そして、被害者を探していた男こと被害者の婚約者であえる水上敦也に南はこんなことを尋ねてみた。
「すまないのですが途中まである男と一緒じゃありませんですか?」
「たしかにその通りです。私は佐和子と悟ると熊本駅で別れた後、特急A列車で行こうに乗ってここまで来たのです。そして、シークルーズの最中、佐和子に似た人が水死体で見つかったと聞いてここまで来たのです」
「ところでその悟というのは・・・」
「私の幼馴染で塩原悟といいます。佐和子と悟は熊本駅で別れた後、どっかに行ったのかわからなくなったのです。そのために捜索願をだしたのです」
「ならばその塩原を探そう」
その後、塩原を重要参考人として探した後、20時30分ごろに西鹿児島駅付近で塩原は見つかった。その塩原に対し南と高山はビデオ通話でいろいろと聞くことにした。
「あなたは、今日、どんな行動をしましたか?」
「私は門司港6時55分発のつばめ3号に敦也と佐知子と一緒に乗ったあと、熊本9時35分着で敦也と佐知子と別れました。そのあと、熊本市内の観光をして17時35分初のつばめ19号に乗って西鹿児島に20時05分に到着したのです」
「なにかそのアリバイを証明する証拠がありますか?」
すると、塩原は1枚の写真を見せた。
「14時ごろに熊本城にいました。その証拠の写真です」
「たしかに熊本城の写真だ」
「その写真を調べてもらえれば自分のアリバイが証明されるはずです」
それからすぐに水上のスマホにその写真が送られてきたのでその写真のタグを調べると・・・、
「たしかにタグに間違いがなければ14時ごろに熊本城に写真がとられている・・・」
そう、その写真のタグには塩原がその写真を撮った時間とGPSが、14時ごろに熊本城付近で撮られたものであることが記録されていたのである。
こうして塩原のアリバイは証明された・・・、これでは事件は振り出しに戻る・・・、そうなると思ったいた矢先、高山があることを思い出してこう言った。
「そうか、わかったよ、犯人が使った方法が!!」
「えっ、高山、わかったのか?」
「犯人はやっぱり塩原だ!!その理由も、水上、佐知子、塩原が三角関係であったことが原因のはずだ」
これには、南、高山にこう言う。
「それってどういうことだ?」
「実は被害者の佐知子さんは婚約者の水上敦也さんと塩原悟と関係があったのだ」
「そうか!!」
「そして、犯人はこれを利用したんだ」
早速、高山は時刻表ととあるサイトで調べてみると・・・、
門司港6時55分発 特急つばめ3号に乗車
熊本9時35分 下車
熊本10時21分発 特急A列車で行こうに乗車
三角11時35分着 下車
五橋入口バス停 あまくさ号熊本行きに乗車
熊本桜町BT13時35分着 下車
熊本17時35分発 特急つばめ19号に乗車
西鹿児島20時05分着 下車
「しめた!!これで20時30分ごろには鹿児島には行けるな!!」
「そうか、犯人はこれを利用したってことか!!」
「そうです」
そこに千歌がこんなことを言った。
「ところで、あまくさ号ってなんなの?」
「それはね、熊本城近くの桜町BTから三角を経由して天草本渡に行くバスのことだよ」
「へぇ~、そうなんだ」
「つまり、水上と別れたそぶりを見せて佐知子さんと一緒に特急A列車で行こうに乗り佐知子さんを睡眠薬を飲ませて眠らせた。その後、塩原が三角の港で眠っている佐和子さんをそのまま海に突き落として殺したんだ。それに佐和子さんは泳げなかったみたいしね。こうして、佐和子さんを殺した後、バスのあまくさ号に乗って桜町BTに到着したあと、なにもなかったかのようにアリバイ作りをするために熊本城を撮ったんだよ」
これには、塩原、
「ぐぐぐ」
とうなるしかなかった。
「これで塩原のアリバイは崩れたね」
と曜は言った。
その後、塩原は鹿児島県警によって逮捕された。佐知子を殺した動機はやはり水上との三角関係によるものが大きかった。水上と佐知子が婚約したことにより三角関係にひびがはいったのが原因だった。佐知子のことが諦めきれない塩原は佐知子が水上に渡るのなら殺せばいいと思ったのである。
こうして事件は解決した。
その後、千歌と曜とルビィは夕日が見える三角西港でこんなことを言っていた。
「なんか儚い事件だったね」
「うん」
「でも、イルカがみれたしよかったよ」
とルビィは言った。
そんななか、南と高山は千歌たちにこんなことを言った。
「ところで千歌たちは天草のあとにどこに行くんだい?」
「うん、次は歩夢ちゃんたちと一緒に長崎に行くの」
「それで歩夢ちゃんたちは?」
「歩夢ちゃんたちは明日の寝台特急さくらに乗って長崎へと向かうって!!」
「へぇ~、寝台特急か・・・」
「なんかロマンチックだね」
「うん」
その後、千歌と曜とルビィが乗った特急有明は定刻通りに博多駅に到着してそこから特急かもめに乗って長崎へと向かった。
そして、千歌と曜とルビィはこう言った。
「明日は歩夢ちゃんたちが迎えに行ってあげないとね
「そうだね」
と曜は言った。
ところがここでもある事件が起きるとはこのときの千歌たちは知る由もなかった・・・。