コラボ作品集   作:la55

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別府・阿蘇殺人の女子旅 後編

 そのころ、都内のマンションへ行くと一人の男が住んでいた。

「あっ、はい、なんでしょうか?」

「すいません、鉄道公安隊の者ですが」

「ちょと聞きたいことがあってね」

と桜井と岩泉が手帳を見せた。

「えっ、別府と阿蘇で連続殺人ですか?」

「はい、捜査に協力してください」

「それって私のアリバイを調べているんですか?」

とその男は言った。

「そうです」

「あなたは事件当日は何をしていたのですか?」

「あぁ、そのとき私は札幌に行っていたんですよ」

「えっ、札幌ですか?」

「はい、私は一昨日帰ってきたばかりなんですよ」

「札幌へ行くときは列車で行ったんですか?」

と桜井が言う。

「はい、行くときは夕方に出発した寝台特急カシオペアに乗って行ったので」

「ほう、札幌ですか?」

「はい、先輩の結婚式に行っていたので札幌で式を挙げたんですよ」

「それで帰りは特急と新幹線はやてに乗って東京に帰りました」

「ほう、なるほどね」

「帰ってきたのは18時30分ごろですね」

「ほう」

 岩泉と桜井は高杉に報告した。

「ない、事件当日は札幌に行っていた?」

「はい、彼の話では上野から寝台特急い乗って札幌に向かい、帰りは特急と新幹線はやてに乗り継いで東京に帰京したて言っていました」

「ほう、なるほど。つまり、彼には鉄壁のアリバイがあるってことか」

と高杉は言った。

「ええ」

「確認を取ってみましたが間違いなく札幌へ行っていたそうです」

ちなみに、彼の名は野上良太郎。野上は事件当日は先輩の結婚式のため、札幌に行っていたことがわかっている。

「じゃぁ、彼が言っていることが本当なのですか?」

「あぁ、そうだ」

「ということは、犯人はやはり事前に札幌から九州へ行ってた可能性がありますね」

「梶山もそう思うか」

「ということは、札幌から函館へは特急北斗に乗って、函館から八戸まで特急白鳥に乗り、八戸からは東北新幹線はやてに乗って東京へ向かい、東京から別府へは寝台特急富士にのり、次の日に特急あそに乗って阿蘇へと向かった・・・」

「う~む、でも、寝台特急に乗って球種へ行くことができるんですね」

「えぇ、現在運行されている九州の寝台特急はさくらとはやぶさと富士となはとあかつきと彗星の6本です」

と岩泉が言った。

「ほう、岩泉は詳しんだね」

「えぇ、僕もよく寝台特急に乗りますから」

「よく九州へ行くときは寝台特急に乗っていくんですか?」

と小海が言った。

「うん」

「でも、札幌から東京へ向かって別府へ行くことが可能なんですかね」

「本当に可能なんだろうか?」

「それなんだよね」

「そうだ、ところで、行方不明の捜索の方はどうなった」

と高杉は言った。

「えぇ、先ほど阿蘇で死体となって発見されました」

「おぉ、そうか」

「やはり彼は寝台特急はやぶさに乗って熊本から豊肥本線に乗って阿蘇へ向かったと思います」

「ほう、そうか。彼は寝台特急はやぶさに乗って熊本へ向かい、そこから特急あそに乗っていたのか」

「彼はよく九州へ行くときは寝台特急に乗って行くそうです。帰りは特急と新幹線ひかりかのぞみだそうです」

「ほう、なるほどね」

「置手紙の内容は「私は少し一人にしたいので。二度と戻ることもない旅になるので探さないでください」ということです」

「ほう、なるほどね」

「置手紙を残してバックを持っていったってことは家出の可能性が高いな」

「えぇ、おそらく」

 暫くして、南と高山が九州から戻ってきた。

「やはり、寝台特急はやぶさと豊肥本線を使って阿蘇へ行っていたのか」

「あぁ、おそらくは」

「問題はどうやって別府と阿蘇へ向かったかだ」

「そうだな」

「ところで歩夢ちゃんと侑ちゃんはこの男を見なったかな?」

と南は偶然南のところに来ていた歩夢と侑にある男の写真を見せた。

「えっ、この男の人?」

「誰かな、この男の人?」

「ごめん、知らない・・・」

と歩夢は言った。

「そうか」

 そして、次の日。

「いいや、私と侑ちゃんは新幹線のぞみと特急ソニックに乗って行ったんだよ」

「そうか、別府で千歌ちゃんとルビちゃんと曜ちゃんに会ったと」

「そうだよ」

「それで千歌ちゃんたちは特急ソニックに乗っていたのか?」

と高山は歩夢と侑に言った。

「いや、乗ってきていないよ」

「でも、別府へ行くには特急でしか・・・」

「とにかく千歌たちに聞いてみるか」

「えぇ」

 次の日、南と高山は7時19分発の特急東海1号に乗って千歌の旅館へと向かった。

「えっ、事件のことで」

「うん、実は別府と阿蘇で起きた事件のことで調べているんだよ」

「ちなみに、千歌ちゃんたちは博多から別府へ行くときはどうやって行ったか覚えている?」

「私と曜ちゃんとルビィちゃんはね、博多から久大本線に乗って別府へ行ったんだよ」

「あぁ、ゆふ高原線の久大本線か」

「そうだよ。今、ルビィちゃんと曜ちゃんも来ているから」

「なに、千歌ちゃん」

「今、南さんと高山さんが来ているよ」

「えっ」

「別府へ行くときになにに乗ったのか覚えている?」

「あぁ、別府へ行くときに」

「そうよ」

「ルビィ、覚えているよ」

とルビィが言った。

「なに乗っていったか覚えている?」

「たしか、緑の特急だったよ」

「え~と、たしかゆふいんの森だったよ」

と曜が言った。

「ほう、なるほどね」

「ということは、静岡から寝台特急に乗っていったんだね」

「ほう、なるほどね」

「千歌ちゃんたちは静岡から寝台特急に乗って博多からゆふいんの森に乗って別府へと行ったのか」

「うん、そうだよ」

「ほうん、なるほどね」

 暫くして、南と高山は特捜班に戻ってきた。

「なに、犯人は特急と新幹線を乗り継いで東京から寝台特急に乗って向かったのか」

と高杉は南と高山に言った。

「えぇ、犯人は東京から別府へ行くときに寝台特急に乗って行ったんじゃないでしょうか」

「しかし、彼にはアリバイがあります」

と松本が言った。

「えっ」

「それはどういうことなんですか?」

「あって、別府と阿蘇で殺人が起きた時期に彼は結婚式で札幌に行っていたはずでしょ」

「あぁ、そうか」

「問題は犯人はどうやって別府や阿蘇に行ったかだ」

と高杉が言った。

 すると、南はこう言ってきた。

「犯人は札幌から列車に乗って別府と阿蘇へ行ったんじゃないかな」

「あぁ、それも考えられるね」

「う~む」

 そこへ曜とルビィが現れてはこんなことを言ってきた。

「犯人は札幌から特急と新幹線を乗り継いで行ったんじゃないかな」

「えっ!!」

「ほう、なるほどね」

「わかった。犯人はこれを利用したんだよ」

とルビィが言った。

「えっ、わかったの」

「うん」

「南さん、時刻表、見せて」

「うん、わかった」

 さっそく曜とルビィは時刻表を見た。

夜行急行はなます

札幌発 22時00分 乗車

青森着 5時35分 下車

特急つがる2号

青森発 5時52分 乗車

八戸着 6時48分 下車

東北新幹線はやて2号

八戸発 6時55分 乗車

東京着 9時51分 下車

東海道山陽新幹線のぞみ9号

東京発 9時53分 乗車

小倉着 14時32分 下車

特急ソニック29号

小倉発 14時46分 乗車

別府着 15時55分 下車

別府で殺人

特急あそ2号

大分発 8時38分 乗車

阿蘇着 10時24分 下車

阿蘇で殺人

阿蘇から水前寺へ

特急有明30号

水前寺発 13時08分 乗車

博多着 14時44分 下車

東海道山陽新幹線のぞみ24号

博多発 15時22分 乗車

東京着 20時26分 下車

寝台特急カシオペア

上野発 16時20分 乗車

札幌着 8時54分 下車

「そうか、やはり犯人は最初から札幌へ行っていたのか」

「そうだよ」

「ほう、なるほどね」

「それで犯人はわかったの?」

「えぇ、この方法で利用できるのは野上良太郎さんだけだよ」

と曜は南と高山と高杉に言った。

「そうか、犯人は野上か」

「えぇ」

 そして、次の日。

「はっ、なにですか」

「野上良太郎だな」

「はっ」

 野上は逃げた。南は高山と小海と一緒に覆面パトカーに乗って野上を追った。

「そこまでだ、野上」

と南は言った。

「くっ、くそう」

と野上は観念しては高山と小海が確保して手錠をかけた。

 

 その後、彼女こと小田原の不倫で殺害を計画していたことを自供した。

「いやぁ、お手柄だね」

「さすが曜ちゃんとルビィちゃんだ」

「ところで、曜ちゃんにルビィちゃん、どうやって別府に行ったのか詳しく教えて」

と南は曜とルビィに言った。

「静岡から寝台特急はやぶさに乗って博多へ向かい、博多10時28分発の観光特急ゆふいんの森3号に乗って別府に到着したのは13時35分だよ」

「そうか、千歌ちゃんたちは久大本線を利用して歩夢ちゃんたちは小倉でソニックに乗っていったってことなのか」

「そうだよ」

こうして事件は解決した。

 

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