ねぇねぇコーヒー君、この前作ったコーヒーがめちゃくちゃ美味しかったんだよ。
コーヒー『ヤルヤンヤネゴミ』
誰が怪盗だよ!
私は町田アイコ・・・現在今日の分の勉強を終わらせてのんびりしている所・・・
『・・・読書感想文、何を読もうかなぁ・・・』
『うちの本棚の本は?まだ読んでないのあったでしょう?』
近くで洗濯物を畳んでいるお母さんがそう言う
『あるけど大体分厚い本と小難しい本ばっかり残っちゃったからなぁ、読み終わったやつをまた読み返しても良いけどどうせなら新しいやつ読みたいし。』
『あぁ、なんか分かる。』
『・・・お父さんのゲームやろっかな。』
そんな事を言っていたその時
『ふはははは!!余が来たぞ!!』
・・・なんか聞き覚えのある音が・・・
『あら?お客さん?』
『ねぇ、この音って・・・』
『あぁ、昨日アリス姉が家に遊びに来てね、インターホン新しくするからあげるねって言われてせっかくだから取り付けてみたの。』
『前のインターホンに戻して』
『後でね、はーい!今行きます!』
インターホンの音にびっくりしつつ、お父さんが遊んでいる家庭用ゲーム機の電源を入れたその時
『アイコー!お友達来たわよ!』
『え?』
茶の間の扉を開けてそう言った母の背後から、見覚えのある黄色い髪と私を視認した途端口からヨダレを垂らしながら危ない目でこちらを見る親友・・・に体が硬直した
『ハァ♡…遊びに来ちゃいましたぁ♡』
『帰って』
『はぁ!そんな目で見られちゃったらますます好きになっちゃいますぅ!』
この子の名前は『花車ツボミ』こんなでも魔法少女で、魔法少女としての名前は『イエローフタバ』、魔法少女の時は頼れる仲間なのだが変身を解くと欲望を解放して魔法少女大好きオタクに変貌する。電気魔法を得意としており敵を痺れさせるのがこの魔法の正しい使い方なのだが、この子は見ていた魔法少女特集番組が停電の影響で見れなくなった時に、電気魔法を巧みに操りテレビの電源を供給して視聴を続行していた・・・なんという無駄遣い。そして彼女は魔法少女は等しく好きであるのだが、なぜか私の事が魔法少女の中でもダントツで好きらしい・・・謎だ。
『まず遊ぶなら事前に連絡をして、いきなり来てもお母さんが困るでしょ。』
『ハッ!そうでした私ったら!昨日からリリーちゃんの事を考えすぎてこんな迷惑を!すみません
リリーちゃんのお母さん、次から連絡して遊ぶ為に出直してきます!
『いやぁ?別に構わないわよ、アイコったら誘われるまで友達とは遊ばない子だから積極的にどんどん遊んじゃって!』
『ちょっとお母さん!』
『良いんですかぁ!これはもう親公認の仲ですなぁ!』
『あんたはあんたで何を言ってるの!!』
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『それで・・・何して遊ぶ?』
『・・・そう言えば何も考えずに来てしまいました。』
『何やってるのよ・・・』
『リリーちゃんの事で頭がいっぱいいっぱいでして・・・』
『何も無いならお父さんのレトロゲーム遊ぶけど。』
『それで』
『反応が早いわね…』
私はゲームを纏めて入れてあるプラスチック製の箱を開けてどのゲームで遊ぶかを悩み始めた。
『うーん、パヨパヨ*1は気分じゃないし、岩拳*2もなんか違う、ナンダーと巨人*3はクリアしちゃったし・・・』
『これはどうですか?』
『スパナ&ボルトー*4・・・ありかな、他も見るから置いておいて。』
『了解!』
『美術の王国*5は違う、リストラ冬休み*6は違う、ケイホウ*7は却下。』
『ケイホウって初めて聞いたゲームですけど・・・パッケージが禍々しいですね…』
『それは本当にやめた方がいい、お父さんがやってるの見ちゃったけど涙出るくらい本当に怖かったから。』
『え?リリーちゃんの涙?』
『しまった餌を与えてしまった。』
『えーと、特にやりたいの無いからスパナ&ボルトーやろっか。』
『私ボルトーやりたいです!』
『じゃあ私スパナ。』
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『うぅ、私このシリーズの最新作は遊んだ事ありますけどまさか初代でこんなに泣かされるなんてぇ・・・』
『感動するよね、墜落する宇宙船からスパナを助ける為に一つしかない脱出ポッドにボルトーがスパナを騙して押し込むシーン、2回目だけど涙が出そうになるよ。』
『うぅ、エンドロールの明るめな主題歌と相まって涙がぁ!』
『まぁこの後ボルトー大気圏突入して普通に生還するけど。』
『ちょっと!リリーちゃんネタバレ!』
『あれ?最新作やってるならボルトーが生存しているの分かるよね?』
『え?最新作のボルトーって同一人物なんですか?なんかすごい見た目が変わっちゃっているからてっきり別人かと。』
『え?そんなに見た目変わってるの?後で調べよ。』
『次は何して・・・っあ!もうこんな時間!!』
『え?3時前だけどなんかあったっけ?』
『本屋で予約していた魔法少女特集の雑誌と魔法少女インタビュー番組が放送されるのを忘れてました!遊ぶの楽しかったよリリーちゃん!リリーちゃんのお母さんはいつでもいいって言ってたけど今度はちゃんと連絡するからぁ!!』
ツボミは慌ただしく帰る準備を整え、お母さんにお礼を言って出ていった。
『ツボミちゃん相変わらずの魔法少女好きね。』
『その好きな魔法少女第一位になんで私がランクインしているのかが分からないけど・・・』
ツボミが飲んだ麦茶のコップを片付けながら、次は何のゲームをやろうかと私は考えていた。読書感想文はしばらく考えなくても大丈夫、だって夏休みは始まったばかりなんだから。
魔法少女ホワイトリリー!
さーて、宿題が終わったし何をしようかな
えっ?地獄創造の基地で流しそうめん?
涼しげでいいわね!
よーし!いっぱい食べるわよ!
次回『流しそうめんバトルロワイヤル』
来週も楽しみにね♪