次の日、千歌たちと歩夢たちは温泉都市別府に向かうために鹿児島から日豊本線を経由して大分県の別府に向かうことにした。鹿児島からは日豊本線経由の特急きりしまに乗って宮崎に向かい宮崎からL特急にちりんに乗り換えて別府に向かうことにしたのである。
「宮崎行き、これに乗ればいいんだね」
「緑の特急列車みたいだね
「うん、この列車は特急きりしまって言うの」
「あぁ、たしかに鹿児島から宮崎へ向かう特急列車だよ」
そう言って千歌たちと歩夢たちは西鹿児島8時50分発の特急きりしま6号に乗って宮崎へと向かった。
ファーン!!
と警笛を鳴らして千歌たちと歩夢たちを乗せたきりしま6号は西鹿児島を発車した。
特急きりしまは95年のダイヤ改正で特急にちりんから独立して鹿児島から宮崎へと結ぶ特急になった。特急きりしま6号は西鹿児島を8時50分に発車して途中停車駅に、鹿児島、加治木、隼人、国分、霧島神宮、西都城、都城、清武、南宮崎、終点宮崎には10時55分に到着する。
その特急きりしまのなかでは千歌たちと歩夢たちが昨日のことで話していた。
「砂風呂気持ちよかったね」
「うん、ルビィはサツマイモを蒸した気分になったよ」
「でも、どうしてあの女性は殺されなきゃならなかったのかな?」
「誰かに薬を飲ませて殺害したってことになるんじゃないかな」
「そうよね」
そんな話をしていたなか、千歌たちと歩夢たちが乗った特急きりしま6号は、10時55分、定刻通りに宮崎に到着した。
「やっと宮崎だね」
「いよいよ別府へ」
「別府と言えば地獄めぐりと地獄蒸しだね」
とせつ菜が言うとしずくが、
「別府温泉か、なんかロマンチックですね」
と言う。
すると、
「あっ、もうすぐ特急にちりんが来るわ」
「本当だね」
11時02分、歩夢たちと千歌たちは別府に向かうので特急にちりん32号に乗って別府に向かった。その特急にちりん32号は11時02分に宮崎を出発し執着の博多に向かう日豊本線経由のL特急である。車両はレッドエクスプレスと呼ばれている485系の車両である。
「うわ~」
「いい車窓だね」
「本当だね」
特急にちりんからみえる車窓を楽しんでいる千歌たちと歩夢たち。昨日起きた事件すら忘れそうな感じになっていきながらも14時27分、別府に到着した。
「やっと別府温泉だね」
「うん、ワクワクしてきたよ」
「さぁ、地獄巡りをして温泉を楽しみましょう」
とせつ菜が言うとみんなは、
「オー」
と声をあげた。
そんなときだった。
「あの、すみません」
「どうしたのですか」
千歌とルビィは日野下という1人の女性に声をかけられた。
「なにかあったのですか」
「実は私の友人を探しているんです」
「えっ、友人ですか?」
「先に別府に行っているていうのに地獄めぐりしようと言っていたのにまだ来ていないのです」
そこへ南と高山がやってきた。
「どうしました」
「あっ、高山さんに南さん」
「あっ、なんだ、千歌ちゃんとルビィちゃんたちも別府に来ていたのか」
「そうだよ。千歌たちは鹿児島から特急きりしまとにちりんを乗り継いで別府へ来たんだから」
「ほう、それで千歌ちゃんたちは彼女と出会ったんだね」
「そうだよ」
「え~と、その友人の女性の名前はわかりますか?」
「ええ、名前は・・・」
「とにかく話を聞こう」
「そうだな」
早速、南と高山と千歌とルビィと歩夢は駅の事務室で話を聞くことにした。
「え~と、名前は久光真由美さんですね」
「はい、私とまゆゆは小学生からの幼馴染なのです」
「では、学生時代からの友人なんだね」
「そうです」
「じゃぁ、君は友人と一緒に熊本から別府へ行ったらその友人はいなかったというわけですね」
「えぇ、まゆゆは熊本から別府へ先に行くと言ってそのまま行方がわからなくなったのです」
「ほう、なるほどね」
「主任、地獄めぐり付近を捜索してみますか?」
「あぁ」
そして、千歌と歩夢と侑たちは地獄めぐりを楽しむことにした。
「ピギャッ、鬼がいる!!」
「大丈夫だよ、ルビィちゃん」
「これは竈門時刻だよ」
その後、歩夢と侑たちは海地獄に来ていた。
「うわっ、煙たいね」
「本当だね」
「まるで私が見ているアニメにそっくりですね」
とせつ菜が言った。
「じゃあ、写真、撮りますね」
しずくはカメラで血の池地獄付近で写真を撮ることにした。
「んっ!!」
「どうしたの、しずくちゃん」
「んっ!!」
と男は歩夢たちを見ていた。これには、歩夢と侑、こう言ってしまう。
「何だったのかな、あの男は」
「さぁ」
「どこかであったような気が・・・」
「なにか嫌な予感がします」
としずくは歩夢と侑とせつ菜に言った。
と、その時だった。
「あっ、なんだ、歩夢たちも地獄めぐりをしていたのか」
「あっ、高山さんに南さん」
「なにか事件ですか?」
とせつ菜は南と高山に言った。
「あぁ、実はこの女性は見なかったかな?」
「もしかして別府駅の」
「そうだ」
「おい、大変だよ」
「なにかあったのか?」
「行ってみようぜ」
とやじ馬たちがあるところに向かって走っていった。
「はっ!!」
「この女性は・・・
キャアー!!
と千歌と曜とルビィは悲鳴をあげた。
そこへ南と高山が駆けつけてきた。
「どうした」
「主任、この女性は」
「うん、間違いない・・・」
こうして、別府で第2の殺人が起きてしまった。
ほどなくして大分県警のパトカーと捜査一課の刑事たちが到着した。
「で、あなたが第一発見者ですね」
「えぇ、発見したのはこの3人です」
「ほう、なるほど」
「つまり3人は死体を発見したときに居合わせたところで死体を発見したのですね」
「はい」
そんなとき、尾崎警部補にある情報が入る。
「主任、やはり毒殺ですね」
「警部、どうやら東京の人間のようですね」
「被害者は久光真由美23歳と判明しました」
「それで発見者のかたは?」
と小池刑事が言った。
「で、君たちの名前は?」
「はい、私は高見千歌です。こっちが私の幼馴染の渡辺曜ちゃん」
「黒澤ルビィです」
そんななか、日野下と赤倉が現場にやってきた。
「まゆゆ、まゆゆーっ!!」
「なんで別府で殺されなきゃいけないの!!」
「どうして!!」
日野下は被害者の遺体の前で泣いていた。
「お嬢さん、この被害者をご存じでしょうか?」
「はい、名前は久光真由美です。私の学生時代の友人なのです」
「ほう」
「その2人は?」
「私たちは幼馴染なのです」
「ほう、なるほどね」
と藤岡は言った。
「人殺し、真由美は自殺なんてしないわ」
「えっ!!」
「それはどういうことなんだ?」
「犯人はあの人だわ」
「えっ!!」
「なにか知っているのですか?」
と南は言った。
「実はまゆゆはあの男と一緒に付き合っていたの」
「それは本当なのか?」
「えぇ」
「その男は結婚するまでしてたんだけど資産家令嬢と婚約したから真由美は邪魔になったってそれで殺したんだと思うわ」
「うん、たしかにその男性が怪しいな」
「あぁ、犯人の可能性が高いな」
と高山は言った。
だが、その一方で、
「でも、千歌にはそうみえないよ」
と千歌は言った。
ただ、そんなことは聞こえていなかったのか、高山たちは話を続けていた。
「つまり、犯人は久光を呼び出して別府の地獄めぐりで呼びよせて毒殺した」
「ほう、なるほど」
「失礼ですが君たちはその友達と一緒に行ったときになにか気づいてたことはありませんでしたか」
「たしか私たちが天草に行くときに熊本駅でまゆゆとその場を別れたわ」
「おう、亡くなった久光さんは熊本駅で別れたのですね」
「えぇ」
「ねぇ、高山さん」
「なんだい、ルビィちゃん」
「そういえば、曜ちゃんたちが地獄めぐりのさいに怪しい男を見かけたよ」
「えっ、どこで見かけたかわかるか」
「うん、実はルビィたちと一緒に博多から特急つばめに乗ったときに見かけたんだ」
「そういえば私も見たよ」
と曜は言った。
「それで何時の特急つばめか覚えているか?」
「うん、実は私たちが鹿児島に行くときに特急つばめ5号に乗ってビュッフェへと行ったときに見かけたの」
「ほう、その男が特急つばめに乗っていたのか」
「えぇ」
そこへ歩夢と侑が南と高山に言った。
「そういえば、私たちもそのような男を見かけたの」
「えっ、それって本当なのか」
「どこで見かけたんだ「
「私と侑ちゃんが血の池地獄付近に言ったときにその男と似たような人を見かけたの」
「ということは、博多から熊本へ行ったとしたら彼女たちは特急有明に乗っていたから歩夢たちが乗った特急つばめに乗っていたからその場で下車した」
「なるほど、つまり、その男が怪しいわけか」
「えぇ」