コラボ作品集   作:la55

22 / 23
別府・阿蘇殺人の女子旅 前編

 歩夢と侑は午前6時53分発の東海道山陽新幹線のぞみ3号に乗って九州へ向かって行った。

「へぇ~、地獄めぐりか」

と歩夢が観光ガイドを見ていた。

「大分といえば別府温泉だね」

「わくわくしてきたよ」

「うん」

今回、歩夢と侑は新幹線のぞみと特急ソニックに乗って別府へと向かっていた。

 11時39分、歩夢と侑が乗った新幹線のぞみ3号は定刻通りに小倉駅に到着した。

「やっと小倉だね」

「そこからは日豊本線だね」

「え~と、次の日豊本線のソニック17号は11時46分か」

「大分行きか。これに乗ればいいんだよね」

と侑が言った。

「うん」

「別府といえば地獄めぐりと地獄蒸しだった」

と歩夢が言った。

「別府温泉か。なにかロマンチックだね」

と侑が言った。

「あっ、もうすぐソニックがくるよ」

「本当だ」

11時46分、歩夢と侑は別府に向かう特急ソニック17号に乗って別府へと向かった。歩夢と侑が乗った特急ソニック17号は小倉を11時47分に出発し終着の大分へと向かう日豊本線経由の特急である。車両は新型の振り子式の車両で883系といわれる特急列車である。

「うわ~」

「いい車窓だね」

「本当だね」

13時04分、特急ソニック17号は別府に到着した。

「やっと別府だね」

「わくわくしてきたよ」

「じゃぁ、地獄めぐりをしようか」

「ええ」

そこへ千歌と曜とルビィが駅で待っていた。

「あっ、歩夢ちゃんたちも来ていたのね」

「うん、そうだよ」

「千歌ちゃん、私たち、新幹線のぞみと特急ソニックに乗ってきたんだよ」

「へぇ~、新幹線に乗ってきたんだね」

「そうだよ」

 

 一方、東京の特捜班では・・・。

「へぇ~、別府温泉か」

と高山が言った。

「歩夢ちゃんたち、うん、別府で一泊して次の日に阿蘇に観光するんだって」

「いいわね」

「九州といえば寝台特急で行くイメージなんだけど新幹線と特急に乗り換えて行く方法もあるしな」

と松本が言った。

「高山もよく利用するのか」

「えぇ、長崎の結婚式に行くときは寝台特急さくらに乗り、帰りは特急かもめと新幹線のぞみかひかりに乗って帰京したぞ」

「そうか」

「いいよな、九州の旅は列車に限るよ」

と高山が言った。

 

 そこに一報が入る。行方不明者の捜索である。南と高山は現場に急行した。

「ほう、なるほど、置手紙を残して旅に出かけたまま行方がわからなくなったんですね」

と南は言った。

「えぇ、これが夫の写真です。よく旅をすることはあったんですが・・・。よくローカル線めぐりや温泉への一人旅はこれまであったんですが・・・」

「奥さん、どこへ旅に出かけたのかわかりませんか?」

「そうですね。一人旅をするときはよく鉄道を利用していたのですが・・・」

「ほう、鉄道で旅をするんですか」

と高山が行った。

「ええ」

「主に新幹線や特急に乗って旅をしていたから白川と松島へ行っていましたので」

「なるほど。するおt手紙を残してそのまま旅に出て行ったってことですね」

「はい」

「わかりました。さっそく捜索してみます」

 さっそく駅周辺を捜索してみたが行方はまだつかんでいなかった。そんなとき、高山はブルートレインの写真を撮りに来ていた小学生の話を聞くことにした。

「あっ、俺、この男、知っているよ」

「えっ、知っている?」

「うん、昨日の夕方ね、寝台特急に乗っていくところ、見たよ」

「えっ、それは本当かい?」

と菅原が言った。

「うん。そこのホームでバックを持った男を見たよ」

「えっ、どこで?」

「あそこだよ。たしか、はやぶさ、って言っていたけど」

「あの列車に乗ってそこから旅をしたんだね」

「うん、そうだよ」

と少年は言った。

 さっそく高山は高杉に報告した。

「なに、彼は寝台特急はやぶさに乗って旅に出たのか」

「えぇ、おそらく彼はそれに乗って旅に出たと考えられます」

「そうか」

 

 一方、そのころ、千歌と歩夢たちは地獄めぐりをしていた。別府観光でははずせない別府の歴史が詰まった観光地別府地獄めぐりはすべてをめぐるコースである。温泉のほか、ディープなスポットや穴場スポットが多い別府だが、様々な地獄からもくもくと湯けむりが立ち上がりそれぞれの地獄によって違う顔を見せてくれる。海地獄、血の池地獄、竜巻地獄、白池地獄は国指定名勝である。歴史を学びながら地獄を満喫してお腹がすいたら噴気で蒸した鉄輪名物地獄蒸しを堪能できるのである。

鬼石坊主地獄

鬼石坊主地獄の歴史は古く、733年に編まれた豊後風土記にも登場している。灰色の熱泥が沸騰する様子が坊主に似ていることから鬼石坊主地獄と呼ばれるようになった。ポコポコと音を立てながら沸騰する様子はつい見入れってしまう光景である。園内には足湯も完備され、併設の鬼石の湯(別途有料)では効能豊かな泉質の温泉に浸かることもできる。

「うわ~、すごい!!」

「でしょでしょ」

「うん」

血の池地獄

「うわっ」

「すごい血まみれだ!!」

「まるでドラマみたい!!」

とルビィは言った。

海地獄

「うわ~、すごい世界だね」

「うん、せつ菜ちゃんも行きたかったと思うよ」

と歩夢が言った。

「そうだね」

「うん」

 だが、そんなとき、千歌はなにかを見つけた。

「ん、なにかな?」

と近づいて見るとそこには女性の死体が横たわっていた。

「わっ、この人、し、死んでいる!!」

「どうしたの、千歌ちゃん?」

「大変だよ。この人、死んでいる・・・」

そして、千歌と侑と歩夢は悲鳴をあげた。

キャーーー

 そして、数分後、大分県警のパトカーが到着した。

「被害者はどうやら東京の人のようですね」

「ええ」

「被害者の腕には注射痕があります」

「彼女はだれかに毒薬を投与されたんじゃないでしょうか?」

「ああ、それも考えらえれるな」

と大分県警の村本刑事は言った。

「それで身元は?」

「はい、被害者は東京在住の小田原真理子と判明しました」

「そうか」

 そして、次の日。別府の海地獄で起きた殺人は特捜班にも一報が入っていた。

「はいっ、なにっ、海地獄に女性の死体!!」

と高杉が言った。

「えっ」

「名前は小田原真理子。わかりました、さっそく調査いたします」

 そして、高杉は電話を切ってメモを渡した。

「おいっ、大分県警から捜査協力の要請だ」

「わかりました。さっそく調査していきます」

とそう言って南と高山は調査へと向かった。

「えぇ、友人と一緒に夏休みに九州に行くと言って出かけたきり3日が立っていたから心配になって・・・」

「ほう、なるほど」

 さっそく南と高山は高杉に報告した。

「そうか、友人と一緒に夏休みに九州に行ったきり帰ってこなかったから心配になったと」

「えぇ」

「となると、友人と一緒に九州旅行へ別府へ行ったときにその場を離れたあとに殺害されたのか」

と高杉が言った。

「それで彼女たちは友人と一緒に九州に行くと言って東京から新幹線に乗って旅をしていたということです」

「ほう、なるほどね」

「あっ、そういえば歩夢ちゃんたちは別府温泉に行って次の日に阿蘇へ行くって言っていましたよ」

「ほう、なるほどね。ところで行栄不明の方はどうなった?」

と高杉が言った。

「えぇ、撮り鉄の小学生の話ではその男は寝台特急はやぶさに乗っていくところを目撃していたことがわかったんです」

高山は高杉と南に言った。

「ほう、それは本当か?」

「はい」

「小学生の男の子の話だと10番乗り場で旅行バッグを持った男を見かけたと」

「そうか、寝台特急はやぶさに乗っていったんだな」

「はい、おそらくは・・・」

「高杉班長」

「ん、なんだい、高山」

「別府へ行かせていただけないでしょうか?」

「え、なんで?」

「どうも別府で起きた殺人と行方不明の男と関係しているんではないかと・・・」

「あぁ、その可能性は高いな」

「お願いします」

 そして、翌日、南と高山は8時53分発の新幹線のぞみ7号に乗って小倉へと向かった。

「へぇ~、千歌ちゃんたちが別府に行くって言って列車に乗っていったのか」

「はい、歩夢ちゃんたちは千歌たちと一緒に別府と阿蘇に行くみたいです」

「ほう」

13時39分、南と高山が乗った新幹線のぞみ7号は博多に到着した。

 そして、小倉から日豊本線経由の13時46分発の特急ソニック25号に乗って別府へ向かった。別府に到着するのは14時55分ごろである。その後、すぐに捜査本部のある別府北署に赴いた。

「どうも、ご苦労です。別府北署の深田です」

「同じく岡崎です」

と手帳をみせた。

「鉄道公安隊の南です」

「高山です」

「ではご案内します」

犯行現場:海地獄

「死因はおそらく毒殺と思われます」

「でも、使用した注射器が見つからないのですか?」

と南は言った。

「犯人が持ち去った可能性があります」

「えぇ、我々もそう思っております」

「それでその死体の発見者は?」

「この女の子です」

「えっ、発見者は千歌ちゃんと侑ちゃんと歩夢ちゃんなの」

「はい・・・」

と歩夢が言った。

「海地獄を観光していたら死体を発見したんだな」

「うん」

「そしたらその女性が死んでいたんです」

「なるほどね」

「それで怪しい人物は見ていなかったのか?」

と高山が言った。

「いいえ、知りません・・・」

「そうか」

 

 次の日、別府を観光したいた千歌と歩夢たちは別府駅から特急に乗って阿蘇へ向かった。

「え~と、次の豊肥本線の特急あそ4号は12時58分か」

と歩夢は言った。

「そこから阿蘇へ行くんだよね」

「わくわくしてきたよ」

「あっ、来たよ」

「じゃあ、乗りますか」

「うん」

そう言って千歌と歩夢たちは別府発12時58分の豊肥本線経由の特急あそ4号に乗って阿蘇へと向かった。

フォーン

と警笛を鳴らして特急あそ4号は別府駅を出発した。

特急あそは1992年(平成4年)7月15日、急行火の山を四国旅客鉄道(JR四国)から購入したキハ185系気動車を投入した上で特急に格上げ、名称をあそとした。別府を12時58分に発車して、大分、三重町、緒方、豊後竹田、豊後萩、宮地、阿蘇、立野、肥後大津、新水前寺、終着熊本へは15時52分に到着する。

「うわ~、山が見えるよ」

「本当だね」

「阿蘇山は九州のカルデラなんだよ」

「へぇ~」

「曜ちゃん、よく知っているね」

と千歌は言った。

 14時54分、千歌と歩夢たちが乗った特急あそ4号は定刻通りに阿蘇に到着した。

「やっと阿蘇に来たんだね」

「うん、わくわくしてきたよ」

さっそく阿蘇高原を観光することにした。だが、そのときだった。

「ん、なんだ、あれは」

「どうしたの、侑ちゃん?」

「はっ!!」

なんと、歩夢と侑が見たのは男性の死体だった。

 そして、歩夢と侑は叫んだ。

キャーーー

 数分後、熊本県警のパトカーが到着した。

「亡くなったのは青木悟さん、53歳です」

「なるほど。それで死因は?」

「死因はおそれく毒殺でしょう」

と、そのときだった。南と高山が現れれてはこう言った。

「間違いない、捜索願が出ていた男だ」

「君たちはその男のことを知っているのかね」

「ええ」

「先日から行栄不明になって捜索願が出ていたのです」

と南は言った。

「ほう、なるほどね」

「やはり別府と同じ手口だね」

とルビィが言った。

「それは一体どういうことなんだね?」

「実は別府の海地獄で同じような毒殺事件が起きていまして・・・」

「それで同様の事件が起きたってことですか?」

「はい」

「これで別府で起きた毒殺と今回阿蘇で起きた毒殺の犯人は同一人物ってことか」

と熊本県警の加藤刑事は言った。

「えぇ、おそらく・・・」

そこへ高山が言ってきた。

「南主任」

「おう、高山か」

「被害者は行方不明の捜索願が出ていた青木だと判明しました」

「そうか、やはり死体となって発見されたか。ということはやっぱり犯人は同一人物ということになりそうだな」

と南は言った。

「あぁ、我々もその可能性があると思われます」

別府と阿蘇で起きた殺人事件は大分県警と熊本県警で合同捜査を行うこととなった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。