次も早く投稿したいのですが、もうすぐテストなので難しいと思います
では、どうぞ~
「アカちゃん……貴女には失望したわ」
俺からバトンを受け取った知弦先輩が長い髪をかきあげながら、冷酷な目で会長を見下ろす。
知弦先輩、その視線が俺に向いているわけじゃないですけどめっちゃ怖いです!
「ち、知弦まで……」
「かの偉人べ○ータは、よくこう叫んだものよ。『カ○ロットォォォ!』と」
「だからなに!」
「つまり、アカちゃんは自分の行動をよく省みて、この生徒会及び学校をよりよい未来へと導くべきという意味よ」
「『カカ○ットォォォ!』にそんな深い意味は絶対にないよ!」
「ついにべジータ否定ですか……」
「ヘタレでも野菜大好きでも一応王子様でしょ、アレ。否定しちゃダメですよ」
「アレって言っちゃってるし!というより、ベジータはいいよ別に!彼を否定はしないよ!」
「まさか、ラ○ィッツ派なのかしら?」
「何派でもないよ!特定のサ○ヤ人に思い入れはまったくないよ!」
「ナ○ック星人萌えとは、またマニアックな……」
「なんの話題!?これ、なんの話題!?」
「鳥○明は天才だということを語るのでしょう?」
「違うわよ!」
「はい!天才は荒木○呂彦だと思います!」
「ドラゴン○ールの次はジョ○ョか!どれだけ○ャンプ好きなのよ!?」
「まさか、アカちゃんは○ンデー派なのかしら?」
「サ○デーだったらケン○チが一番だと思います!」
「なんでサブカルチャーの話になると豹堂は生き生きするのよ?!」
「我が日本のサブカルチャーは、世界一ィィィ!」
「またジョジ○ネタか!というより、少年漫画はもういいよ!今は――」
『今は?』
「私の反省点を語りなさいよ!」
「了解」
「あ」
そのやり取りの直後、知弦先輩はニヤリと笑い、会長は蒼白な表情に変わる。
会長は知弦先輩と俺に誘導された。
自分で反省点を求めたことにより、その話題から話を反らせず完全に受け入れざるを得ない状況に。
会長の扱いは超一流だな、知弦先輩……やっぱ知弦先輩こえーわ。
「さてアカちゃん、自分でその話題を求めた以上、真摯に受け止める覚悟は出来ていると見ていいのかしら?」
「うぅ……」
「いいのかしら?」
「は、はい」
会長が明らかに怯えながら答える。
知弦先輩はそれを聞くと満足そうにしながら、会長の反省点を指摘し始める。
「まずアカちゃん」
「はい……」
「もうちょっと体にメリハリが欲しいわ」
「やっぱり理不尽よぉぉぉぉぉ!」
会長に7272のダメージ!会長が一瞬で泣き崩れる。
が、今の知弦先輩は止められない。
会長の苦しむ姿ってSの人を刺激するだけじゃなく、ノーマルな人間をもSに引き込むからな……恐ろしい事に。
「私の趣味的にはその幼児体型も大好きなのだけれどね。生徒会長らしいという観点から見ると、どうしても威圧感には欠けるわよね」
「私にどうしろと……」
「牛乳を飲むのよ、アカちゃん。そして、転倒して派手に顔から浴びてしまい、カラーイラストになるのよ」
「どさくさに紛れて、なんで妙にエロティックな絵を作ろうとしているのよ!」
「ほら、キー君なんて何処からか早速牛乳を用意してきて、凄くキラキラした目でこちらを見つめているわよ」
「杉崎はそういうことになると仕事早いよねぇ!」
そう言いつつ会長は鍵の持っていた牛乳を奪い、ゴキュゴキュと飲み干した。
てか会長、その反応はその行為を理解する、というより分かっちゃってるのは墓穴掘っているようなものじゃ。
あ、鍵が号泣してる。慰める気にもなれないけど。
「あらあら、アカちゃん。そんなことするからほら、キー君泣いちゃったじゃない」
「男の涙って軽いわねっ!」
「まあ仕方ないわ。体のメリハリに関しては諦めましょう」
「ほっ」
「ではアカちゃん、せめて制服をもっと挑発的にしましょうか。某セレブ姉妹が来ていそうなものを……」
「そんな格好で生徒会長が闊歩している学校って、どうなのよ!」
「エキサイティングだわ」
「そんな一言ですまさないでよ!」
「ほら、キー君も大喜びよ!制服調達のため、早速知り合いのコスプレ愛好家に連絡をとっているみたいよ!」
「やめなさい、そこのエロ副会長!」
「鍵のバカ野郎!そんな事しなくても、うちの演劇部に頼みゃあ良いだろうが!」
「あんたもか!このバカ補佐!」
そう言いながら会長に鍵の携帯と俺のスマホが没収される。……クソがぁぁぁぁ!
「あらあら、キー君処か今度はニュー君も号泣ね」
「男の涙大安売りねぇ!」
ちなみに俺が会長にそんな制服を着せようとした理由は、今度のコミケにそんな格好の会長を連れていけばウケると思ったからだ。
だから、深夏と真冬ちゃんは鍵を見るような目で俺を見ないで!
「ふぅ、仕方ないわね。キー君サービスを兼ねた、アカちゃんの反省点のピックアップだったけど……どうもこの方向性じゃ、アカちゃんは意地でも受け入れないようね」
「当たり前でしょう!」
「じゃあ、今度は精神的な面でいきましょうか」
「そうよ!そういうのが普通――」
「アカちゃん、心が子供よ。もっと大人になりなさい」
「いきなり核心ついてきたぁー!今までがギャグだっただけに、妙にグサッと来たわ!」
会長が大いに動揺している中、知弦先輩が温かい眼差しで言葉をかける。
「アカちゃんは、やれば出来る子なんだから」
「なんか本格的に教育が始まったわ!同級生から母性的な目で見られているわ、私!」
「そのためにはアカちゃん。まずは、社会をその身で感じる必要があるわね」
「しゃ、社会?あぁ、アルバイトとかしてみるってこと?なるほど、それは確かに一理あるかも――」
「そう?なら早速駅前に行ってスカートを短くして、暇そうに佇んでみるのよアカちゃん。そのうち脂ぎった中年のオジさんが『三万円でどう?』とか声かけてくると思うから、あとはそれに従えば一発で大人の階段を――」
「知弦は私の友達よねぇ!?親友なのよねぇ!?時々私、知弦との友情に全く自身がなくなるんだけど!」
「当たり前じゃない、アカちゃん。私達は親友よ。やーねー、こんなジョークに本気になるだなんて」
「知弦……」
「今のは冗談よ。さすがに顔見知りじゃない人ととは嫌よね。だったらニュー君なんかが――」
「そういう意味じゃないわよ?!」
「てかなんで俺まで巻き込まれてんですか!?」
「今のも冗談よ、まったく。ニュー君まで取り乱しちゃって。アカちゃんの体を他人に汚させるわけないじゃない。……汚していいのは、私だけなんだから」
「飛び越したよ!なんか今の発言で、親友の域を飛び出したわよ!」
「大丈夫よ。マリア様は今、他のライトノベルを見ているから」
「意味が分からないわ!」
「まあ、それも冗談として……」
「知弦って、何処からが冗談なのか全く分からないのよね……」
「あら、アカちゃん。そんなの簡単よ」
「え?」
「アカちゃんと接している時の私は、基本的に偽りよ」
「友情があっさり壊れた!……私もう、人が信じれないかも……」
会長ががっくりとうな垂れる。それを見た知弦先輩が、「そう!」と叫ぶ。
「それよ!それが社会の厳しさよ、アカちゃん!簡単に人を信じたら痛い目にあうという教訓よ!」
「!こ、これが……」
「やったわ、アカちゃん!あなたはまた一つ、大人になったわ!」
「お、大人に?え、えへへ。……えーと、なんか、素直には喜びづらいけど……」
「これでアカちゃんの反省点は、残り7951個に減ったわ!」
「もう殺してぇー!そんなに会長であることに文句があるなら、もう首を刎ねればいいのよぉぉ――――!!」
アストラルフィニッシュ!
そんな音声が聞こえそうな勢いで、会長はおいおいと泣き出し始めてしまった……。
長かったので一旦ここで終了です
次回は未明です