「やはり、新幹線で起きた殺人の犯人は同一人物ではないでしょうか」
「う~む、我々としてはその可能性も考えられるが」
と高杉は言った。
特捜班は新幹線で起きた殺人は強盗の犯人の仲間割れと判明した。
「ということは千歌たちと歩夢たちはきゅしゅへ行っているのか」
「ええ、おそらくな」
「ということは班員は別府に逃走している可能性も高いな」
「犯人は別府からどこかに逃げるかもな」
「よしっ、南と高山と小海はすぐに別府に向かってくれ」
「わかりました」
そして、次の日、南と高山と小海は東海道新幹線ひかり33号と日豊本線L特急にちりん25号に乗り継いで別府へと向かった。
「えっ、チェックアウトされた」
と南は言った。
「はい、午前7時30分ごろに旅館を出発し別府駅に向かったと思います」
「そうか、とにかく地獄めぐり付近に聞き込みだ」
「はい」
早速、地獄めぐり付近に犯人らしきものがいないか探したが誰もいなかった。
「どうだ、いたか」
「だめだ。付近にそんなひとは見ていないって」
「そうか」
そこへ歩夢と侑と千歌がやってきた。
「ああ、南さん」
「千歌ちゃんに歩夢ちゃん」
「南さんたちも九州へ来たの」
と千歌が言った。
「ああ、犯人を追ってね」
「ところでこの犯人は見なかったか」
高山は千歌と歩夢とルビィに犯人らしき写真を見せた。
「うんうん、知らないね」
「そうか」
「あれ、この男はたしか」
と千歌は南と高山い言った。
「知っているのか」
「ええ、確か私が寝台特急さくらに乗ったときに見たよ」
「えっ、それは本当か」
「うん」
「ほう、なるほどね」
「ところで歩夢たちは次の日はどこに行くのか」
と高山が千歌と歩夢に言った。
「別府の次は高千穂に行こうと思うの」
「高千穂か」
「ほう、別府温泉へ行って次は高千穂か」
「うん、そうだよ」
と歩夢が言った。
「高千穂ってことは日豊本線か」
「うん」
「今から高千穂に行くんだよ」
「なるほど」
「ということは大分から特急に乗っていくのか」
「ええ、そうだよ」
9時31分、千歌たちと歩夢たちは別府駅から特急にちりん5号に乗って高千穂へ向かった。
「楽しみだね、高千穂は」
「うん」
「でも、久しぶりに乗ったね、特急にちりん」
「本当だね」
11時47分、千歌たちと歩夢たちが乗った特急にちりん5号は延岡に到着した。
「いよいよ、高千穂だね」
「うん」
そして、千歌たちと歩夢たちは高千穂へとやってきた。
「うわ~、ここが高千穂ね」
「凄い~」
と侑が言った。高千穂峡は阿蘇山の火山活動によって噴出した火砕流が冷え固まり浸食された断崖がそそり立つ峡谷で高いところは100メートル、平均80メートルの断崖が東西に7キロにわたり続いており、昭和9年には五ヶ瀬川峡谷として国の名勝・天然記念物に、昭和40年には国定公園の一部に指定されている。
「へぇ~、凄い眺めだね」
「本当だね」
と歩夢は言った。
そんななか、千歌のスマホに南から連絡が入った。
「そちらのほうはどうかね」
「凄いいい景色だよ」
「そういえばこの前みせた犯人がどこに逃げたかわかるかな」
「犯人はあそこに逃げたんじゃないから」
と歩夢が言った。
「えっ、歩夢、わかったのかな?」
「はい。おそらく高千穂に逃げたと思います」
「ほう、ここか」
「ねぇ、南さん」
「なに、ルビィちゃん」
「きっと犯人は高千穂峡にいると思うよ」
「きっとそうか。奴は銀行から盗んだ金を高千穂に隠していたんだな」
「じゃあ、寝台特急あかつきの殺人も
「そうだ」
「犯人はきっとあそこだね」
「高千穂か」
「うん」
そして、南たちは宮崎県警に連絡して高千穂峡へと向かった。
その後、隠している金のところ来ていた犯人はお金を取り出そうとしていた。そこへ南と高山と小海がやってきた。
「そこまでだ、御剣」
「なに」
「そして、共犯の木村」
「お前たちを強盗殺人の容疑で逮捕する」
「ちくしょ~」
と南と高山は御剣と木村を逮捕した。その後、あたりを捜索するとお金が見つかった。
「やはり奪った金だ」
「ええ」
「これで解決だ」
と南が言った。
「千歌とルビィと歩夢は今回もお手柄だったな」
「ええ」
こうして事件は解決した。しかし、まだいろんな事件が起きようとしていた。それをこのときの南たちは知る由もなかった・・・。