ組み合いの競技をこよなく愛しており、彼らの里では日常的に試合を行っている風景を見ることができる。
男性の方は冒険者としては力に優れる反面器用さと知力には劣るものがあり、力任せ一辺倒の戦い方をすることが多い。
搦め手などにもよく翻弄されている姿を見かける。
しかし、だからと言って彼らが弱いかといえばそうではない。
たった一撃ですべてをひっくり返すその破壊力を「当たらなければよい」と開き直れるものはそう多くない。大抵は「当たったら死ぬ」というプレッシャーに飲まれ、そしてあえなく散るのである。
かといって被弾覚悟の重装備で相対しても、鎧ごと潰されるのがおちである、圧倒的な破壊力というのはそれだけで脅威なのである。
女の場合は男より力が弱く(それでも並の人間男性よりは高い)代わりにやや器用で、それなりに賢く、精霊魔法や神聖魔法に適性を持つものもいるのではあるが、男に比べれば冒険者としてはやはり見劣りする。
しかし、彼女たちは天職がある。乳母である。
彼女たちは妊娠出産の有無にかかわらず、母乳が出るのである。
しかもその乳は極上の味でスタミナの回復を助ける効果すらある、まさに至高の逸品なのである。
特に貴族の乳母などに雇われるケースは出世頭と言えよう。
老けない容姿のためいつまでも若々しく、冒険者としては見劣りしてもメイド(武装メイド、メイドナイト含む)や護衛、教育係等、乳母を終えても仕事はあり、寿命も長いため、親子三代の乳母なども珍しくない。
そしてそういったカーブル族の女性はメイド長などになり大貴族の邸宅を仕切っていたりするのである。
二級解説士 ゴードン