なんとか上げれました…実は一日ほど頭痛でダウンしてほとんど書けてなかったんで、書き切れないかと思いました
なので、相変わらずのクオリティです、はい
あ、それと不躾ながら挿絵を募集しようかなと思ってます。送ってくださると感謝です
それでは『勉強する生徒会①』始まります
「どんなに無駄と思えることでも、それは経験として着実に人を成長させるのよ!」
「おぉ……」
今日もいつもの生徒会室で、会長の本から丸々引用しました感バリバリの言葉から幕を開ける
いつも通りならそんな言葉はスルーしてしまうのだが、今日の言葉に対して俺は思わず感銘してしまう
「そうですよね、そうですよね会長!無駄だと思っても、やればその行為は経験に繋がるんですよね!」
「う、うん。というよりどうしたの豹堂、いつもならスルーしてゲームしてるのに
「何言ってんですか会長!今日の言葉、自分の心に響きました。流石会長、良い事を言いますね」
「そ、そうかしら?」
「そうですよ!どんなに無駄だと分かって課金しても、それは良い経験になりますからね!」
「それは経験かもしれないけど人として駄目じゃないの!?あたしの名言をそんな事と一緒にしないで!」
「何言ってんですか会長!俺達の課金が、あるプロ野球チームを優勝に導くかもしれないんですよ!?」
「一体何十年先なんですかねぇ!?」
俺と会長の怒涛の会話は会長の体力切れにより強制終了
別に良いと思うんだけどなぁ、課金
さすが何百万とかは流石に駄目だけど、自分が稼いだお金をやりくりして使うことは別に問題ないと思う
ちなみに俺は諭吉さんが何名か犠牲になって、蘭○のSRが3枚出てきたよ。いやぁ、自分のくじ運の良さが怖い
「つまりは会長!遂に俺のハーレムを目指すという行為も、無駄じゃないと「ただし杉崎以外!てか、杉崎うっさい」くそ!疲れきっている今なら大丈夫だと思ったのに!」
そして何を思ったか鍵がさらに会長に会話を吹っ掛けるが、即座に会長に拒否される
てか鍵、お前は学習しねーのな
「そ、そんなわけで、今日は、勉強会をします!生徒会役員たるもの、勉学に励まなくてどうするの!だから今日は、生徒会役員全体の平均成績の向上を図り、全員で勉強会をしようと思います!
そう言いながら会長が自分の鞄からファンシーなシャーペンやら消しゴムやらと共に教科書とノートを机の上に放り出す
成績……ねぇ
こう言っちゃなんだけど、俺の成績カンストしてるんだけど…いや、マジで
そらそうだよなー、毎回毎回詰め込んだ知識フル回転させてテスト受けてるんだから
にしても珍しいなぁ、会長のほうから勉強なんて単語が出るなんて
うちの生徒会は成績に関係なく人気投票で集まっているため、成績の良いメンバーが集まるわけでもない。人の上に立つやつらとしては最悪だろうけど
でも今年は俺も含めて何気に成績上位者のみだ
優良枠の鍵や学年トップの知弦先輩はもちろん、深夏はああ見えてTOP5にはいるし、真冬ちゃんは上の中だし(最近は俺が勉強を教えていることもあり、成績上昇中らしい)。
ただ、会長に関しては成績が良い悪い以前に会長自身から『勉強』という単語がでること自体が珍しい、というかそんな話題自体出ることはない。
……?テスト前の勉強会?自発的?……ん?
これってもしかして……もしかするか?
「知弦先輩、今度のテストに向けて教えて欲しいところがあるんですけど」
「なぁにニュー君、珍しいわね。私に勉強の事を聞いてくるなんて」
俺が『テスト』という単語を口にしたとき、会長が一瞬肩を震わせたのを確認しながら知弦先輩の横に移動する。
ま、テストの結果はほぼ毎回100点だからは教えてもらうことなんてないんだけどね。
……仮にテスト悪かったとしても、弱みを見せるなんてしたくないし。
「ここなんですけど……(知弦先輩、もしかして会長の成績ってやばいんです?」
「どれどれ?(相変わらず鋭いわねニュー君、ご名答。で?ニュー君はここからどうするわけ?」
どうするっつてもなー……どうしよ。
また全員で攻め立てたこの前の反省会みたいに、会長が凹むのだけは避けたいなぁ(その後すぐに調子に乗ってたけど。
うーん…知弦先輩ならどうすんだろ。
「知弦先、うっ(ち、近い……!」
再び知弦先輩に視線を戻すと、俺の顔の数センチ前に先輩の顔ががががががががが。
なんか心なしか良い匂いするし、若干知弦先輩の顔も赤―
「いだだだだだだだだだだだ
「…………
「ま、真冬ちゃん?俺の耳引っ張ってどうし、痛い痛い痛い!
知弦先輩の方をずっと見てたら真冬ちゃんが俺の左耳をおもいっきし引っ張ってきた
しかも結構強めな力で、若干目のハイライトが消えかかりながら。
真冬ちゃんがそんな事するなんて意外だな……てか耳がひりひりしてきた。
「……近いです」
「へ?なにが?」
「なんでもないです!速く席に戻ってください!狭いです!」
「う、うん」
なんか今日の真冬ちゃんはご機嫌なナナメのようだ。理由?……知らんな
俺が席に戻っても機嫌が悪いままのようで、今度は会長に静かに語りかける。
「会長さん……もしかして、あんまり成績良くないんですか?」
「にゃあっ!?」
あぁ、もうこれ確定だわ。
いくら真冬ちゃんから160キロオーバーのど真ん中ストレートが投げ込まれたからってうろたえ過ぎだろ、汗ダラッダラじゃねえか。
が、これ以上追求すれば確実に逆切れされる事が分かりきっているので、各々素直に勉強会の準備を進める。
……いつものごとく、皆のS心が瞳からひしひし感じるのはつっこまないほうがいいのだろうか。
会長が可愛らしく(考えは邪だが)咳払いをしながら皆に号令をかける。
「え~と、とりあえず、学年は違うけど今日は全員で勉強しましょう」
「え?どうやって?」
教科書をパラパラめくりながら会長が言うと、深夏が机に足をかけながら訊ねる。おい深夏、行儀が悪いぞ。
それに……見えそうだから……何がとは言わないが、やめてくれ。
「たかが一・二時間全員で勉強したって効率悪いし、そんなに効果なさそうだから。だから今日は、勉強のコツとかテストのちょっとしたテクニックなんかを教えあおうかな……って」
そう言いながら会長は、上目遣いで皆を見てくる。
……みんなで教えあう、つってもな~。
声に出しちゃいけないだろうけど、ぶっちゃけ会長以外は今更そんないらねぇしな。
これは完全に『会長による会長のための勉強会』だな、うん。
まぁ、俺達はひじょ~に寛大な心を持ってるから、指摘しないけどね~。
……何故だろう、勉強会の単語が出てから知弦先輩と真冬ちゃんがチラチラこっち見てる気がする……怖くて視線を向けれないけど。
「じゃあ、始めましょうか」
知弦先輩が場を仕切るが、明らかに『いじり倒す』という欲望が燃え盛っている。
知弦先輩にセ○メダル入れちゃ駄目だな、確実に勝てないヤ○ーが生まれるわ。
そんなことに全く気づかない会長は、知弦先輩に対し感謝しているようだ。知らぬが仏とはこの事か。
「じゃあまず、基本的なテストに対する心持からね。それじゃあニュー君、お願いね」
「え、俺ですか?また面倒く、ゲフンゲフン、なんでもないです。始めましょうか」
「う、うん!お願いするわ!」
あ、あぶねぇ。思わず本音が出かけたよ、聞かれたらやばかったな
そう思いつつ俺はまず席から立ち上がり、ホワイトボードの前に立ち、文字を書き始める。
「それじゃあ、ちょっと軽い問題を出します。この問題を解いて下さい」
ホワイトボードには、『1+1』と書いてある。
この問題を会長が見た直後、不適に笑いながら答えを書く。
「そんなの簡単よ!『1+1=2』に決まってるじゃない!」
会長が自慢げに答えを書くが、俺は笑顔のまま静かに、冷たく言い放つ
「ぶぶ~っ!全然違います
「ちょっと!どういうことよ!こんなの簡単な足し算でしょ!?このくらい私にだって出来るわよ」
「残念ながらこれは普通の計算じゃなく、『2進数』の足し算です。なので答えは『1+1=|10<イチゼロ>』になります」
残念でした~♪そんな風に言うと、会長が顔を真っ赤にしながら言葉を捲し立てる
「聞いてないわよ、そんなの!二進数とか普通のテストに出るわけないじゃない!」
「俺は一言も言ってませんよ?聞かれませんでしたし」
「……へ?」
頭に『?』を大量に生成している会長だが、俺は静かに言葉を続ける。
「確かに簡単な問題を出すとは言いました。しかし、その内容を確認しなかったのは会長のミスです」
「う゛……」
「テストも同じです。文章をよく読み、引っかからないようにするのが、一番気をつけないといけないことです」
『……』
あ、あるぇ?
会長だけじゃなく、全員がこっちを見ながら大人しく話し聞いてね?
や、やっぱ真面目な話は駄目だ!やっぱ、ふざけないと!
「まぁ、最終手段は思考を加速させて考える時間を1000倍にする事ですがね」
「…は?そ、そんなの普通の人間に出来ないじゃないの!」
「え?会長はできないんですか?」
「逆にこっちが聞きたいわ!あんたは出るって言うの!?」
「なに言ってるんですか!プロゲーマーは一瞬の判断ミスが命取りになりますからね!」
「あたしはプロゲーマーじゃないわよおおおおおおおおおお!!」
「後は保存した視界スクショを確認しながらテストをやるとか―」
「だぁかぁらぁ!普通の人間には出来ないでしょうがあああああああああ!!あんたはアンドロイドかってのおおおおおおおおおおお!!」
怒髪天!会長の短い髪が、天井を襲う!
うん、やっぱりこの生徒会は茶番が大事だな!
……なのに俺は、この幸せな時間を自ら手放そうとしている。
あと少しで、この平穏は崩れるかもしれない。