コラボ作品集   作:la55

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九州別府・唐津殺人ルート その3

 数日後、南は休暇から戻ってきた。

「みんな、ただいま!!」

「おう、どうだった、九州は?」

「ええ、すごく楽しかったですよ」

「どこへ行ったのですか?」

と小海が南に言った。

「ああ、別府温泉と地獄めぐり、虹の松原に行ってきたよ」

「虹の松原ですか?」

「ああ」

「なにかロマンチックだね」

「ところで呼子のイカは食べてきましたか?」

「ああ、食べてきたとも」

 そして、南は言った。

「実はな、ちょっと変わった観光列車に乗ってきたんだよ」

「どんな観光列車なんですか?」

「その名も観光列車かんぱち・いそろくだよ」

「かんぱち・いそろく?」

「ああ、今人気の観光列車だよ」

「ああ、なるほど」

と南は梶山と松本に言った。

「ところで、例の強盗殺人犯の方はどうなったんだ」

南は高杉と高山と小海に言った。

「いや、それが駅構内と車内を探したんだけどどこに逃げたか行方がわからなくなって捜査は難航中なんだよ」

「なるほど」

「ええ」

「ところで別府地獄めぐりと虹の松原で殺人が起きたんだってね」

と岩泉が南に言った。

「ああ。旅行中に事件にあうなんて予想だにしなかったよ」

「うん」

「(高杉)班長、犯人は例の強盗殺人犯じゃないでしょうか?」

「ああ、一連の事件と関係している可能性はあるかもな」

「ええ」

 そして、南は高山たちに別府と虹の松原で起きた殺人の話をした。

「えっ、虹の松原で殺人が起きたのですか?」

と高山が言うと高杉が被害者の身元を語ってくれた。

「虹の松原の殺人の被害者は姫川朝子さんと判明した」

「死因はおそらく毒殺だろう」

「ほう、なるほど」

と高杉は言うと少し考えてはこんなことを言った。

「今さっき例の強盗殺人犯と関係があると言ったが訂正だ。今回起きた東京の強盗殺人とは無関係だ。手口も違うし犯人は別ルートを使ったと考えられる」

「ほう、なるほど」

と南は言った。

「問題は犯人はどこへ逃げたんですかね」

「松本はどう思うんだ?」

「犯人は九州ではなく東北か北海道へ逃げた可能性が高いと思います」

「ということは列車に乗って逃げたと考えられますね」

「ああ」

 

 一方、菅原と三輪は事件の捜査のために東京駅に来ていた。そんななか、2人はある女性と出会う。彼女は東北新幹線やまびこに乗って東京へと帰京していた。その彼女を見た2人は怪しかったのか彼女に対してこんなことを言った。

「ちょっと失礼します」

「ん、なんなの、あなたたちは」

これに対し2人は彼女にこんなことを言った。

「あなたのアリバイを聞かせてください」

「えっ、私のアリバイですか?」

「はい、実はですね、九州の大分県別府と佐賀県の虹の松原で殺人事件が発生してまして聞きたいことがあるのですがね」

と菅原は彼女に言った。

「私は、事件当日、札幌に行っていました」

と彼女は言った。

「えっ、札幌ですか?」

「はい。私の友人が今度結婚することになって札幌に行っていたんです」

「ほう、札幌ですか」

「ええ、その時、私は上野から寝台特急に乗って行きました」

と彼女は言った。

「ほう、上野から寝台特急に乗って札幌へ行ったんですね」

と菅原は彼女に言った。

「はい、私は一昨日に上野に出発して次の日にホテルで1泊して、次の日に札幌から函館と盛岡と東京へ特急と東北新幹線に乗り継いで帰ってきたんですから」

「じゃあ、一昨日は東京へ帰ってきていたんですね」

「ええ、そうよ」

 早速、菅原と三輪は高杉に怪しすぎる彼女について報告していた。

「なに、事件当日に札幌へ行っていたのか」

「はい、彼女の話だと一昨日の夕方に上野から寝台特急に乗って札幌へ行っていたと言われています」

「ほう、なるほどね」

「でも、夜行に乗って札幌へ行くことができるのか?」

と桜井は言った。

「ええ、上野から札幌へ行くには寝台特急北斗星とみて間違いないでしょう」

「ああ、そうだな」

 

 その怪しい彼女の情報は南にも伝わっていた。

「えっ、彼女は事件当日に札幌に行っていた?」

と南は言った。

「ええ、彼女の名前は速水優香さん、31歳。事件当日は札幌の友人の結婚式へ行っていたそうです」

「ほう、札幌ですか」

「はい」

「彼女が言うには札幌に行くときはよく寝台特急に乗っていくそうです」

「ほう、上野駅から寝台特急に乗ってですか」

「はい」

「東京から札幌へは東北新幹線やまびことL特急はつかりと夜行急行はなますに乗っていたのか」

と岩泉は言った。

「そうか。飛行機のほかに東北新幹線とL特急はつかりと特急北斗または夜行急行はなますに乗っていく他に上野から寝台特急北斗星と寝台特急エルムで行く方法があるのか」

「ほう、なるほどね」

 そんな特捜班では速水優香のアリバイ捜査は北海道警に協力を得ることにした。

速水の札幌への結婚式のルートは次の通りだった。

1日目 上野から札幌へ 16時50分発 寝台特急北斗星1号に乗車

2日目 札幌8時53分着 札幌駅で下車 札幌市内の結婚式場へ 市内のホテルで1泊

3日目 札幌~函館~盛岡~東京で新幹線に乗り継いで東京へ帰京

「アリバイ成立ですか」

「ええ、札幌のホテルと式場に問い合わせてみたら間違いなく彼女は来ていたそうです」

「ほう、なるほどね」

「でも、問題は彼女はどうやって別府と唐津へ行ったんでしょうか?」

「ああ、それも考えられるな」

「やはり、新幹線と特急に乗り継いで行ったんでしょうか?」

「ああ、それも考えれるな」

「九州にはいろんな特急と観光列車が多いからな」

「ええ」

「ところで、彼女の話だと上野から寝台特急北斗星に乗って札幌に行ったと行っているんだよな」

「それで、彼女の帰りのルートは?」

「札幌から函館へは特急北斗に乗り、函館~盛岡~東京ヘはL特急はつかりと東北新幹線やまびこに乗り継いで東京へと帰京してそうです」

と菅原は南に言った。

「じゃあ、桜井と菅原さんが調べたんですね」

「ええ」

「ほう、なるほど。すると、彼女は結婚式に行くため、寝台特急北斗星に乗って札幌へ行っていたんですね」

「ええ、彼女の話によると友人が再婚したと聞いております」

「ということは別府と唐津に行くのは不可能ですね」

「ええ」

「じゃあ、例の強盗殺人犯かな?」

と桜井は言った。

「ああ、そういうことならそれも考えられるけどな。だけどな・・・」

「つまり、強盗殺人犯は別ルートへ向かったってことも考えられないかな?」

「とにかく上野駅に行って調べてみよう」

「高山、行くぞ!!」

「はい!!」

 早速南と高山は上野駅に向かった。その上野駅の13番ホームに行くと16時50分発の北斗星1号が停車していた。

「ああ、この女性ですか」

「はい」

「ええ、覚えていますよ」

「本当ですか?」

と高山は車掌に言った。

「はい、たしかにこの女性が乗って札幌に行かれていました」

「その客と確認したのですか?」

「ええ、間違いないですよ」

「何時に検札したのか覚えていますか?」

「たしか上野駅を発車してからすぐでしたね」

「どこに乗っていたのかわかりますか?」

「たしかロイヤルだったと思います」

「そうですか」

南と高山はすぐに高杉班長に報告した。

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