おい!この"選択肢"おかしいぞ!何とかしろ!   作:一般通過先生

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6話目になるしそろそろぶっ飛んだ選択肢を混ぜていきたい。


狂気は何物にも勝る

 

 

「──えーと、ノノミちゃんにセリカちゃん。アヤネちゃんにホシノちゃんでいいんだよね?よろしくね」

 

名前を呼び確認しながらお辞儀をひとつ。

それに対して各々挨拶を返してくれる。

 

それにしても可愛い子ばっかりだなあ。このキヴォトスって可愛い子しかおらんのか?すげえなこの世界。

 

「確かお手紙くれたのが……アヤネちゃんだっけ?」

「あ、はい!」

 

メガネをかけた女の子。真面目そうな正統派美少女って感じだな。

確か、物資も何も無くてこれ以上襲撃に耐えられないから助けてってことだったよな?

 

……あれ?俺はこれなにをすればいいんだ?

とりあえず弾薬とかそこら辺の諸々を提供してあげればいいのか?

 

と、そんなことを考えながら窓の外へと目を向けると、そこに居たのは──

 

「……ああ、もしかして襲撃してくる輩ってあのヘルメット集団?」

「「「え?」」」

 

──十数人の武装した集団が目に入る。

全員が全員、頭にフルフェイスのヘルメットを被っておりその様はまさに異様だった。

 

「カタカタヘルメット団……!?」

「また来たのねあいつら〜っ!」

 

え?カタカタ?何その名前。ネーミングセンスどうなってんの?

 

「性懲りも無く…!」

「わっ!撃ってきましたよ!」

「さ、みんな迎撃するよー」

 

即座に銃を取り戦闘態勢に入るアビドス面々。

さてと、あたしゃ避難避難。当たったら死んじゃうって。

 

窓から飛び出すシロコちゃん。

そのまま地面へと着地、すぐさま走り出しヘルメット団を迎撃し始めた。

 

……ここ何階だっけ?普通は足がグッキリしない?やっぱこの世界の人たちサイヤ人だって!スーパーキヴォトス人とかになるって!2とか3とかもあるよこれ!

 

「よーし、みんなシロコちゃんに続けー」

「「了解」」

「私はいつも通りサポートに回ります!」

 

手際がいい。慣れてるね。俺も慣れてくのかなこんな日常に……慣れたくないなあ。

 

「オラオラァッ!!校舎を明け渡せェッ!!」

「撃て撃てやれやれェー!!」

「ヒャッハー!」

 

何あの子達。カタカタヘルメット団だっけ?世紀末出身だったりする?最終的には汚物は消毒だぜぇ!とかいう感じ?

ヘルメットじゃ無くてモヒカンヘアーのトゲトゲ肩パットで統一したら?

 

にしても……アビドス高校、強いですねぇ。

圧倒的な人数差があるのにそれをものともしない個々の実力。

1人で一兵団並の戦力みたいな?アビドス高校は最強の兵長たちが集まった集団なのかもしれない。うわ、敵からしたら絶望だな。

 

でも、補給物資が足りないというのはかなりデカイっぽいな。徐々に押されてきてる。無駄撃ちとかできないもんね。弾を大切に、節約して戦うってのはかなりのハンデだ。

 

こうなってきたら先生としてなにかしてあげたい。でも何も出来ない。銃なんて打ったことないし、出ていってもただのカカシですな状態だ。

 

何か手は、なにか無いか……!?

 

 

 

【こうなったら気を引いて隙を作るしかない!一発芸を披露だ!】

【突撃ィ!兵士よ怒れ!兵士よ叫べ!!兵士よ戦えッ!!】

 

 

 

突撃したら死ぬつってんだろうがッ!!

戦う叫びから殺られてただの断末魔に早変わりだよ!

 

じゃあほな一発芸かぁ……ってバカバカ。

戦場でやってみ?知らないと思うけど、みんな戦ってる中でふざけてたら死ぬから。よく覚えておいて。

 

いやまあ、この選択肢なら一択だけどさ……どっちもハズレはやめて欲しいんだよね、マジで。切実にお願いする。

 

……ああもう!やればいいんでしょ!やれば!

 

選んだ瞬間に走り出す我が体。

教室から廊下へ出て、階段を駆け下りる。玄関まで来ればそのまま飛び出て校庭へ。

みんなに気づかれないように遮蔽物を駆使して敵前へ向かう。

 

「あ、あれ…!?先生何して…!?」

「あのバカ、何して…!」

「せ、先生…?」

 

アビドスの子らは俺に気づく、だが止まれない。誰か止めてくれ。

 

「なんか出てきたぞ!」

 

敵も俺に気づいた様子。銃声が止み、辺りには静寂が広がった。

……え、俺この中で一発芸するの?

 

と思ったらそのまま体は勝手に動き、何かを始めた。

 

 

 

 

 

「ちゃんちゃかちゃんちゃんちゃちゃんちゃちゃんちゃん♪ちゃんちゃかちゃんちゃんちゃちゃんちゃちゃんちゃん♪

 

ヘルメット〜だと思って見て見たら〜♪ちくわぶでした〜♪

 

チックショォォォォォォ!!

 

 

 

 

「「「「「…………」」」」」

 

「「「…………」」」

 

「………え?どゆこと?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地獄の空気じゃねぇかッ!!

 

 

 

 

 

ふざけんなよマジで!!なんでよりによって小梅太夫なんだよ!!

みんな理解不能だわ!何がヘルメットだと思ったらちくわぶだよ!それはもう眼科行けよ!

 

見てみみんなの顔!"なんやこいつ"って顔してるわ!

十何人もの視線が体貫いてもう痛い!物理的に痛く感じる!もう誰か助けて!マジで!

 

「え、えーと……先生?」

「「「……………」」」

 

「ボサっとしてんじゃないよ!隙ができたぞヤレヤレェ!!」(ヤケクソ)(血涙)

 

「「「は、はい!!」」」

 

俺の声で我に返ったアビドス諸君。

その後見事にヘルメット団を撃退することに成功した。

 

でもなんでだろう。俺1発もダメージ受けてないのに既に精神とプライドがかズタボロだ。貝に生まれ変わりたい…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「──うへぇー、まさか奇行に走って隙を作るなんてねえ」

「ん、凄い。これが大人の力」

 

いいえ違います。あんなのが大人の力なんて思われたくないです。やめてシロコちゃん。

 

「で、でもあんなの危なすぎます!無事だったからよかったものの先生はキヴォトスの外から来た人なんですよね!?当たったら死んじゃいます!」

 

いやもうド正論です。俺もやらなくていいならやりたくないの。アヤネちゃん助けて。

 

「しかも何?ヘルメットだと思ったらちくわぶって?どういう意味よ」

「うーん、ヘルメットの形したちくわぶってことなんでしょうか…」

 

俺もそう思うぜセリカちゃん。どういう事なんだろうね。

ノノミちゃんは真面目に考えなくていいよ。あの人の芸は理解しようとしたら狂気に飲まれるから。

 

「ま、まあですが、先生のおかげで追い払えたのも事実なので感謝します……けど!あんなことはもう二度とやめてくださいね!」

「……うす、すんません」

 

アヤネちゃんの圧に押され謝ることしか出来ない。

こんなことをしたとユウカちゃんにバレたらまた説教かな。怖いんだよなああの子の説教。バレないようにしないと。

 

「……まあ、ご覧になった通り現在アビドス高校は襲撃されています。ですので先生のお力添えをと思って要請を出した次第です」

「ふっ、よろしい。先生に任せなさい」

 

「「「不安しかないですね」」」

 

「え、泣いちゃう」

 

アビドスの皆が冷たいよお。

いやまあそらそうよ。当たり前だよ。俺だってこんなのが先生とか嫌だもん。

 

 

 

【こうなったらホシノに泣きつく】

【こうなったらシロコに抱きつく】

 

 

 

なんでだよ!ふざけんな!そんなことしたら両手にガシャンされちゃうって!変態教師にさせないで!

 

くっそぅ…!選ばなきゃ行けないのか…!どっちだ!どっちが正解だ!いや正解はないか!寛容してくれる方!見極めろ…!俺ならやれる…!

 

ホシノは気だるそうでなんでも許してくれそうな緩い雰囲気があるが、あれはなにか闇を抱えてるタイプだね。俺にはわかる。だって俺と一定の"物理的距離"保ってるもん。俺のことが嫌い……ていうか大人が嫌いな感じだな。

 

ほなシロコかあ。

いけるか?まあなんかずっと距離近いし……ワンチャン…!いける、かも…!?

頼む!シロコ!俺を受け止めてくれ…!!

 

「シロコちゃん、みんなが虐めるよー」

「……!……ん、よしよし」

 

「セクハラしてんじゃないわよ!」

 

「あら〜」

「………頭が痛くなってきました」

 

「そんじゃおじさんも混ざろー」

「ん、ホシノ先輩よしよし」

 

やだぁ、シロコちゃんの母性がしゅごいのぉ。

 

……先生として幸先不安だな(再確認)




ここからギャグが加速……させれたらいいなあ。

ふざけてるようでちゃんと見てる先生、的な感じを目指したいね。
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