ちょっと目標として、夏季休業が終わるまでに『二心』編を終わらせるというのが出来ましたのでちょっとペースアップします
予定としては今週中にはまた、投稿するつもりではいます
もうちょっとで予約してたゲームが発売するんでそっちに気が行ってしまいそうですが…
では勉強する生徒会②、どうぞー
若干俺のテンションが下がっているが、そんなことは関係なく会長のためだけの勉強会は進行していく。
「では次に国語あたりなんてどうかしら?」
「い、いいわね!国語って私ホントに、にが…じゃなくって、凄く出来るんだけど、いつも満点なんだけど、ほら、面倒なこと多いから!うん!だからコツとか聞きたいわ!」
おい、今一瞬苦手って言いかけたぞ、必死に取り繕ってるけど隠し切れてねぇぞ。
なんかハムスターあたりが必死に食べ物を自分の巣箱に運んでいるのを思い出した……我ながら例えが分かりづらいな。
しかしその小動物っぽさに萌えてしまったのか、ほかのメンバーの目がランランと輝いている。俺も不覚にも、その、少し萌えてしまった
「あ、じゃあ真冬の得意科目ですから、国語のコツは真冬にお任せください!」
珍しく真冬ちゃんが立ち上がり、名乗る出る。会長はそれに対してキラキラ光る期待の目で身を乗り出しながら見てる…演技忘れてるって。
てか声に出していえないけど、真冬ちゃんが自分から率先する時って大概きついんだよな。精神的ライフが削れる的な意味で。
「いいですか、会長さん。まず国語とはすなわち、シナリオです!」
「し、シナリオ?」
「そうです!ゲームにおけるシナリオにスポットを当てたもの。これが国語なのです!」
「は、はぁ」
「それを踏まえた上で考えてみましょう。文章問題『相手が攻撃を宣言したこの瞬間、トラップカードオープン!手札のマジックカードは全て墓地へ送られる!』と言う問題があったとします
「絶対にそんな問題は出ないでしょうね。出るとしてもデ○エルアカデミア位よね」
「では会長さん、この場面に対する、相手のリアクションとして最も妥当な台詞をお願いします
「国語じゃないよねそれ!?もはや小説執筆とかに関する問題だよね、それ!」
「国語です!まごうとなき国語です!誰がなんと言おうとも国語です!さあ!」
「うぅ…えぇと…『うわぁ、しまったぁ』とか?」
「フンッ、チャンチャラおかしいですね」
「鼻で笑われた!?なんか鼻で笑われたんだけど!?真冬ちゃんのキャラが若干ぶれている気がするわ!」
「そんなことだから成績が悪いんですよ、会長さん!」
「理不尽だわ!なんで態度と行動の両方でバッシングされてるのよ!?」
「全く……では、模範解答を真冬が―言ってはつまらないので、真先輩、お願いします」
「え、ここで俺に振ってくるの?」
やっべ、ここは真面目に言った方が良いのかボケに走ったほうが良いのか、その選択肢が重要だ。
……てかこの勉強会自体がボケみたい物だから真面目にやったほうが負けか。うん、そういうことにしておこう。
ネタを考えながら立ち上がった俺に、何処かの社長か元キ○グのどちらかわからない魂が降りてくる!
「じゃあ模範解答行きまーす。『ふん!甘いぞ遊○!』」
「遊○って誰よ、遊○って」
「『リバースカードオープン!トラップカード、魔○の賄賂!この効果によりそのトラップカードの発動は無効となり、貴様はカードを一枚ドローする!』以上です」
「さ、流石は先輩です!状況を的確に判断し、逆転までもっていくとは!」
「分かる訳ないじゃない!逆転させるかどうかはその人のさじ加減じゃない!」
「はぁ、駄目ですね会長さん。会長さんはクリエイティブ精神が足りません」
「国語のテストにクリエイティブ精神を持ち込まないで欲しいわ!」
「必要なことですよ?最近真冬はアリスちゃんとテストで『杉崎先輩は受け?攻め?』って問題が出てきたときの回答とか、真先輩は…いえ、なんでもないです」
「今最後なんて言おうとしたのかは、あえて聞かないことにするわ。とりあえずまずテストにそんな問題が出たら教師を殴るわね。そしてそんな会話をする真冬ちゃん達を小一時間正座させて問い詰めるわね」
「そんなことだから駄目なのです!そこは出題者さえ悶えさせる文章を書いてこその、真のボーイズラバーなのですよ!」
「ボーイズラバーって何!?そんなの目指してないしっ!」
「まったく、仕方がありません。会長さんには、国語の才能が無いようです」
「完全にBL基準だよねぇ!?それ以外の要素、まったくないわよねぇ!?」
「真冬から言えることはもうありません。なので次の教科に移りましょう」
真冬ちゃんが可愛らしく口を尖らせながら、自分の席に座りなおす。
にしても、この生徒会で一番マトモだったのって真冬ちゃんだったはずなのに、どんどん壊れていってる気がするな。
まぁ、雰囲気に慣れてきて本当の姿が垣間見えるようになって来たってことにしておこう、うん
会長に視線を戻すと、少しゲンナリしながら「今日は完全にアウェーだわ…」とか呟いている。
会長?気づいていないでしょうけど、実はいつも会長にとってはアウェーなんですよ、ここ
その証拠にそんな状態なのに誰もやめようとしてないでしょ?知弦先輩は半分趣味でしょうけど、これがいつもの生徒会ですから。
ある程度の覚悟が出来たのか、会長が今度は自分から勉強する教科を指定しだした。
「じゃ、じゃあ次は数学でも勉強しましょうか。数学が得意なのは―」
「あ、あたしだ」
『え゛』
「おいちょっと待て。何で会長さんだけじゃなく、全員が全員意外そうな顔してるんだ」
「い、いやぁ…」
鍵が汗をかきながら作り笑顔とおぼしきものを深夏に向けている。ちなみに俺や他の皆もぎこちない笑いを顔に張り付いている。
いや、深夏の成績がいいのは前から知ってたけどさ、いきなり「数学が得意」って言われてもなぁ?なんか深夏のイメージとは真逆な感じがする。
知弦先輩も同じようなことを考えていたのか、嘆息しながら小さく呟く。
「なんか……キャラがぶれちゃったわ、私の中で」
「なんで残念そうに言うんだよっ!」
「真冬は、お姉ちゃんの知ってはいけない一面を知ってしまった気がします」
「だからなんで禁忌扱いなんだよ、あたしの得意科目がぁ!妹なら普通に受け止めてくれよ!」
「お姉ちゃんはもう、真冬の知ってるお姉ちゃんじゃあ……ないんだね」
「重いわ!ここの台詞だけ抜き出したらとてつもなくシリアスなシーンみてぇだろ!」
「でも真冬は信じてるからっ!お姉ちゃん!」
「まるで姉が心○獣身して暗○騎士になってしまったみたいなノリはやめろぉ!」
知弦先輩はともかく、真冬ちゃんまでもこのテンションか。真冬ちゃんは怖いねぇ、ほんと
真冬ちゃんに続き、今後は俺と鍵も深い溜息をつく。
「そうは言われても…なぁ、鍵?」
「だよな。なんか、こう、ヒロインのとしてイマイチバランスとれてないよなぁ」
「そのバランス必要か!?第一、あたしはヒロインじゃねぇ!」
「本来なら、深夏は…『運動は出来るけど勉強はからっきし駄目だぜ!』『因数分解って何だよ。勝手に分解すんなよ、自然のままにしておけよ』みたいなキャラであるべきだと俺は思うんだ」
「後半はシリーズ屈指の鬱シナリオだよな、それ。てか性格で得意分野を決めるんじゃねぇ!」
「だってお前、『数学得意と言う要素に激しく萌える』なんてレス見たこと無いだろ?そういうことだよ」
「……ここだけの話さ、優姫先輩いるだろ、陸上部の。苦手科目は数学らしくてさ、知弦先輩とかにコツ教えてもらってるらしいぞ」
「マジかよ、あのクールな優姫先輩がか?」
「でな、何で数学が苦手なのか聞いたんだよ、遠回しに。そしたらさ…」
『べ、別に勉強が出来ないわけじゃないんだよ!?ただ、部活が忙しいし、それに、その…数字見てると頭痛くなってくるし…』
「って、俯きプラス両手の人差し指合わせながら言ってた」
「萌えええええええええええええええええええ!!!!」
なんか急に鍵が『クリ○ンのことかぁぁあぁぁ!』見たいなテンションで大声を上げ始めた。
なに?装飾銃からレールガンでもぶっ放すの?……あ、これ別の世界線の鍵だったわ。
「そういうのだよ!そういうギャップがあるこそのヒロインなんだよ!だから深夏もそういうのを目指せ!」
「だからぁ!そもそも萌えなんて追求してねぇから別にいいよ!それに真、お前優姫さんのことネタにして、後でどうなってもしらねぇからな!」
そう言い切ると、深夏は再び自分の席にゆっくり"ドカッ"と座る。
う~ん、確かに優姫先輩を本人がいないとこでいじったのはまずかったかな……今度謝っておこ。
……ん?そういえば数学のテストのコツは?