コラボ作品集   作:la55

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長崎・霧島ロマンルート殺人事件 その3

 ふりだしに戻ってしまったためか、高杉たちはもう一度考え直すことにした。

「問題は犯人はどうやって犯行を行ったですよね」

「あぁ」

「そこなんですよね」

「特にどうやって新幹線に乗って殺人を行ったですよね」

「なにか列車トリックがあるはずだ!!」

「はい・・・」

 そこへ歩夢とルビィと曜がやってきた。

「犯人は日豊本線を経由して長崎へ行ったんじゃないかな?」

「えっ!!」

「だって、西鹿児島から鹿児島本線を使わずに博多から長崎へ行くには日豊本線を経由して博多へ向かったほうがいいと思うよ」

「ほう、なるほど。日豊本線か・・・」

「それを利用して博多へ向かったと思うよ」

と歩夢は南と高山に言った。

「そうか。犯人はこれを利用したのか」

「わかった。これでこの列車トリックは解けたはずだ」

「えっ、それは本当か!?」

「はい」

「犯人は深夜に吉松で殺人を行ったんだ。そして、犯人はこれを利用して移動したと思います」

高山はそう話すと時刻表を持ってきて調べることにした。すると、こんなことが推理することができた。

 

深夜、吉松で被害者を絞殺後、タクシーなどで西鹿児島に移動

西鹿児島6時42分発 特急きりしま2号に乗車

宮崎8時54分着 下車

宮崎9時02分発 特急にちりんシーガイア24号に乗車

博多14時55分着 下車

博多15時21分発 特急かもめ25号に乗車

長崎17時46分着 下車

長崎19時46分発 寝台特急あかつきに乗車

京都7時59分着 下車

京都8時21分着 新幹線ひかり214号に乗車

車内で毒殺を起こす

東京11時07分着 下車

 

「となると、犯人は鹿児島から宮崎まで特急きりしま、宮崎から博多まで特急にちりんシーガイアに乗り継いで博多へと向かいそこから特急かもめを乗って長崎に行ったんだな」

「そうです、南さん」

「そうか、犯人はこれを利用したのか」

「えぇ」

「それにしても曜ちゃんと歩夢ちゃんが列車トリックを見抜くなんてさすがだね」

「うん、まぁね」

「これでまとめることにしよう。行きは寝台特急はやぶさに乗って、帰りは特急きりしまと特急にちりんシーガイアに乗り継いで博多へ向かい、博多から特急かもめに乗って長崎に向かった。そして、長崎から寝台特急あかつきに乗って京都まで行きそこから新幹線を使って帰京した」

「これで犯人は確定した。犯人はあの人だ!!」

「じゃぁ、わかったの?」

「あぁ」

「たぶん、この人だね」

「歩夢ちゃん、わかったのね」

「うん、葉人は井川さんだよ」

「そうか、犯人はこの方法で殺人を行ったんだね」

「その通りだよ、南さん、高山さん」

「そうか、やっぱり、犯人は井川か・・・」

「これで彼のアリバイは崩れたね」

「そうだね」

 そして、南と高山と小海と高杉と松本と梶山は鹿児島の錦江湾に向かった。

「やはり、井川さん、ここにいたんですね」

「おやおや、皆さん、どうしてここに」

「あなたがこの事件の犯人なんですよ」

「それでなんで私が犯人だと言えるんだね」

「あなたは行くときは寝台特急はやぶさに乗って鹿児島に乗っていたそうですね」

「えぇ、そうですがなにか」

「あなたは長崎に行くときに特急に乗っていたそうですね」

「あぁ、そうだよ。だけど、長崎に行くときは特急つばめを利用していたんですよ」

「いいや、あなたは日豊本線を経由して博多に行ったんですよ」

「えっ!!」

「あなたは西鹿児島駅から特急きりしまに乗り、宮崎で特急にちりんシーガイアに乗って博多へと向かったんですよ。それから長崎に特急かもめに乗り、その足で寝台特急あかつきに乗り京都へ行った。そして、京都駅で被害者である小林さんに毒入りの缶コーヒーを渡したことで彼女は新幹線ひかり214号で死亡したのです。まぁ、そのまえに鹿児島の霧島に寄って三谷さんを絞殺したのですがね」

と高山が言った。これには、井川、こう話す。

「ふっ、さすがだね。見事な推理だよ。すべてあたっているよ」

「でも、なんで2人を殺したんだ?」

「あいつらが許せなかったんだ。あいつが、その男と一緒に付き合ったのが許せなったんだ」

「それであなたは犯行を計画したのか」

「そうだよ。それにどうしてその特急に乗ったってわかったんだ?」

「まぁ、外見から見れば特急つばめに乗って博多に行ったと言ったのに実は特急にちりんシーガイアだったとしてもおかしくないのですがね」

「えっ!?」

「実は93年のダイヤ改正で787系でにちりんシーガイアが運転されるようになったのですよ。どうやらご存じなかったみたいですね」

「あぁ、俺は特急つばめだと思っていたけどよく似ていると思ったからね」

「まぁ、あなたは生粋の鉄道オタクではないから無理でもないか。さぁ、もうすぐ鹿児島県警のパトカーがきますよ」

 こうして事件は解決した。

「君たち、お手柄だったよ」

「うん!!」

「いや~、それほどでも・・・」

と歩夢は言った。

「しかし、ロマン旅行が殺人旅行になるとはね・・・」

「でも、いいじゃにないか。歩夢たちが推理してくれたんだからな」

そう言って千歌と歩夢たちと別れた南と高山たちは鹿児島を観光するのであった。

 

 そして、千歌と歩夢たちは桜島の溶岩なぎさ公園に来ていた。

「うわ~、足湯だ~」

「とても気持ちいい」

喜ぶ曜と侑に千歌はこんなことを言った。

「とても長い足湯なんだね」

「これこそ桜島だね」

「とても雄大だよ」

そんな桜島をバックに千歌と歩夢たちはこんなことを言った。

「今回の私たちの旅はもう終わるけど私たちの人生という旅はまだ続くんだよね」

「そうだよ!!今回みたいな事件はもう起きてほしくないけどね」

「だけど彼たちがいるだけでなんとかなると思うよ」

「たしかにその通り。私たちには、彼ら、南さんや高山さんといった人たちがいる。その人たちのためにもがんばろう!!」

「たしかにその通りだね!!」

「私たち、がんばります!!」

千歌に曜、ルビィ、そして、歩夢に侑にしずく、雄大な桜島をバックにこれからも南や高山たちと一緒に頑張ろうと思うのであった。

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