多分これからもこんな感じの更新ペースになると思われます
「過去の失敗を糧にしてこそ、我々は前に進めるの『そんなの、俺のほうが嫌に決まってんだろぉ!!』いきなり何!?」
「あ、すいません。ヘッドホンの端子が抜けました」
俺はいそいで生徒会室の隅に鎮座してあるパソコンに再び端子を接続する。
いやぁ、やっぱりリ○バスのこのシーンはいいなぁ…反対側のヘッドホンで聞いてる真冬ちゃんも涙腺が崩壊してるし。
会議が始まるようなので、視線をホワイトボードに向けてみると大きな字で《第一回 生徒会大反省会》と書かれていた。……でもさ…
「反省会って言っても、会長に関しては反省点しか無いような…主に身長とか身長とか」
「ちょっと豹堂!全部聞こえているわよ!それにあんたも男子としては低いほうでしょうが!」
あれま、ここ最近俺は心の中で呟くのが苦手になっているらしい。
てか俺ってそんなに身長低いのか?確かに160後半は低いとは思うけど、今までそんな事言われたためしがないんだけど。
俺が会長の言葉に熟考していると、深夏が文句を垂れる。
「え~、反省って言ったってまだ半年しか活動してねぇじゃんか」
「こら深夏!やる気を出しなさい!それにあんたは去年の生徒会のメンバーでもあるでしょうが!」
「いや、今日のは『現生徒会』ということだろ?だったら…」
会長にそう言われても乗り気ではない深夏。
おそらく深夏の性格上、真面目な生徒会っていうのはやりづらいんだろう…もしくは去年の生徒会がかなりシャキっとしてたから、その反動だろうか?
あ、ちなみに深夏が先輩方に対して敬語じゃないのは、去年も生徒会として活動した結果らしい。まぁ、深夏の敬語なんか違和感バリバリだしな。
すると会長が机をバシッと叩きながら怒鳴る。
「そういう生温い考えが、現生徒会を堕落させているのよ!」
「堕落って」
会長の言葉に対し、鍵が口を開く。
たしかに緩いって言葉に対しては否定はしないけど、そんなに酷くはなっていないとは思うんだけど。
俺はいつも生徒会室に来て、真冬ちゃんが来たら一緒にゲームして会議が始まってから会長に怒られて…あれ?
もしかして俺ってこのメンバーの中で一番堕落してる?…まじで?
ま、まぁ俺と鍵と真冬ちゃんは今年からメンバーに加わったから、前年度の生徒会の空気を感じたことは無いし。そのせいで感じ方に違いがあるのか?
鍵は若干考え込むような表情を見せ、真冬ちゃんも複雑そうな表情で苦笑していた。
知弦先輩がボソッと、「この空気の八割はアカちゃんの怠惰のせいだけどね」と言っていた。容赦ねぇ…。
まぁちゃんと会長には聞こえないように呟いたみたいだけど…ん?
方向的に俺が聞こえて、会長には聞こえないなんてありえないはずなんだけど。
そう考えながら視線を上げると、知弦先輩が微笑みながらこっちを見ていた。
「こんなこと、無敵○人108つの技の一つを使えばお茶の子さいさいよ」
「無○超人!?あんた我○Xにでも修行つけてもらったのか!?」
すると今回も俺だけに聞こえるように喋っていたのか、皆が心配そうな視線を向けてくる。お願いだからそんな目で見ないで。
会長だけは俺には目もくれず、机をバシッっと叩く。
会長?それいつもやってますけど、知弦先輩とかが和むだけなんですけど。
しかも叩いた後、隠れて痛がってるでしょ。俺知ってるんですからね。
「とりあえずは豹堂!あんたから始めるわよ!」
「え、俺ですか?自分で言うのもなんですが、反省点なんて無いと思うんですけど…」
「確かに、ニュー君は性格に学力共に反省点なんて無いわよね」
「珍しくべた褒めだな…知弦さん…まぁ事実ではあるけど」
え、何このいつもとは違う空気。ものすごい恥ずかしいんだけど。
しかしそんな事も気にせず、俺に対しある言葉を突きつける。
「確かにルックスは良いけど、目つきと髪の色のせいで不良っぽいじゃない!」
その言葉を聴いた瞬間俺は思わず顔がこわばり、机を両手で思い切り叩く。
あまりの事態に、全員が俺を凝視してくる。
「ひ、人が一番気にしている事を…!」
「あ、気にはしていたんですね…見た目のこと」
「そりゃ気にするよ…初対面の人には避けられ、新入生達には恐い先輩と認識され…もう挙げているだけでもへこんでくるよ…」
今までの経験上そうだからなぁ…。真冬ちゃんや会長も、初めて見たときは明らかに拒絶してたし。
そのまま俺は椅子から降り、床に体育座りで落ち込む。
もうどうにでもなれ…。
そんな状況の俺に対し、言い過ぎたと自覚していたのか会長がフォローしてくる。
「だ、大丈夫よ豹堂!あんたにだって良いとこあるわよ!」
「良いとこを理解する以前に、喋ってくれさえしませんがね…」
「う。で、でもほら、杉崎を見てみなよ!杉崎なんて、存在自体反省するべきだよ?」
「ここでまさかの俺の人格全否定!?」
「じゃあ、豹堂に勝てる部分ある?」
「く…否定出来ない…」
すごく純真な顔で首を傾げながら鍵に言葉をかける。
今日は珍しく会長鬼畜だな…俺と鍵の精神的ライフが振り切れそうだ…。
「お、俺にだって真に勝るとも劣らない所や、いいところあるよな!?」
………。
数秒間、生徒会室の中が静寂に包まれ、それを深夏の一言が破る。
「反省会…すべきかもしれねぇな…」
「うおぉい!何その急激な方向転換!」
「真冬も…杉崎先輩を見ていると、早急に反省会を開催する必要性を感じました」
「真冬ちゃんって、何気に酷いこと言うよね!」
「キー君は反省するために生まれてきたような子よね」
「そんな目的で生まれる悲しい子供がいてたまりますかっ!」
「ストレス解消のために鍵の反省点を108つは挙げてやる…」
「煩悩の数!?お前はお前で酷いな!」
「知弦先輩、手伝ってくれませんか?」
「おもしろそうね、手伝うわ。いくつ見つけてあげましょう…腕がなるわ」
『ふふふふふふふふ』
俺と知弦先輩が楽しげに笑いあう。
え?会長たちがビビッてる?関係ないよそんなの。ハハッ
その空気に耐え切れなかったのか、鍵が立ち上がりながら声を張り上げる。
「ええい!そうさ!どうせ俺は反省点ばかりさ!」
「おぉ、ついに認めたか。よし、今日は『鍵
「なんかルビが違うような気がするぞ。それはともかく、そんな俺に対して反省を促すのは愚の骨頂!だから今回は俺以外のメンバーが反省するべきでしょう!」
「珍しく説得力があるわね。自分を全否定してるのに」
確かに珍しいことではあるよな、鍵の発言に説得力があるのは。
俺が覚えている限り、最後に説得力がある事言ってたのは…あったっけ?
皆がひるんでいるうちに、鍵がこの会議の主導権を握る。
「というわけで会長!今日は最高責任者たる貴女が率先して反省をするべきでしょう!」
「えぇ?わ、私の反省点?」
鍵の発言に会長以外のメンバーが『確かに…』と呟きあう。
流石にこれは逃げられないと悟ったのか、会長が真剣に考え始める。
5分ほどたった後、会長が考えに考えを凝らして皆に伝える。
「ないわね」
「どんだけ自分にあめぇンだてめええええええええええええええええええ!!」
「お前の血は何色だあああああああああああああああああああああ?!」
「うわ!杉崎と豹堂が切れた!理由無くキレる現代の若者怖い!それに豹堂はなんか怒りのベクトルが違う!」
「理由ありまくりだわ!古代の老人でもキレるわ!」
見れば深夏や知弦先輩、挙句の果てには真冬ちゃんでさえ額に怒りマークが浮かび上がっていた。
「えと…なんで皆怒ってるの?…あぁなるほど、私があまりにも完璧すぎて嫉妬しちゃったのかな?」
…あぁ?
「ごめんね、やっぱり会長に選ばれるくらいだから私って、欠点とかないんだよねぇ」
"ピキ、ピキ、ピキ"
周りからそんな音が聞こえてくる。かく言う俺も今しがた頭の中で"ブチッ"って音が聞こえたし。
今おそらく、会長以外のメンバーの考えは一つだろう。
その胸に秘めた言葉を、すべて出し切る。
『会長(さん)(アカちゃん)!』
「え、な、なにみんな?そんな怖い顔をして」
『正座しなさい!これから反省会しますよ!』