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第二巻 生徒会の二心存在しえないプロローグ
○スタッフへの通達
近頃、諸君らの干渉成果に関して、《企業》の上層部から疑問の声が上がり始めている。
仕事の性質上、明確な数字として諸君らの功績は測れるものではない。しかし、今期はあまりに《企業》への貢献が見られない。
《ヒューマン・フィードバック・システム》の異変を指摘する声もあるにはあるが、活動状況を鑑みるに、その可能性は極めて低い。つまり、言い訳はきかないということだ。
そのため、《スタッフ》の諸君らには、今一度危機感をもって、このプロジェクトにあたってもらいたい。
《学園》の空気に当てられ、機が緩んではいなかったか?
マニュアルに頼りすぎ、柔軟な対応を忘れていなかったか?
自分の立場や権力を、過信しすぎてはいないか?
子供を侮るな。
諸君らの能力は確かに高い。この日本に君ら以上に人心を掌握する術に炊けた精鋭は存在しないだろう。
しかし、この年代の未熟な子供の心を完全に把握するというのは、優秀な諸君らだからこそ難しい部分もあるのではなかろうか。
そして。
だからこそ、特に、あの生徒会に後れをとるのではなかろうか。
そこで《企業》は、この度、新たな打開策を導入することを決定した。
その打開策とは――
追記
"奴ら"が生徒会に接触する動きを見せているらしい。
あまり思わしくない状況だが、そこまで気にする問題ではないため議論は無しとする