生徒会の切札   作:ニヒト

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これから本編です

こんな文章で満足して頂けたら嬉しいです

それではどうぞ


駄弁る生徒会①

「世の中がつまらないんじゃないの。貴方がつまらない人間になったのよっ!」

 

 まどろみの中にあった俺の意識が、会長のどこかの本の受け売りの様な言葉によってもどってくる。

 折角気持ちよく寝ていたのに…。でも会長にしてはいい事をいったと働かない頭を使いながら思う。

 初めて経験したことも、何度もやっているうちに馴れて新鮮な気持ちを感じなくなるからな。

 初めての一本背負い。

 初めての面打ち。

 初めての瓦割り10枚。

 初めての…って、ここまで武術関連ばかりじゃないか?

 

 あ、自己紹介が遅れたな。

 俺の名前は豹堂(ひょうどう)真(まこと)。この碧陽学園生徒会の会長補佐の役職についている。

 ちなみにこの物語の語り部で、主人公でもある…急に俺は何を言い始めたんだ?主人公とかってなんだ?…まぁいいか。

 さて、そろそろ鍵がへんな事を言って、会長を慌てさせるころかな?

 

「じゃ、童貞も悪くないってことですか?」

『ぶっ!』

 

 …こいつは…俺の予想をはるかに超えたこと言いやがった…。

 おそらくうちのお子様会長は涙目で杉崎を睨んでいるだろう。何で分かるのかって?経験則だよ、うん。

 

「今の私の言葉から、どうしてそんな返しが来るわけ?」

「甘いですね会長。俺の思考回路は基本、まずはそっち方向に直結します!」

「なにを誇らしげに!杉崎はもうちょっと副会長としての自覚をねぇ……」

「ありますよ、自覚。この生徒会は俺のハーレムだという自覚なら十分―」

「ごめん。副会長の自覚はいいから、そっちの自覚を捨てることから始めようね」

 

 相変わらずだなぁこの二人は、と思いながら二人を眺める…おっとこの二人の紹介もしないとな。

 

 一人はこの生徒会の会長・桜野(さくらの)くりむだ。

 どこからどう見ても小学生としか思えない容姿・頭脳のスーパーお子様。

 よく高校3年まで進学できたものだ、ほんとに。

 

 もう一人は、この生徒会の数少ない男子の片割れの杉崎(すぎさき)鍵(けん)。

 見た目はかっこいいのに、常日頃からハーレムハーレム言っているせいかそこまでもてない二枚目半な男。

 まぁそれは理由があるからなんだがな。ちなみに俺の親友でもある。

 

「あれ?真起きてたのか?てっきり当分起きることないと思ったんだけど」

「おっす おはよう 相変わらずだなお前は…会長を口説くんなら後にしてくれ、あとに」

「く、口説くんじゃないわよ!まったく…」

 

 そういいながら会長はさきほど吹きだしたお茶をティッシュで吹いて、そのティッシュを丸めてゴミ箱に投げようとする。

 てか片目を閉じてまじに狙ってるよこの人…ほんとに子供だなぁ…そう思いながら俺は鞄からP○Pを取り出す。

 今日は何しようかなぁ…モン○ンでもいいしファンタシー○ターでもいいし…。

 

「かいちょー」

「なによぉ」

「好きです。付き合ってください」

「にゃわ!」

 

 そんな会長に対して、鍵が唐突に告白してティッシュが俺の目の前に飛んでくる。まぁどうでもいいや。

 よし、今日はパワ○ロでオールポジション作るまで粘るか。とりあえず最初はキャッチから…。

 

「なんで杉崎はそんな軽薄に告白できるのよ!」

「本気だからです!」

「嘘だ!」

「『ひ○らし』ネタは古いですよ会長…」

「大体杉崎にどこに本気があるのよ…生徒会に初めて顔出しした時のせりふ、覚えてる?」

「えっと…なんでしたっけ?『俺にかまわず先に行け!』でしたっけ?」

「ちなみに俺は『ナズェミデルンディス(0w0#)』でしたよね、確か」

「しょっぱなからどんな状況よ!それと豹堂!仮面○イダーは電○しか見てないわ!」

 

 まじかよ、ブ○イドもいい作品だと思うんだけどなぁ…ネタ抜きで。てか会長も仮面○イダー見てたんだな。

 

「あれ?違いますか?じゃあ…『ただの人間には興味ありません。宇宙人、未来人――』」

「危険よ杉崎!いろんな意味で」

「大丈夫です。原作派ですから」

「何の保障!?あとアニメの出来は神だよ!?」

「…二期はどうして作画がけい○ん!っぽかったのか…」

「やめなさい!そこには触れちゃいけないわ!」

 

 ゲームの画面に集中しつつ鍵に便乗して会長を弄る。

 お!天才きたこれいいとこまでいけるんじゃね?!

 

「皆好きです。超好きです。皆付き合って。絶対に幸せにしてみせるから。」

 

鍵がこの生徒会に顔を出した時のせりふを言う。まぁ、俺そん時いなかったけどね。

 

「そうよそれ!まったく…誰でもいいから付き合ってなんて誠実じゃないわ!」

 

 よく言うよ…鍵がそんなせりふを言ったのも、こういう考え方をするようになったのも会長のせい、というより会長のおかげなのに。

 

「一途なんです!美少女に!」

「括りが大きいわ!」

「希少種ですよー美少女。それによくないですか?最初から「俺は!ハーレムエンドを目指す!」って宣言するの」

「あんたはそこらのギャルゲ主人公とは基本スペックが違いすぎるわ」

「確かに…鍵は主人公の友人のギャグ要員って方が似合ってるかもな。まぁ俺もだろうけど」

「おい真!お前はなんでちょくちょくしか喋らないの!?そして俺の親友だよな?!なんでそんな俺に厳しいんだよ!」

「厳しい?俺はただ単に事実を述べただけだけど?」

「そ、そうよ!豹堂の言うとおりよ!」

 

 鍵が「顔はいいのにー!」とか言っているが無視無視。

 若干涙目になりながら鍵は俺の前にあった会長の捨てそこなったティッシュをゴミ箱に投げ入れる。

 

「…杉崎ってさ、さりげないところで優しいわよね…無意識に」

「え?…こういうギャップって好感度上がるでしょ?」

「狙い!?しまった!あたしの中の杉崎への好感度は若干上昇してしまったわ!?」

 

 この二人はほんとに仲いいなぁ、こんなに騒いで…って!?

 

「うああああああああああああ炎上したああああああああああああ」

「「急にどうした!?」」

 

 うう…畜生…またこいつ炎上しやがったよ…やべ、まじで涙出てきた…。

 そんなこと思いながらゲームを終了して、別のゲームに入れ替えていると生徒会室の扉が開いた。

 

「キー君、アカちゃんをいじめないの。それとニュー君…大丈夫?廊下中に声が響いてたけど…」

 

 この人は紅葉(あかば)知弦(ちづる)さん。俺の先輩でおこさま会長とは違い出るとこは出てる綺麗な先輩で、クールビューティーという言葉があう人だ。ほんとこの二人が親友って信じられないな…。

 ちなみにニュー君って言うのは俺のあだ名だ。

 真→しん→新→new→ニュー

 ってな感じのあだ名。まぁ個人的にも気に入っている。

 

「やだなぁ知弦さん、弄ってるんじゃなくて辱めてるんです」

「心配しないでください知弦先輩…これから別の世界に行くんで」

「余計に悪質よ?それ。あとニュー君、現実逃避はいいから。なんか厨二臭いわ」

 

 グフッ!…じ、実際逃げてる上に俺の趣味的にあってるから反論が出来ない…。

 

「大丈夫です同意の下ですから。てか今日集まり悪いですね俺のハーレム」

「ハーレムじゃなくて生徒会ね。それにキー君のそういうところ直せないのかしら?」

「ぐ…で、でもこれが俺ですから!これが俺のすべてですから」

「つまりお前はその程度の男ってことだな」

 

 あ、また鍵が涙目になった。相変わらずこいつ弄りやすいな(←Sっけ全開)

 

「まぁ、私はキー君のそういうところ嫌いじゃないけど…少しは改善するべきじゃないのかしら?」

「く、で、でもこういう人こそ落ちたら激しいにちがいな――」

「あ、それは正解。私小学校のころに好きな人に1日300通送ったりして最終的に精神崩壊まで追い込んだりしたし…あなたはどうかしら」

 

 ガクガクブルブル

 そのことを聞いた俺たち三人全員青ざめた顔で知弦先輩を見る…。

 そんな中鍵が口を開いた。

 

「分かりました…」

「あら、それを聞いても私を受け入れてくれるの?いま私の中のキー君に対する好感度がぐんと「知弦さんとは、体だけの関係を目指します!」…」

 

 ハァ…鍵のアホ…そういうのがあるから三枚目って言われるんだよ」

「お前は今日絶好調ですね!」

 

 あれ?俺声に出してないよね?あれ?

 

「声におもいっきし出てましたからね!?なにその「え!?」って顔!」

 

 今日の鍵は精神的にズタボロだな、主におれのせいで。

 そんな鍵とのやり取りをしているうちに、会長がどこからかお菓子を出して食べようとしていた。

 

『太りますよ』

 

 おっと鍵と被った。まぁ誰しもが思う事だもんな。

 

「ふ、太らないよ。私、太りにくい体質だし」

 

 そう言いながら会長はお菓子を口の中に放り込む。

 その刹那、知弦先輩と俺はアイコンタクトを交わす。

 

「えっとこの問題は…『メタボリックシンドローム』ね、よし正解っと」

「近年多いですよね、メタボな人って。この年でメタボって人もちょくちょくいますからね」

「…」

 

 この会話を聞いた会長が涙目の状態で椅子から崩れ落ちる…その間に俺は知弦先輩とほくそ笑む。

 そのとき鍵がこっちを見て青ざめてたように見えるけど、気のせいだろう。

 そして鍵が会長に近づいていく。

 

「会長、心配しないでくださいもし太ったら…」

「え、す、杉崎、太って醜くなった私も好きでいてくれるの?」

「その時は…仕事に生きればいい」

「リアルアドバイス?!」

「俺、陰ながら応援しますから!ブログに匿名で励ましのメール送りますから」

「陰からなんだ!匿名なんだ!太ったら見捨てるんだ!」

「だから太っちゃ駄目ですよ、太っちゃ」

 

 鍵が笑いかけながら会長にそういうが、お前さらっと酷いこと言ったよな。

 まぁ、それが杉崎鍵って人間なのだろうけどさ。

 そうこうしているうちにまた生徒会室の扉が開いて残り二人のメンバーが入ってきた。




作「移転してから一気に3話投稿です!」
真「まぁ、元々あったものを再び投稿しただけだけどな」
作「う”」
真「んで?これからはどう投稿していくんだ?」
作「再来週からテストだからね。すぐに続き、というわけには行かないね」
真「…あれ?なんだかデジャブが…」
作「なにが?まぁいいや。では改めまして、私ニヒトと『生徒会の切札』今後ともお願いいたします!」

作&真『それでは~』
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