ある日、横浜の銀行が襲撃される事件が起きた。
横浜市馬車道
「動くな、変な真似したらぶっ殺すぞ!!」
とそこへ警備員が犯人を確保しようとしたところ、犯人は拳銃を発砲した。
「待てっ!!」
バキュン
「グハッ!!」
拳銃で打たれた警備員は肺と心臓に弾が貫通したため、3日後に帰らぬ人となった。その犯人たちは銀行を襲って奪ったお金を持って車に乗って逃走した。
そして、次の日。
フォーン
東海道山陽新幹線ひかりは東京を発車して新大阪へと向かっていた。
「ん、なんだろう」
と様子をうかがうあるお客。
「もしもし」
早速ある人を起こそうとしたらなんとその男はナイフで刺されて死んでいたのである。
「うわっ、人が死んでいる!!」
と、そこへそのお客は車掌を呼びにいった。
「どうしましたか?」
「あっ、車掌さん、大変なんです」
「なにかありましたか」
「グリーン車の車内で人が死んでいるんです」
「えっ、なんだって!!」
と、そこへ公安特捜班の桜井がそのお客に声をかけた。
「鉄道工安泰の桜井と言います。お話を詳しく」
桜井は手帳を見せた。
「ええ、私がトイレに行こうとしたらこの車内でその男がナイフに刺されて死んでいたのです」
「なるほど」
桜井は詳しくメモを取った。
「車掌さん、次の駅は?」
「まもなく終点の新大阪です」
「そうですか」
そして、新幹線ひかりは終着の新大阪に到着した。ホームには駅員と公安隊員が到着していた。
「どこだ、遺体が見つかったのは?」
「5分前に到着したひかりの車内で」
「死んでいるのは男性のようです」
新大阪では野次馬がいっぱい集まっていた。
「やはり犯人はナイフで刺しているようだね」
「えっ」
「誰か怪しい人物は見ていませんかね?」
と桜井は乗客に言った。
「目撃者はいませんか?」
数分後、大阪府警のパトカーが到着した。
「状況は?」
「被害者はナイフで刺されたものによる出血死だと判明しました」
「ほう、なるほどね」
「それで被害者の身元は?」
「被害者は東京の人のようです」
と桜井は言った。
「ほう、なるほどね」
「名前は井原智、24歳です」
「ということは犯人は車内で殺害した後に下車した可能性があるな」
と桜井は公安隊に言った。
「このひかりの途中停車駅は?」
「新横浜、名古屋、米原、京都、新大阪です」
とそのときだった。
「ん、あれ、この男、どこかで見たことがある人だな」
「なにか知っているんですか?」
「ええ」
「この人は確かどこかで・・・」
「なにか見覚えがあるのですか?」
と桜井は言うとすぐに公安特捜班本部に問い合わせた。
「はい、公安特捜班。なに、新幹線ひかりの車内で男性の刺殺死体!!」
と班長である高杉が言った。
「えぇ」
「それで、桜井、被害者の身元は、うん、えーと、なに、井原智、それは本当か!!」
早速高杉はメモを取った。
「おい、大阪府警から捜査協力の要請だ」
高杉は南と高山にメモを渡した。
「わかりました。さっそく当たってみます」
さっそく南と高山は銀行強盗殺人事件の捜査本部に向かった。
「なに、井原が死んだって」
「ええ、おそらく強盗犯の仲間割れの可能性があります」
と高山が言った。
「うちの桜井が、この日、新幹線に警乗していました」
「ほう、なるほど」
「おそらく犯人は新幹線に乗り、井原をナイフで殺害しどこかの駅で下車して東京へと戻った可能性があります」
「ほう」
「それからこれが被害者が持っていた切符です」
と南は刑事たちに新幹線ひかりと寝台特急あかつきの特急券と寝台券と乗車券を見せた。
「つまり新幹線に乗って新大阪まで行きそこから寝台特急あかつきに乗って長崎へと向かおうとしていたと考えられますね」
「でも、どうして新幹線に乗って新大阪で夜行に乗り換えて長崎に行こうとしていたのでしょうかね?」
「きっと寝台特急さくらの切符が取れなかったんだよ」
「ほう、それも考えれるな」
「それで、桜井が警乗中に死体を発見したんだな」
と高杉は桜井に言った。
「ええ、グリーン車の車内へ行ったらその男性が死んでいたそうです」
「ほう、なるほど」
「被害者のシャツからは先ほどの長崎行の切符が発見されました」
と桜井は言った。
「それが新幹線ひかりと寝台特急あかつきの切符なんだな」
「ええ」
「つまり、被害者は東京から新幹線ひかりに乗り新大阪で寝台特急あかつきに乗り換えて長崎へと無かう途中で殺害されたということだね」
「ほう、なるほど」
「ということは、仲間割れの可能性が高いですね」
と松本は言った。
「ええ」
「ということは仲間を殺害して名古屋か米原か京都で下車して下車した可能性がたかいな」
「ええ、その可能性がありあすね」
「それで不審人物と目撃者はいたのかね?」
「車内を片っ端から当たってみましたが犯人らしき人は見ていないようです」
と桜井が高杉に言った。
「そうか、それに乗客がおおっかったので目撃者がいたかどうかわかりません」
「そうか」
「とはいえ、井原は新幹線に乗り新大阪で夜行に乗り換えて長崎へと逃げるつもりだったんだと思うよ」
「そうか」
それと同じくして・・・、東京駅。
「侑ちゃんと一緒に旅行に行けるなんて久しぶりだね」
「うん、本当だよ」
この日、歩夢と侑は東京から寝台特急さくらに乗って長崎へと向かうことになった。
「え~と、私と侑ちゃんが乗るのはたしかB寝台だったよね」
「私たちはたしか長崎行だったよね」
と侑は言った。
「きっとあれだね」
「うん、そうだよ」
「歩夢、そろそろ乗ろう」
「うん!!」
プルルルルルルルーッ
「まもなく、16時37分発の寝台特急さくら長崎・佐世保行き、まもなく発車します。ドアが閉まります。ご注意ください」
と駅のアナウンスが流れた。
ピィーッ!!
歩夢と侑としずくが乗る診断特急さくらは東京から吸収の長崎と佐世保を結ぶ寝台特急である。車内にはA寝台や4人個室のカルテットや食堂車が連結されていた。東京を16時37分に発車した寝台特急桜は、途中、横浜、熱海、富士、静岡、浜松、豊橋、名古屋、京都、大阪、徳山、小郡、宇部、下関、門司、小倉、博多、佐賀、肥前山口、肥前山口で佐世保息と分離、そして、肥前鹿島、諫早、終点長崎に10時53分に到着するのである。
「長崎か、ロマンチックだね」
「でしょ」
「まるで修学旅行だね」
「ええ」
そこへ車掌がやってきた。
「すいません。乗車券を拝見させていただきます」
「はい」
「あの~、長崎へは何時ごろにつきますか?」
と侑は車掌に言った。
「長崎は10時53分に到着予定です。長旅だから気を付けてください」
「はい」
「あの~、食堂車は営業していますか?」
「小田原を過ぎたら営業しますよ」
「そうですか。どうも」
寝台特急さくらといえば食堂車である。寝台特急さくらの食堂車には長崎名物の皿うどんとちゃんぽんも発売されていた。
この日、札沼が食堂車の担当だった。
「はい、ご注文はお決まりですか?」
と札沼は歩夢と侑としずくに言った。
「私は関門定食」
「私はハンバーグ」
「私も歩夢と同じものを」
歩夢と侑としずくは札沼にメニューを注文した。
「車掌を眺めながらの食事もいいね」
「歩夢さんと侑さんは寝台特急によく乗るんですか?」
「ええ」
「今回は冬休みに寝台特急さくらに乗って長崎へ行ってはランタン祭りへ行くのです」
「そうなんだ」
「そのまえに私と侑ちゃんは平和記念公園へ行くの」
と歩夢は札沼に言った。
「へぇ~」
「そこで曜ちゃんと千歌ちゃんたちに会うからそこで待ち合わせをしているの」
そして、食堂車で食事をして歩夢と侑はベッドに入り眠りについた」
「じゃ、お休み、歩夢」
「侑ちゃん、お休み」
そう言って歩夢たちは翌朝の九州まで眠りについた。
瀬戸内海を通っていくと夜明けを迎えていた。朝日を浴びて寝台特急さくらは山陽本線を走っていた。
「おはよう、歩夢」
「おはよう、侑ちゃん」
侑が寝台から出てきた。
「歩夢ももう起きたの」
と侑は言った。
「ええ」
「よく眠れたね」
「うん、まぁね」
「B寝台だから歩夢は上で寝ていたからね」
歩夢と侑は顔を洗って歯を磨いたあとはトイレへと向かった。
「千歌ちゃんたちはどうしているのかな?」
「千歌ちゃんたちはもう長崎に来ているって」
「そうなんだ」
そして、博多と鳥栖を通り過ぎたあとは長崎本線に入り肥前山口で長崎行と佐世保行きと分割して走り始めた。
「もうすぐ長崎だよ」
「うん、千歌ちゃんたちも駅で待っているからね」
「うん」
定時の10時53分、歩夢と侑としずくが乗った寝台特急さくらは長崎に到着した。
「歩夢ちゃん、侑ちゃん、しずくちゃん」
「あっ、千歌ちゃん」
「今日来たのね」
「ええ」
「さぁ、平和記念公園でルビィちゃんと曜ちゃんが待っているよ」
「えっ、本当!!」
と侑は千歌に言った。
「じゃ、早くいきましょう」
「うん」
そう言って歩夢と侑としずくは千歌と一緒に平和記念公園へと向かった。
長崎平和記念公園
平和記念公園へ行くと千歌とルビィたちは記念像の前でお参りして平和を願った。
「まるで高校の修学旅行みたいだね」
「でしょ」
「来年は3年生だから修学旅行は九州だからね」
「うん」
「そうか、千歌ちゃんと曜ちゃんは3年生になったら修学旅行に行くんだね」
「そうだよ」
「ちなみに修学旅行の旅先は?」
と侑が言った。
「一応九州らしいよ」
「そうか」
「じゃ、祭りを見に行こう!!」
「ええ」
こうして歩夢たちと千歌たちはランタンフェスティバルを堪能することにした。長崎ランタンフェスティバルとは1986年に長崎新地中華街に牌楼が建設されたことを契機に中華街振興組合にによって観光信仰のイベントとして春節と元宵節を組み合わせた「灯籠祭り」を行う計画が持ち上がり、1987年の春節により毎年開催されるようになった。灯籠祭りは観光客からの反応も好評だったことから1994年に長崎都市発展戦略の一環として正式な観光の柱のひとつとして位置づけられ、名称も「長崎ランタンフェスティバル」と改めたのである。長崎市全体のイベントとなった長崎ランタンフェスティバルでは「長崎に息づく異国CHINA再発見」をコンセプトに新地中華街を中心に約1万5千個の赤を基調とした中国提灯(ランタン)や点灯式のオブジェが飾られ、龍踊り、獅子舞などの本場の春節をイメージさせる催しが行われていた。祭りの規模が年々増加傾向にあり、2008年には行政からの拠出金と各所からの協賛金の合計が1億円を上回った。2018年には皇帝パレードに長崎市出身の長濱ねる(檬坂46)が参加し期間中に過去最高の106万人が来場した。長崎ランタンフェスティバルは旧暦の1月1日から1月15日にかけて行われる。暦の関係上、年ごとに開催期間は前後する。
そうこうしているうちに歩夢たちと千歌たちは祭りを精一杯楽しんでいた。
「うわぁ、にぎやかだね」
「うん、私、ときめいちゃったよ」
と侑は言った。
「凄いパレードだね」
「本当だね、ルビィちゃん」
「うん!!」
そんななか、南と高山はこんなことを話していた。
「へぇ~、歩夢ちゃんと侑ちゃんは長崎か」
「うん、昨日の夕方に寝台特急さくらに乗って長崎のランタンフェスティバルへ行くって言っていたな」
「そうなのか」
「ええ、長崎へ行くときは寝台特急さくらに乗って長崎ランタンフェスティバルを見物して次の日に熊本と大分へ行くって言っていたな」
「ほう、なるほどね」
「次に長崎に行くときは特急かもめと特急有明に乗って熊本へ向かうそうだ」
「へぇ~、熊本ですか」
「うん、なんでも鍋ケ滝を見に行くらしいよ」
「へぇ~」
「鍋ケ滝か」
「ロマンチックだね」
と小海が言った。
一方、そのころ、千歌と曜とルビィは博多駅に来ていた。
「へぇ~、天草か」
と千歌が言った。
「千歌ちゃん、ルビィちゃん、博多からは熊本へは特急有明に乗って鍋ケ滝へ向かうよ」
「へぇ~、鍋ケ滝か」
「久しぶりだね、この列車に乗るのは」
「うん」
9時48分、千歌と曜とルビィは博多駅から鹿児島本線経由の特急有明に乗って熊本へと向かった。
「熊本行きか、これに乗ればいいんだね」
「うん」
「わくわくしてきたね」
ファーン
博多と熊本を結ぶ特急有明はその名の通り、九州の海でムツゴロウで有名な有明海にちなんで名づけられている。車両は783系と言われている新型の特急である。この特急5号は博多駅を9時48分に発車して、鳥栖、久留米、大牟田、玉名、終着熊本は11時14分に到着する。
「やっと熊本だね」
「うん」
「そこから豊肥本線へ乗り換えていくんだね」
「へぇ~、なるほどね」
そう言って歩夢たちと千歌たちは熊本に到着した。
「そうだ、ちょっと途中下車しようか」
「いいわね」
と歩夢は言った。
「じゃあ、熊本城に行ってみるか」
「ええ」
そう言って千歌たちと歩夢たちは途中下車して熊本城に向かった。
熊本城
「うわ~、凄いや」
「本当だね」
「じゃぁ、見物したら駅に行こうか」
「うん」
そして、千歌たちと歩夢たちは豊肥本線に乗って阿蘇へ向かった。熊本を12時に出発して阿蘇には13時27分に到着した。
鍋ケ滝公園
落差10メートル、幅20メートルでお茶のCMのロケ地にもなった人気スポット。阿蘇のカルデラを作った約9万年前の巨大噴火でできたとされ、溶岩が作る山の段差からカーテンのように幅広く水が流れるさまがとても優雅。川のほとりやときには滝の裏側に入って流れをまじかに見ることができる。
「うわ~、凄い滝だね」
「本当だね」
「なにか癒されるね」
と千歌は言った。
そんななか、高杉たちはこんなことを話していた。
「ほう、彼女たちは長崎に行って熊本を観光か」
「ええ、ランタンフェスティバルを見物して次の日に鍋ケ滝公園を見物してそこから別府温泉で1泊するそうだ」
「別府温泉か。いいわね」
そして、鍋ケ滝公園を観光した歩夢たちは阿蘇13時57分の特急あそ3号に乗って別府へと向かった。
「久しぶりだね、別府温泉は」
「うん」
「ええ」
その後、別府温泉で1泊した。